昭和最後の武道家・・・望月稔



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望月稔先生
望月稔


以下は、このブログの読者の方からいただいた原稿です。

とても素晴らしい日本人のお話ですのでご紹介します。

~~~~~~~~~~
望月稔という人物をご存知でしょうか?

「昭和最後の武道家」と呼ばれ、柔道、合気道の開祖の愛弟子だった大先生です。
先生が生前書かれた本で「道と戦を忘れた日本武道に喝!」という本があります。

その本の一節に、大東亜戦争中にモンゴルでの体験談が書かれており、大灌漑事業を成功させて荒れ果てた土地を農作地帯に変えて戦後再び現地に訪れたときに現地の人から世代を超えて感謝されたこと、その灌漑事業の意味を理解し敵である抗日ゲリラから命の保障をされたことが書かれています。

望月稔先生は明治40(1907)年に静岡市で生まれ、五歳のときに東京に転居し、その頃から柔道を学んでいました。
それから亡くなる2003年まで武道と共に歩んだ人物です。

昭和13(1938)年にモンゴルの包頭というところに駐在していた金川耕作中佐(陸軍特務機関長)から、
「包頭に中学校を作り、蒙古人の近代化をやりたいから協力してほしい」という手紙を受け取ったのが切っ掛けでモンゴルへとび、包頭市の中学校で柔道、剣道の指導にあたりました。

連日響く竹刀の音に興味を誘われた軍人や新聞記者が度々訪れてきました。
ある時武道に心得のある朝日新聞記者に

「敵地で日本武道を教える必要があるのか」
と尋ねられましたが、先生は

「侵略や征服のために来たのではなく、蒙古人の文化を高め、生活を向上させ、彼ら自身の手で国づくりをする意欲と積極的な精神を養う助けになればと思ってのこと」
と返答したところ、その記者が感激してこの記事にしたところ、自分も協力させてほしいという手紙が連日来たそうです。

昭和16(1941)年、高等文官試験に合格し、翌年に薩拉斎(サラチ)県の参事官に拝命されたとき、縦30cm横20cm厚さ8cmにもなる冊子を渡されました。

「資料によれば黄河の旧河床を復活させて、それを中心に水路を作ればサラチは大穀倉地帯に生まれ変わると書いてある。ひとつ勉強してみてはどうか」

そこでサラチの開発計画に意欲を燃やしたのですが、蒙古政府の財政上なかなか着工ができずにいました。
地元の農民からも開発を望む声もあり、蒙古政府にいる日本人高級官僚に話を持ちかけたのですが
「そんなことより、弾を買うほうが先」と一蹴されてしまいます。

それ以前にもその人物に共産主義の研究に関する論文を渡したそうですが、うやむやにされて苦渋をしいられた経緯もあり、頼むに足りないと再認識してその場をあとにしました。

蒙古政府の後押しもなくなり困り果てたが、どうしようもない。
日本大使館の司法領事に知人がいたので、帰りに何気なく立ち寄り雑談をしていると、サラチ県の話に及ぶと血相を変えて「米は出来るのか?」と聞いてきたそうです。

「大規模な灌漑事業をやればできますが資金がない」と話すと

「資金は日本政府が全額保証するから、すぐに蒙古銀行にお金を受け取りにいってください」

開発計画は一気に実現の運びとなり、帰りには24万円の入った手提げ鞄を抱えて、帰路を急いだそうです。

これを知った農民たちは大いに喜び、その様子を見た望月先生も絶対に成功させてやると決意したそうです。

工事はすぐに着工となり、地元民が労力を惜しまなかったおかげで通常の倍の速度で工事が進みました。

ある日工事の現場監督をしていた者が口をモガモガさせながら駆け込んできた。
どうしたのか?と聞いても要領を得ない。
「いいから落ち着け!どうしたんだ」と聞くと、今度は望月先生が動転しそうになった。

「喬連三がきました」

喬連三は抗日ゲリラの頭領で、日本軍も随分と被害をだしている。
よく見ると現場監督は大粒の涙を流している。

「被害は大きいのか?」
「そうじゃないんであります」

動揺している監督から何とか聞き出したところによると

突如、喬連三が部下を連れて現れ工事現場を見回ったあと、現場監督を呼び出し、工事に当たっている全員の前で演説した。

「日本軍がこの地に来て多くの農民が虐殺され、食料を強奪してきた。しかし、ここで行われている工事はサラチ全域だけでなく、包頭市、厚和市なども潤うことになる。全力で当たってもらいたい」

喬連三は現場監督に顔を向け

「連日、干天の中ご苦労様です。聞くところによれば望月参事官は職を賭してこの工事に当たっているそうですね。私は抗日中国軍全体に通知してこの工事に当たっている日本人の命を保証します。このことを参事官にお伝えください」

そう言って喬連三は去っていったそうです。

昭和21年、望月先生が帰国するそのときまで、抗日ゲリラからの攻撃は一切なかったそうです。

時は過ぎ昭和62年に再び視察に訪れたとき、あまりの懐かしさに写真を撮っていると、不信に思ったのか、水門を監視する役人や、農民たちがぞろぞろと集まってきた。

そこで通訳の人に、「40年前にここの水路や水門を作った参事官だ」と説明すると、話を聞いていた農民が前に出てきて、

「この水門は日本人が作ったものであることは聞いてました。
あなたのおかげで60万平方キロの地域に水を供給することが出来るようになり、2000万人分の食料も確保できるようになりました。
本当にあなたは菩薩です」
と涙を流しながら手を握り締めて礼を言われたそうです。

「武道を通して民族を超えた融和を図る」という望月先生の理想は、終戦という形でモンゴルでは挫折してしまいましたが、静岡で道場を開き世界各国で活動をし、世界中から弟子や孫弟子が日夜集まって武道の稽古をしている姿を見て

「政治力や軍事力がなくても国造りはできる」というかつて思い描いた理想を実感できたそうです。

