日本的儒教思想とChinaやKorea的儒教思想

ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!第二巻「和」と「結い」の心と対等意識
2014/04/12発売 ISBN: 978-4-434-18995-1 Cコード:C0021 本体価格:1350円+税 判型:四六 著者:小名木善行 出版社:彩雲出版 注文書はコチラをクリックしてください。
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孔子


日本における儒教思想と、ChinaやKoreaの儒教思想は、似て異なるものです。
ChinaやKoreaの儒教思想は、もっぱら「上に立つ人の都合に下が隷従することが良いこと」ということを思想にしたものです。これが儒教思想のもともとのカタチです。

ところが日本は、儒教思想を取り入れる際に、もとからある日本的思想の上に、この儒教思想を取り入れました。
このため、日本人が学んだ儒教系列の思想は、「上に立つ人」ではなく、「上に立つ人を通じて、いかにその人が天皇から親任され、委ねられている民衆を大切にするか」という思想になっています。
つまり、日本人が学んだ儒教思想は、日本的変形を加えた日本型儒教思想になっています。

たとえば「忠」は、ChinaやKoreaの儒教においてはとても大切な概念で、とにもかくにも上に立つ人の意向を自己の中心に置くことと解されています。
ですから上に立つ人が、たとえ間違ったこと、たとえば冤罪(えんざい)で、まったく関係ない人を殺害したとしても、部下はその上司を守るために、嘘の証言をしなければならない。なぜならそれが家臣たるものの忠の心得であるから、当然のことである、と解されます。

ところが日本には、もともと大和言葉で「まめなるこころ」という語があります。
そして「ただしい」という大和言葉があるわけです。
そこで、この「忠(chu)」という漢字を導入した際、この漢字に訓読みとして、「まめなるこころ」と「ただし」という語を宛てました。

そして「ただしく、また、まめにつくす」のは何のためかといえば、日本における民衆は、天皇の「おおみたから」であり、その「おおみたから」を天皇から親任を受けて預かっているのが領主なのだから、領主にまめにつくすことは、領主個人やその人につくすことではなくて、民衆のためにつくすことになると考えられてきました。

ですから、たとえば武士は藩の忠勤に励みますし、ときに命をかけて藩のために戦いますけれど、それはあくまで領主個人に対しての忠義ではなくて、日頃から藩民、領民たちの幸せを願って働くし、戦うに際しても、やむにやまれぬときに藩主と一体となって命がけで戦うものと理解されてきたのです。
つまり、あくまでも、民(たみ)が主役なのです。そのために「忠」がある。

「誠」も、ChinaやKoreaの儒教では、上の人の言った通りに成すことが誠ですが、日本的儒教では、民のために「まこと」を尽くすことが誠になります。

「義」も同様に、ChinaやKoreaの儒教では、我を羊のような捧げものにする意ですから、上の人がわが家に来てくれたなら、妻や子を殺して食肉に差し出すのが、彼らにとっての「義」。
これに対し日本型儒教思想では、「義」は「よし」で、良いことのため、つまり民のために身を捧げることが「義」と解釈されます。

ですからたとえば、先の対戦中に日本軍の将校が、たとえば島嶼における玉砕戦で、最後は本部との通信機まで破壊したあとに、切腹をする。このことが欧米には日本人のハラキリとしてまったく理解不能な行動で、かれらは「これはきっと天皇教という宗教的カルト思想によるものに違いない」としか解釈できなかったわけですが、実は、これまた全然違います。

日本型思想では、軍は民を守るためにあり、将校はその責任を負うものです。
彼らは民(みんな)を守るために最後の一兵まで必死で戦い、それで責任を果たせず守備していた島を明け渡さなければならなくなったとき、祖国にいる民(みんな)のために、そして一緒に戦ってくれた部下のために、その責任をとって腹をきったのです。
要するに、そこに「上の者に対して」という意識も思想もまったくない。
ただただ、民(たみ)のため、部下のためという誠(まこと)のために、忠(まめなるこころ)を尽くして戦い、それが果たせなかったとき、民(たみ)への責任をとったのです。
そして民(たみ)というのは、タんぼで働くミんなのことです。

