秋の七草

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となりのトトロ1024


「となりのトトロ」といえば、ご存知宮崎アニメの大ヒット作です。
もう嫁に行きましたが、ウチの下の娘などは、子供の頃このトトロが大好きで、買ってきたビデオテープは、あまりにも繰り返し再生したために、ついにはテープが切れてしまった!!(笑)

そのトトロに出てくるお父さんが、大きな楠木を前に子供たちに言うセリフに、
「昔は、木と人は仲良しだったんだよ」というセリフがあります。

そうなのです。
日本人は、自然ととっても仲良しだったのです。

そこで今日は、秋の七草をテーマに、このことを書いてみたいと思います。

七草(ななくさ)といえば、春の七草、秋の七草があります。

春の七草は、雑煮に入れて食し、無病息災を祝います。
秋の七草は、眺めて楽しむものです。

万葉集には次の歌がありあります。

 秋の野に
 咲きたる花を および折り
 かき数ふれば 七種の花

(山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)

(通解)
秋の野に咲いている花を、指折り数えてみれば、七種類の花がありますね。

続けて山上憶良は、次の歌を詠んでいます。

 萩が花 尾花 葛花 撫子の花
 女郎花 また藤袴 朝貌の花


(読み下し)
はぎが花、オバナ、クズ花、なでしこの花
おみなえし、また、ふじばかま、あさがおの花
(山上憶良 万葉集 巻八 一五三八)

この歌にある、朝貌(あさがお)は、桔梗(キキョウ)のことだといわれています。

私たち現代人にとってのアサガオは、夏の早朝に咲く朝顔ですが、この花は熱帯アジア産で、渡来したのは平安中期以降です。
つまり、山上憶良の時代には、まだなかった。
当時はキキョウのことを、アサガオと呼んでいたのです。

秋の七草は、歌の世界では観賞用の花ですが、実はそれぞれ、日本人ととっても仲良しな草花です。

まず最初にご紹介するのは「萩」です。

萩(はぎ)
萩の花1024


「萩」は、万葉時代を代表する花で、万葉集の中には、萩の花を詠んだ歌がなんと141首もあります。
それだけ古くから日本人になじみの深い花だったということができます。

「萩の花」はとっても美しい花ですが、ただ観賞されるだけでなく、「萩」の新芽は萩茶となり、葉は家畜のえさになる。枝は屋根や炭俵・ほうきにされる。花は染料に用いられるなど、まるで無駄なく活用された花でもあります。
ついでに言うと、根は、干して薬用に供されます。

可憐な花をつける「萩」ですが、実はこれ、マメ科の植物です。
実は、マメ科の植物は、根粒菌という菌が、根で繁殖します。

だから、根に、根粒とよばれる玉ができます。
この根粒は、病気ではなく、「萩」と「細菌」の共生作用なのです。

細菌(根粒菌)は、根粒の中で繁殖します。
そして大気中に含まれる窒素を、アンモニア、硝酸塩、二酸化窒素などに変換します。
変換するのに必要な成分は、「萩」が提供します。
そして根粒菌は、栄養分を「萩」に与えます。

おかげで「萩」は、痩せた栄養分の少ない土地でも良く繁殖します。
こうした特性を利用して、日本人は古くから、「萩」を山や道の斜面に植えて、山崩れを防いだり、海岸などの砂が飛ばないように、砂防に用いたりしています。
これはいまでも、続くことで、高速道路の斜面一面に、秋になると薄紫の萩の花がついている風景を見かけることもよくあります。

そして、中秋の名月の季節には、人々は、「萩」と「ススキ」を、お団子といっしょにお供えし、お月見を楽しんだ。
そこで中空に浮かぶお月さまを眺めながら、お団子を食べ、「お月さまにはうさぎさんがいてね、あそこで餅つきをやっているんだよ」なんて、子供たちに語って聞かせたりしていた。

(って、なんだか饅頭を食べたくなってきたな・・・)

