ある序文



人気ブログランキング
 ↑ ↑
応援クリックありがとうございます。

特高必携


以下に示すのは、先日、倭塾(わじゅく)公開講座の際に、ご紹介した文です。
昭和7(1932)年のものです。
ちょっと堅い文章ですが、是非、ご一読なさってみてください。短いものです。

======
国家の進運は
畢竟(ひっきょう)
その国家本然(ほんねん)の
独創的改革によって
はじめて成就し得るものであって、
決して模倣によって
招来(しょうらい)し得るものでない。

日本には本来、
建国の昔から貴き伝統があり、
有難き国風がある。

ロシアの真似も、
英国の真似も、
アメリカの真似も、

すべてそれらは、
この国風を長養(ちょうよう)する意味において摂取する場合においてのみ意義を発揮し得るのであって、
単に模倣のための模倣は
決して日本のためにならぬのである。

その昔
儒教仏教もこれが国風化したときに、
はじめてそれは日本国家のものとなり得た事実に鑑み、
欧米舶来の新思想もまた、
これを国風化して
日本開展の一資料たらしむる覚悟が
なければならぬのである。
======

たいへんに内容の濃い文章です。
この通りと思います。

実際たとえば、共産主義思想は、ロシア正教にもともとあった「ユートピア」に由来しています。
根っこのところに、ロシアの宗教的伝統文化があるのです。
だからこそ、世界初の共産主義国はロシアに産まれました。

ユートピアというのは、ロシア正教が太古の昔に「あった」とする貧富の差のない理想郷です。
人類は社会の発展にともなって貧富の差や格差を産んだけれど、未来には人類発展の理想型として神によってユートピアが人々に与えられるというものです。

これは日本でいうなら、さしずめ極楽浄土です。
ただし、極楽浄土が死後の世界であるのに対し、ユートピアは今生の未来社会であるという点が異なります。

もとが宗教的理想郷ですから、そのユートピアなる社会が、どのような刑事、民事、商事等に関する社会構造があるのかといった具体像はありません。
極楽浄土の社会構造や、立法、司法、行政の仕組みに具体的解説がないのと同じです。
あろうがなかろうが「ある」と信じるのが信仰です。

ですからこれだけなら、共産主義はただの宗教的空想論に終わったはずです。
ところが、現実の貧富の差のある中で、このユートピア思想に当時流行したダーウインの進化論が加わりました。

進化論では、すべての生物は進化するものであり、進化に乗り遅れたものは淘汰されると説かれます。自然淘汰の原則です。
ですからユートピアにむかうことが人類の進化とするなら、これを阻害する者は、たとえ相手が君主や貴族や雇い主、はたまた同じ共産主義者であっても思想的に対立する者は、すべて淘汰の対象となるから、殺たり奪ったりして構わない、としたわけです。

これは強盗や殺人鬼、権力主義者などには、まことにもって都合の良い政治思想です。
なぜなら彼らの悪辣な趣味嗜好が「科学的に」正当化されるからです。
おかげで共産主義によって殺害された人の数は、共産主義誕生以来おそらく10億人を下らないであろうと言われています。
とんでもない暴力主義です。

ふりかえってみれば、実にとんでもない話なのだけれど、当時のロシアの人々は、共産主義のユートピア思想にコロっと騙されてしまいました。
もともと、それを希求する歴史、文化がロシア内部にあったからです。

ただし、そうした土壌があってもなお、ロシアの共産主義者たちが、ロシア国内でに共産主義国を実現するためには、人類史上も、ロシア史上もかつて類例のないほどの、異常な殺人を重ねなければならなかったことは、注目に値します。

こういう危険思想を、ただやみくもに日本にとりいれるのは、いかがなものか。
それぞれの国には、その国に根ざした歴史、文化、伝統があるのだから、良いところは学び、そうでないところは切り捨てて、我が国なら我が国の国風にあった形に改善し、改良しながら、学び、取り入れていかなければならないのではないか。
冒頭の文章は、そう言っているわけです。

