福沢諭吉「脱亜論」



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福沢諭吉0204


先日、福沢諭吉の「天は人の上に」で有名な「学問のすゝめ」をご紹介したので、もうひとつの有名な著作「脱亜論」について、書いてみようと思います。

「脱亜論」というタイトルは、後年になってつけられたものです。これが出た当初は、タイトルはありません。

実はこれが書かれた当時、福沢諭吉は「時事新報」という新聞の発行に携わっていて、その社説として明治18(1885)年に書かれた記事が、後年になって「脱亜論」という名称で呼ばれるようになりました。
もともとが新聞の社説ですから、決して長い文章ではありません。原文は、2200字、原稿用紙5枚半の短いものです。

文章は短いですが、そこに書かれたメッセージは、明治政府の基本政策ともなったとても大切なものです。

本文に入る前に、すこしこの文が書かれた背景を説明しておきたいのですが、明治維新が、黒船の脅威、つまり欧米列強の軍事的脅威に対して、わが国の自尊独立を賭けて行われたことであることは、みなさまご存知の通りです。

この時代、国家というのは、西欧諸国のことであり、それ以外の世界中の有色人種国家は、単なる地域でしかありません。
主権者の定まらない、ただの地域だったからこそ、欧米諸国は、そこを植民地として支配して行ったわけです。

これに対して、日本は国家としての地位を保つために大名たちはその地位を失い(廃藩置県)、武士も単なる失業者となってでも(四民平等)、日本の自主独立を保とうと必死の戦いを挑んでいたわけです。(戦いというのは武闘だけを指しません)

そしてようやく日本は明治国家として、国としての体裁を保ちます。
ただのエリアではなく、近代国家ですから、領土主権の及ぶ範囲の特定も必要です。
憲法もつくらなきゃならない。各国との条約はもちろん、自国の軍事力の強化も必要です。

そうやって必死の近代化を促進する日本にとって、当時の最大の懸案事項が朝鮮半島でした。なぜなら地勢的に、朝鮮半島が欧米列強の植民地となれば、日本の独立がおびやかされる存在となることは明白だったからです。

もっとも欧米諸国からしてみれば、国土が汚く臭く、貧民の蛮族の群れでしかない朝鮮半島そのものにはたいした魅力は感じなかったようですが、それでも、世界中の有色人種国土が植民地化されていくという世界の情勢の中で、いつ朝鮮半島が植民地化されても、おかしくありません。
明治10(1877)年に起こった西南戦争も、朝鮮半島の独立を企図する征韓論の彷彿(ほうふつ)が原因のひとつです。

一方、朝鮮半島内にも、日本が明治維新によって急速に近代化し、欧米列強の仲間入りできる強国となっていくことに、圧倒的な存在感と魅力を感じる多くの開明派の若者達がいました。

そうした時代背景の中にあって、日本で最初に朝鮮人留学生を受け入れたのが、福沢諭吉が創立した慶応義塾です。
諭吉は、朝鮮人留学生を、自宅に住まわせ、彼らに近代化や西欧事情等についてをしっかりと学ばせています。

そんな中のひとりが、朝鮮人、金玉均(きんぎょくきん)です。
金玉均は、もともと朝鮮貴族である両班(やんばん)の出身で、科挙試験にも合格した秀才であり、朝鮮でのはじめての新聞である「漢城旬報」の発行者のひとりでもあります。

ちなみにいま韓国で自国の固有の文字とされているハングルも、15世紀に楽譜の音符として発明されたハングルを、国民教育のために用いることを金玉均らを通じて薦めたのも福沢諭吉です。

金玉均は、日本の明治維新を模範として、清朝から独立し、朝鮮の近代化と自主独立を目指しました。そして明治17(1884)年4月には、清国がベトナムをめぐってフランスと清仏戦争を開始したのを好機と見て、閔妃政権打倒のためのクーデター(甲申事変)を起こしています。

ところが事件は清国の武力介入で失敗し、わずか3日間でクーデター政権は崩壊してしまう。
日本に亡命してきた金玉均を、諭吉は自宅にかくまうのですが、その金玉均は清国の李鴻章(りこうしょう)と閔妃らの陰謀にひっかかり、上海で虐殺されたうえ、五体をバラバラに引き裂かれて、韓国内に遺体を晒されました。

そのときの晒し首にされている金玉均の写真が下の写真ですが、晒し方にせよ、背景の風景にせよ、当時の朝鮮がいかに貧しい、まるで乞食の群れのような社会であったか、おわかりいただけようかと思います。

京畿道竹山で晒し首にされた金玉均(明治27年)
晒し首にされた金玉均


時期は前後しますが、甲申事変に対する清国の介入等、アジアが西洋列強という大火災にのまれそうになっている状況に対して、いつまでも中世的中華冊封体制をかさにきて、周辺国はおろか西欧諸国さえも見下してお大臣ぶって体面だけをとりつくろっている清国、その清国の属国として、近隣国にシッポを振るしかできない朝鮮、そして自国内での若者達の真剣なKorean独立自尊の息吹さえも、恐怖による支配で消し去ろうとする李王朝、そうしたものに、福沢諭吉は大きな絶望と幻滅を味わうわけです。

で、もはや、清も朝鮮も、毛筋一本も相手にする必要はない。
そんなことをしなくても、わが国日本の自尊独立は十分に保てる、と堂々と言い切る社説を時事新報にかきました。

それが後年「脱亜論」と呼ばれるものです。

原文は下に示しますが、いつものように、ねず流に読みやすく現代語に訳したものを先に掲載します。
いつもながら、原文は文語体でたいへん格調高い文章なのですが、わかりやすさを優先しているため、その格調は犠牲になっていることは、お許し下さい。
それよりも、意味をつかむことの方がはるかに大切と思いますので。