こうした思想の違いは、シラス国日本と、ウシハク国であるChinaやKoreaの違いそのものを意味します。
どこまでも日本はシラス国であり、
どこまでもChinaやKoreaは、ウシハク国であるのです。



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コメント

儒家思想

No title
儒教」何んでこの世には存在しません。
儒家思想の本質は宗教じゃない、哲学だ。
そして、儒家思想は二千年以上の歴史あるけど、中国の漢朝から質変。「内用黄老、外示儒術」はそういうこと。本質は黄帝、老子の思想、権謀術数、外見だけは儒家思想。

孔子時代の儒家思想の本質は:
1.「民為本、社稷次之、君為軽」。これは儒家思想の政治観、中国封建時代の現実は完全に逆。
2.幼而不遜悌、長而無述焉、老而不死、是為賊、これは本物の儒家思想。無條件で老人尊敬されるの価値観は偽儒家。
3.「君之視臣如手足,則臣視君如腹心;君之視臣如犬馬,則臣視君如國人;君之視臣如土芥,則臣視君如寇讎」、これは本物の儒家思想。無條件の忠君愛国の価値観は偽儒家。

本物の儒家思想は論語、孟子しか存在しまん。その後の儒学、ほとんど偽物。

ポッポ

No title
儒教については、分かっているようで、分からなかったのですが、大陸と日本の考え方の差が、分かったような気がします。

どこの民族も、先人の知恵を引き継いで生きていると思いますが、土壇場になったときの責任感は、DNAがそのまま出てくるのでしょう。
日本人の責任感は、今なら東日本大震災における福島原子力発電所での活動に現れていると思います。
隣国ならば、フェリーボートの転覆事故の対応に出ているのでしょう。



韓国人の若い女性の日本へのワーキングホリデービザの発給の審査が、急激に厳しくなっているそうです。

願わくば、女性だけでなく、男性にも来ていただきたいと思いませんし、他国へ行ったとき悪事を働いた場合には、日本人だと詐称しないようにして欲しいものです。

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息吹ちゃん

集団的自衛権、1日閣議決定=公明、30日に意見集約

皇后陛下の御言葉は何かしら意味があるのでは?

天皇・皇后両陛下は27日、70年前に沈没した学童疎開船「対馬丸」の記念館を訪問された。 両陛下は対馬丸記念館で、亡くなった子供たちのランドセルなど遺品の展示や子供たちの遺影を丁寧にご覧になった。天皇陛下は、対馬丸に当時2隻の護衛艦がついていたとの説明を受けると、「この護衛船は救助はできなかったのですか?」と質問し、また、皇后さまは「対馬丸は疎開児童の船だということはアメリカは知っていたんでしょうか?」質問するなど熱心に説明を聞き、「本当に痛ましい」という感想を述べられていた。 その後、両陛下は15人の遺族や生存者らと懇談し、それぞれの遺族や生存者に当時の年齢や家族を失ったり生き延びたりした状況を聞かれた。 懇談は当初15分ほどの予定が30分に延び、天皇陛下は遺族に対し「残念なことで心を痛めております」などと話された。また、生存者がいかだで何日も漂流し苦しかった体験や親しい人たちが死んでいったことなどを伝えると、皇后さまが「生き延びてくださった方が、こうして皆さんの中に生きている方のことを伝えてくださって私どもも知ることができました。本当にお話ししてくださってありがとう」と生存者の苦労をねぎらわれる場面もあった。

日本人

No title
いつも拝読させて頂いております。私は無知でした。恥じねばなりません。ですが、これからは日本人としての誇りを持って生きていきたいと思っております。