~~~~~~~~~~~

望月稔先生は、20歳のときに柔道の三船久蔵の内弟子となり、22歳で講道館創始者の嘉納治五郎から直接指導を受けています。

昭和5年、23歳で講道館柔道で4段を授けられたときに、嘉納治五郎の推薦で、植芝盛平から合気道を学び、翌年、静岡市で武道道場「養正館」を開きました。

そして昭和13年、31歳でモンゴルに渡ったときの物語が、上述した農業振興のお話です。
先生は7年間、モンゴルにいて、武道の普及と農業の振興を行った。

いま、フランスでは、日本の柔道や合気道が非常に盛んです。
人気の秘訣は、「喧嘩に強くなるから」ではありません。

子供の心身が整い、まっすぐで勁(つよ)正しい精神が養われるというところに、愛する子を思う親が賛同し、入門者が後を絶たないのです。

そのフランスで、柔道や合気道の普及促進を図ったのが、望月稔先生です。
先生は、パリ市から文化功労章を受章し、平成11年にはフランスに移住されました。
そして平成15年に、フランスでお亡くなりになっています。
享年96歳でした。

その望月先生の生涯のモットーが、「精力善用、自他協栄」です。

たとえ時代の流れがどうであろうと、自他共栄の精神を持ち、精力を善用し、寸暇を惜しんで多くの人のためにつくすなら、必ずや至誠、天に通じる。

武道は、スポーツや格闘技ではありません。
格闘技やスポーツなら、試合に勝つことが目的です。
武道は違います。

「武」というのは、矛を止めると書きます。
矛というのは、闘いのための武器で、それを止めるのですから、要するに争いを止めるの意です。

そして「道」は、多くの人々が安全に通れる道路です。
雑木林やジャングルでは、人はなかなか前に進めない。
道を拓くことによって、多くの人々が、安全にそこを通行できるようになる。
「道」は、自分ひとりだけがいい思いをするものではなく、多くの人々に尽くす共栄を意味している。