==========
《脱亜論》
 時事新報 社説
 明治18(1885)年3月16日


世界の交通はめまぐるしく進化して、西洋文明の風はついに東アジアにもやってきました。
いまや草木さえもこの風の影響を受けています。

西洋人であっても東洋人であっても、人間であることには、なんら変わりはありません。
けれど昨今、西洋人の影響力と行動力がいちじるしく大きくなってきたのは、ひとえに交通の便が発達したことによります。

西洋文明が東進してくるのに対して、これを防ごうと思うなら、まず大切なのは「覚悟」です。
そして覚悟を定めて、世界の現実をよく見て、世界で何が起きているのか、現実をよく確認しなければなりません。

文明というのは、いわば麻疹(はしか)のような伝染病に似ています。
いま東京で起きている伝染病は、もともとは西国の長崎で流行ったものかもしれないけれど、いつの間にか東進して、春のあたたかさとともに東京にまでひろがりました。

伝染病がはじまったとき、それが広がってから病を防ごうとしても、手段はありません。
有害なだけで何のとくにもならない流行病でも、それがひとたび始まれば、その勢いを防ぐことはできないのです。

まして西洋文明となれば、それは西欧社会に利益をもたらすものなのですから、侵攻を止めるのは至難のわざです。
であるならば、西欧文明の侵入そのものを「防ぐ」というのではなく、むしろ私達自身が体力をつけて、これに負けない国になるしかありません。
それが智者の選択と行うべきものです。

そもそも西洋文明がわが国にはいってきたのは、江戸時代のことです。
嘉永年間に黒船がやってきて、多くの人たちがその脅威を前に、日本が強くならなければならぬと心に誓いました。
けれどそれをさせまいと進歩の前に横たわったのが徳川幕府でした。

日本が近代化して西欧と対等につきあえる国となるか、それとも幕府を中心とした旧体制を維持するか。
その二者択一を迫られたときわが国は、「国を重んじ政府を軽し」とする大義に基づいて行動し、ご皇室という神聖かつ尊厳ある存在とともに、もはや老害以外の何ものでもなくなった旧幕府を倒し、新政府を打ち立てることを選択をしました。
日本は、国中、身分の別なく、西洋文明に追いついて行こうという体制を打ち立てたのです。

そうすることでわが国は、次々と植民地支配されて行くアジア諸国の中にあって、唯一、国家として、民族として独立自尊を保ち、生き残るための新たな基軸を打ち立て、近代国家を形成することに成功しています。

ではその日本が行った選択とは何であったのか。
それこそが、まさに「脱亜」の二字でした。

日本は、アジアの最東端にある国です。
しかしその日本国民の精神は、すでにアジア的老害を脱して、西洋文明にちかづきつつあります。
すなわち、日本は西欧諸国とあい並ぶ独立国家としての道を進みはじめているわけです。

ところが、その日本には、実はたいへんな不幸があります。
なにかというと、ChinaやKoreaです。

この二国も、もともとは日本と同じくアジア流の政教風俗をもっている国です。
ところが人種の違いなのか、教育の差なのか、ChinaやKoreaと、日本との文化的な隔たりは、あまりにも大きいものです。

情報がこれほど速く行き来する時代なのです。
西欧的近代文明や、国際法についての知識は、彼らにだって当然もたらされているはずです。
にもかかわらずChinaやKoreaの二国は、まったく変わろうという気がありません。
変わろうとしないだけでなく、まるっきり百千年の昔のままの姿で居続けようとしています。

文明が、まさに日進月歩で進化している現代にありながら、この両国は教育といえば二千年も昔の儒教を言い、学校教育では仁義礼智といい、一から十まで外見を飾りたてることだけを大事にして、中味は、まるで空っぽの脳みそしかもちあわせていません。

アホにはアホの可愛らしさというものが、普通ならあるけれど、この二国に関しては道徳心などかけらほどもなく、その残酷さは破廉恥をきわめています。
それでいながら、態度だけは傲慢そのもので、いかに他国や他人に迷惑をかけても、自省の色なんて毛ほどもありません。
私に言わせれば、この西欧文明の東進という脅威に対し、この二国が独立を維持し続けるなどというのは、およそ不可能なことです。

もしChinaやKoreaの二国に、幸いにも救国の志士が現れて、わが国の明治維新のような政治改革を実現し、政治をあらためて人心の一新ができれば、話は別ですが、そうでなければChinaやKoreaの二国は、いまから数年を経ずして亡国の道をたどり、その国土は世界の文明諸国によって分割、分断されてしまうことは、火を見るよりあきらかなことです。

なぜなら、伝染病にも等しい西洋文明の侵攻にあいながら、ChinaやKoreaの両国は、その伝染するという自然の摂理にそむいて、無理にこれを避けようとして、旧来の陋習(ろうしゅう)という一室にひきこもっているだけだからです。
そんなことをして、部屋の空気を遮断すれば、そのうち窒息して死んでしまうのはあたりまえのことです。

「春秋左氏伝」に「唇歯輔車(しんしほしゃ)」という言葉があります。この言葉は、「輔車」が頬骨ほおぼねと下あごの骨、「唇歯」がくちびると歯で、隣国同志が互いに助け合うことをいいます。
けれど、いまのChinaやKoreaは、日本のために毛筋一本の値打ちもありません(一毫の援助と為らざる)。

そればかりか、ややこしいことに、この日支朝の三国が地理的に近いがゆえに、欧米人から同一視されかねません。
つまり、ChinaやKoreaの不出来な振る舞いをもって、あたかも日本も同じだと思われてしまいかねない危険性さえも持っているのです。

