• 8月16日に思う、感謝の心


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    「持てる力」というのは、現状への批判だけではないはずです。
    より良い未来のための建設的意見や先人への感謝、愛と慈しみ、人々の協力、対立ではなく融合と結び、悪を認めない強い意志など、憂うよりも、もっとはるかに建設的なものであるはずだと思うのです。

    20200808 幸せ
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

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    終戦の日が終わり、8月16日になりました。
    昭和20年8月16日といえば、スターリンが北海道北部のソ連による占領を提案し、これを米大統領のトルーマンが拒否して「日本を分割統治せず」と声明した日です。

    これを受けたスターリンは、その二日後に千島列島東端の占守島に軍事侵攻。
    1日で占領すると豪語していたものが、すでに武装を解いていた日本軍に猛烈に反撃されて、ついに撃退寸前にまで追い詰められてしまい、結果としてソ連はついに北海道侵攻ができなくなったという歴史があります。

    このソ連による日本への軍事侵攻には、実はもともとの伏線があります。
    昭和20年2月18日に、ソ連のクリミアにあるヤルタ近郊のリヴァディア宮殿で米英ソの首脳会談です。
    この会談では、チャーチル、ルーズベルト、スターリンの三者が集って、「ソ連の対日参戦、連合軍(United Nations)の設立、ドイツおよび中部・東部ヨーロッパにおける米ソの利権調整を図ろうとした」とされています。

    ところがこの会談、なんと8日間も行われているのです。
    なぜズルズルと続いていたのかというと、その会談の途中で、ルーズベルトのもとに、マンハッタン計画による原爆実験成功との報告がもたらされたのです。
    原爆があれば、日本を屈服させることができると考えたルーズベルトは、それまでさんざん長引かせていた会談を、そくさくと切り上げています。

    切り上げられたソ連は、このままでは太平洋戦役からソ連が外される(このことはソ連によるチャイナ支配にも多大な影響をもたらします)ということで、4月5日には日ソ中立条約を延長しないと日本に通告しました。
    4月30日にはヒットラーが自殺し、事実上ナチス・ドイツが崩壊しています。
    これによってスターリンは、ヨーロッパ戦線に展開していた120万の軍隊を太平洋側に、シベリア鉄道を使って大転進させていきます。

    こうして太平洋側に転進したソ連軍は、合計160万の大軍となり、昭和20年8月8日午後11時に、ソ連のモトロフ外務大臣より日本の佐藤尚武駐ソ連特命全権大使に対日参戦が伝えられ、2時間後の同9日午前1時には、ソ連軍による対日攻撃が開始されています。

    一方日本は、ヤルタ会談以前から、日米戦争の停戦交渉にソ連に介入してもらおうと外交交渉を続けていました。
    これは日ソ中立条約があったためでした。
    その日本の目論見は、米の原爆実験成功のもとに、もろくも崩れ去ったわけです。

    歴史を振り返れば、もしこのとき、米国が原爆の開発に成功せず、ソ連がヤルタ会談で日米戦争の仲介を申し出て、これが採択されていれば、確実に言えることは、日本が東西に分割統治され、東日本は共産国、西日本は米国の占領下となっていたであろうということです。

    そしてそうであれば、その後の日本の繁栄は有りえず、日本の繁栄がなければ、東アジア全域の繁栄も有りえず(東アジアの戦後に独立した諸国は、日本の援助によって独立後の国家経済を形成しています)、日本では、フィリピンがそうであったように、日本人の子供が、いまなお、ゴミの山で暮らすことになり、思想対立による日本国内のテロ活動が盛んになり、間違いなく言えることは、いまの日本の平和も安定も、絶対に築けていなかったであろうということです。

    日本は原爆を二発も落とされるというたいへんな被害に遭いましたが、それでも、原爆無しで、代わりに米ソによって日本が分割統治される事態であったならば、原爆とは比較にならないほどの甚大な被害が起こったことでしょう。
    おそらく戦後75年を経過した今日においても、日本はあの終戦直後のような悲惨な状態が、今なお続いていたのではないかと思います。

    そう考えてみると、当時の日本の政府の意向であったソ連に停戦の仲介をしてもらうという案と行動は、結果から見れば、それが実現できなくてほんとうによかったといえるし、ヤルタ会談の席上で原爆成功との報告がルーズベルトにもたらされたことも、もしかしたらそれこそ八百万の神々のご神意であったのかもしれないと思えます。

    米ソの攻撃によって、日本は甚大な被害を蒙りました。
    民間人にも多大な損害が出ました。
    まさにこの世の地獄とはこのことを言うのではないかといえるほどの、悲惨がありました。

    けれど、我々日本人の民間人の損失は、およそ39万人です。
    第二次世界大戦における民間人の被害者の総計は、世界全体ではおよそ8000万人、当時の世界の人口のおよそ2.5%です。
    比率からするならば、当時の日本の人口はおよそ8000万人ですから、日本人の民間人も200万人以上の犠牲が出ていなければならない。
    それがわずか0.5%の被害で済んだのは、(もちろん被害者となった方々はあまりに気の毒なことでしたが)、むしろ僥倖ともいえることであったといえるのではなかろうかと思います。

