日本における革命、改革

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東寺京都


いまどきは便利なもので、国会は予算委員会にいたるまで、なにもNHKの放送ばかりでなく、インターネットで中継を観れるし、動画サイトなどでそれを親切にアップしてくれる人もいて、いろいろな議員さんたちの質疑を、好きなときに好きなだけ観れるようになっています。

すこし前までは、NHKの中継やニュース番組の(あまり利口そうでない評論家の解説付きの番組でしかその様子が伺えなかったことを考えると、まさに隔世の感があります。

そうした中で、民主党や共産党など左巻きの議員さんの質問などをみていて思うのは、この人たちは、平和や民主主義とお題目のように唱えているけれど、いったい何が目的なのだろうかと思うことです。

彼らは、日本を共産主義国にしたい、あるいは社会主義国にしたいのでしょうか。
そもそも日本をどのような国にしたいのでしょうか。
仮に民主主義国家にしたいというのなら、その時点で共産主義、社会主義の破綻を認めたことになり、その時点で彼らの立ち位置は破綻しています。

それはつまり、彼らの立ち位置の根本に、思想的な「芯」がないということです。
そうであれば彼らは、単に上っ面だけの帳尻合わせの屁理屈を並べているだけで、我が国をどのような国にしたいのかという根本がない、極めて無責任な思想家たちであるということになります。

さらにこれが反日運動家ともなるともっとひどくて、その立ち位置は社会主義でもなければ共産主義でもなく、ただ日本が気に入らない、日本が嫌い、日本を否定したいというだけの極めて低次元な幼児性が目立つものとなります。
なぜ幼児性と切り捨てるのかといえば、日本を否定して、ではどういう日本にしたいのかという具体的方向が何ひとつ彼らの中に見出せないからです。

勘違いしてはいけないのは、「未来を築くために現状を否定し改善しよう」という、よくある議論です。
いっけんもっともらしく聞こえますが、実は大きな間違いがあります。

目先の抱えた問題を改善するのは、おおいに結構なことです。
けれど基本認識が、ただの破壊にあれば、結果は破壊にしか向かいません。

背の高い人が鴨居(かもい)をくぐろうとして、額を鴨居にぶつける。
何度やっても、鴨居よりも背が高ければ、結果は同じです。額をぶつける。
これを繰り返して、額から血を流しはじめたら、誰もがその人は「頭のおかしい人」と思います。

けれどそれと同じことが政治においては常態化しました。
改革改革と、お題目を唱え、いろいろなことをするけれど、結果は一向によくならない。
挙げ句、日本経済は血まで流しはじめました。
鴨居に頭をぶつける人と同じです。

安倍総理になって、またたく間に円安がすすみ、株価が上がりはじめたのは、その基本となるインフレを抑制しなければならないという基本認識や思想、あるいは価値観そのものが転換したからといえます。
そしてインフレ誘導してでも、というのは、日本を取り戻そうという強い目的意識があってのことです。

つまり、そもそも日本を良くしよう、日本の素晴らしさを取り戻したいという明確な意思があって、そのためにどうするかと考え、行動した先に、まさに未来が拓け、現状が音を立てて打開されはじめたわけです。

さらにいえることは、社会主義や共産主義だけでなく、自由主義だ、民主主義だのといって、欧米の仕組みをただ模倣したところで、成功はありません。
日本には日本の古い伝統と国の姿が根底にあるからです。

そうした日本にもとからあるものと、西欧で考えられた社会の仕組みを合成し、我が国なりに独創したところに、はじめて日本の繁栄が拓けます。

昔、仏教が渡来したとき、これをありがたがって「願いが叶う」からといって、全国から寄進を集め、仏教勢力は大伽藍を建て、僧兵を養い、武闘派勢力として朝廷の政治にまで圧力をかける存在となりました。
仏教は、たいへんな経済力を持った武闘的革命勢力だったわけです。
それが我が国に本当に馴染むようになったのは、仏教が国風化してからのことです。
そうなってはじめて仏教は日本国家のものとなり得ました。

欧米舶来の新思想も同じです。
これを国風化して日本が発展し、日本人が幸せになる道を拓くための「一資料」とするという覚悟があって、はじめてそれらは日本にとって役立つものとなります。

ロシアが暴力革命を行い、無産者独裁国家を作ったからといって、日本もこれを行わねばならないなどということはありません。
もし、そのようなことが実現していたら、かつてのソ連と同じく、日本国内においても多くの民衆が殺され、平和な日本などおぼつかず、ソ連崩壊と同様に日本も国家が崩壊していたことでしょう。

民主主義も同じです。
欧米における民主主義は、王制絶対主義に対する民衆の抵抗運動として発達したものです。
民主主義によって、王権に制限を加え、それによって民衆が奴隷的支配から脱却しようとしたわけです。