たとえば、ChinaやKoreaが古い専制君主独裁体制で、法治の観念を持たない国であれば、西洋人は、日本もまた、ああ無法律の国かとみなしてしまいます。
ChineseやKoreanが理屈にならない手前勝手な屁理屈ばかり並べ立てれば、ああ日本人も屁理屈をこねくりまわしている、訳のわからない国だと思われます。
あるいはChinaやKoreaが、西欧の武力に恥かしげもなく屈して卑屈な態度をとっていれば、ああ日本も同じ卑屈な習俗の国だとしか思われません。
また、朝鮮の刑罰に、およそ人に行うには酷すぎる残虐な刑罰があれば、日本も同様に残虐非道な国だと疑われてしまう。

こんな例をあげれば、それこそ枚挙にいとまがありません
ようするにひとつの村の住人のほとんどが、愚かで無法で残忍で無情ならば、たとえその村の中にまっとうな一家があったとしても、村の外の人々からみれば、どっちもどっちにしか見えないというのと同じことなのです。

そしてその影響はすでに随所にあらわれていて、わが国の外交に少なからぬ影響を与えています。
これこそ、我が日本の一大不幸というべきことです。

もはや日本に、ChinaやKoreaが開明して国際常識を身につける日を待っているような余裕はありません。
むしろ、ChinaやKoreaとは早々に縁を切って、西欧諸国と進退を共にすべきです。

そして、ChinaやKoreaと接するときには、いちいち「隣国だから」といって格別の配慮など、もやはする必要などさらさらありません。
ChinaやKoreaに対しては、西欧諸国が両国に接するのとまったく同様に、相手を人の住む国とさえ思わず、厳しく対処すればよろしい。

悪友と仲良くする者は、共に悪名をまぬがれないものです。
私は、心において、もはやアジア東方の悪友であるChinaやKoreaとは、絶交を宣言するものです。

=======

さてみなさん、いかがでしたか?
諭吉がこの文を書いたのは、明治18(1885)年のことですから、いまから128年も昔のことです。

けれど、ChinaやKoreaの国柄というのは、百年以上経ったいまでも、なんら変わっていないことに、あらためて驚かされるのではないでしょうか。

私は講演などでよく、千年後の日本人たちは、いまの日本人と違って、恋をしたり、ふられたり、仕事で悩んだり、みんなと一緒に笑いあったり、ご飯を食べたり、夫婦喧嘩したり、家族旅行して楽しんだり、そういう感情や行動はなくなっていると思いますか?とみなさんに質問します。

答えは、千年経っても、人の心や行動は変わらないということです。
ということは、いまから千年の昔の人も、現代人となんらかわらぬ感情を持ち、行動をしていたわけです。

もっといえば、はるか縄文の昔から、日本人はいまと同じように、仲間たちと笑ったり、一緒に働いたり、悩んだり、泣いたり、笑ったり、同じことをしていたのかもしれません。

百年前といえば、大昔と思うかもしれないけれど、実際には、いまも昔もまったく何も変わっていない。
つまり、百年前のChinaやKoreaも、いまのChinaやKoreaも、まったく同じだ、ということです。

ここで注意すべきは、「脱亞論」、あるいは「脱亜入欧」という言葉にいう「脱亞」というのは、ChinaやKoreaとの離別を指す言葉です。
他の東亜諸国とは、従来以上にもっと仲良くしてもまったく差し支えない。

そしていまやChinaやKoreaの二国(いまでは朝鮮が南北に別れているので三国)は、旧ソ連なみ、もしくはそれよりもはるかにたちの悪い世界の人類の敵となりつつあるという現実を忘れてはなりません。

男友達とデートしたくらいで、少女の頭を丸刈りにするというのは、かつてのフランスで、ナチス将校の色女になった女性たちが受けた処分です。
つまり、少女の付き合った男性は、ナチスだというレッテルを貼ったのと同じ事です。
つまり、それは日本人=侵略民族=ナチスという評価を世界的に広めるという国辱ないし売国行為です。
※Freemanの音楽・政治ブログ
 AKB48が世界に恥を晒してる件
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-11462723200.html

同様に、なにやら昨今では、芸能界の複数の若い少女歌手が、某大手広告代理店の若い男性社員たちの前で灰皿に大便をさせられることを強制されたということが女性週刊誌ですっぱ抜かれたそうですが、こういう大便を好むという風俗は、明らかに朝鮮の文化です。
 ↓写真↓
http://blog-imgs-43-origin.fc2.com/j/c/0/jc02/0512_idol_1_1.jpg

昨今では、日本人の名を持ち、日本人の名を騙って海外で変態行為や犯罪行為を行うことが日常化してきているという現実もあります。
特ア三国との国交の謝絶もさりながら、日本国内に巣食う在日コリアンや在日Chineseについても、その暴虐ぶりは、もはや見過ごすことのできないものとなってきています。

ChinaやKoreaと商取引で儲けている会社も多いですが、およそ誰かが儲けるということは、その分、誰かが損をするということです。
早い話が、Chinaからいま日本が輸入している雑貨類は、年間輸入額が10兆円にのぼります。
もしその雑貨を、国内生産に切り替えたら、モノの値段はあがるかもしれないけれど、倍以上の国内での経済効果が生まれるわけです。

私たちの国、日本は、国として特ア三国との付き合い方、それは日本にいる在日Chinese、在日Koreanも含めて、いまあらためて見直すべきときにきているように思います。

脱亜論。
古くて新しい論だと私は思うのですが、みなさんはいかが思われますか?


