小野道風

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小野道風の書
小野道風-1


書道の大家といえば、小野道風(おののとうふう)・藤原佐理(ふじわらのすけまさ)・藤原行成ふじわらのゆきなり)、この三人が三蹟(さんせき)と呼ばれる、10世紀の能書家(のうしょか)です。

この三人のうち、たいへんな呑ん兵衛さんだったのが藤原佐理(すけまさ)で、国宝となっている「離洛帖(りらくじょう)」などをみると、書がものすごく崩してあって、ほとんど抽象画の世界みたいです。

これに対し、同じ時代に生きた同じ能書家でも、一字一字がたいへんしっかりしているのが、藤原行成(ゆきなり)で、こちらは人物も沈着冷静で、天皇のおぼえもめでたく、晩年には正二位、権大納言の位にまで出世しています。

この行成(ゆきなり)が、人生をかけてまるで神様のように尊敬していたのが、小野道風(とうふう)です。
実は少し前までは、この人物はたいへんな有名人でした。
たいていの男性は、その名前をよく知っていたのです。


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「大豆と満州」満州急発展の裏にあった開拓ばなし
前編

後編


やまと新聞の動画コラムねずさんの動画マガジン
http://www.yamatopress.com/co/pg146.html

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その理由が、下の絵です。
雨に蛙

なんだ花札かい!と思われたかもしれませんが、ここに描かれている図柄の人物が、小野道風です。

絵をよく見ると、上の方に黒く描かれているのが柳の枝で、真ん中にいる人物が小野道風、その後ろに水が流れていて、道風が傘をさしています。
で、手前にも川が流れていて、杭(くい)があり、その横でカエルが柳の枝に飛びつこうとしています。

実は、この絵柄は、小野道風の故事にちなんだものです。
ご存知の方もおいでかもしれませんが、簡単に書くと、

小野道風は、子供の頃、勉強ができず、字もへたくそ、和歌も下手、悔しいけれど、生まれつき出来がわるいのだから仕方がないと、これまたあきらめていたそうなのです。

で、自己嫌悪になってしまって、悩みながら歩いていたある雨の日、ふとみると、一匹のカエルが、地面から、垂れ下がった柳の枝に飛びつこうとして、何度もなんども跳ねている。
そんな光景を、傘をさしてボーっと眺めていたわけですから、道風先生、このときはよっぽど、へこんでいたのでしょうね。

ところが、そのときです。
偶然、強い風が吹いて柳がしなり、見事にカエルが柳に飛び移ったのです。

これを見た道風は、ハタと気がつきます。
「カエルは一生懸命努力をして、偶然のチャンスを自分のものとした。けれど俺は何の努力もしていない」

目が覚めるような思いをした道風は、その後、精進を重ね、日本一の歌人、書家になりました。

このお話は、史実かどうかは不明で、広まったのは江戸時代中期の浄瑠璃からです。
戦前は、このお話は国定教科書にも載っていて、たいへんに有名というより、日本人の常識といえるお話でした。

記紀にある神話の物語などもそうなのですが、日本のこうした故事に関するお話の多くは、「成長」がキーワードになっています。
つまり、はじめはダメ人間だったけれど、機会を得て人間として大きく成長していく。

逆にいえば、はじめから全てを兼ね備えたような人などそうそうはいないわけで、みんな自分の至らなさ、足りなさに悩み苦しむのが普通です。
だからこそ努力するし、努力するから成長できる。

戦前は、そういうことを、小学校の低学年のうちにキチンと教えていたのですね。
そしてそれが日本社会の「あたりまえの常識」となっていた。
だからこそ、それが花札の絵柄にもなっていたわけです。

ちなみにこの花札の絵柄の「雨にカエル」は、最高役の20点札です・・・とまあ、そんなことはどうでもいいことで、大切なことは、どんなに名人と言われる人でも、はじめから名人であったわけではなく、努力して精進を重ねて、上手になり、名人となっていく。
そういうことを、きちんと学校で教えていた、という事実です。

そしてみずから「求める」という姿勢があるとき、人は成長できるし、体罰のような厳しさにも耐える力が身に付くのではないかと思います。

禅寺で座禅を組むと、すこしでも油断していると、肩をピシャリと棒で叩かれます。
叩かれた方は、両手を合わせて感謝し、叩いてくれた坊さんにお礼をします。
体罰を受けた側が、感謝しているわけです。

なぜそうなるかといえば、座禅を組んでいる側、つまり叩かれた側が、自ら進んでその道を選んでいるからです。
自分から、何かを得ようとしているから、叩かれてもそこには感謝しかない。