つまり、争いを止め、自他共に共存共栄を図るために、自らの心身を極限まで鍛え抜く。
それが「武」の「道」、武道です。

自分を鍛えることが、世のため人のためになり、共栄に通じる、というのは、実に含蓄のある言葉です。

すなわち、多くの人のために、寸暇を惜しんで自らを鍛え、自分にできることをする。
それが武道です。

争いは、自分が正しい、あいつが悪い、という騒擾の心から起こります。
それを止め、自らを鍛えて、共栄を図り、人々につくす。

およそ日本を愛する日本人ならば、いまの内閣や政権与党、国内の多くのマスメディアを、好ましいと思う人は誰ひとりいないと思います。

ならば、そういう時代を変えるために、自分でできることをする。


「政治力や軍事力がなくても国造りはできる」という望月先生の言葉は、いまを生きる私たちに、日本国再興の道を指し示してくださっているように思います。

浜岡原発の停止とか、いまの内閣やマスコミは何をやってんだと腹のたつけれど、だからこそ、ここで日本という国家の再興のために、いま、私たちに必要なことは、この国を守るために、自分にできることをはじめていくこと。

そんな気がします。

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コメント

外国人大量雇用 + 外国人参政権 + 地域主権

>外国人雇用に積極姿勢=被災地の農漁業再生
>これに感情的に文句を言う人は何か代案を持っているのでしょうか?


↑↑↑の人

読めないの??????

↓↓↓

>おかしいな、今回の震災で多くの日本人が職を失っている
>そんな時に海外の人を雇うという感覚がどこから出てくるのか?

甘木

日本人はサラリーマンになりたい
外国人雇用に積極姿勢=被災地の農漁業再生
これに感情的に文句を言う人は何か代案を持っているのでしょうか?
地方の農村、漁村などには引退するような年齢の人たちしか住んでいません。若い人たちは皆都会に出てサラリーマンになってしまいました。そのほうが安定した現金収入もあるし仕事も大変ではないからです。
すでに都会にいる人たちが自発的に地方に戻って、経験の無い農業、漁業に従事するということがブームになるとは思えません。IターンとかUターンとかがうまく行かないという話もいろいろと聞きます。引退する人の後を居抜きで引き継ぐ、ということならまだしも、地震被害を受けた地域の産業を復興されるとなると初期にはまったく収入が無いところから始めるしかないのです。貧乏な国から来た失うものの無い人たちでも無ければこういう仕事はしません。

外国人はだめ、というのであれば毛沢東がやったように、都市部の学生を強制的に地方に移住させるのでしょうか。日本は中国のようなやり方をしないと私は信じているのですが。

マカロン

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名無しの一人です

No title
外国人雇用に積極姿勢=被災地の農漁業再生―復興会議議長
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 被災地は震災前から高齢化が進み、農・漁業の後継者不足に苦しんでいた地域が多く、五百旗頭氏は「気が付いたら担い手がいなかったということでは困る」と指摘。外国人労働者については「社会を支える人だと分かれば、永住していただく、日本人になっていただくということを考えなくていいのか」とも語った。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110513-00000094-jij-pol


2011年5月13日 16時27分cha*****さん.
私もそう思う893点 私はそう思わない15点.
日本人を雇えやボケ

2011年5月13日 16時28分tai*****さん.
私もそう思う841点 私はそう思わない8点.
おかしいな、今回の震災で多くの日本人が職を失っている。
そんな時に海外の人を雇うという感覚がどこから出てくるのか?

2011年5月13日 16時27分nib*****さん.
私もそう思う681点 私はそう思わない5点.
その前に 日本人で何とかしようと言えないのか。

2011年5月13日 16時26分ind*****さん.
私もそう思う567点 私はそう思わない6点.
その考え方は危険な気がする。

2011年5月13日 16時27分dog*****さん.
私もそう思う553点 私はそう思わない5点.
永住していただく、日本人になっていただく

そして生活保護者は
うなぎのぼりになるってわけか

きくりん

合氣道
 合氣道の稽古を初めてもう20年くらいになります。私の師は、故西尾昭二先生です。
「今までの武道は人を倒すためにあったが、本来武道は人の道を指し示すためにあるものだ。人殺しの技術で人を育てるという、最高の芸術だよ。勝ったとか負けたとか、そんな下らない事をやってるんじゃないんだ。」師は言われました。争いを止めるために全力を尽くすのが武道の正しい姿だ、と。
 刀は抜かない姿が美しい。武士は刀を抜かないために、激しい鍛錬を行います。
 自衛隊はまさしく現代の武士。彼らは、自分達が役に立たないようにと、激しい訓練を積み重ねています。
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愛信

韓国とデンマーク、「グリーン成長同盟」を締結
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

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○受付時間 
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