《脱亜論 原文》
 世界交通の道、便にして、西洋文明の風、東に漸し、至る處、草も気も此風に靡かざるはなし。蓋し西洋の人物、古今に大に異なるに非ずと雖ども、其擧動の古に遅鈍にして今に活發なるは、唯交通の利器を利用して勢に乗ずるが故のみ。故に方今当用に國するものゝ為に謀るに、此文明の東漸の勢に激して之を防ぎ了る可きの覺悟あれば則ち可なりと雖ども、苟も世界中の現状を視察して事實に不可ならんを知らん者は、世と推し移りて共に文明の海に浮沈し、共に文明の波を掲げて共に文明の苦樂を與にするの外ある可らざるなり。文明は猶麻疹の流行の如し。目下東京の麻疹は西國長崎の地方より東漸して、春暖と共に次第に蔓延する者の如し。此時に當り此流行病の害を惡て此れを防がんとするも、果して其手段ある可きや。我輩斷じて其術なきを證す。有害一遍の流行病にても尚且其勢には激す可らず。況や利害相伴ふて常に利益多き文明に於てをや。當に之を防がざるのみならず、力めて其蔓延を助け、國民をして早く其氣風に浴せしむるは智者の事なる可し。西洋近時の文明が我日本に入りたるは嘉永の開國を發端として、國民漸く其採る可きを知り、漸次に活發の氣風を催ふしたれども、進歩の道に横はるに古風老大の政府なるものありて、之を如何ともす可らず。政府を保存せん歟、文明は決して入る可らず。如何となれば近時の文明は日本の舊套と兩立す可らずして、舊套を脱すれば同時に政府も亦廢滅す可ければなり。然ば則ち文明を防て其侵入を止めん歟、日本國は獨立す可らず。如何となれば世界文明の喧嘩繁劇は東洋孤島の獨睡を許さゞればなり。是に於てか我日本の士人は國を重しとし政府を輕しとするの大義に基き、又幸に帝室の神聖尊嚴に依頼して、斷じて舊政府を倒して新政府を立て、國中朝野の別なく一切萬事西洋近時の文明を採り、獨り日本の舊套を脱したるのみならず、亞細亞全洲の中に在て新に一機軸を出し、主義とする所は唯脱亞の二字にあるのみなり。
 我日本の國土は亞細亞の東邊に在りと雖ども、其國民の精神は既に亞細亞の固陋を脱して西洋の文明に移りたり。然るに爰に不幸なるは近隣に國あり、一をChinaと云い、一を朝鮮と云ふ。此二國の人民も古來亞細亞流の政教風俗に養はるゝこと、我日本國に異ならずと雖ども、其人種の由來を殊にするか、但しは同様の政教風俗中に居ながらも遺傳教育の旨に同じからざる所のものある歟、日支韓三國三國相對し、支と韓と相似るの状は支韓の日に於けるよりも近くして、此二國の者共は一身に就き又一國に關してして改進の道を知らず。交通至便の世の中に文明の事物を聞見せざるに非ざれども耳目の聞見は以て心を動かすに足らずして、其古風舊慣に變々するの情は百千年の古に異ならず、此文明日新の活劇場に教育の事を論ずれば儒教主義と云ひ、學校の教旨は仁義禮智と稱し、一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として、其實際に於ては眞理原則の知見なきのみか、道徳さえ地を拂ふて殘刻不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し。我輩を以て此二國を視れば今の文明東漸の風潮に際し、迚も其獨立を維持するの道ある可らず。幸にして其の國中に志士の出現して、先づ國事開進の手始めとして、大に其政府を改革すること我維新の如き大擧を企て、先づ政治を改めて共に人心を一新するが如き活動あらば格別なれども、若しも然らざるに於ては、今より數年を出でずして亡國と爲り、其國土は世界文明諸國の分割に歸す可きこと一點の疑あることなし。如何となれば麻疹に等しき文明開化の流行に遭ひながら、支韓兩國は其傳染の天然に背き、無理に之を避けんとして一室内に閉居し、空氣の流通を絶て窒塞するものなればなり。輔車唇歯とは隣國相助くるの喩なれども、今のChinaやKoreaは我日本のために一毫の援助と爲らざるのみならず、西洋文明人の眼を以てすれば、三國の地利相接するが爲に、時に或は之を同一視し、支韓を評するの價を以て我日本に命ずるの意味なきに非ず。例へばChinaやKoreaの政府が古風の専制にして法律の恃む可きものあらざれば、西洋の人は日本も亦無法律の國かと疑ひ、ChinaやKoreaの士人が惑溺深くして科學の何ものたるを知らざれば、西洋の學者は日本も亦陰陽五行の國かと思ひ、Chineseが卑屈にして恥を知らざれば、日本人の義侠も之がために掩はれ、朝鮮國に人を刑するの惨酷なるあれば、日本人も亦共に無情なるかと推量せらるゝが如き、是等の事例を計れば、枚擧に遑あらず。之を喩へば比隣軒を竝べたる一村一町内の者共が、愚にして無法にして然も殘忍無情なるときは、稀に其町村内の一家人が正當の人事に注意するも、他の醜に掩はれて湮没するものに異ならず。其影響の事實に現はれて、間接に我外交上の故障を成すことは實に少々ならず、我日本國の一大不幸と云ふ可し。左れば、今日の謀を爲すに、我國は隣國の開明を待て共に亞細亞を興すの猶豫ある可らず、寧ろその伍を脱して西洋の文明國と進退を共にし、其ChinaやKoreaに接するの法も隣國なるが故にとて特別の會釋に及ばず、正に西洋人が之に接するの風に從て處分す可きのみ。惡友を親しむ者は共に惡友を免かる可らず。我は心に於て亞細亞東方の惡友を謝絶するものなり。
『時事新報』明治18(1885)年3月16日


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ベトナム戦争中の韓国軍による民間人虐殺


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コメント

亮介

No title
これは良い話ですね?