で、「萩」と一緒にお供えされたのが「ススキ」です。

ススキ
ススキ1024


「ススキ」は「尾花(おばな)」とも呼ばれますが、「尾花」はススキの花穂が出ているときの呼び名です。

「ススキ」のことは、先日「ススキとセイタカアワダチソウの仁義なき戦い」という記事でも、詳しくご紹介させていただきました。

ここで、もう少し詳しく、引用すると・・・

ススキは、漢字で書くと「芒」とか「薄」と書きます。
「カヤ」とか「オバナ」とも呼ばれます。
ご存知の通り、先端にボォっとした穂をつける秋の草花です。

根がしっかりしているので、庭などに繁殖されると困ることも多いのだけれど、とにかく人間と仲良しで、穂も茎も全部、人に利用されます。

もともと、ススキはイネ科の植物です。

未成熟な穂は昔は食用にされました。
穂はそのまま家畜の飼料になっています。
いまでも東京の雑司ヶ谷の鬼子母神では、ススキの穂で編んだミミズク細工が民芸品として売られている。

昔の農家などには、茅葺屋根(かやぶきやね)が多く見られました。「茅(かや)」というのは、ススキのことです。
つまり、ススキの茎は屋根になった。

ちなみに、屋根を麦藁(ムギワラ)で葺(ふ)いたのがワラブキ屋根、草で葺いたのがクサブキ屋根です。

屋根に使うススキの茎は、大量です。
ですから昔は、日本の集落の近くには、かならずと言っていいくらい、定期的にススキを刈り取るためのススキの繁殖地(狩り場)が置かれました。
それが「茅場(かやば)」です。

東京証券取引所がある東京の茅場町(かやばちょう)は、まさに昔、ススキの繁殖地だったところです。

ススキは、株が大きくなるのに時間がかかります。
けれど、次第にしっかりとした根(株)を張って群生する。
つまりみんなが集まる。
そして家の屋根となって、人々の暮らしを守り支える。

まだあります。
ススキが空き地を埋め尽くすようになって何年か経つと、地味が太り、そこにアカマツなどの先駆者的な樹木が生えます。

樹木なんて、ほっといたら生えてくるものなんじゃないの?なんて思ってた人は、ぜひ今日から認識をあらためてください。

たとえば、近所にある空き地。
何年も前から空き地になっているところには、雑草は鬼のようにたくさん生えてきます。
でも、木は生えませんよね?

草が生えるからといって、そうそう簡単には木は生えてくれないのです。

いろいろな草花が、生えては消え、生えては消えという世代交代を繰り返し、最後にススキが密生します。
ススキが密生することで、地味が肥え、ススキによる草影ができるようになると、ようやくそこには、アカマツやクロマツが生え始めるのです。

そのマツたちが繁殖して数十年経つと、ようやくこんどはヒノキやサワラなどが生えてきます。

そして数百年ほど経って、ようやくカシ、シイ、クスなど支配木となって全域を覆い、その中にスギ、ヒノキ、サワラ、モミ、クロマツといった針葉樹や、ケヤキ、ムク、イチョウなどの広葉樹が生えてくるのです。

東京にある明治神宮の森は、昔は練兵場でした。
要するに学校の運動場のようなところだった。

戦後、軍の解散とともに、練兵場が閉鎖され、そこを緑豊かな森にしようという話がもちあがり、全国から様々な樹木が寄せられ、植林されました。

あれから60年。いま、神宮の森は、うっそうとした森になっているけれど、それでもようやく自然のヒノキやサワラの芽が出てきたのは、ほんのつい最近のことなのです。

日本には、森がたくさんあって、その森がきれいな水を育み、私たちの生活を潤してくれているけれど、その森のほとんどすべては、植林によるものなのです。
もし、植林をしていなければ、日本の森は、ことごとく禿山になってしまっていた可能性がある。