文は、儒教や仏教のケースも採り上げています。
Chinaで生まれた儒教も、インドで生まれた仏教も、日本国内で長い年月をかけて神道的思想と一体化し、国風化しました。
なぜ国風化したのかといえば、儒教や仏教でさえも、我が国の国風にあった形にならなければ、我が国内で一般化し、常識化することはない、ということでもあります。

ですから上の文では、最後に「欧米舶来の新思想もまた、これを国風化して日本開展の一資料たらしむる覚悟がなければなない」としています。

その意味からすれば、欧米生まれの自由主義、民主主義、資本主義といった思想さえも、やはり我が国の歴史、伝統、文化に即して、良い部分は取り入れ、良くないところは切り捨てる、そういう国風化していく努力が、まず必要だということです。
なんでもかんでも舶来モノをありがたがるのではなく、日本の国情にかんがみて、学び、活かすという努力が大事だということです。

すこし脱線するかもしれませんが、英国生まれの高級スコッチのジョニ黒は、昭和40年代、つまり、サラリーマンの初任給が1〜2万円だった時代に、国内での販売価格は1万円しました。
いまで言ったら、一本20万円くらいの感覚になるのでしょうか。
まさに高級酒だったわけです。

けれど当時のジョニ黒は、英国から船に載り、アフリカ南端の喜望峰をまわって、はるばるインド洋を経由して日本に輸入されていました。
まだ船内の冷蔵設備など十分でなかった時代です。
ですから赤道直下を通過するときなどは、船内でウイスキーが沸騰してしまい、日本に着く頃にはもともと英国で売られているときとは全然別な味に変わってしまっていました。

けれど、それを当時のお金持ちさんたちの間では、庶民に手が届かない高級酒として贈答用に使われていたわけです。
いまでは冷蔵して輸入されますから、英国で売られているジョニ黒も、日本で売られているそれも、味は同じです。そして当時もいまも、値段は同じで14000円くらいです。

ただいえることは、沸騰ジョニ黒だった時代、高給スコッチは、贈答用にかなりの数が売れました。
なにせ、味より「値段が高い」ということが重要だったのです。

かつては北朝鮮が人類の理想国家として、北朝鮮への移民が奨励された時代もありました。
日本は世界最悪のひどい国であり、北朝鮮には、人類が理想とすべき素晴らしい楽園が建設されているから、こんな日本は捨てて、北朝鮮に移り住もうというわけです。
けれど、現実の北朝鮮がどういうものであったか、いまでは誰でも知っています。
ただ、このとき、移民を斡旋した連中は、大儲けしています。

要するに、思想であれ品物であれ、なんでもかんでも舶来品をありがたがるのは、なんらかの下心や邪心のもたらす悪徳商法や、利権集団の悪事の宣伝によるダマシでしかないということです。

ほんとうに我が国民のためを思うのならば、北朝鮮を理想郷としてそこに単に逃げ出すのではなく、その「よくない」と思う日本を、いかにして住み良い国にしていくか、そのために世界中の様々な習俗や思想を学び、それをいかにして日本の国風に調和させていくか、そういうことをまじめに考え実行することが大事です。

そして、そうするためには、まずは日本という国の持つ歴史、文化、伝統、国風をしっかりと学び、その上で、海外の文物を学び、取捨選択して日本にそれを根付かせる。
それにはもちろん、膨大な時間がかかるし、損な役回りだし、途中で何度も失敗もあるかもしれない。
けれど、本当にそれがいいものだと思うならば、なんどでもあきらめずに、謙虚に学び行動していく、その覚悟が大事だと、冒頭の文章は書いているわけです。

では、冒頭のこの文章、いったい何に書いてある文章でしょうか。
実はこの文は、かつて特高(とっこう)と呼ばれた、特別高等警察官の職務手帳である「特高必携」の冒頭序文にあるものです。(冒頭の写真)