    ソ連だけ見ても、昭和14年の時点でソ連の人口は1億9000万人ですが、先の大戦で戦闘員、民間人合わせて2700万人が犠牲になっています。日本の10倍です。
    ドイツも同年の総人口7000万人のうち、およそ850万人が犠牲になりました。これまた日本の4倍です。

    日本の犠牲者は、戦闘員、民間人合わせて210万人です。
    世界の戦場を考えれば、日本の被害は(決して喜ぶようなことではないけれど)、極めて少ないものであったのです。

    本土空襲に遭い、原爆まで落とされ、ソ連の対日参戦がありながら、それでもなお、日本の損害が少なかった理由はなにか。
    それは戦闘員、民間人の死者の割合に明確に出ています。
    先の大戦による日本の死者は、戦闘員174万人、民間人39万人です。
    そして(繰り返しになりますが)日本の人口は8000万人です。

    この数字が示すもの。
    それは、帝国軍人が、多大な損失を出しながらも、勇敢に、そして立派に戦ってくださったおかげで、《多くの民間人の命が守られた》という事実です。

    私たちは、そうした、若き日の父や祖父のはたらきによって、いま、この命をいただいています。
    そしてその命は、ただただ若き日の父や祖父が、未来の日本がやすらかな世になることを願って、それこそ命がけで戦ってくださったおかげで、いただくことができた命です。

    そのことに感謝の思いを常に忘れないこと。
    それは、日本人としての、ごく自然な、ごくあたりまえの、そしてしごくもっともな、常識とすべきものであろうと思います。

    よく「お金持ちになりたい」という方がおいでになります。
    ある大金持ちになられた方が言っていました。
    「お金持ちになりたいなら、
     お金にいつも感謝する気持ちを持ちなさい」と。

    日本が幸せな国になりたいのなら、そこに必要なことは、対立でもなければ闘争でも有りません。
    たいせつなことは、先人たちへの感謝の思い、そしていまの日本への感謝の思いです。

    現状を憂うのは、良いことです。
    けれどそれは、現状に優れた資質がある場合に限られます。
    幕末の日本は、まさに現状を憂いて維新を行いました。
    けれどこのときは、民衆の民度も高かったし、憂いた志士や幕臣たちの民度も極めて高いものでした。
    そうした高い資質に支えられたからこそ、つまり根底に高い民度があったからこそ、日本は明治国家の建設が可能であったのです。

    ひるがえって現在を見るに、物質的には幕末とは比較にならないほど日本は恵まれた国になっています。
    では人の民度はどうなのかといえば、東日本大震災に現れたように、民衆における民度はまだ一定以上の民度を保持していると言えますが、行政司法立法の政治の三権や実業界には、金儲けへの強い渇望はあっても、民度の高さが保持されているとは、客観的にみてとても思えません。

    思えませんが、それらを憂いて否定したところで、否定だけでは何も生まれません。
    むしろ、怒りや妬みや否定の感情で迎えられる未来がどのような未来になるのか。
    そちらの方が多くの人々に「怖い」と感じられてしまうのは、ある意味、当然のことということができます。

    要するに「憂う」だけではダメなのです。
    より建設的な明るい未来への確信が必要なのです。

    私たちのご先祖は、日本を豈国(あにくに)=喜びあふれる楽しい国にしようと、真面目に努力を積み重ねてきました。
    今から1300年前の古事記や日本書紀や万葉集などは、まさにそのために書かれたものと言えます。
    記紀が全国の神話を網羅していないとか、別な神話が存在しているとか、書かれている神話の内容が別な文献と違うなど、様々な議論がありますが、記紀はあくまで、「よろこびあふれる楽しい国」を築くためという目的を持って、その目的に合ったものを物語として記述しています。何事にも理由があるのです。

    そしてこうした記紀や歌集が生まれることで、1300年の時を超えた現在まで、私たちの国は、いまだに高い民度を保持し得ています。
    昭和天皇は、終戦の御詔勅で、
    「持てる力の全てを未来の建設に傾けよ」と仰せになられました。
    その「持てる力」というのは、現状への批判だけではないはずです。
    より良い未来のための建設的意見や先人への感謝、愛と慈しみ、人々の協力、対立ではなく融合と結び、悪を認めない強い意志など、憂うよりも、もっとはるかに建設的なものであるはずだと思うのです。

    馬鹿を捕まえて、馬鹿だと罵ったところで、良い国は生まれません。
    馬鹿でも人々のために役立って生きることができる国にしていくことが大事なのだと思います。

    自分は自分を馬鹿だと思っています。
    けれど馬鹿にも馬鹿の人生がある。
    より良い未来のためならもっと馬鹿になるし、そのためにもっと明るい馬鹿になろうと思っています。


    ※この記事は2020年8月の同日記事のリニューアルです。

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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