山が禿山になると、山の貯水能力が奪われ、平野部は水害に襲われます。
平地は荒れ地となり、下手をすれば砂漠化してしまう。

日本で発見されている土器は、世界で最も古いいまから1万6500年前のものですが、要するにまだヨーロッパなどが旧石器時代だった頃に、日本人は火を使い、土器を作っていた。
それほどまでに古くから火を使いながら、現代にいたるまで日本に立派な森が残っているのは、それだけ日本人が木や森を大切にし、木を刈ったところには、植林をして、森を守ってきたからなのです。

というわけで、ススキの群生は、アカマツなどの初期樹林の呼び水になる。
そしてマツ類が生育してくれることで、原野が草原となり、やがて緑豊かな森になる。

東京の茅場に、証券取引所を作った人たちは、まさに、ススキの株が、時間をかけて着実に育ち、そして自らも人々の暮らしを支えながら、土地そのものもしっかりとした森に変えてくれる。

東京証券取引所ができたのは、明治の初めごろですが、明治の人たちが茅場町にそれを作ったのは、そういうススキの生態を、日本の株式市場の発展に託したからに他なりません。
~~~~~~~~~~~~

というわけで、「ススキ」は、私たちの生活になくてはならない秋の植物でもあったのです。

ちなみに、ススキの根は、古来「解熱」「利尿」良いとされ、生薬に用いられています。

お月見にススキを供えるのは、穂が、豊かな実りの秋を連想させることからきたものだとも言われています。

葛(クズ)
葛(クズ)


さて、次は「クズ」です。
「クズ」は、「葛(クズ)」とも書きます。

もともとは、大和国(奈良県)の国栖(くず)がクズ粉の産地だったことから、この名前が使われ出したといわれています。

東京の葛飾区は、もともとクズが大繁殖していた湿地帯だったところから、「クズ」に飾られたところ、という意味で、葛飾という地名になりました。

「クズ」の大繁殖と書きましたが、「クズ」は、ものすごく繁殖力が強い植物です。
野山のいたるところにはびこり、生命力が強く、ツルが草地を這い回ってあちこちで根を下ろします。

庭に「クズ」が生えてくると、駆除するのはほんとしんどい。
除去は、不可能に近いとさえいわれています。

ちなみに欧米では、「クズ」は、「世界の侵略的外来種ワースト100」に分類されています。
分類を決めたのは、国際自然保護連合 (IUCN)です。
それだけ繁殖力が旺盛だ、ということです。

欧米では嫌われ者の「クズ」ですが、日本では、とっても人と仲良く暮らしています。

まず「クズ」の根っこです。
これは潰して水でさらしてデンプンを取る。
できあがったデンプンが「葛粉(くずこ)」です。

葛粉は、葛切りや葛餅などの原料になります。
ちなみにボクは葛切りが大好物で、実は、すごくオイシイお店を知ってて・・・・って、話がまた脱線しそうなので、もとにもどします^^

葛粉は、食品として用いられるだけでなく、そのままお湯にといて飲むと、体を温め血行をよくしてくれます。
そこで、風邪引きや胃腸不良の民間治療薬としてできたのが、「葛根湯」です。
読んで字のごとく、まさに「葛(クズ)」の「根」のお湯です。