戦前の「特高警察」といえば、思想取締警察として有名で、苛酷な拷問や尋問を行った恐怖の機構組織と、いまどきは多くの方が思っているようです。
正式名称は、特別高等警察(とくべつこうとうけいさつ)といって、一般の警察機構が都道府県単位に独立した警察組織になっているのに対し、特高は内務省の直接指揮下にあり、全国規模で思想の取締を行いました。

特高警察がおかれたのは、大正12(1923)年です。
なぜそういう機構がおかれたのかは、時代を考えると答えはすぐに見つかります。
その前年の大正11(1922)年に、日本共産党が結成されたのです。

大正6(1917)年にはじまる共産主義のロシア革命では、ニコライ二世など、ロマノフ王朝の王族がことごとく虐殺されました。
大正9(1920)年には、ロシアのニコライエフスクで尼港事件が起きて、ソ連の共産主義者たちによって約700人の日本人居留民が、みるもおぞましい姿で全員虐殺されるというたいへんショッキングな事件も起こりました。
さらに大正11(1922)年になると、ソ連が世界の共産化を目指してコミンテルン組織をつくり、世界から君主を廃絶することを目標として掲げています。
これは我が国でいえば、天皇の廃絶です。
しかもそのためには、どれだけの人の命を奪っても、それは革命のためだからということで正当化されるというのです。
むしろこのような偏向した殺人思想を持つ者や団体は、取り締まらない方が、国としてどうかしています。

ですから、世界中で、共産主義者に対する逮捕や投獄がさかんに行なわれるようになりました。
同様に日本でも、日本共産党という極左暴力集団が結成された以上、これを取り締まるための警察機構は、できて当然です。

大正14(1925)年には、先般お話した「治安維持法」が制定され、特高警察の取締に法的根拠が明示されました。
さらに昭和初期には、日本国内の戦時挙国一致体制保持のために、これを否定する反戦運動家や、似非宗教などの反政府的団体も、取締の対象となりました。
戦後に巨大新興宗教団体として成長し、いまや政党まで持っている某宗教団体も、この頃、特高警察によって、会長以下の幹部が逮捕投獄されています。

実は、これまた、あたりまえのことです。
日本国の宗旨を、その宗教団体の宗派に変えようというのです。
しかもその教団幹部は、日本崩壊を狙う不逞在日朝鮮人です。

戦後、特高によって逮捕投獄された人たちが、GHQの解放によって、牢獄からゾロゾロと出てきました。
彼らが口を揃えて言ったのは、「自分は、国家権力によるいかなる弾圧にもめげずに、信念を貫き通したのだ」というものでした。

彼らがヒーローとなるためには、特高による取り調べは、厳しいものであればあるほど彼らにとって都合がよくなります。
ですから、特高の取り調べは、脚色され、増幅されて、まさに特高警察による尋問は、暴力そのものによる極めて厳しいものであるかのように宣伝されました。

けれど、その特高警察の取り調べというものは、ほんとうにそのような苛酷なものだったのでしょうか。

昭和7(1932)年に出された「特高必携」という本があります。
特高警察官の心得や、各種反社会的団体について、その概要を記した本なのですが、その本の序文には、冒頭でご紹介した文に続けて、次のように書かれています。

=======
特高警察官は、彼等に対してよき薫陶を与え、よき反省のための伴侶であり、師であり、友であることによって、職務の実を挙げ得るよう心掛くべきである。
それは独りその人々の幸福たるのみならず、国家のための至福たるべきものである。
=======

もし本当に、特高警察が、殺人鬼集団のようなものであったのなら、特高に逮捕された人たちは、そもそも出所できていません。
中共やソ連によって、政治犯として逮捕された人たちは、誰も出て来れない。
なぜなら、裁判もなく、皆殺しにされているからです。

そういう平気で皆殺しをするような思想を持つ者を、特高の警察官は逮捕しました。
そこで何が行われたかといえば、捜査官たちが、逮捕した政治犯たちと真面目に向き合い、彼らの話も一生懸命に聞きながら、彼らに対して、その心得違いを諭し、ときに涙を流しながら、彼らに日本の国風にあった改革を考えるよう、懸命に説得を重ねていたのです。

