文化論は喧嘩にならない

ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!第二巻「和」と「結い」の心と対等意識
2014/04/12発売 ISBN: 978-4-434-18995-1 Cコード:C0021 本体価格:1350円+税 判型:四六 著者:小名木善行 出版社:彩雲出版 注文書はコチラをクリックしてください。
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八雲立つ出雲八重垣妻籠みに


よくいく、ある保守系の集い。集まる皆さんは、それぞれが一国一城を成した大物さんたちばかりで、どなたも一家言を持っておいでの方々です。実績もあり、プライドも高い皆様ですが、集まりでは毎度、憲法は破棄か改正か、議会におけるヤジは必要か不要か等々、政治談義となると微妙な点で議論になり、ときに激高し激論になることもしばしばです。

なにぶんご高齢なので、血圧は大丈夫かと、はたで見ていて毎度心配になるのですが、閉会してみれば、さっきまでの激論などなかったかのように、穏やかに談笑がはじまります。
そういう姿を見ると、「ああ、日本人なんだなあ」と思います。

ところが先日、この会にお伺いしたときには、これが全然、議論にならない。
いつもの怒りの感情ではなく、笑顔と喜び、ワクワクする高揚感のある会となりました。
なぜそうなったかというと、議論のテーマが「日本文化の素晴らしさ」であったからです。


とかく政治の話は、不条理への怒りが話の基点になりがちです。
けれども、日本文化論は、喜びや尊敬が話の基点になる。
だから喧嘩にならない。

考えてみると、たとえば日教組なども、トップにいる凝り固まった反日連中というのは、どうしようもないウシハク阿呆ですが、下々で現場を預かる先生方は、ただ騙されているだけで、本当は子供達が大好きだし、いつまでも平和な国でいたいし、教育への情熱を持った人たちでもあるわけです。

そういう誠実を、左翼は利用主義的に利用してきたわけで、これは赦せないことですけれど、逆にいえば、そうした左翼的呪縛が解ければ、現場の教師達はまたたく間に正常化していく。
なかには、どうしようもない凝り固まった阿呆もいるかもしれませんが、全体として本来の日本人としての歴史と矜持を取り戻すことには、そこに感動があるし、感動は人を動かすし、子供達にも良い影響が生まれるわけです。

目先の不条理に対して反応的に敵対することは、もちろん大切なことです。
おかしな連中を野放しにしておくことは、これは放縦であって、世の中を貶めることになります。そういう者は断固排除していかなければなりません。

けれど、そうした戦いと同じくらい、もしくはそれ以上に、日本的文化や本来の日本人的価値観を取り戻して行くことは、とっても大事なことと思うのです。
そしてそこには喜びがあるし、目からウロコがはがれ落ちるような感動もあります。

「嘘も百回言ったら本当になる」という言葉がありますが、そうは思いません。
嘘は百回言おうが、千回、万回言おうが、嘘は嘘です。
真実には、千万回の嘘を、一瞬にして崩壊させる力があります。

たとえば、昔の和風住宅では、台所は陽のあたらない北東に置かれました。
これを左翼は、「女性の働く台所をそういう陽のあたらない場所に置いたのは、男尊女卑であり、女性蔑視の名残である」などと言います。まったくもってバカな話です。

そもそも昔は冷蔵庫がなかったのです。
そういう時代に、食料がすいたり痛んだりしないようにするためには、できるだけ風通しがよくて冷安場所に食料を保存しなければなりません。
ということは、陽のあたる東も南もダメです。西陽のあたる西もダメです。
となれば、北側に食料の保管場所を置くしかない。
そうなると、風通しを考えれば、朝日が入り、食料保管場所にも近い北東に台所を置くのは、実に理に叶ったことであったわけです。
そうでなければ、買ってきた食料がみんな腐ってしまうのです。女性蔑視どころか、これは生活の知恵です。