最近では、葛根湯には、女性ホルモンに近い成分のイソフラポンが大量に含まれていることが発見され、更年期障害や骨粗鬆症、糖尿病、乳癌、子宮癌や男性の前立腺癌の治療にも効果があるとされています。

さらにクズの根は、葛粉に加工しなくても、そのままでも食べられます。
ただ、かなり苦みがある。
ただし繁殖力が強いので、古来クズの根は、救荒用の食糧として用いられています。

ちなみに「クズ」を「世界の侵略的外来種ワースト100」という悪者にしたてあげた国際自然保護連合ですが、このワースト100の中味を見ると、そこで対象とされている「侵略的外来種」には、豚やヤギ、ハツカネズミ、ヒキガエルにアマガエル、魚の鯉やニジマス、海岸のワカメなどが指定されています。
なんだかわけがわかりません。

ただ、ひとついえることは、「侵略的外来種」という極めて否定的な扱いを受けた「クズ」ですが、最近では日本の努力によって、土壌保全植物として世界各地で砂漠緑化や堤防決壊防止に利用されるようになってきました。

やっぱり、こういうところにも、自然と対立的な西洋と、自然との調和や共生を重んじる日本の違いがよく現されているような気がします。


撫子(ナデシコ)
なでしこ1024


ナデシコは、繊細なピンクの花を咲かせます。
その小さくてつつましく控え目で可憐な花の姿に、日本女性の美しさを重ねた言葉が、「大和撫子(やまとなでしこ)」です。

「万葉集」では26種詠まれています。

 なでしこが その花にもが 朝な朝な
 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ

        (大伴家持)

(通解)あなたが撫子(なでしこ)の花だったなら、私は毎朝、手に取ってあなたを愛でることでしょう。

 秋さらば 見つつ偲へと妹が植ゑし
 やどのなでしこ 咲きにけるかも


これも大伴家持の歌です。
この歌は、天平11年の作ですが、この年の6月に家持は、奥さんを亡くしています。

その奥さんが、生前、「秋になったら、いっしょに眺めましょうね」と言って、なでしこを、庭に植えた。
秋になって、その撫子が、家の敷石のかたわらに咲いている。

家持の心の悲しみが、胸を打つ名作です。

どういうわけか、西洋を起源とする花言葉も、なでしこは「長く続く愛情」です。なにかしら不思議なご縁を感じます。

また、なでしこには、英語名で「ピンク pink」の名前があり、また、「輝く目」のという意味もあるのだそうです。
そして、ピンク色の語源が、なでしこの花にあるといわれています。

もうひとつ、なでしこを歌った、こんどは俳句をご紹介します。
小林一茶の作です。

 御地蔵や
  花なでしこの
     真ん中に


なんだか、情景が目に浮かぶようですね。

なでしこといえば、知覧の特攻隊基地で、特攻隊員達に奉仕した勤労奉仕女学生たちは、自分たちのことを「なでしこ部隊」と呼んでいました。

その中のおひとりだった前田笙子さんは、昭和54年に「群青-知覧特攻機地より」という本を出されています。
その本の前書きには、笙子さん本人の文として次の一文があります。

