陛下の年頭のご感想と5首の御製



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新年をお迎えになった陛下ご一家
(平成26年1月1日)
新年をお迎えになった陛下ご一家


年頭にあたり、今上陛下より新年にあたっての御感想と、御製五首が宮内庁から発表されました。
以下にその原文を、宮内庁HPから転載させていただきます。
そのあとに、わたしなりの読み方を書いてみます。

陛下の年頭のご感想と、昨年一年間に数多くの御製を詠まれた陛下が、なぜこの5首を、そしてその5首をこの順番で、元旦の御製とされたのか、(元旦の御製が宮内庁のHPで発表されたのは、今年が初めてのことです)、どうみても、私には、そうとしか読めない内容が感じられるのです。

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【新年に当たっての今上陛下のご感想》

東日本大震災から三度目の冬が巡ってきましたが、放射能汚染によりかつて住んでいた地域に戻れずにいる人々や、仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々など、年頭に当たり、被災者のことが改めて深く案じられます。

昨年も、多くの人々が様々な困難に直面し、苦労も多かったことと察していますが、新しく迎えたこの年に、国民皆が苦しい人々の荷を少しでも分かち持つ気持ちを失わず、助け合い、励まし合っていくとともに、世界の人々とも相携え、平和を求め、良き未来を築くために力を尽くしていくよう願っています。

雪の深くなる季節、屋根の雪下ろしの事故には十分に気を付けてください。

本年が、我が国の人々、そして世界の人々にとって幸せな年になることを祈ります。

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【御製五首】

  あんずの里
赤き萼(がく)の反りつつ咲ける
白き花の あんず愛でつつ妹と歩みぬ

  大山ロイヤルホテルにて
大山を果たてに望む窓近く
体かはしつつ いはつばめ飛ぶ

  水俣を訪れて
患ひの元知れずして病みをりし
人らの苦しみいかばかりなりし

  皇居にて 二首
年毎に東京の空暖かく
紅葉赤く暮れに残れり

被災地の冬の暮らしはいかならむ
陽の暖かき東京にゐて

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(解説↓)
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御拝読して、すごい衝撃を受けました。
陛下のメッセージから、とてもおおきな大御心を感じたのです。

まず年頭にあたっての陛下の御感想は、はじめに冒頭に東日本大震災のことにお触れになられています。
陛下は、「東日本大震災から三度目の冬が巡ってきました」とまず仰せになりました。

三年なんです。
大東亜戦争のときでさえ、わたしたちの国日本は、当時、国そのものがたいへん貧しい状態であったにもかかわらず、三年後に、方々に家も建ち、道路もきれいに片付けられて、すでに復興の槌音高く、おおむね戦前のときの状態までの復興を遂げていました。
名古屋などでは、さらに戦災後の復興計画に基づく名古屋タワー前の100メートル道路の建設がはじまり、新しい国作りがはじまっていました。

ところが現代日本に起きた東日本大震災ではどうでしょう。
大戦直後の日本と異なり、景気が低迷しているとはいっても、経済大国となった日本において、震災直後の民主党内閣では、震災復興よりも支那や韓国への経済援助が優先され、被災地の復興は遅れに遅れただけでなく、震災復興のための予算が、ぜんぜん別なところに使われて、雇用創出さえもされず、単にバラまかれた予算は、人々の労働意欲さえも削ぐという酷い状態を招きました。

ようやく安倍内閣が誕生し、復興のための各種施策が実現するようになりましたが、震災被害に加え、津波による二次被害、そして民主党内閣時代のバラマキによる復興精神の崩壊による三次被害の傷跡は深く、いまだ、被災地でお辛い生活を送方もたくさんおいでになります。

そうした被災者の方々、そして失われたさまざまな物や人の命や人の心について陛下はまず冒頭で「被災者のことが改めて深く”案じられます”」と述べられています。

続けて陛下は、「国民皆が苦しい人々の荷を少しでも分かち持つ気持ちを失わず、助け合い、励まし合って」と仰せです。
ここにある陛下のお言葉は、昨今の「自分さえ良ければ」という精神とは対極にある、日本古来の相互扶助、日本という国にあった君民一体の心のたいせつさです。

人はひとりで生きているわけではないし、個人があるから国家があるのではありません。
「億兆心をひとつにして」辛いときも楽しいときも、たがいに助け合い、いたわりあって、国家がひとつのおおきな共同体家族として、生きて行くという日本人の古来からの大切な教えを、陛下はここであらためて国民に向けて述べられているわけです。
陛下から官職を授けられているすべての人、そして日本の公民(皇民)は、あらためて、この陛下のお言葉の重みを、考えてみるできであろうと思います。