-

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです

一般人

No title
リンクさせていただきました。 ありがとうございます。

嵌められた大日本帝国 日中戦争の真実 南京大虐殺:
http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/a1b97f7a78ac591275cc30fbd06214a8

花畑にこ

記事の引用させていただきました。
いつも大変考えさせられる記事をありがとうございます。このブログに出会ってから、人生が変わった…といっても過言ではありません。
私は政治に全然興味がなかった…難しいと思っていましたが、このままではいけない!と思いまして、同じような女子・特に子育て中のママに向けてブログを書き始めました。
その中で、福沢諭吉さんの脱亜論の記事を紹介させていただきましたので、ご報告です。
もしご迷惑があればお手数ですがご連絡ください。
昨日の目賀田種太郎さんの記事も大変興味深かったです。みんなにもっと事実を知ってほしい。
心からそう思います。
残念ながら政治に興味のある女子は少ないです。若いうちはともかく、選挙権をもったらもっと関心を持ち、行動できるようにしないといけませんね。  その件では、私はある意味、韓国中国にお礼を言わねばなりません。
「国防に目覚めさせてくれてありがとう」イギリスのメディアも言っていましたね^^;
長々と失礼いたしました。

チビママ

No title
http://www.alpha-canada.org/historical-issues/bbc-what-japanese-history-lessons-leave-out

カナダで 極東裁判史観を振りまいているサイト。カナダの学校教師はこういうのを材料にして子供に教えているそうです。

書いたのは BBCニュース MARIKO OI という人間。NYタイムズ日本支局員として反日記事を書きまくっている ノリミツ・オ―ニシは有名な事実ですが 日本名でありながら、在日3世か4世でカナダ国籍を持っている反日工作員。因みに、国会議員の辻元清美の仲間も英文の反日情報 AMPOを長年世界に広めているとききました。

メルボルン大学で日本語を教えている女性、日本人として教えているが実は在日で、韓国人には「私は韓国人よ」と挨拶しているそうです。

どうして こんなに、こういう輩が多いのでしょう?

広告代理店は大小を問わず、新しい職種のせいなのか、在日や帰化日本人が入りやすく、ネットで言われているように、彼らがものすごく多いそうです。過労死で死んだのは日本人。彼らをこきつかっているのは在日や帰化日本人という構図なのではないかと推測しています。それというのも特亜系の彼らは実家がパチンコ屋などの大金持ちですから、会社の給料など小遣い程度。芸能人と遊び回っていて、実際 働いているのは日本人、という。 中程度の広告代理店で働いていた人の告白によれば、麻薬もやっていたし異性関係もずいぶんただれたものだったらしい。

ネットで日本の悪の元凶と言われている某大手広告代理店の実権をにぎっていたのは 成田最高顧問と言う老人で、天皇、とも呼ばれていたそうです。去年亡くなりましたね。京城生まれの京城育ち。作家で亡くなった梶山委之(漢字が間違っているかも)氏と同級生だったそうです。梶山氏はトルコ風呂で働いていたコリアン女性と結婚。

近頃、また、日韓トンネルの話が持ち上がっているとか。 韓国側ではすでに掘り始めている、とか。麻生太郎氏も関係しているといいますが、もしそれがほんとうなら悪夢です。

日本は、これでいいのか?

日本は日本人だけのものではありません・・・ル―ピー鳩山の言葉は、現実だったのですね。 これでは日本は壊れていきます・・・国の内外から工作されて・・・・・

八咫烏

転載させていただきました
いつもお世話になります。
ねずさんの、脱亜論、大変わかりやすいですね。
転載させていただきました。
http://ameblo.jp/ya-ata-no-karasu/entry-11456103032.html(嘘発見器が役に立たない民族)でも、ねずさんの「天下の公民4/論語と日本的価値観」を抜粋転載させていただいております。
今後とも、よろしくお願いします。

-

No title
沖縄の米軍に関わって発生してくる事件、今回の高校での体罰、元オリンピック柔道選手による女子部員への事件、昨今の日本人を品を貶める事件は、すべてに「やつら」が裏で絡んでいるような気がしてならない。

ポッポ

No title
福沢諭吉様は、韓国も良い国にしようと考え、行動されたと思います。しかし、今の韓国を見れば、その頃の韓国も推定できます。ときにいい人もいるのでしょうが、大半は油断できないし、お付き合いはしたくないです。

今、小さなプラスチック製品を手に取りますと、たいていの物にmade in chana と印字されています。たまに日本製とあると、ホットします。日本で造っても、利益の出る時代を待ちます。
安定した電力が、低価格で供給されることが必要と思います。しかし、原子力規制委員会は、原子力発電を中止させようとしています。ドイツは確かに原子力発電を10年後に止めることを決定しましたが、電力が足りない場合には、フランスの原子力発電の供給を受けます。また、欧州はロシアからパイプラインで、天然ガスの供給を受けています。しかし、ロシアは何年前でしたか、供給停止をしたことがあります。そのときの欧州の混乱ぶりを、忘れてはなりません。

ところで、中国は、日本に対して大気汚染による毒ガス攻撃を、続けていますが、今度は、フリゲート艦で自衛隊の護衛艦に対して、射撃管制用のレーダーを照射しました。その前には、護衛艦に積載のヘリコプターに対する射撃管制用のレーダー照射があったそうです。
軍艦ですから、撃管制用レーダーを照射された場合には、米軍でしたらこれだけで攻撃します。日本の護衛艦なら絶対に撃たないと、決めつけての攻撃行為です。
射撃管制用のレーダーを照射された場合、次はミサイルの発射しかありません。護衛艦はこのような場合には、ミサイルの発射に備えて対ミサイルの手段を講じるとともに、必要ならば対艦攻撃の準備が必要です。日本には中国のように、多くの兵員も兵器はありません。自衛官の乗り組みは貴重な存在ですから、簡単に損失するようなことは出来ないと思います。
また、中国は、日本の政権が変わったことによる対応の変化(公明党の山口代表は、特使として訪中した際に、尖閣の問題を棚上げなどと口走りました。)と、米国の国務長官が変わったことによる変化を見ており、ヒラリー氏の発言内容と変化があるならばと、期待しているのでしょう。