~~~~~~~~~~~~
本書に収録しました特攻隊員の遺稿も、私たちの手記も、戦争一色にぬりつぶされた当時の心のうずきをそのまま書きとめたものですから、今の時代とはずいぶんかけ離れていると思います。

しかし、それもまた、いつわらぬ事実なのですから、明らかな誤記だけを訂正して掲載しました。

数ある太平洋戦争の大河の流れの一しずくとして、心ある方がもし拾いあげてくださるならば、これにこした喜びはございません。
~~~~~~~~~~~~


女郎花(おみなえし)
オミナエシ1024


ピンクの花のなでしこの次は、黄色の「オミナエシ(女郎花)」です。

オミナエシの花の黄色は、実にやさしい色合いの黄色です。
毒々しいセイタカアワダチソウとは、ちょいとワケが違う。

これも古くから日本にある花で、原産地は日本です。
万葉集には14種詠まれています。

詠み人知らずですが、この歌が好きです。

 我が里に 今咲く花の をみなへし
 堪(あ)へぬ心に なほ恋ひにけり


(通解)
故郷には、いまごろおみなえしが咲いているだろうなあ。
きっとあの娘は、おみなえしのように美しく可憐になっているだろうなあ。
遠く離れて逢えないから、耐えられないほど恋しいよ。

万葉の昔も、現代の日本も、人の心なんて、そうそう違うものじゃあないですよね。

古今集には、右大臣の藤原時平が詠んだ歌が載っています。

 をみなへし 秋の野風に うちなびき
 心ひとつを たれによすらむ


(通解)
秋の野を吹き過ぎる風になびくおみなえしは、
いったい誰に恋心を寄せているのだろうか。

これは昌泰元(898)年の作で、宇多上皇が主催した、おみなえしの花合わせに出詠した歌です。

これは、女郎花合といって、ときの貴族たちがおみなえしの花と歌とを持ち寄って勝負を競った遊戯です。
それだけ、当時の人々に、おみなえしが愛されていたということですね。

おみなえしは、茎や根がちょっとニオウので、茶花としてはあまり好まれなかったようですが、古来、利尿、排膿の生薬として、多くの人に親しまれてきた花です。


藤袴(フジバカマ)
フジバカマ1024


実はこの項でフジバカマのことを書くのは、ちょっとつらいのです。

フジバカマは、万葉の昔から日本人に親しまれてきた花で、かつては日本全国どこでも、河原などに行けば群生していた花です。

乾燥すると桜餅のような甘い香りをはなち、お風呂の湯に入れて香りを愉しんだり、すりつぶして飲むと利尿作用があるといわれた。

「源氏物語」には、「藤袴の巻」で、美しい夕霧姫が、大宮の喪に服している玉鬘(たまかずら)に、フジバカマを差し出して、

 おなじ野の
  露にやつるゝ藤袴
   あはれはかけよ
    かことばかりも


と詠いかけるシーンがあります。

今差し上げた藤袴の薄紫を愛でるように私の思いもわかってくださいな、と、喪の最中にあっても、女心をやさしく詠んだ夕霧。

フジバカマの淡い紫色の花と相まって、決して低俗ではない上品な想いが歌の心になっています。

こうして、平安の昔から人々に親しまれたフジバカマですが、近年では、その数を減らし、いまや環境庁の準絶滅危惧種にさえ指定されています。

そして、冒頭で「フジバカマのことを書くのは、ちょっとつらい」と書いたのが、実は、フジバカマは、かつての満洲国の国章でもあったからです。

満州地方というのは、大清帝国の発祥の地です。
同時に、延々と土色の荒野が広がる荒涼とした大地だった。

日本は、満洲で、地域の人々と一緒になってこの地を開墾し、満洲一帯を、世界屈指の大豆の名産地にしています。

旧満州鉄道が、満洲の隅々にまで鉄道網を拡げたのは、要するに荒れ地を開墾し、そこで大豆が生産されるようになり、その出荷のために鉄道網を伸ばす必要があったからです。

わずかな日本統治の間に、荒涼とした荒れ地だった満洲の大地は、緑豊かな大穀倉地帯へと変貌し、都市部には、そうした農産物の輸出入を推進するための物流や倉庫機能、商社機能や金融機能が集中し、都市部も大いに繁栄しています。

そうして日本は、満洲に経済力がつくと、ここに清国の末裔の愛心覚羅家を招き、同家を皇室とする一大国家「満洲国」を建国した。

満洲国は、日本軍部の傀儡政権だという人がいるけれど、それはウソです。
満洲は、満洲人が統治し、その満人の長は、日本のご皇室と縁続きになられた。

満洲国の皇帝と、日本のご皇室は、親戚関係になられていたのです。

その満洲国も、大東亜戦争の終戦とともに、滅んでしまいました。
そして満洲国の国章にまでされたフジバカマも、いまの日本で、もはや絶滅種にならんとしている。

ボクは、フジバカマを、絶対に絶やしちゃいけない、そう思っています。