ですから、「体罰が悪い」のではなくて、なぜ体罰を受けなければならないかをキチンと教え込んでいない、学ぶことの意義を子供達が理解していないから、それが社会問題になる。
家康は、人生を「重き荷を背負いて坂道を登るが如し」と例えましたが、逆境が人をつくる。苦痛が人を育て、成長させます。
このことは、若きウェルテルが、悩んだから自殺してしまったとする西洋の思考と、明確な対極にある思考です。

そもそも「得ようとする心」は、生まれたときからあるわけではありません。
苦労があり、柳のカエルのように、何度も何度もトライして、それでもダメだという苦労があるから、悩むから、そこから何かを得ようとする心が生まれます。
そして人は、その得ようとする心によって成長する。

日教組などは、道徳的なことを子供達に教えることは、思想の強制にあたるからおかしい、などと言っているようですが、そんなことを言っていいたら、いつまで経っても、求めようとする心などできはしません。

常識は、幼いうちに叩き込む。
私は、それが教育だと思っています。
戦前の教育を否定し、戦後教育を形成した日教組は、癌です。

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コメント

ねこ

No title
任天堂の花札、今でも持っていますよー。
20点札の「柳に小野東風」は、「花見で一杯」役を打ち消す"雨流れ"ルールがあるので敬遠嫌いでしたが、こんなお話ならと見直しました。
花札はトランプに負けていますが、パソコン・ゲームで「こいこい」なんか無料で遊べるし、面白いですよー。
任天堂の花札使って、孫と遊ぶのが楽しいです。
遊びながら、孫に小野東風の話をしてやれたらいいなと思ってます。





びり

愛知県 岡崎市ですが、、、
昨年まで岡崎市におりましたが小学校でその様な事を教えているとは知りませんでした。逆に選挙の投票所として、とある小学校へ行った時、教室の中にチマチョゴリが飾ってあり『ああ、ここもか、、、』とがっかりした記憶が有ります。たまたまその小学校だけがそうだったんでしょうか?

読者のひとり

No title
「東照公遺訓」の暗誦とは岡崎市は良い土地柄ですね。
小野道風の話も初めてで勉強になります。
記憶力があり素直な時にこそ、日本人の美徳ともいうべき教えを
たくさん子供たちに聞かせて欲しいです。
難しい言葉でも成長とともに理解できるものです。

ハムハム

ティーン女子に人気のキャリーぱみゅぱみゅのキャリー an anという歌の歌詞。
僕らは働くよ夢みて
今日も明日もバイト頑張ろうね
あれもこれも欲しい働こ
今週も来週も頑張ろうね

お猪口

バラエティ番組で雛人形を的にしたゲームをして、視聴者から苦情が殺到したそうです。なぜ的がお人形(パネルとはいえ)なのか?しかも雛人形は宮中の天皇皇后両陛下です。ただのゲームではなく、明らかに故意ですよね。

たこらす

No title
【東照公遺訓】
人の一生は 重荷を負うて遠き道を行くが如し 急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
心に望みおこらば 困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思え
勝つことばかり知り 負くる事を知らざれば 害その身に至る
己れを責めて人を責むるな
及ばざるは過ぎたるに勝れリ


愛知県岡崎市の小学校では、この暗誦テストがあります。
親子代々に渡ってこの遺訓が引き継がれています。
いい文化だと思います。
私が育った大阪では日の丸掲揚・君が代斉唱はありませんでした。
ですが、子が通った岡崎の小学校では普通に日の丸がはためき、
入学式・卒業式で君が代斉唱があります。
やはり徳川のお膝元ということもあり、基本、保守的です。
人もあまりガサガサしておらず、おっとりのんびりされています。
家族や地域の結びつきも固いです。
関西育ちの私には、それが中々馴染めなかったのですが、
元々日本人は岡崎の人みたいだったのではないか、
と最近思うようになりました。
日本人はこうあるべきだと思います。

kuni

浜松におられたとは!
幼少時代浜松におられたとは何か因縁を感じます。
私も、浜松在住ですが、ここは不思議な街です。
徳川家康が育ったとちであり、豊田佐吉、本田宗一郎、テレビ開発者、浜松フォトニクス、楽器の開発者など、ちょっと信じられない方々がいます。