小心者

No title
「まして西洋文明となれば、それは西欧社会に利益をもたらすものなのですから、侵攻を止めるのは至難のわざです。であるならば、西欧文明の侵入そのものを「防ぐ」というのではなく、むしろ私達自身が体力をつけて、これに負けない国になるしかありません。それが智者の選択と行うべきものです。」

日本人は、「和魂洋才」ができる、柔軟性に富む優秀な民族です。
世界の要である、太平洋とアジア地域を安定させるために、
「物理的距離」が近いからと安易に中韓ロの独裁大陸国家と組むのではなく
自由・民主主義・法の支配‥といった価値観つまり「心理的距離」
の近い、米・豪・インド等の海洋国家と組むほうがずっとよさそうです。

太平洋は世界一たくさんの「モノ」を運ぶ船が行き交います。
着実に中国経済圏に取り込まれつつあるので、
このまま日本が何もしなければ、太平洋は無法地帯になってしまいます。
そして資源と食料の争奪戦から、21世紀は戦乱と略奪の世紀となり
人類は地球を食いつぶして、予測よりずっと早く滅ぶのではないでしょうか。

「肌の色は黄色く、価値観や管理能力は白人と同じかそれ以上」である日本人。
感情的になってアンチ白人を唱えるのではなく、
有色人種と白人とをつないで、人類と地球の存続に貢献する役割を
背負っているのだと思います。
優秀な民族には、優秀さに見合った難易度の高い試練があるのでしょう。

IPS細胞の山中伸弥教授が、世界の頭脳の頂点です。日本人のチームワークの優秀さは最強です。
また浅田真央ちゃんが、世界の美と運動能力の頂点です。
高い倫理観と民度、善良な性質、洗練された文化、
皇室をはじめとする長い長い歴史‥
日本人としての自分に誇りを持てば、
白人コンプレックスなどは不要です。

月光

ねずさん
本日もねずさん流の「脱亜論」現代語訳をありがとうございました♪
難しいと、脳がアレルギーをおこし活動を拒否するのですが、ねずさんの文体はとってもわかりやすいので、アレルギーはおきずにすんなり理解できます。

これからも
ねずさん流現代語訳、よろしくお願いいたしま~す☆

一有権者

No title
韓国の歴史捏造と嘘を論破する為に日本側は証拠となるものを国際社会に提示した上ではっきりとその主張を行い徹底的に論破しまた韓国、北朝鮮、シナとは早急に国交断絶に向けて粛々と政策を進めていくのが一番宜しいと考えます。

かの特亜3カ国とて日本が嫌いで嫌いでしょうがないのですから、この日本の国交断絶はこれらの国にとっても何ら問題ない。
其の上でわが国日本国は親日国や同盟国との付き合いを深化させていけば宜しいと思います。

本日防衛大臣より1/19日にはわが国のヘリコプターへ、また1/30日には海自自衛艦へ射撃用管制レーダーの照射があったと会見がありましたね。これがシナのわが国へのさらなる挑発行為ですね。

わが国の憲法では相手側の攻撃があってはじめて反撃できるが第一射撃でたぶん我らが自衛艦は多大な損害を受け沈んでしまうかもしれません

しかしシナは挑発に乗って我が国の自衛艦側が最初に射撃してくる事を望んでいるとも思います。真珠湾の時と同じパターンに乗せられぬように。
しかしわが国の防人である自衛隊に損害が出ぬように日本の領土領海を防衛してもらうように頑張ってもらわなくてはなりません。

そのためには政府や外務省にしっかりと仕事をしてもらわなくてはなりませんし、我々日本国民が一番しっかりと領土領海を守る自衛隊や海保、警察の皆さんや安倍政権を応援していかなくてはなりません。
そして防衛予算の増額と防衛力の整備、憲法を改正し普通の国になる事が早急に求められる事とも思います。時間はそんなに残っていないと思います。

-

金玉均、惜しすぎる逸材
金玉均先生のことを初めて知ったのは、江川達也先生の漫画「日露戦争物語」がキッカケでした。
彼が最終的に朝鮮をどのような国にしたかったのかは分かりませんが、何もしないでいれば両班として不自由ない暮らしが出来ていたハズなのに、あえてそれらの安寧を捨てて命をかけたのは、誇り高い皆が幸せになれる国を目指したからだと思います。
そんな彼が、今の朝鮮を見たらどう感じることでしょう。
金先生が不憫でなりません。
彼の想いが報われる日がいつの日か来てくれたらと思います。

にっぽんじん

歴史の真実を検証すべき
河野元官房長官が訪韓するようです。訪韓して自分の談話を正当化するでしょう。日本政府が否定すれば日本は世界から非難されることになると自己弁護します。アメリカを始め、多くの外国は慰安婦問題の真実を知らないまま韓国の言い分を認めています。

日本政府としては難しい問題です。安倍首相も国会答弁で政治問題化すべきではないと答えました。ここで明らかにしておくべきは、慰安婦問題は歴史問題だということです。にも拘らず、客観的な歴史的真実が明らかにされていません。

河野談話を出す要因になった「慰安婦証言」や当時の韓国との外交文書を公開し、有識者が歴史的事実を世界に明らかにしていくことが大事ではないでしょうか。韓国もアメリカも歴史の真実を求めています。