ところがそのようなことは、我が国ではいまから1300年以上も昔に実現していました。
すなわち、君の中の君である大君が直接政治権力を揮うことをしないという体制を築いたのです。
これが律令制度です。

これは実にたいへんなことです。
西欧風にいえば、王自身が、王としての政治権力を否定してしまったのです。
世界の常識ではありえない話といえるかもしれません。

でどうなったかといえば、天皇は伝統的権威となり、権力者が政治権力を揮う権力の認証をする役割となったのです。
そして同時に、一般の民衆は、その天皇の民、すなわち皇民という位置づけになりました。

これが何を意味するかといえば、民は権力者に支配され、隷属しなければならない権力者の私有民、もっといえば権力者の奴隷という立場から、一躍、権力者と対等な天皇の大御宝となったのです。

日本社会には、古来、奴隷という制度がありませんが、これは天皇の存在によって、民衆が大御宝とされたことによります。
いってみれば、究極の民主主義を、日本はなんといまから1300年以上もの昔に、実現してしまっていたのです。

このことを理解すれば、いたずらに西欧風の民主主義を社会体制として模倣することが、民衆にとって幸せとはいえないということも、容易に理解できます。
なぜなら、民主主義によって選ばれた権力者は、それだけでは結局は、民に対する支配者と化してしまうからです。
そしてこのことによって、世界で民主主義の名のもとに、どれだけの血が流されたか。
そのことは、フランス革命を例にとるまでもないことと思います。

自由主義にしても然りです。
欧米における自由主義は、王権による支配からの自由です。
けれど、彼ら欧米人が学んだことは、ただやみくもに民衆に自由を与えれば社会が崩壊するという現実です。
だからこそ、彼らは「Freedom」と「Liberty」を立て分け、神のもとの正義の中にある「道義」を「Liberty=自由」と呼ぶとしているのです。

戦後の多くの日本人は、自由をであることは、「Freedom」と誤解していますが、自由主義というのは、英語で書けば「 Liberalism」です。
「Liberty」は「道義」とも訳されますから、「 Liberalism」は、直訳すれば「道義主義」です。
意味が違う。

私たちの日本は、民衆が天皇の民、皇民であるという、たいへんありがたい社会体制の中にあって、1300年かけて、ではどうやったら皇民である民衆が、互いに慈しみあい、支えあい、助け合い、互いが気持ちよく生きて行ける社会をつくれるかを、長い年月をかけて考え、築き上げてきました。

そしてそのひとつのカタチが、昨日の記事にした「江戸しぐさ」でもあったわけです。
お互いが、ほんのちょっとずつ気配りをすることを「粋(いき)」なこととして美風とし、それを行動に結びつけることで、角をたてない互いに住み良い社会を築き上げてきたわけです。

けれど、そうした社会は、誰かが我を張り、屁理屈を並べ立てて我儘をし出すことを許容したら、混乱が起こり、たったひとりのために、あるいはごく少数の我を張る集団のために、みんなが嫌な思いをしなければならなくなります。
だからこそ、そうならないように、私たちの国は、教育をとても大切にしたのです。

ですから寺子屋教育では、方位や名頭(ながしら)といって、いろいろな方向にある様々な地名の由緒や由来、それにまつわる人々の苦労話、あるいは姓氏の持つそれぞれの歴史などを、一般的教育の柱としていました。

マズローの消費者心理の中に、 「消費者は、買う前より勝った後に、よりその商品についての情報を求める」、 「消費者は、知れば知るほど、それが欲しくなる」というのがありますが、これと同様で、人々は姓氏や地名などの由緒や歴史を知れば知るほど、それらに対する愛情が深まります。

つまり、寺子屋で教えていた方位や名頭というのは、究極的には生徒たちに郷土や地域、あるいは関連する人々への愛を教え、育んでいたわけです。

そうした愛に恵まれた社会に育った人々は、同時に自分も他人に対してやさしくなれる。
そしてそのやさしさが、よりしっかりとした自分や、人生を生きようという決意となったから、心からの笑顔や、世界の標準からしたら考えられないような勇気や凛々しさを、日本人は持つことができたのです。

この笑顔を見てほしい


日本には本来、建国の昔から貴い伝統があります。
ありがたい国風があります。
そしてそうした伝統や国風から生まれた日本人ならではの国民性があります。

そしてこれは以前書いたことですが、世界中、どこの国の革命も改革も、その国の歴史や伝統、あるいは国民性の延長線上のものでなければ、決して成功しない。

であれば、私たちにいま必要なことは、あらためて日本を学びなおし、いたずらに海外の真似事をするのではなく、良いものは取り入れ、それを国風化していくことで、日本の日本人による日本人のためのよりよい社会を、あらためて構築する知恵と勇気なのではないかと思います。