団塊の世代の後輩

No title
小野道風は確か愛知県春日井市出身であったかと記憶しております。春日井市にも私の武道仲間が幾人か在住しており、さらにはかって私の娘もナースとして働いていたこともあり、何度か足を運んだところです。名古屋市のご当地情報では道風の故事「柳に飛びつくカエル」を商標とした名物「青柳ういろう」が有名ですが・・全国レベルの知名度では吉本興業が出した「面白い恋人」に負けてるかな・・。さて、子供の武道クラブの指導において30代で始めて数年は「厳しくすることが強くすることに必要、愛のムチも必要!」とばかりビンタもふるったこともありましたが、やがて叩いてよい子供と叩いてはいけない子供がいることに気がつき、40になる前にはまったく叩くことをしなくなりました。武道はその修行過程で痛みをともないます。子供とはいえその痛みに自発的に立ち向かう姿勢が生まれなければ叩こうが叩くまいが同じなのです。よって私の持論は「本人がレベルを上げようという気持ちを強く持たない限り、武道にしても勉強にしても何の効果も生まれない、人は強制されて強くなれるものではない!」と相成りました。・・この私の指導者としての“変化”に、叩かれて少年期を
送り、何とか私の後継者に成りつつある息子は少々拍子抜けしたようですが何とかこの方針を踏襲してくれています。以上、参考までに・・。

繁田 慎吾

No title
日教組や左翼は、教育と言う言葉を「押し付ける」に変えて、非難する。何の意味もない根拠のないものである。

さち

No title
いつも為になる話をありがとうございます。
私は今、34ですが、学校での体罰はありました。
特に部活では厳しい先生に叩かれたり、罵倒されたりしましたが、
特に体罰として受け止めてはいなかった様に思います。
おそらくそこには先生を敬う気持ちがあったからだと思いますし、
また、こちらも上達したいという気持ちがあったからだと思います。
でも、とても嫌だったのは、みんなの前で体型について言われることでした。若い女の子にはあまりにも残酷といいますか。。。
体罰は心を傷つけるものであってはならないと思います。
あと、子供を萎縮させるものであってはいけません。
全てのことが時代と共に変わって行きます。今の子供には体罰は
受け入れられないと思いますし、また親にも受け入れ難いものです。
実際、私も親ですが、体罰はやめて頂きたい。もし、そういうとがあれば間違いなく学校に訴えます。
日本の先生方も、勝負の時だと思います。
日本の教育は変わらなければなりません。
体罰の善し悪しは、簡単に決められるものではなく、する側と、受ける側の絆や、強い師弟関係に基づきます。
今の教師が子供達の尊敬に値する人格者なのか??
子供達は、真っ直ぐな心で、先生を見ています。
時代が変わっても、本当に愛情をもって教壇に立っている先生を見抜く力はあります。
先生方は、その子供達の素直な眼差しと、尊敬に値する人間になることを、まず第一に考えて頂きたいです。
そういう先生が増えれば、子供達だって変わります。
どうか日本の子供達が、人生の多くの困難に打ち克って、人として成長して行くことができる人になるよう、先生方に教師といいう仕事の意味をもう一度考えて頂きたいです。
そういう教育を次の世代に残して、先々の日本を正しく導いて欲しい。日本がもっと良い国になってほしい。そういう想いです。
日本の子供=日本の未来。
全ての大人がこの責任をきちんと果たして、次に繋げていけますように。 ねずさん、これからもがんばって下さい。
そして、がんばれ日本!

クボタ

若年層教育の大切さ
若年層、特に幼少時に身に付いたものは、基本的人格の形成に大きく作用します。
建築で基礎工事がダメだと、いくら上物を立派にしても、すぐに倒壊してしまうのと同じ理屈です。
日本ではその辺りがかなりいい加減なように思います。
幼稚園、保育園、小学校など幼少期の教育こそしっかりするべきなのに、そこに全然力を入れないから、公共性や道徳心に欠け、自己中心的な人が生まれてくるように感じます。
幼少時の人格形成時はまだケモノに近いところが多く、叱ることも必要です。
暴行と呼べるような行きすぎた体罰は論外ですが、お尻とか頬などの安全な部位を平手で叩く程度の罰は場合によっては必要かと思います。
間違ったことをした時は諌め、正しいことをした時は褒める、どちらか片方だけが突出したら歪んでしまう。
簡単なことのようでなかなか難しいことですが、その子の未来の為にも周囲の大人が協力して取り組むべき課題ですね!
あと、立派な先人の話を聞かせるにしても、やはり同じ日本人の話の方が、同じ地が流れていると思えて、自分もそれに倣おうという気になると思います。
特アのようにテロリストや敵を殺した軍人を讃えるのではなく、今回紹介して下さった小野道風や八田與一のような、元々駄目だったけれど努力して偉くなったり、皆の幸せの為に励んだ人の生き方をどんどん伝えていってほしいものです。

あ太郎

No title
子供の頃、母に良く聞かされた話ですね。

子供の頃は、小野道風を小野豆腐と覚えていた。
花札を覚えたとき、あれ、この人は?と気が付いた。


それにしても、吉祥寺で外国人に殺された若い女性、安全な国で、不安全な国から来た人間に殺されるなんて、かわいそうになぁ・・・。



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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
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