硫黄島

こんにちは
そういえば、マッカーサー元帥はフィリピンの総司令だったとき、日本軍の進攻によって、部下を置き去りにして逃げましたね。

そのような者がGHQのトップにまで出世できるとは、当時の日本人の感覚ではありえないことだったと思います。

また、マッカーサーの祖父は英国の良家の出身だと“自称”していたらしいですが、メイフラワー号伝説を「由緒あるアメリカ人」の根拠とする米国のこと、「選民」であるマッカーサー家の人間は最初から出世が約束されていたのかもしれません。

豪州では、未だに「出自」をアピールしなければ選挙で当選できないことがあると聞きます。その出自が、祖国の英国から新大陸の豪州に追放された「囚人」の末裔ではなく、自主的に豪州にやってきた「貴族」の末裔でなければならないというのです。

有権者がどうやってそれを確認できるのか、私には分かりませんが、ともあれ、囚人の末裔は選挙で当選もできないというのですから、「当人」を見て判断する日本人の感覚だと考えにくいですね。

農民が「太政大臣」にまで出世できる日本とは根本的に違うような気がします。

ある意味、欧米社会も「儒教的」なのかもしれません。

米国にせよ豪州にせよ、元は英国の植民地ですから、そういう意味では、この両国の「選民意識」は英国コンプレックスの裏返しなのかもしれません。

つまり、祖国で犯罪に手を染め植民地に追放され、まるで反抗期の学生のように祖国を逆恨みし、そして、武器を手に取り「独立戦争」を戦ったとする建国由来では、いつまで経っても英国に「勝てない」ということなんでしょうか。

だから、「自主的」に植民地に移住し、開拓し、そして、独立戦争を戦い、自由を勝ち取ったことにしなければならない。

しかし、実際にはその両方であるにも関わらず、前者はまるで「いない」かの如くうそぶいている。

従って、「出自」がアイデンティティになるんだろうと思います。

日本は歴史認識について、戦勝国やその取り巻きのいいようにされていますが、欧米は歴史に自ら呪縛を設けているように見えます。

従って、日本を取り巻く「歴史問題」は、非常に根が深いのだと思います。日本が歴史を取り戻すことは、同時に戦勝国がアイデンティティを失うことにもなりかねないからです。

戦勝国を「安心」させるにはどうしたらよいか、答えを出せるのは日本人だけかもしれません。

-

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しかと
我々は,このように同じ儒教と言ってもその解釈は中韓とこんなに違うのだということを、冷静に分析することができる。それでこんなに違うのでは、最早言葉は通じないので、話し合っても物事は絶対に解決しないということを悟ってしまった。
しかるに、中韓では自分たちが上にいるのだから、日本が無条件に自分たちの要求の通りにするべきだと信じて疑っていない。
こんなのとは、喧嘩をしないという関係で良い。必要であれば、商売のやり取りはあっても金銭の決済をもって終わりにするような。

コージ

No title
ねず先生おはようございます。

儒教
以前お話にあった「セイタカアワダチソウ」の件と似ています。
カレーライスやラーメンなどもそうなのかもしれません。
自動車やエレクトロニクスなどは顕著です。

こういった現象を『ジャパライズ=日本化』と言ってもいいかなと思います。

もし世界に国家統治のジャパライズが広まれば世界はもっと、、、
いや既に世界はジャパライズしつつあるのではないかと思えます。

だからこそ日本人は本来の精神性をしっかり取り戻したいですね。

ようやくママ

いつも貴重なお話をありがとうございます。
恥ずかしながら、今朝、ようやく『凛として愛』を観ました。
涙が止まりませんでした。
私にできることは、VTRにあったように伝えることだと思います。
まだ1歳4ヶ月の息子・大和がもう少し大きくなったら、一緒に靖国神社へ参拝に行きたいと思います。
そして、彼にも正しい、真実の歴史と日本の心を伝えたいと思います。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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