陛下は三つ目に、「世界の人々とも相携え、平和を求め、良き未来を築くために力を尽くしていくよう」と述べられておいでになられました。
注意しなければならないのは、陛下のお言葉は、「世界の人々」であることです。
そして世界というのは、中共と韓国、北朝鮮の三国のことではありません。
まさに「世界」です。

私は陛下のこのお言葉を、近視眼的に特ア三国だけを見るのではなく、広く世界を見て「世界の人々と相携え」という意味なのではないでしょうか。
わたしたちは、自閉に陥ってもいけないし特アばかりをみていてもいけない。
世界そのものにしっかりと目を向け、「平和を求め,良き未来を築くために力を尽く」しなさいと仰せと拝します。


つづいて陛下の御製です。
この御製は、それぞれ昨年中に陛下がお詠みになられた数々の歌の中の5首であろうと拝します。
それを「新年の御製」として宮内庁から元旦に発表されています。

まず最初の御製「あんずの里」です。
 赤き萼(がく)の反りつつ咲ける
 白き花の あんず愛でつつ妹と歩みぬ

この御製が第一番目にあることは、そこに大きなメッセージがある、ということです。
そしてこの御製は、実は、たいへん不思議な御歌です。

アンズの花は、春先に咲きます。
そして御歌の通り、あんずの萼(がく)は赤色(緋色)です。
けれど、花はピンク色なのです。

それを陛下は、あえて「白き花」とお詠みになられました。
赤くて丸い萼に、「白い花」と詠まれているわけです。
周りに白があって、真ん中に赤い丸といったら、これは日の丸です。

その日の丸を、陛下は「愛でつつ、妹と歩みぬ」とお詠みになられています。
「妹」というのは、古来、妻を意味します。
陛下は、皇后陛下と歩いてこられたと仰せです。

さらにアンズ、です。
アンズは、ヒマラヤ原産の、もともとは梅に近い品種です。

その梅は、支那の国花です。
が、いま日本で栽培されているアンズは、梅から別れ、日本で栽培、改良された種です。
つまり、いま日本で見られるアンズは、支那文明から別れて日本で独自に発達したアンズなのです。

陛下はこの歌の御題を「あんずの里」と名付けられました。
アンズは、支那文明から大昔に別れて、日本独自に発達したも、つまり日本文明を暗示します。
その里、というのですから、それは日本文明の里、つまり日本人家族、すなわちこれは家族国家日本を意味します。
そしてその「あんずの里」、つまり日本という家族の国において、陛下は、白地に赤丸、すなわち日の丸(=日本そのもの)を皇后陛下とともに愛し、愛で、歩んで来られてきた、そのように仰せと拝します。

年頭のご感想で、東日本大震災の復興を第一に掲げられた陛下が、御製の第一には、日本で独自に発展した日本文化と、日の丸、そして日本人への愛を述べられました。
このことは、ひとことで言うなら、「我が臣民よ、国を愛せよ」という陛下からの大御心なのではないかと拝します。

陛下は、あらためてわたしたち日本人に、自分個人を愛するばかりではなく、国という共同体の一員として、国家そのものを愛する気持ちを、思い出しなさい、とおっしゃられているように、感じられるのです。


陛下の御製の第二は「体かはしつつ いはつばめ飛ぶ」とお詠みになられています。
そして次に水俣を訪れて、「患ひの元知れずして病みをりし人らの苦しみいかばかりなりし」と詠まれておいでです。
これまた意味深です。

大きな山があっても、体をかわしながら飛ぶいわつばめのように、難局があっても、それをヒラリヒラリと交しながら飛ぶ岩ツバメ、そして陛下は、その次に昭和30年代に社会問題となった水俣病のことを詠まれておいでになるわけです。

この御製は、一義的には、もちろん水銀中毒でいまも苦しまれている方々へのお見舞いです。
けれど歌というのは、かならずその裏に大きな意味があります。

陛下が「なぜいま」、半世紀も前の水俣病をお持ち出しになられたのか。
その意味を考える必要があろうかと拝します。

その水俣病事件は、いわゆる「公害問題」の先駆けとして、たいへんな騒ぎになった事件でした。
そしていま、その「公害汚染問題」が、まさに深刻な状態となっているのは、隣国であり、その大気汚染です。