女性といえば、そもそも日本の最高神は天照大神様で、女性です。
縄文時代の土偶も女性です。
「妻」という字は、Chinaで生まれた象形文字では、もともと女性が髪の毛の中に手を入れている姿をあらわすもので、音読みは「sai」ですが、訓読みでは「つま」です。

「つま」というのは、「つ」が「連なる(つらなる)」意で、「ま」は、「身(み)」が転じたもので、もともとも意味は「連れ身(つれみ)」で、男女を問わず配偶者をあらわします。

  八雲たつ出雲八重垣妻籠みに
    八重垣作るその八重垣を

この歌は、八俣大蛇(やまたのおろち)を退治して櫛名田姫(くしなだひめ)を得た須佐之男命(すさのおのみこと)が、新婚の宮を造ったときに詠まれた歌で、ここに出てくる「妻」が、我が国の「妻」の字の初出です。

歌の意味は、「雲が涌きいでる地といわれる出雲の地で、瑞兆である八色の雲が涌きいでたので、そこに二人で暮らす新居を構えることにした。新居には誰もはいってこれないように、幾重にも垣根をめぐらしたよ。もう二人きりだよ」といった意味になります。
結婚の式を済ませ、ようやく二人きりになり、さあこれから愛し合おうといった、若さと情熱と愛が見事に詠み込まれた歌になっています。

ここでいう「妻」は、女房のことを指すわけではありません。「つま」は、あくまで「つれあう身」ですから、二人でひとり、男女でひとつ、といった夫婦和合の意味合いの言葉です。
つまり、夫婦間において、男女は「対等」なのです。その「対等」というのは、互いの違いを認め合いながら、相互補完しあい、かつ自分も成長していこうという概念です。
要するに、男が上とか女が上とかいうのではなくて、男も女も対等な存在としての認識しか、もともとの日本文化には存在しなかった、ということです。

「女房」という言葉も、もともとは宮中の高貴な女性に与えられた部屋を指す言葉です。
つまり、「ウチの女房」というのは、わが家の高貴な女性という意味で使われ出した言葉であるわけです。
「カミさん」になると、まさに「神様」で、しかもそのカミさんは「北の方」ですから、これは神々の中でも、もっとも強い神様です。

特に女性を大事にしたとかそういうことではなくて、日本では古来、男女がそれぞれに役割を果たすべき対等な存在として、あくまで共生するものとされてきた、ということです。
このあたりは、個を重んじるあまり、自分以外のすべてと対立し、闘争しようとする昨今の世界の流行要理も、はるかに奥深い伝統的な哲学が日本文化の中にあることをあらわしています。

ともあれ、日本的価値観や日本人としての文化観をただしく取り戻すこと。
そうすることで、対立と闘争ではない、和と結いと対等意識に支えられた日本的価値観を共有することができる。
そこには右も左もなく、等しく日本人として生きるという感激や感動があり、そういった感動こそが、戦後日本という、歪みを矯正する、新たな大道となっていくものであると思います。

そしてこのような日本文化論は、そもそも喧嘩になりません。
そして一部の保守層だけでなく、より広い文化的伝播力を持つものです。
日本人の奥底には、誰しもかならず和の心があります。
なぜなら、日本人は日本語を話すからです。

そういう輪を広く知らせて行く。そうすることで民度をあげて行く。
それがシラス国の基本となる拡散のカタチであると思います。




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コメント

ひろし

小保方さん、頑張れ! しかし、敵地に赴いたのは心配です。

日本を守る

更新ありがとうございます。
集団的自衛権に対して、内政干渉よろしく反対している国は、中国、韓国。 集団的自衛権に対して当たり前の自衛権と認めている国、アメリカ、EU、インドネシア、フィリィピンタイ、ベトナム等。 日本のテレビで放映されていませんが、中国、韓国、朝鮮以外の諸外国は、日本が集団的自衛権行使できる事に対して当たり前の事として認めています。

ポッポ

No title
自虐史観で書かれた教科書で、誤った歴史教育を目を三角にして洗脳するよりも、日本の素晴らしい歴史と文化を穏やかに教える方が、先生にとっても楽しいことだと思います。

自虐史観で書かれた教科書を放棄して、正しい歴史認識の下で書かれた教科書になることを楽しみにしています。
そして、日教組によってがんじがらめに教育された学校の先生方が、安倍政権により正しいものとなるであろう歴史教育を、進められることを切に祈る次第です。

もしそのときに、自己の主義主張と異なる内容には同意できず、歴史が教えられないという先生がいた場合、日本には就職の自由がありますから、速やかに退職して希望の職業に就くことを勧めます。



産経新聞社とFNNが6月28、29両日に実施した合同世論調査で、平成5年の河野洋平官房長官談話を見直すべきだとの意見が、支持政党や性別を問わず、有権者全体に広がっているそうです。

保守政党が見直すべきと答えるのは当然ですが、驚くことは社民党も過半数とのことです。党代表が替わったことの影響か、そんなはずがないとして見直しを要求するつもりなのかは不明です。

ただ、河野談話を見直すべきだとする回答者のうち、「河野氏は国会で説明すべきだ」と答えたのは91.1パーセントに達し、「見直すべきではない」とした人も59.9パーセントが河野氏の説明を求めたとのことですし、自民党支持者の76.6パーセントも「説明すべき」とのことですから、河野談話の見直しは国民の総意であり、河野氏の説明は国会での証人喚問にしても許されると思います。
また、16人のいわゆる従軍慰安婦の全てから話を聞き、聞き取り調査にも立ち会った福島瑞穂参議院議員は、レクチャーをしていたとの情報もありますから、証人喚問が適当だと思います。 

いわゆる従軍慰安婦問題は、韓国の大統領が世界に嘘をばらまき、韓国の団体がアメリカで嘘を拡散させるだけでなく、出鱈目に基づく銅像まで設置しているのです。
適当な妥協は、ありません。



愛知県豊橋市教育委員会は1日、市立小3年生のクラスで6月、8~9歳の男児2と女児の計3人が、同級生女児へのいじめをかばおうとした女子児童(8)の背中をたたいたり、跳び蹴りしたりし、頭部打撲など1週間のけがを負わせていたと発表しました。

小学校の3年生だと思いますが、こいつら恥を知らんのか?
小学校3年生にもなれば、何が良いか、悪いことかは判っています。
学校で指導したからでは、済まないことです。
学童といえども、暴行事案としての取り扱いが必要です。これに懲りて、まともになればそれで良いのです。まともにならなければ、まともになるまで監視を続けて悪行の都度、指導するしかありません。
学校を転校した場合にも、これは必要です。

よく加害者にも、人権があると言います。
これは、間違っていると思います。加害者は、被害者の人権を侵害したのです。被害者の人権は、加害者の人権よりも優位にあるはずです。日本ではマスコミを含めて、これを忘れていると思います。
犯罪者の人権を、認める必要があるのは政治犯だけです。ただし、日本に、政治犯はいません。


次に、かばった子についてです。
素晴らしい性格の子供だと、思います。しかし、無茶をしてはいけません。
せっかく良いことをしたのですが、これがトラウマにならないと良いと思います。仲間を見つけて共同で対処すれば良かったのですが、多分仲間がなかったから一人で頑張ったのでしょう。かわいそうです。
できれば、虐められそうな子を見たら、先生を呼びに行けば良かったと思います。後は、先生の仕事です。

そして、これまで虐められていた子についてです。
この子は、これまで一人で虐められていたのを耐えていたのです。かわいそうです。でも、今回のことで、自分は一人ぼっちではないことを知ったと思います。

そして、クラスの他の子です。
誰かが乱暴されていたら、先生を呼びに行って欲しいと思います。
呼びに行けば、後のたたりが考えられるのですけれど、クラスの中でこれが習慣になれば、みんなが安全になると思います。

-

天子南面す
「天子南面す」ですから、北は一番の上座ですよねぇ。

-

No title
> 女性の働く台所

こんな性別による役割固定をしたらフェミニストに怒られちゃいますよ、サヨクさん。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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