桔梗(キキョウ)
キキョウ1024
 

キキョウといえば、桔梗紋が、明智光秀の家紋であったことでもよくしられている秋の花です。

透き通った青紫の花を咲かせますが、まれに白花をつける種類もあります。
花の形が良いので、古来観賞用として親しまれる他、切り花としても多く利用されました。

キキョウの花が咲くのは6月下旬頃のことです。
つまり、秋ではない。

ではなぜキキョウが「秋の七草」に入ったかというと、実は、キキョウの根に理由があります。

キキョウの花の季節が終わり、地上部が枯れた秋から冬にかけて、掘って根を取りだします。
根は細い部分を取り除き、外皮をむいて、よく水洗し、日光で乾燥させる。

こうしてできる生薬が、桔梗根(ききょうこん)です。
桔梗根の粉末は、去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱によく効く生薬となります。

つまりキキョウは、冬の風邪の治療に欠かせない植物として人々ととても仲良しだったのです。

また、キキョウの葉や茎から出る白乳液が、漆(うるし)のかぶれに、よく効く。
漆(うるし)は、初夏から秋にかけて漆の木から採取されますから、ここでもキキョウは大活躍してくれたのです。

かぶれにキキョウ、風邪にキキョウ。
その両方の季節が合わさった時期が、まさに秋。
そこで、キキョウは秋の七草の一員となったわけです。


さて、秋の七草のなかで、ススキとクズとハギ以外、つまり、

なでしこ
ききょう
おみなえし
ふじばかま

の4種類は、いまや次第に野山から姿を消しつつあります。
絶滅危惧品種となっているのです。

それはまるで、日本古来の文化が絶滅危機に瀕しているいまどきの世相をみるかのようです。

日本を守るための活動は、もちろん大上段に構えた大運動への参画も大切です。
しかし同時に、ほんのちょっぴり、ベランダのプランターに、なでしこやおみなえしを植えて育てるだけでも、立派な日本の文化を守る行動です。

なぜならそれは、人と草木がとっても仲良しだった日本人の心の姿なのですから。

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コメント

遠藤

藤袴
 今回は、藤袴のきれいな写真で目の保養をさせていただきました。ありがとうございます。
 
 実は本稿にもあるとおり野生のフジバカマは絶滅に瀕しており、私も昨年、秋の七草の写真撮影を依頼されて、はたと困ったのがこの藤袴でした。何処を探してもないのです。園芸種で売っているものは萼の部分が藤袴の名前のように藤色をしていないで白色のまま、これでは藤袴の名前が泣くというものです。散々探したあげく、偶然、曲水の宴の撮影に訪れた京都の城南宮で大切に育てられているものを発見、当方の探していた萼が藤色のもので早速撮影した次第です。

りょうこ

No title
ありがとう。
日本国想う心粋。

-

日本の秋は 美しい
願わくば  野に咲き誇れ

敷島の

心伝える  秋の七草



秋暮れて

月に佇む  七草の

想い伝える  草の根の声

共通一次世代

萩の花から思い出した奈良の山の辺の道、京都洛北・・・。いいところです。
トトロは今まで偶然テレビで何度も見ましたが、いつも炊事の片づけやらでまともに最初から最後まで見たことがなく、恥ずかしながら話の内容があまり頭に入っていません。ただ、いつも主人公たちの背景に映る里山の綺麗な風景の絵には感動します。

萩の花で思い出しました。奈良のお寺に萩の花で有名なお寺がありました。
子供たちが小さい頃、よく「東海自然歩道」の関西にあるいくつかのコースを歩きましたが、そのお寺は旧柳生街道コースを歩いたときに起点としてありました。名前を忘れたのでさっき調べたら白毫寺という名のお寺でした。

「東海自然歩道」は大阪の箕面公園から東京の高尾まで整備されているということですから関東の方もご存知かもしれませんね。

この「東海自然歩道」、関西でのオススメは、奈良の「山の辺の道」。思わず「柿食えば~」と歌いたくなるような(実際に柿の実がたくさん成っていました)里山の風景が広がってとてもいいところです。飛鳥路と一緒に「いにしえの大和」に思いを馳せることができます。やっぱり奈良はいいところです。

もうひとつのオススメは京都の高雄から嵯峨野、嵐山までのコースです。
嵐山は紅葉で有名ですが、高雄から清滝川という小さな清流に沿ってのハイキングコースもとても素敵です。高雄にある高山寺・西明寺・神護寺のお寺も紅葉がとっても綺麗です。かわらけ投げの出来るお寺もあります。
嵯峨野、嵐山に近づくにつれ人が多くなりますが、それもまた楽しいです。