もったいなくも、大御心を、私などがご推察するのは、たいへん僭越ですが、おそらく陛下が、いまあえて水俣病を詠まれ、その御製を平成26年1月元旦の御製とされたのは、もしかすると、水俣汚染問題に借りて、近隣国の大気汚染問題への警戒を、日本の政治と国民に向けてお呼びかけになられている、ということなのではないでしょうか。

そして、その陛下が呼びかけられている「警戒」は、果たして大気汚染のことだけなのでしょうか。
そこには隣国そのものへの警戒という重大なメッセージがあるものと拝します。
これはあくまで、私が勝手にそのように感じ取っただけのことです。
けれど政治は、このことをしっかりと受け止めていただきたいと思います。


そして陛下は「皇居にて」と題されて、二首を詠まれています。

はじめの御製は、「年毎に東京の空暖かく紅葉赤く暮れに残れり」です。
これは、今年のお正月三が日が、まるで春かと思えるほどに暖かくうららかな陽光うるわしい日となっていることです。
この、例年にない新春の陽気は、おそらくは八百万の神々の、安倍総理靖国参拝へのお礼、もしくは天啓というべきものであろうと思います。

陛下が、この御製を、元旦の歌としてあえて御発表なされたということは、安倍総理の英断を、陛下が高く御評価されているという、メッセージであろうと拝します。

そして最後の御製が「被災地の冬の暮らしはいかならむ陽の暖かき東京にゐて」です。
皇居におわして、被災地をご心配なさるというこの御製は、実は、「暖かなところにいても、被災地にいても、等しく同じ日本人として、互いに協力し、日本国民があらためてひとつにまとまって国を築いていきなさい」というメッセージであろうと拝します。

もったいなくも、身のほどもわきまえずに、勝手な解釈を加えてしまいました。
けれど、歌というものは、かならず文にあらわれていない、深い意味があるものです。
わたくしごときが僭越ですが、その意味を、解するという努力は、やはりしなければならないことだろうと思うのです。

私たちは皇国臣民です。
陛下という御存在があって、はじめて私たち日本人は、権力の奴隷ではなく、秩序ある自由の民であるという、世界に類例のないありがたい幸せを得ています。

陛下の年頭のご感想と、陛下の5つの御製を拝読させていただきましたとき、私には、陛下のお言葉が、日本国臣民よ、いまこそ、今年こそ、団結し、結束し、和と絆と結(ゆ)いの心で、新たな日本の建設に向けてその第一歩を踏み出しなさいというメッセージと拝せられました。

みなさまは、どのようにお感じでしょうか。

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コメント

新谷 浩由樹

No title
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
そして、何時も的確な分析をありがとうございます。
日本人はいくら整形しても外人には成れません^^;
国を上げて愛国心を養い、そろそろ皇民の自覚を
持つべき時が来た様です。

ミスターK

初詣の中で感じた事
明けましておめでとうございます。(初めてコメント致します)
神奈川在住の者ですが、地元では相模国府祭六社めぐり
というものがあり、元日に一宮の寒川神社、本日は二宮
(川匂神社)・三宮(比々多神社)とめぐり近日中に六社を回ろう
と考えておりますが、マナーの悪い参拝者が少なからずおり
気になります。列への割り込みや境内内での携帯の着信音
程度ならまだいい方で、中には参拝に飼い犬をつれてくる
人たちも一人・二人ではありません。
あまり堅苦しい事を言うのは本意では無いのですが、・・・
(ソウカや在日の嫌がらせかとも勘ぐってしまったりもしますが
考えすぎでしょうか・・・)
以上、下らない投稿失礼致しました。

確かに

この日本の穢れと災いを祓いたいと言う陛下の大御心では
陛下のご詠歌、どの歌も『字余り歌』です。
古から『字余り歌』は穢れや災いを祓う際に詠まれて来たと言います。

そのお気持ちがお強いのでは…と、ふと考えてしまいました。

ねずさんの門下生

明けましておめでとうございます
最近コメント出来ていませんでしたが、本も購入させていただきました。
もちろんとても良かったです。
(^^)
陛下の歌、含蓄があるというか、意味深いですね。
和歌には全く疎いので、勉強になります。
ねずさんのブログにはいつも色々学ばせていただきます。
今年も健康で更にご活躍されますよう、お祈り申し上げます。
m(__)m

甲斐栄一

拡散
拡散させていただきます。

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PPKKS

No title
あけましておめでとうございます
いつも愛読させていただいております
本年もますますのご活躍をお祈り申し上げますm(__)m
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

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E-mail info@musubi-ac.com
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○受付時間 
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