ソ連や中共の真似をすることも、英国や米国の真似をすることも、それらはすべて、私たちの国、日本の国風を活かし、発展させる意味において摂取する。
そうする場合においてのみ、摂取は意義を発揮します。

単に模倣のための模倣や、いたずらな破壊主義は、いかなる場合においても、決して日本のためにならないということを、私たちは肝に命じて行く必要があろうかと思います。

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コメント

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23日の〆
23日、NHKの政治関連ニュースの中で、民主党の細野議員の顔をアップで〆るのは、止めて頂きたい!靖国参拝に、ごちゃごちゃ文句を言う中韓の方々にも頭の中身を問いたい。どの面下げて言うのか?と…。

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日本の国民は全て皇民というのは究極の平等の保証ですね。
まさに目から鱗が落ちた気分です。
色々なことの見方が変わりそうです。

kuni

世界標準に合わせよ!
オバマ大統領がアーリントン国立墓地で献花したからといって
ベトナム政府が文句を言ったか!!
何故、マスコミは中韓を非難しないのだ。
アメリカなら、国交断絶ものの話だろう。
アメリカ国民はこうしたことは決して許さない。

ポッポ

No title
麻生副総裁と古屋拉致問題担当相、新藤義孝総務相が靖国神社の春季例大祭に参拝されました。安倍首相は、供え物を奉納されたそうです。

8月15日の終戦の日は、安倍首相にも参拝していただきたいと切望する次第です。

なんか、どこかの国の外務大臣が訪日を中止したそうです。日本の政府の閣僚が、明治維新以降、日本のために戦って亡くなった方の魂を、奉っている神社へ参拝することを反対する。
ただの内政干渉です。
彼等には、捏造ではなく正しい歴史認識が必要です。

フィフィさんを守ろう!

★在日特権を批判してフィフィさん干される
フィフィ、芸能界引退か……? 「未練も無い。支えてくれた日本人への感謝しか無い」
2013年4月22日(月) 11時55分

また、22日午前には「これで言い残すことも無い、未練も無い。辛いこともあったはずだけど忘れた。
支えてくれた日本人への感謝しか無い。フィフィの置き土産」などと意味深長なツイートを投稿。
このツイートはすぐに削除されたが、引退表明とも取れる内容だけに、今後の動向が注目される。
http://www.rbbtoday.com/article/2013/04/22/106800.html


フィフィ @FIFI_Egypt
俳優さんが番組で韓国を批判したって記事を読んでひとつ違いを述べせて頂くと、
実は"韓国に意見をしてもセーフ、在日外国人へ意見するとアウト"なんですよ。
いわゆるこれがタブーなんですよ。私以外のタレントでかつて在日外国人の政策に意見した人いました?
2013年4月21日 - 17:48
https://twitter.com/FIFI_Egypt/status/326135431374729216

ひろし

ねずさん、いつもありがとうございます。
韓国外相が安部首相の靖国神社に真榊を奉納したことに抗議し訪日中止したとの事です。 日本にしてみれば、韓国と付き合ってもたいして利益にはなりません。 政治家であれば、韓国外相とて自国の国益を考えるべきでしょう。 中国とてそれはそれ、これはこれと
外交を重んじますよ。 韓国の幼児性は笑わせますね。 こんな外相、二度日本に来るな、
はっきり言ます。

詠み人知らず

No title
というか、左翼、特にマスコミの皆さんは口が裂けても認めないでしょうが、現状においては保守派が革新となり、左翼が守旧派になってるんですね。

匿名

国会中継を見て
反対論を述べる野党議員は、中身がないです。
文章を考える専門家に任せてるだけで 秘書は、20人以上抱えてます。
こうなると 会社と同じで生活もかかってるしトップを議員にしないと倒産です。
議員は、取り巻きをいかに優秀なのを置くかで変わって来ます。
今まで 大臣を下ろされた議員の殆どが取り巻きが悪いのです。

-

三題
西田昌司の目覚めよ!日本人
「自民党の独り舞台を懸念 政治改革の本質を説く」
http://www.choujintairiku.com/mezame118.html


小林秀雄 botcast ‏@hideKoba_bot
心の或る機能に過ぎない知性を自負する事は、心を硬直させずには済むまい。硬直した意識に、どうして硬直が意識出来よう。能率的な生き方という一つの道が開かれているだけだ。社会の一般的な規格的な条件に、出来るだけ能率的に順応しようとする意識は、多忙だが、決して敏感ではない。(還暦)


小林秀雄 botcast ‏@hideKoba_bot
凡そ物の真相とは、人間が追求するが発見は出来ない或るものの様にも考えられるし、発見はするが追求は出来ない或るもののようにも考えられる。恐らくどちらも本当であろう。 (エーヴ・キューリー「キューリー夫人伝」)

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
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『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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