貼り付け

私の通称「ミケランジェロ本」を読んで感想をくださったフィレンツェ在住の読者からの
投稿者:副島隆彦
投稿日:2013-02-05 12:18:26

副島隆彦です。  以下に載せるのは、私が書いた 『隠されたヨーロッパ血の秘密 』(KKベストセラーズ、2012年10月刊 )への感想文です。まさしくこの本の舞台である ”ヨーロッパ500年の中心の都市”であるイタリアのフィレンツェにお住まいの女性からです。 

2013年1月29日 フィレンツェ在住の A より

 去年12月に「囲む会」のスタッフの方が、はるばるイタリアのフィレンツェまで本を送ってくださったことを感謝します。ついに先日本を読み終わりました。

 私は、先生に手紙を書くほどの人間でもなく高学歴でもなく、ごく普通の現地で働いてるただの一日本人で、知識人でも、読書人すらありません。ただ、現地の生の情報を、普通の日本人よりも知っているだけで、それを十分承知した上で先生のお言葉に甘えて率直な感想や自分の知っている事などを書かせていただきます。

 現地話として色々くだらない話も書きますが、長文をお許しください。

私はもう何年も前から、フィレンツェにいることが好きでなくなっていました。 唯一ここにいる理由はここで結婚してイタリア人の主人がここにいるから、という漠然とした理由でした。 しかし、フィレンツェという都市が、私がさんざん知ってしまった 「ただの観光客を食い物にするだけの、金儲け主義たちが集まる汚い街」 というだけではなかったのだ、ということを初めて知って、私は自分がここにいる意味、有意義さを少しでも感じ取ることが出来て、自分の苦しみは一種の喜びにも変わりました。

 また、ただの「華美を賛美する為の芸術」、「似たようなことを書き続けている宗教画」が、私にとっては「意味の無い、つまらない物」から その内のいくつかが、「500年前からの時を超えた貴重なメッセージだ」 という事がわかり、これまでの自分の理解であった、お金持ちメディチ家の、金のかかるの趣味に過ぎない、という否定的な印象から、 ただの金持ちの趣味ではない、自分たちの強力な財力を生かしつつ、芸術を通してソフトに真実を暴こうとしたのだということを知りました。

 そしてメディチ家は、人文主義者(じんぶんしゅぎしゃ、umanista 、初期のヒューマニスト)の運動家たちや芸術家たちを、カトリック教会の弾圧から、財力があるという立場で、うまくその存在感を利用して庇護したのだと知りました。

 彼らのパトロンであるメディチ家という、このパトロンというコトバの本当の意味も私はこの本を読んで、すっきり理解できました。今まで、パトロンというと、「資金を出す人」という意味にしか取れなかったのですが、なるほど、そういうことだったのかと、やっぱり教科書の中の説明だけでは、本当の、真の意味が理解できなかった。教科書はそのようにわざと真意がわからないように書かれているのだと思いました。

 私は海外生活にあこがれて、とにかくヨーロッパがいい、という強い願望があり、イタリアは(当時は)物価が安かったから、自分の貯金でしばらく生活できる、フィレンツェは他の主要都市に比べて比較的治安がいい、と留学ガイドブックに書いてあったために、たったそれだけの理由で、私はこの街を選び、半年間の語学留学をしながら、イタリアで観光を楽しみました。やがてここでの生活が快適に思うようになり、しかも当時は日本人観光客がたくさんいたので、現地で仕事を見つけることが出来ました。

 その後は現地の人と恋をし結婚もして、ほぼ永住することに決まったわけです。しかし、しばらくすると、やっぱり日本での生活が恋しくなったり、自分が外国人であるがゆえに色んなハンディキャップを背負っていることを思い知りました。 イタリア人との習慣のちがい、日本とは比べ物にはならないほどの世知辛いイタリア社会に嫌気が差して、逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。

 このままイタリアで年金もらうまで、このような状況で、あと3年もしくはそれ以上を働く人生を考えると、非常につらく、重い気分になることばかりでした。はたからみれば、イタリアで自力で仕事を見つけ、働いて、結婚もして優雅なところで生活して羨ましいと思われる事もしばしばです。

 しかし、実際は、意地悪で嘘つきで、見栄っ張りで、隙さえあれば容赦なく人をだまそうとする習慣のあるイタリア人たち (全員ではありませんが、結構な率で多いです。フィレンツェ人だけでしょうか?) と、常にいつ自分がひどい目にあうか分からない疑心暗鬼雰囲気があるこの国で、自分はこのまま一生を過ごすのかと思うと不安になりました。 

 先が全く見えず、何故この街で結婚したのだろう、やっぱり日本人は日本にいるのが一番良かったのに、外国で経験をつんで自国に帰れば今、自分がイタリアでしているよりも、もっと良い条件の仕事や、生活が出来ただろうにと、悔やみ、自分の将来を暗い重い気持ちで見ていました。

 3.11の日本の大地震から以降ですが、私は色々とネットで調べ上げ(先生のサイトもその内の一つです)、地球規模で色んな政治的陰謀があるのだということを知り、世界を牛耳る大銀行家の存在や、それよりもさらに上まる地球上の真の権力者が、実はバチカンであるだろう、ということも、その後にいろんなブログ等で知りました。 

 それを知った時、「まさか!」と思ったものの、すぐに「いや、ありえる」と私は思いました。それはイタリア人の超偽善性、拝金主義、目に見える貧富の差、沢山あるイタリア社会の問題、民衆のおそろしいまでの快楽主義、自分さえ良ければよいという行動をとるのを当然とし、荒(すさ)んだ生き方をしている、カトリック教会の総本山がある、この国の国民を見ていて私は「何かおかしい。