もちろん暴力をふるうこともありました。
それがいいこと、わるいことという議論はさておいて、我が国の特高では、取調中の死亡者は、小林多喜二1名しか、実例がないというのが現実です。
これが諸外国の政治犯収容所なら、数千、数万人規模で死者が出ています。
逆にいえば、特高警察官が、どれだけ「やさしかったか」ということは、戦後に逮捕された政治犯たちが、全員、五体満足、健康そのもので出所してきた事実が明確に示しています。

戦後、GHQによって特高警察は解散させられました。
そしてその一方で、元政治犯たちによって、特高は恐怖の国家権力集団としての印象操作がされました。
かつて、その特高警察官として、涙を流して説得にあたっていたまじめで正義感の強い警察官たちの思いは、いかばかりだったことでしょう。

戦後の日本は、否定してはいけないものを否定し、肯定しなければならないものを否定し、否定しなければならないものを肯定し、ただただ経済優先で、やってきて、その歪みが、いまやピークに達してきているように思います。

そろそろ日本人は冷静さを取り戻し、戦前の日本を再評価して、より良い、ほんとうに日本人が日本人として、豊かに生きれる社会について、本気で考えるべき時代がきていると、私は思います。

人気ブログランキング
 ↑ ↑
応援クリックありがとうございます。
励みになります。

君が代の本当の意味 国歌君が代は古事記神道に通じる


この記事が気に入ったら
いいね!しよう
\  SNSでみんなに教えよう! /
\  ねずさんのひとりごとの最新記事が届くよ! /

あわせて読みたい

こちらもオススメ

コメント

越智富雄

反日の宗教団体・政党の牙を抜き取れ!
ねずさんのおっしゃる、「戦後に巨大新興宗教団体として成長し、いまや政党まで持っている某宗教団体」というのは、私がよく知っている、あの宗教団体ですね。
特高警察によって逮捕されたのは、不敬罪によってでした。初代会長も第2代会長となる人物も、「今の天皇は正統な天皇ではない」とか、「天皇も凡夫(ぼんぷ…仏法を理解できない、つまらない人間)である」などと公言していたのですから、逮捕されて当然です。
それを戦後、180度違う理由をでっちあげました。「我々は戦争に反対していたから、逮捕された」とか、「神札を拝まなかったから、投獄された」と。事実は全くの逆でした。
この団体は創立当初から、反日組織だったのです。ご皇室を否定していたのですから!
現在は知りませんが、私が関わっていた時には、ついぞ、ご皇室に対する賞賛、尊敬の言葉は聞いたことがありませんでした。
安倍首相は、いつかは彼等と手を切るべきです。足手まといどころか、大きな足かせになってしまいます。
安倍首相のご祖父・岸信介氏とこの団体の第2代会長とは友達だったらしいですが、過去のしがらみは、断ち切ってほしいと思います。
某宗教団体の方々が、ねずさんのブログをもし見ていたら、私の言葉を聞いてほしい!あなた方が信仰する日蓮大聖人は、ご皇室を最重要視されていました!源平の合戦、その後の鎌倉幕府とご皇室との争いの中で、ご皇室に非常にご不運が続きました。安徳天皇の入水、数代の天皇が流罪されるなどなど…。八幡大菩薩は百王(百代の天皇)を守護すると誓ったはずではないか!なぜこのような事が起きたのだ!この大問題を探求する事が、仏教者となる出発点だったのです。日蓮大聖人は、ご皇室を護持・宣揚するためにご出現された方だったのですよ!
ご皇室こそ、全人類史の精華です!1日も早く、この事に気づいてください!心よりお願い申し上げます。