日本の里山、川、森・・。
日本のこれらの風景は日本だからこその風景。日本人だからこそ残せる風景だと思います。鮮やかな紅葉の色はなぜか押し付けがましくなく、周りの自然に溶けこんで、陽の光でもまた優しくなります。大輪の花よりも小さく可憐な花を好むのも日本人の特徴だと思います。河原の小石も流木も全てが芸術になるってすごいことだと思います。盆栽も素晴らしいし。日本人として日本に生まれ育って本当によかったと、こんなことからでも思います。

neko

新潟の5000坪の小学校跡地が中国に売却される!?
新潟の市有地・旧万代小学校跡地(5000坪)が、中国総領事館に売却されようとしています。
新潟の総領事館は、ロシアや韓国の領事館と同じくビルの一室にありました。
ところが先日住民になんの説明もなく、市街地の一戸建てビルに移転し、
おまけに小学校跡地の5000坪をも購入しようという計画が判明しました。
5000坪は東京の中国大使館より広い土地です。
住民には大した説明もなく、市長も市議会ももう決定事項のような状態です。
新潟市内は11月14日まで市長選挙のため、署名等、政治活動はできません。
このままでは、東京から2時間半のところに5000坪の中国の治外法権の土地
(中国の領土)ができてしまう・・
どうか新潟を助けてください。

http://miida.cocolog-nifty.com/nattou/
反対署名用紙は新潟県柏崎市議・三井田氏のトップのページに
掲載をお願いしました。
ご協力と拡散をお願いします。

送り先:中国領事館問題を考える市民の会 
連絡代表(署名)深谷成信 

〒951-8061 新潟市中央区西堀通四番町259-58
西堀青藍ビル405 号 深谷まで
11月29日5時に新潟市議会・議会事務局へ提出予定。
(手書で署名、印鑑は不要です)

悲しみの収穫

No title
そんなすすきは日本じゃないって言ってるだろ
いんちき親父

-

いい話をありがとうございます。
満州で思い出しましたが、とあるブログのコメントに満州での日本の働きを書きましたら
それへの返答として(ブログ主とは違う別の方から)日本軍の阿片の事を書かれました。

中毒者を減らし新たな中毒者を出さない為に、高い税をかけたり買うのに許可がいった事など返事をしたのですが
相手側は日本は現地の人間の血で軍資金を得た汚い国だと再び……。
他人様のブログのコメント欄でそれ以上書き合うのも、失礼なので返答はしませんでした。



確かに阿片により莫大な利益はあったではあろうが、中毒者は減っていったはずだったと思うのです。
記憶違いなのでしょうか。

ミヤビ

おはようございます☆
ねずきちさん
素晴らしいお話しをありがとうございます。
お奨め通り、秋のお花をベランダに植えます。
花を眺めながら、自分の中に流れる日本人としての
血が、忘れ去った何かを思い出させてくれるような気がします。
これなら、私にも負担なく
<立派な日本の文化を守る行動>
ができて、嬉しいです!!

ヤタガラス

セイタカアワダチソウ
ススキとセイタカアワダチソウのお話を知ったあと、近所に咲いているかどうかチェックするようになりました。


セイタカアワダチソウは裏庭や空き地など、管理が手薄な所に数本、という感じでした。

こんなところまで特アににてるなんて…。

来年は爆発的に増えてるかと思うと、今すぐ引っこ抜きたくなりました。

赤いチューリップ

No title
おはようございます。
綺麗な花の画像をありがとうございます。

スレ違いで失礼します。
http://www.youtube.com/watch?v=oDPdxfUwD-Y&feature=player_embedded
「ひもとおにこ」の動画を紹介します。
 
よろしく拡散お願いします。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
近日発売
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銀行名 ゆうちょ銀行
支店名 〇二九(店番029)
種目  当座預金
口座番号 0083820
口座名義 小名木善行
【問い合わせ先】
お問い合わせはメールでお願いします。
nezu3344@gmail.com

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講演テーマ
<ご参考>
古事記に学ぶ経営学
古事記に学ぶ日本の心
百人一首に学ぶ日本の心
女流歌人の素晴らしさ
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