• 議論と中傷の違いについて


    ■□■━━━━━━━━━━━━━■□■
    新年最初の倭塾は、1月21日(土)13:30から江戸川区タワーホール船堀 401号室で開催です。
    参加自由で、どなたでもご参加いただくことができます。
    皆様のふるってのご参加をお待ちしています。

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    議論と中傷の違いは、見た目は同じような闘いかもしれないけれど、それはバレーボールの試合に、サッカーのルールを持ち込むようなものなのです。
    このことの違いがわからないと、中傷を相手にしないことが、まるで議論に負けたかのような、おかしな印象になってしまいます。
    それは、申し訳ないが、民度が低いということです。

    20230120 議論
    画像出所=https://www.irasutoya.com/2012/07/blog-post_25.html
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    自分が武士であると思ってください。
    時は江戸時代です。

    武士であるあなたが町を歩いていると、そこに頭のおかしな町のヤクザ者がやってきて、しつこく粘着して絡んできた。
    さて、あなたはどうするでしょうか。

    この場合、武士は斬り捨て御免が許されていますから、相手のヤクザ者を一刀両断に斬ることができます。

    ただし!!
    刀を抜いた以上、相手を斬り殺せなかったとなれば、武士の恥、お上に恥をかかせたということになって、下手をすれば御家断絶、軽くても大幅減俸処分が待っています。

    逆に、斬り殺してしまったならば、人の命を奪ったのです。
    その責任をとって切腹するのが、武士の習いです。

    つまり、ヤクザ者に絡まれるというのは、武士にとっては痛いのです。

    では当時の武士が、こうした場合にどうしたのかといえば、無視を決め込みました。
    武士の命は、どこまでも「公(おおやけ)」のために捨てるものであって、ヤクザ者に絡まれたくらいで捨てるのは、馬鹿らしいからです。

    けれど、あまりに目に余るヤクザ者がいた場合、これは奉行所が出張るか、闇討ちというケースもありました。
    奉行所に訴えがあれば、その者は、厳しいお取り調べの上、遠島となり、墨が入れられて、以後は非人となります。
    武士に絡めば、一生を棒に降ることになりました。

    闇討ちのケースでは、暗がりで斬り殺される。
    よく、辻斬りと言いますが、辻斬り事件の多くは、武士に絡んだ馬鹿者が、別な機会にいつの間にか斬り殺されたようなケースが、実はほとんどであったといえます。

    ちなみに、以前、youtubeの番組で、
    「もし、ねずさんが総理大臣になったら、何をやりますか?」
    と質問されたことがあります。

    そのときは、おおやけの表向きの答えですから、「教育の改革」みたいなことを申し上げたのですが、
    収録後に、本音を申し上げました。
    それは、
    「必殺仕置人をつくる」というものでした。

    際限なく他人を中傷し、中傷することが政治家の役割であるかのような誤解をしている人があまりに多い。
    そのような人は、即刻逮捕できる法律を作るだけでなく、必要があれば、闇討ちする。
    これは、必要悪であると思っています。
    世の中には、そういう緊張感が必要なのです。
    そしてこのことは、実は、世界の常識でもあります。

    世界の常識といえば、もうひとつ、日本人が忘れていることがあります。
    忘れているというより、そもそも教えられていないのですから、知らなくて当然なのですが、是非とも知って常識化しなければならないことです。
    それは、

    「議論や話し合いは、
     テーマに即して行うものであって、
     どちらかが相手の名誉を奪う挙に出たら、
     その時点で議論は終わり。
     名誉を奪おうとした側が議論は負け」

    ということです。
    議論の勝ち負けといいますが、名誉を奪う挙動に出た瞬間に、それはもはや議論ではなく、中傷になっているのです。
    議論や話し合いというのは、特定のテーマについて行うべきもので、
    「おまえのかーちゃん、でーべそっ!」
    と言った瞬間、そこから先は議論ではなく、ただの名誉の奪い合いの中傷合戦になってしまうのです。

    中傷合戦は議論でもなければ、話し合いでもありません。
    だから、そうなった瞬間、実は議論は終わりです。
    これが世界標準の議論のルールです。

    このことは、世界中どこの国でも、学校で教えることです。

    ところが日本でだけは教えられていません。
    それがなぜなのかというと、実は、戦後の日本人に、本当のことを知ってもらいたくないからです。

    何のことかというと、終戦のことです。

    日本は先の大戦で、戦争をしていたのです。
    これは米国も同じです。
    米国も、戦争をしていたのです。

    けれど、原爆が街に投下された瞬間に、これは誤爆ではなく、意図して投下された、その瞬間に、もはや日米戦は、戦争ではなくなったのです。

    戦争というのは、国際法上、軍服を着た軍人同士が行うものです。
    まれに民間人が巻き添えになることはありますが、それはあくまでも戦争の中での巻き添えです。
    けれど原爆投下は、最初から民間人を対象とした虐殺です。
    つまり、ジェノサイドです。
    ジェノサイドは、戦争ではありません。
    ただの人殺しです。

    つまり、原爆が投下された時点で、戦争は終わったのです。
    そこから先はジェノサイドです。

    日本は、戦争をしていたのであって、ジェノサイドに加担したわけではありません。
    だから、そのジェノサイドを終わらせるために、何が必要かということになって、日本は自主的に戦闘行為を終結させたのです。

    戦争と虐殺の違い。
    これと同じことが、議論と中傷の違いです。

    そうした区別ができる大人をつくるのが、世界の教育の常識です。
    日本では、そのことがまったく教えられない。

    議論と中傷の違いは、見た目は同じような闘いかもしれないけれど、
    それはバレーボールの試合に、サッカーのルールを持ち込むようなものなのです。

    このことの違いがわからない人が多いと、中傷を相手にしないことが、まるで議論に負けたかのような、おかしな印象になってしまいます。
    それは、申し訳ないが、民度が低いということです。

    日本を取り戻すというのは、日本人が大人としての常識を取り戻す戦いです。
    しっかりとした日本を築いていきたいものです。


    日本をかっこよく!
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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