ニホンとニッポン



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日の丸0219


先日、ある方とお話していて、日本の読み方は「ニホン」が正しいのか、「ニッポン」が正しいのかというお話になりました。

答えは、「両方正しい」です。
ちなみに「日」は「ジツ」とも読みますが、そのため「日本」は「ジッポン」とも発音されていました。

これを西洋の人が聞き取って「ジパング」となり、「ジャパン」とも呼ばれるようになっています。
つまり、「ジャパン」の起源も「日本」だったわけです。

日本の国号は、古くは「やまと」と呼ばれていました。
これは奈良県の大和地方に国の都があったことからきている名称で、都が「山のふもと」にあるから「やまと」となり、それが日本全国を示す言葉となったというのが通説です。

ただ、これにはもっと古くから「やまと」と呼ばれていたという説があり、それは稲の渡来に由来します。

実は日本における稲作は、約八千年前からはじまったということが考古学の検証で明らかになっています。
岡山県の彦崎遺跡や朝寝鼻遺跡で、8000年前のものとされる水田跡や大量の籾(もみ)の化石が見つかっているからです。

稲というのは、そもそも熱帯性植物です。
その熱帯性植物を、約八千年前に、温帯地方の日本で育てたわけです。

あたりまえのことですが、そのままで稲は育ちません。
そこで何が行われたかというと、灌漑(かんがい)農業です。

ご存知の通り、熱帯地方には、雨季と乾季があります。
その雨季と乾季を、田で人工的に演出したのが、灌漑農業なのです。

水田は、田植えの頃に水をいれ、稲の生育に合わせて田から水を抜いて乾田にします。
つまりこれは、熱帯地方の雨季と乾季を人工的に現出させているわけです。

考えてみるとこれはすごい技術です。
広大な田の水位を変えて、水を入れたり抜いたりするのです。
いまどきの言葉で言ったらイノベーションです。
革命的技術革新ですが、古来、この手の創意工夫は、日本人のお家芸です。

一般に稲作が始まったとされる弥生時代は、いまから約3000年前から2000年前頃までの時代とされていますが、実はそれより5千年も古くから、日本では稲作が行われていたわけです。

ではその稲が、どこからやってきたかというと、インドの南東部、スリランカ島の対岸あたりにある、タミール地方からといわれています。

タミール地方


おもしろいもので、このタミールの古代語で、稲は、ine です。
姉は ane 、兄は ani 、話すは fanasu など、古い単語のオンがたいへん日本語とよく似ていて共通しています。

で、実はこのタミール語で、太陽が ya 、下が moto と発音されます。
つまりタミール語で、ya-moto は、太陽の下、東の方を指しています。
ということは、ヤマトは、稲そのものの発祥の地から見て、東の外れの国という意味で、yamotoであり、これがなまってyamato、つまりヤマトとなったのかもしれません。

ヤマトが、太陽の下という意味なら、ヤマトの国は太陽の恵みと稲作による豊かな食に彩られた国という意味になります。
そしてヤマトの民の最高神は、アマテラス。つまり太陽神であり、日本の国旗も太陽をあらわす日の丸です。
こういうことは考えて行くと、なんだかワクワクしてきます。

そのヤマトに私達の祖先が、「大和」の文字をあてている点も、実におもしろいことだと思います。
「大和」は、誰がどう読んでも「だいわ」であり、ヤマトとは読めません。
にもかかわらず、ヤマトに「大和」の漢字を充てているわけです。

「大和」は、おおきな和と書きます。
「和」は「輪」でもあります。
そして「輪(わ)」というのは、上も下も始まりも終わりもありません。
つまり、「ワ」の民、大いなるワの民というのは、上下関係、つまり支配と隷属の関係を否定し、みんなが等しく努力して大きな輪となって暮らしを築く民です。