 教えとは全く反対に行動している人間たち、これは信仰してる宗教そのものからの影響ではないか」と常々察していた為、カトリックの歴史と、今あるイタリアを考えると、確かに2000年も前から、嘘と偽善を教えられてたらきっとこうなるよな、と納得でした。 

 しかし、長くこちらで暮らし、ネットでバチカンの表と裏を知ってしまっても、まさかこのルネッサンスが、今から500年前にそのバチカンに対抗する運動の中心地だったとは私は思いもよりませんでした。

 副島先生がこの本でお書きの、フィレンツェの空にたくさんの怨霊がいるということも私は分かります。私には霊感はないし幽霊など見たこと無いのですが、この私ですらも、なんとなく似たような事を感じ取っていました。この街に来たばっかりの時、当時学校で知り合った日本人同士で話したことなのですが、 道端でたまに見かける、ここでの現地生活が長そうな 「肌も髪もかさかさ、ぼさぼさ、鬼ばばのような形相をしたひどく荒んだ日本女性」を見てびっくりした、という話をよく聞きました。

 やっぱり、海外で、しかも日本とは比べ物にならないくらい厳しい社会で一人で暮らしてると、それに対抗するがために、もしかしたらイタリアの一番悪いところに感化してしまったがためにああなってしまうのか?と、疑問に思っていました。もし、日本に住んでいたら、ここまで恐ろしい形相にはならないだろうと思います。 実際にイタリア人の顔を見ても、年齢より
も老けて見える人が多いし、嫉妬したり、厳しい形相をした人が少なくないです。

 おっとりとした顔をしていると、人からなめられる確率が高いので、いつも自分をガードしてバリアを張っているということもあると思います。こういうことにもフィレンツェの空に沢山いる怨霊の影響があるのではないか、と思いました


続きは
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

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No title
同感です。今こそ日本を見直す時期に来ていると思います。そして、この機を疎かにしては日本国家国民の将来に禍根を残すと思います。

貼り付け

為末 大‏@daijapan
会社から給与をもらっているのは犠牲を払っているからだと思っている人は案外と多い。自分が経営者の側になってみると犠牲は払わなくていいから価値を生み出してほしいというのが本音で、じゃあ何が価値なのかという事を計るものさしない場合、量や時間で計るのだと思う。

犠牲で対価をもらうという考えの根底には、辛さや苦しさと成果は比例するという思い込みがある。でも、価値を生む事は実は辛さとは関係がない。成功者はみんな犠牲を払っていると思っているけど、実際はそうであってほしいと願っているだけで、要領よく成功した人もいる。

AKBの峯岸さんが頭を丸めて謝罪をするという事があったけれど、日本文化には犠牲を払う事と許しが影響し合っている。あれだけ犠牲にしたのだからという同情が強く、オリンピック選手でも今まで払った犠牲をどう演出するかが大事。才能でここまで来ましたと言ってしまうと失敗したとき狙われる


五輪選手はお金をもらっている以上楽しんではならないという意見もあった。どちらかというと選手は頑張る事を要求されているのではなくて結果を要求されていると思うのだけれど、よい結果は義務感よりも楽しさの方が生まれやすい。

嫉妬心も関係しているのではないか。僕はこんなに苦労しているのにどうしてあちらは成功しているんだ。成功には犠牲が伴うべきではないか。効率とは如何に小さい労力で大きな成果を得るという事だけれど、これを嫌う人が多い。苦しくなければ意味が無いという風に

【終わり】最高の戦略は努力が娯楽化する事。そこには苦しみや辛さという感覚はなく、本人は全体を楽しいと感じている。苦しくなければ成長できないと感じている自分をまずは許す事から始めるべきだと思う。人生は楽しんでいい、そして楽しむ事自体が成功と言える。


成果を出せない時、人は犠牲で許してもらおうとする


むしろ努力で勝てるほどスポーツの世界は甘くはないです

団塊の世代の後輩

No title
「脱亜論」は以前にも紹介いただいた内容ですが、今日のシナ&南北朝鮮の情勢を配慮すれば、100年前の状況より何ら変わっていない、それよりもその愚かな連中の中に核兵器を持っている国がある・・ということは事態はさらに我が国にとって深刻であるということです。うがった見方をすれば売国民主政権はシナの核兵器を恐れ弱腰外交に終始したのか?・・気違いに刃物を持った野蛮国家が隣国に存在する・・その野蛮人に対し我が国が軍備を持つからやつらは怒るのだ、だから軍備増強をせずに腰をかがめた平和外交こそが国策として正しい?!・・そんな野蛮国家以上のノーテンキ売国政治家を我が国から一掃したいものですね。

-

親和力
……ゲェテは「親和力」に於いて、「種に於いて完成されたものが、初めて種を超えて普遍性を持つ」と述べているが、世界中を席巻するグローバリズムの波は「種」としての「民族国家の個性」を喪失せしめ、世界をボーダレスで無性格な弱肉強食の草刈り場と化そうとするものである。むしろ、今、我が国がなすべきは、世界情勢の動向を諦視しつつ、グローバリズムの波を巧みにかわしながら、グローバリズムによって破壊された我が国本来の社会構造基盤の再生に努めるべきである……
http://www.nishiokanji.jp/blog/?p=1260

保守

No title
>昨今では、日本人の名を持ち、日本人の名を騙って海外で変態行為や犯罪行為を行うことが日常化してきているという現実もあります。

そういうことがあるようですね。昨今世界中で問題になっている韓国人売春婦も多くの場合が「TOKYO」や「OSAKA」とか日本を髣髴させる名前で金を稼いでいるそうで腹が立ちます。

こうした韓国人の成りすましの実態を世界にアピールしてゆかなければ、本当に大変な状況になるかもしれない危惧します。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
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