小心者

No title
主権回復の日に素晴らしい記事を有難うございます。
ねずさんの仰るとおりです。

日本人は、他国のものを取り入れて、より良い独自の
日本らしいものを作り出せる稀有な民族だと思います。
また、そうしていかなくてはならないと思います。

例えば「米国かぶれ」とその反動である「米国嫌い」は
表裏一体ではないか、とも思います。
日本人としての自分に、本当は自信がないからでは‥

古来からの「日本は海洋国家である」という現実認識が
戦後の日教組教育によって否定・隠匿されてきたので、
地政学的・経験的・客観的に積み上げて考えることが出来ずに
先ず感情から生まれた結論があり、それにあてはまる事柄だけを論拠とし
反米離米を唱えているのでしょう。
(この点は共産主義者による、幼児的に我欲を達成するための
思考方法と似ています)

特高や憲兵さんが恐ろしい人たちであるという話は
誇張か作話ではないか?と幼少時から思っておりました。
戦時中、亡き祖父が休日に町の公民館でピアノを弾いてSPをかけ、
「クラシック教室」(世界中の曲)を開いておりましたが
全くお咎め無しだったそうです^^;

ひろし

ねずさん、いつもありがとうございます。
日本的なもの、日本人の霊性と言うのは、何なんだろう。 一つは手厚い先祖供養です。一つは土地に鎮まっておられる精霊を氏神さまとして感謝を捧げる氏神信仰。一つは 私達にあらゆる恵みを与えて下さる母性としての伊勢神宮の神さま、天照太御神さまに対する崇敬心。これは皇室に対する崇敬にもつながります。もののあわれを感じる心や、質実剛健を重んじる気風。 命よりも義を大切にする武士道精神などは、前記した信仰心から派生した自然な感情の発露だと想います。 この素朴な信仰心を復活することが、日本の再生、新生につながるのだと想います。 かくゆう私も自分なりにご先祖さまに線香を上げて供養し、氏神さまに感謝の参拝を捧げております。 多くの心ある日本人がこの信仰心をとりもどして欲しいです。 心ある日本人なら、だれにでもできる事です。
ありがとうございます。

-

No title
こんにちは。

プロレタリア文学の旗手、小林多喜二は、特高により拷問、リンチを受け殺された悲劇の文学者だと、小学校の頃に教わったのを思い出しました。

戦前の日本は怖くて物騒な時代だったのだな、と子供心にそう思いました。特高はその象徴でした。

今回の記事を拝読し、綺麗に記憶され直されました。

ありがとうございます!

ブログ「犬のしっぽ」から

月と霧
2013年4月27日

月と霧


満月の海では
張力は潮力となり
海面が上昇するように
満月の森では
月光で葉が光合成をしているだけではない。
気孔が開口し
森全体の水分が上昇している。

5月の森の満月の後
朝霧はとても美しい。

単純になるほど張力が
偉大であることがわかる。

満月は張力発生機だ。

http://two-pictures.net/mtstatic/

クボタ

おっしゃるとおりです。
>戦後の日本は、否定してはいけないものを否定し、肯定しなければならないものを否定し、否定しなければならないものを肯定し、ただただ経済優先で、やってきて、その歪みが、いまやピークに達してきているように思います。