しかもその「ワ」を「和」と書くと、和は「なごみ」とも読みますから、その「ワ」はなごやかな輪であることがわかります。

古来、日本の古典文学や絵画などは、ひとつの言葉の中に、さまざまなメッセージを込め、それを伝えるという特徴があります。
時代は変わりますが、たとえば

 古池や
 かわず飛び込む
 水の音

なんて芭蕉の俳句なども実に特徴的なのだけれど、飛び込んだのがカエルですから、それは隕石の落下のようなすさまじいものではなくて、ほんの小さなポチャンという水音だろうとわかります。

その小さな水音が聞こえるということは、あたりが静寂に包まれているということです。
でなければ、そんな小さな音は聞こえません。

そしてカエルが飛び込んだのは、古い池というわけです。
古い池ですから、あたりにはきっと雑木が茂っていたことでしょう。
そしてカエルのシーズン、それもウシガエルのような巨大なカエルではなくて、小さな水音というのですから、そのカエルはきっと、アマガエルのような、ちいさなカエルです。
ということは、季節は、6月の梅雨頃のこととわかります。

その季節というのは、新緑、つまり若葉の季節です。
古池の雑木のまわりには、若葉が茂っている。
そして若葉というのは、たいへん良い香りがするものです。

つまり、若葉が茂り、新緑の香りが包んでいる、古い池がそこにあって、あたりはシーンと静まり返っている。
季節は6月ですから、雨上がりのときかもしれません。
雨が軽塵をうるおして、空気がとっても澄み切っている。
そこに小さな池があり、その池に、これまた小さなカエルがポチャンと飛び込む。

静寂の中にも、若葉とカエルという生命の息吹が芽生えている。
そういう様々なメッセージを、短い言葉の中に込める。

それが日本の古典というものの特徴でもあるわけです。

ヤマトは、「太陽のもと」と書きました。
これを漢字にしたら、「日の本」です。
つまり、日本です。

私達の祖先が、私達の国の名前を公式に「日本」としたのは、飛鳥浄御原令(あすかきよみはられい)という法律で、持統3(689)年6月のことです。
以来1324年、日本は変わらず、その日本という国号を用いています。

私達の国、日本が、その間ずっと国名を変えなかったのは、支那や西洋の諸国のように、途中で国が途絶えたり、他の民族にとって変わられたりすることがなかったからです。

そして、日本は、世界でもっとも古くて長い歴史を持つ国です。

素晴らしいです。

(参考:新しい歴史教科書、自由社)

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コメント

takechiyo1949

国号は「ニッポン」がいいと思います
「日本」の発音は?
ねずさんと同じ説明を中学生の時に担任の国語の先生から受けました。
「元気かや」と一言の年賀状が今も届きますので、懐かしく思い出しています。

さて「ニホン」と「ニッポン」の使い分け?
会社や地名などの固有名称は読み方が決まっています。
間違えると失礼になりますので注意が必要です。
国号は「読み方自由」でホントにいいんですかね?

お札や切手には「Nippon」と印刷されてます。
パスポートやスポーツ選手の衣装には「Japan」書かれていますが、応援は「ニッポン!チャチャチャ!」ですよね。

海外でもよく質問されます。
説明はしますが「ニッポン」の方が「発音し易い」と言う方が多いです。
「ニホン」は「ニフォン」になっちゃうからでしょうね。
我國では「ニホン」派の方が多いそうですが、私は「ニッポン」派です。

-

No title
50年以上前の高校での授業中に国語の先生が「日本」は古代には『ジッポン』と発音されていたと話していました。
日はジツとも発音し、(現代でも元日はがんじつ)日のジツは(実)でで、月(ツキ)の(ゲツ、けつ 欠)に対応する。ジッポンがジャパンの語源だとも。」

貼り付け

野中広務が日本政治をダメにした―怨念の平成政治史
2013年02月20日00:18

ポスト冷戦の日本政治の始まりは宮沢喜一内閣の不信任決議があった1993年。その年に、『日本改造計画』を出したのが小沢一郎・元自民党幹事長であった。ここから全てが始まり、今年がちょうど20年目だ。そして去年の衆院選挙でその立役者が大きく敗れた。今年の夏の参議院選挙でも全く敗北するというわけではないが、大きくは勝てないだろう。小沢一郎を軸に動いた日本政治はちょうど20年で終わりを告げる。それは同時に「ポスト冷戦」という時代の終わりと、新しい東アジアにおける冷戦構造というものが準備されているということでもある。
 


小沢一郎という人は、政策重視と言われる。彼の目標は政権交代可能な二大政党制であると同時に、国民の代表者である政治家が国会によって議決をして法律案を通して、国家の行く末を決めるということでもある。

 自 民党政権というのは社会党との談合政権だから安定した。これが「55年体制」である。小沢はポスト冷戦の旗手としてアメリカの知日派からも当時は期待され た。小沢の日本改造計画の英語版の序文にジェイ・ロックフェラーが文章を寄せていることがその現れであり、小沢はトム・フォーリー駐日大使らのような「菊 クラブ」との関係を作っていた。それがおそらく「ジョン万次郎の会」である。

 ところが、自民党経世会・竹下派の面々はそれが面白く無 い。93年8月に発足した細川政権を何としても潰したい。連立政権内の小沢一郎(当時はタカ派)と武村正義(リベラル)の対立があったことに目をつけた自 民党経世会の野中広務は自民党の派閥の領袖である亀井静香や森喜朗とともに細川・小沢政権潰しに乗り出した。その結果として佐川急便からの資金疑惑という ものがメディアを騒がせることになる。

 野中広務が小沢を憎んでいるのは、小沢の政策云々という事もあるだろうが、それよりは小沢が師匠 である竹下派の金丸信を裏切ったからであることは、野中の『私は闘う』(文春文庫)を読んでいれば容易にわかる。そもそも佐川急便というものが政局で登場 したのは、金丸信を葬り去った東京佐川急便事件(92年)である。金丸に対する5億円の闇献金疑惑である。この疑惑の際に、小沢は金丸を裏切ったと野中は 判断した。だから細川政権を潰すことになったのも細川に対する佐川マネーなのである。これは金丸の盟友である野中の意趣返しである。

続きは以下で
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/24714330.html#more


hehehe

No title
記事とは違いますが、内政干渉がこんなとこから

EPAで農産物の例外多いことを問題視 WTO対日審査
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF1900Z_Z10C13A2EE8000/

世界貿易機関(WTO)は19日発表した日本の貿易政策に関する審査報告で、経済連携協定(EPA)などで農産物に関税自由化の例外措置が多いことを批判した。高い関税だけでなく減反なども含めた農業保護策を問題視。経済政策全般では財政再建の必要性も強調し、配偶者控除の撤廃などを提案した。

 WTOは2年に1度、対日貿易政策審査報告を作成・発表している。今回の報告書は審査対象の期間が民主党政権の2011~12年で、昨年末に発足した安倍政権の政策には言及していない。

 報告書は日本がEPAや自由貿易協定(FTA)の締結に積極的に取り組んでいることを評価。WTOは2国間や地域間の貿易協定が、多国間交渉を促す土台になることを期待している。ただ、「農産物の輸出国との協定では多くの品目が除外されている」と指摘。メキシコやマレーシアとの協定では相手国に比べて日本側の関税削減品目が少ないという。

 農業では過去の審査報告に続き、政府による農業への補助が国内総生産(GDP)の1.1%にものぼることを改めて指摘。農産物の消費者価格は保護政策がなかった場合に比べ7割ほど高くなっているという。また、ヨーグルトや粉ミルクなどの乳製品を中心に特別セーフガード(緊急輸入制限)を多発したことも問題に挙げた。

 日本経済全体では東日本大震災の復興需要などが12年の経済成長率を押し上げると分析しつつ、「補正予算などは高齢化を含む長期的な構造問題への対処にならない」とした。特に財政再建の遅れを挙げ、昨年決めた消費税率の引き上げだけでは不十分と指摘。先進国の中では税収のGDPに対する比率が低いことから、増税の余地は大きいとしている。

 非関税障壁にもなりうる日本独自の工業製品規格は、11年までに日本工業規格(JIS)の54%が国際標準に対応し、09年の46%から上昇したことを評価。サービス分野では航空分野の自由化を前向きな取り組みとして挙げた。

 WTOは19日と21日の両日に主要加盟国が参加する対日貿易政策審査会を開く。大胆な金融緩和と財政出動を組み合わせた「アベノミクス」を受けた円安進行に対し、各国がどう意見するかが焦点になりそうだ。

スナフキン

このブログのおかげで自分に自信を持てるようになりました。

本当に感謝しております。

これからも日本の正しい歴史、素晴らしさを伝えて下さい。

よろしくお願いいたします。


ハネなか

はじめまして
『ジャパン』の単語の由来は私は中国語の日本の
発音が西洋風の発音になってジャパンだと思ってました。

色んな説があるんですね。
参考にさせていただきます。

はっちょもん

丹羽さんの正体
にっぽんじんさん
丹羽前大使は学生のころから左翼かぶれでまっかっかですよ。
商社で実績は上げましたが中国貿易が目当てだったのだと思います。
日本国民の心情なんか持ち合わせていないでしょう。
中国でエエカッコしておだてられていい気になっているだけです。
ちっちゃな人間です。
私利私欲のみの商人です。
こんな人を大使に任命した民主党の政治責任を追及しましょう。

もやし

No title
日本人の技術力の高さは、
そんじょそこらとは違うのですね、すごいですね。
また、タミル語との類似性というのも
とても面白いです。

これは日本人全員が
義務教育で習うべきことだなと
思いました。

ピロビュール氏動画
これも面白いですよ
http://www.youtube.com/watch?v=PzNz7NXYpfw

にっぽんじん

不思議な人
丹羽元中国大使が尖閣を日本領土としたうえで中国との共同開発を日本から提案するように発言しているそうです。彼は東シナ海のガス田共同開発を知っているのでしょうか。

中国との約束はその場しのぎのものであって、守るつもりはないはずです。丹羽さんに聞きたい。東シナ海のガス田共同開発の約束はどうなっているのでしょうかと?。

尖閣に領土問題があることを前提にした先送り棚上げ共同開発はよくよく考えないと痛い目にあいます。中国が尖閣の領土主張は未来永劫しないと国際社会の中で調印すれば話は別です。

たんぽぽ

はじめまして

スレ違いで申し訳ないのですが、最近、気になった疑問?
私は覚醒して日が浅いのでよく解らないのですが、新聞や週刊誌で雅子さま、紀子さま
と記載される様なりに疑問に思い週刊誌に問い合わせをしてみた所、担当者は何時かは解らないが、一律で書くのを企画、統一する所があり、それに合わせて書くそうです。
子供の時は妃殿下とお呼びしていたはずなのに何時の間にか、様から平仮名のさまになり、最近ではテレビで雅子さんと呼ぶ人まで現れていずれ
紙面上でも雅子さんと簡素化して記載する為の布石なのではないかと心配しています。
いきなり、様から(さん)に変える違和感を払拭する為に考え過ぎでしょうか?

日本はいい国だ

No title
本日のお話は大変勉強になりました。
ますます我が日本が大好きになりました。
誇り高い日本国、日本人として恥じぬよう頑張りたいです。

団塊の世代の後輩

No title
本日は昨日が少々きつ過ぎたテーマでしたので、ほっと一息といったところでしょうか、ニッポンとニホン、武闘派はいざ!、士気を鼓舞する場面では「わがニッポンのため!」と試合にのぞみます。そしてOFF、しばしの休息にて安静状態にあるとき「美しいニホンに生まれてよかったなあ」と心から思います。ON状態のままではアドレナリン過剰となり長生きすることは出来ません。野蛮人らを根絶やしにするためには正しい者達が長生きすることが必定ですよね(^^)v。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

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