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『家康の築いた江戸社会』■□■━━━━━━━━━━━━━■□■「古来わが皇祖の天皇たちが、世を治めたもうのに、 つつしんで厚く神祇を敬われ、山川の神々を祀り、 神々の心を天地に通わせられた。 これにより陰陽相和し、神々のみわざも順調に行われた。 今わが世においても、 神祇の祭祀を怠ることがあってはならぬ。 群臣は心をつくしてよく神祇を拝するように」
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推古天皇

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日本をまもろう!!最新刊!! 第30代敏達天皇の即位14年春2月24日のことです。
この日、蘇我馬子が流行病に倒れました。
そこで占い師に問うと、
「父のときに祀った仏を放置した祟り」との卦が出たのです。
蘇我氏は大臣(おほおみ)ですから、この結果は天皇に奏上されます。
すると天皇は
「卜者の言葉に従って、父の神(=稲目が祀った仏)を祀りなさい」と詔されました。
このときの病は、実は国中に広がって、多くの民が亡くなっていました。
そのような情況の中で、天皇が仏を祀れと詔されたと聞いた物部守屋大連(おほむらじ)は、3月1日、中臣勝海とともに禁裏にまかり、主上に
「なにゆえ我らの言葉を用いないのでしょうか。
父天皇であられる欽明天皇から、
陛下(敏達天皇)の時代に至るも病が流行して、
国の民の命が絶たれています。
それは蘇我臣が仏法を興しているからでございます」と奏上します。
天皇は
「それが明らかならば、仏法を止めよ」と詔されました。
こうして3月30日には、物部守屋は自ら寺に詣出て、床几(しょうぎ)に座ると、寺の塔を切り倒し、これに火をつけ、仏像と一緒に焼き払いました。
さらに焼け残った仏像を取って、難波の堀江に捨ててしまいます。
この日は雲が無いのに風が吹き、雨が降っていました。
物部守屋は雨衣を被りながら、蘇我馬子に従う仏僧らを詰問しました。
さらに蘇我馬子が供えた尼たちを呼び寄せると、彼女たちを牢屋に預けました。
牢番たちは、尼たちの三衣(さむえ)を奪い、縛り上げて市販の馬を叩く棒で、楚撻(そうち=鞭打)ちました。
(便奪尼等三衣、禁錮、楚撻海石榴市亭)
ところがそうまでしたのに、一向に疫病がおさまる気配がない。
蘇我馬子は、
「これは物部氏が仏像や仏僧らにひどい仕打ちをしたから、仏罰が下ったのではないか」と言い出します。
こうして、6世紀の日本は、蘇我氏と物部氏の相克の時代となっていきました。。。。。
と、以上は日本書紀にある物語です。
結局、587年の丁未の乱で物部氏は滅ぼされ、この対立に決着が付きますが、それでも仏教と古来の神道との間には、その後も軋轢がきしみ続けます。
そうした時代下にあって、593年、推古天皇が御即位され、聖徳太子を摂政に起きました。
聖徳太子は、翌年2月1日に、三寶興隆の詔(仏教興隆の詔)を推古天皇の御名で発します。
「三寶」とは仏法僧のことです。
そして聖徳太子は、飛鳥寺、法隆寺(斑鳩寺)、中宮寺(中宮尼寺)、橘寺、蜂岡寺(広隆寺)、池後寺(法起寺)、葛木寺(葛城尼寺)、叡福寺、野中寺、大聖勝軍寺などを次々に建立していきます。
こうして仏教界に完全に安心を与えた後に、聖徳太子は、
607年2月、「敬神の詔」を推古天皇の御名で詔するのです。
それは、
「古来わが皇祖の天皇たちが、世を治めたもうのに、
つつしんで厚く神祇を敬われ、山川の神々を祀り、
神々の心を天地に通わせられた。
これにより陰陽相和し、神々のみわざも順調に行われた。
今わが世においても、
神祇の祭祀を怠ることがあってはならぬ。
群臣は心をつくしてよく神祇を拝するように」
(朕聞之、曩者、我皇祖天皇等宰世也、跼天蹐地、敦禮神祗、周祠山川、幽通乾坤。是以、陰陽開和、造化共調。今當朕世、祭祠神祗、豈有怠乎。故、群臣共為竭心、宜拝神祗。)
とするものでした。
こうして我が国は、ご皇室は神道と仏教を見事に大調和させていくのです。
この大調和の精神は、それから1400年以上経過した我が国において、いまなお生きている精神です。
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