誠に至言だと思います。
そして今、その仕上げとしてTPP、道州制など日本の国体を壊滅させる制度が成立しようとしています。
TPPも経済での日本企業の輸出促進を謳い文句にしていますが、小泉・竹中の下行われた構造改革で、企業は従業員のものではなく、一部の経営者・役員と株主の物になってしまいました。
以来企業は利益の内部留保を続け、一般労働者には還元されない状態が続いている。
GDPは上がり続けているのに、サラリーマンの平均年収は下がり続けている事実。
もはやGDP=国民の幸福度という神話は壊れてしまっている。
政府がTPPで潤わせるのは、ほんの数パーセントの大企業のトップと株主ただけに過ぎません。
そして、その代償として日本のほとんどを占める一般労働者の食の安全、保険制度等が差し出されることになります。
水などの生命を脅かしかねないインフラでさえ、民営化されかねません。
世界では水道事業が民営化されているところも多いですが、ほぼ例外なく、酷い状況に陥っています。
ボリビアやフィリピンは外資に売り渡した水道事業を取り戻すために多くの国民の死や損害賠償という代償を余儀なくされました。
しかし、まだ彼らはTPPに加盟していなかったから、なんとか回復できた。
一度合意したものは覆せないルールのTPPに加盟したら、日本は水を売り渡して後、いくら国内で悲惨な状況が起きても、改善する手立ては皆無となってしまう。
道州制も外国人移民を進める現状で実施されてしまうと、外国人参政権を与えてしまうのと同じ状況になってしまいかねません。
他にも安部政権が進めようとしている政策には恐ろしいデメリットがたくさん隠されています。
中国が反日で国民の不満を日本に向けさせるのと同じ手法で、安部さんは日本人の不満を中韓に向けさせ、その裏でアメリカに対する恐ろしい譲歩を進めています。
明治維新以降、多くの日本人の地道な努力と多大な犠牲により取り戻した関税権をはじめとする不平等条約改正の成果を、無に帰そうとしている連中が保守と名乗っている欺瞞に気付き、手を打たなければ、合法的植民地としての日本という未来が実現してしまいます。

防共
 ねずさん、こんにちは。
 昔ロシアでクルスク事故があった時の、抗議する女性が注射を打たれて倒れる場面は強烈な印象でした。で北鮮は、誰かがこの世から消えたけど騒がれたくない時、死因を交通事故か心臓麻痺ということにします。
 松本清張著『昭和史発掘』に収録された『小林多喜二の死』を読んだのち、古本屋で10円の蟹工船に出くわし買い求めたのでありますが、読了に半年かかりました。私は昔も今もあほです、やっぱり。
 まじめな人もなまくらも一律平等にしてしまい、まじめな人のやる気を削いでなまくらにする。その平等で、格差のない平和どころか、気力のない貧乏が蔓延して国が滅びる、というのが共産主義だと思っています。
 私は、「頑張れば報われる、でも報われないかもしれない」という感じで生きていきたいです。
 つまらないことを書いてすみません。

あ太郎

No title
安倍総理の公用車が追突・・・・。

首都高速のETCのバーが上がらず、前の警護車が急ブレーキ・・・。


普通に考えて、ちょっとおかしくないか?
事故を起こして停止している車列なら、爆弾投げ放題になるだろう。

昭和7年の桜田門事件の犯人、李奉昌のような不逞の輩が爆弾を持ってそこに居合わせたなら、どうなる?

この事故の徹底解明をしないと危ないぞ。
そうしないと何か起きる、近いうちに。



梅ヶ枝

No title
初めまして。
いつも勉強になるブログを有難うございます。

日本に合ったものの考え方は、これからも必要だと考えています。
特に、グローバル社会と叫ばれる昨今、より日本らしさを打ち出していかなければ、生き残れません。
私自身は、鎖国して欲しいと思っていますが。

現在、TPP交渉参加が決まり、太平洋沿岸国の国境を消そうとする動きが活発になっています。
これが、とても不安です。
TPPを調べれば調べるほど、国民に利益はありません。
多国籍企業だけが儲かるシステムです。
しかし、経団連を始めとする新自由主義者たちは、アメリカンスタイルを良しとし、推進しています。

一部の者が勝つ商売方法は、日本人に合いません。
皆で手を取り、助け合い、共に伸びていくのが日本人です。
それを壊そうとしている人に、恐怖を感じています。

道州制も同じく、日本と日本人を壊すシステムだと考えています。
これらを推進する安倍首相に、彼の支持者であり有権者である私は何をすべきでしょうか。
ねず先生なら、どうされますか?
お時間がある際にでもお答えいただけたら、幸いです。

-

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
非公開コメント

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
9:00~12:00
15:00~19:00
定休日  木曜日

スポンサードリンク

カレンダー

02 | 2023/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク