「どーせむり」は恐ろしい言葉



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植松努さん


とても感銘を受けた動画がありましたのでご紹介します。
動画に出ている植松努さんは、北海道で株式会社植松電機の専務で、NPO法人北海道宇宙科学技術創成センターの理事をしておいでの方です。
会社には日本で唯一無重力空間を作り出す設備があるのだそうです。
仕事以外にも、全国各地での講演やモデルロケット教室の開催などをしておいでです。
会社の従業員数は17名ですが、年に1万人を超す訪問者があるのだそうです。

その植松さんの祖父母は、戦前、樺太で暮らしていたそうです。
自動車会社を経営していて、たくさんお金も貯まったそうです。
ところが、昭和20年に突然ソ連が攻めてきて、全部失くなってしまいました。

そんな経験をしたおばあちゃんが、少年時代の植松さんに言ったそうです。
「お金は値打ちがかわってしまうものだよ。だからお金があったら貯金なんてしないで本を買いなさい。頭に入れなさい。それなら人にとられないし、新しいことを生み出せるよ。」

そうして植松さんは本とお友達になりました。
そして宇宙に憧れました。
ところが先生が言ったそうです。
「どーせむり。」

植松さんは、「どーせむり」は、とても恐ろしい言葉だと言います。
なぜならこの言葉は「人の自信と可能性を奪う言葉」だからです。
そして、この言葉を唱えるだけで何もしなくて済み、とっても楽になれてしまう恐ろしい言葉だといいます。

何をしても「どーせむり」と思う人は、生きていくために必要な自信さえも失ってしまいます。
けれど生きていくためには自信が必要です。
だから自信を失ったひとたちは、お金で自信を買うようになります。
お金で身を飾るようになります。
そのことを自慢するようになります。
お金で身を飾れないひとたちをを見下すようになります。
他の人が頑張ったら困るから、人の努力を邪魔するようになります。
なんだか斜め上の国や、日本にいる特定の集団みたいです。

植松さんの会社に、あるとき、アフリカの人達が来たそうです。
植松さんの話を聞いたあと、彼らが植松さんに教えてくれたそうです。
「いまアフリカでは、自分なんて、勉強したってムダだ。努力したってムダだと、自分の未来や可能性をあきらめてしまった人達がたくさんいます。彼らは最後には人を殺して奪うようになります。」
なぜなら彼らは、頑張れないから、生み出せないから。
奪うしかなくなるのです。

自動小銃を手に入れ、暴力で奪うこともあります。
嘘をついたり、騙したりして奪うこともあります。
みんなが奪いあっているから社会が成立しない。

すべてを備えた人なんていません。
つまり、誰もが中途半端だということです。
だから、自分は中途半端だと自分を責める必要などまったくない。
中途半端は、なにもしない、なにもできないより、ぜんぜんいい。ちょっとできているだけずっと良いのです。
そんな人達が助け合う。
そこから新しい価値が創造されます。

「どーせむり」は、社会を破壊します。
その反対語は、「だったらこうしてみれば」です。
そこから工夫がはじまります。

学問は、何のためにするのでしょうか。
良い成績をとって、誰かに評価されるためでしょうか。
それはとんでもない間違いです。

学問は社会の問題を解決するために、人類が必死になって築き上げた叡智です。
教育は、失敗の避け方や責任の避け方の要領を教えるものではありません。
教育は、死に至らない失敗さえも、安全に経験させるものだったのです。

失敗をマイナスと思っている大人たちが、みんなの可能性を奪います。
失敗した自分を、
逃げた自分を、
あきらめた自分を、
せめないで、へこまないで。

けれど、そんなとき心のなかは、苦しいとか、つらいとか、申し訳ないとか、くやしいとか、悲しいとか、恥ずかしいとかの思いがぐるんぐるんして、たいへんなことになります。
けれど、そんなときは「ただいま成長中!」と思って欲しいと植松さん、おっしゃいます。

まあ、とにかく、この動画を観てください。
きっと何かをお感じになることと思います。




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コメント

27歳の通りすがり

感動しました
初めて書き込みます。

最近 仕事で取り返しのつかない失敗をしてしまい、
ずーっと落ち込んで、どうしていいか判らず、
自分には未来なんてない。。。と、塞ぎ込んでいました。

でも、この動画を拝見して、
ミニロケット実験が失敗するくだりのあたりから笑い、
・・と共に するすると涙が流れてきました。

素敵な動画に出逢わせて下さり、ねずさん、有り難う御座います。

植松さんが仰った、「周りには誰も助けてくれる人は居なかった、
でも、そんな時 本のなかの人達が 自分の支えとなった」

・・・そんなものが、私にとっての この動画なのかもしれません。

ねずさん、素敵な動画に出逢わせて下さって、本当にありがとうございます。



また立ち上がれるかなぁ。。。
立ち上がりたいな。

onmyeyes.jp

インド(ヴェーダ)の格言

人間は、自分が考えたものになってしまう。


通りすがりの武人

No title
久しぶりのメールです。どんなに頑張っても結果が全てと言われれば個々の凡人は救いようがありません。人には個性があります、要領よく立ち回り、人の手柄も横取りして立ち回るどこかの野蛮国人のようになるのが日本人の本位とは思えません。本当は弱い人間一人一人が頑張るチームワークのモチュベーションが大事と思って淡々と生きるのみです。でなければ人生はつまらない!!

渡辺

インドでは、ゾウが子供の内に足を鎖でつないでおくそうです。すると、大人になって楽々引き抜ける力がついてもそれをしなくなるそうです。
また、サーカス用のノミは小さな箱でふたをしておくことで、そのふたより高くは跳ねなくなるそうです。
お利口さんばかりの世の中であれば、ips細胞も青色発光ダイオードも存在していないのでしょうね。
人の努力は尊いと思います。

ユメ

私も成長中です(笑)
十年くらい必死で夢を追っていましたが、挫折しました。
でも努力した中で得る物も沢山ありました。
その中から次の希望も見つかりました。
「だったらこうしてみたら?」とか「ただいま成長中!」って
良い言葉ですね。
私も周りにそんな言葉をかけられる人間になりたいです。

-

No title
感動しました

愛知のおばさん

無理なこともある
どんなに頑張っても無理なことはあります。
自身の体験から、自分がどんなに頑張って得た結果でも、それをいとも簡単に取得する人からすれば、何も頑張ったことにはならないのです。
頑張った過程が大切だ大事だとよく言われます。
確かにその通りだし何ら否定できるものではありません。
それでも、結果が全てと言われたらどう思えばいいのでしょう?
どんなに頑張っても結果にも成果にも繋がらなければ意味がない、と言われた人の気持ちは、どれだけの人に理解されるのでしょうか…。

bunkataisi

植松努さんの【「どーせ無理」は恐ろしい言葉】の記事を読んで思い出した私の人生観
【神様の悪戯(かみさまのいたずら)】

私は子供の頃から「神様の悪戯」を信じて、これを人生観としてその後の60年近くを生きて来ました。

小学校3年ぐらいの頃、私の人生観形成の出来事があり、今でもはっきり覚えています。
200m程下流の橋の向こうに小さな商店があり、いつものように豆腐を買いに行きました。
「転ばないように気を付けて。」と注意した母の言葉とともに笑顔も浮かんできます。
帰り道は”転ばないように”を呪文のように唱えていましたが、橋を渡りきった所で大きなグリ石に躓いたのでしょうか転んでしまいました。
豆腐の容器を両手に持っていた為に顔面から砂利道に転んでしまい、鼻の頭でなく鼻の下に負った傷が今も残っています。
母も気を配ってくれた、私も転ばないように注意していたが結果は大失敗だった。・・・この後、何日も反省を繰り返した事だろう。
自分では絶対失敗するはずは無いと思っていても失敗することが有るのはどうしてだろう?と一生懸命考えました。
それまでは、神様にお願いすると良い事が有ると、祖母に教えられていたから、神様にお願いしても旨く行かない事もあると納得するのに時間が掛った。
「神様は気まぐれで時々悪戯をする。」と考え、頑張っても旨く行かなかった時は「神様の悪戯」と考え、失敗を恐れないようになりました。
”豆腐事件”がきっかけで失敗を恐れず物事に挑戦する勇気を授かりました。

愛信

元高松市職員2人に有罪=参院選の白票水増し
元高松市職員2人に有罪=参院選の白票水増し
http://getnews.jp/archives/799807

対立候補の政党の得票を破棄して白票で差し
替えた事を理由にしている。 しかし不正選挙
の手口が不正当選させる候補者の政党の偽票を
書いて(創価学会の信者が会館で書いたと証
言)、開票の時に投票を抜き取り偽票を投入す
る。 その結果投票率と辻褄を合わせる為に
白票を水増しした訳で破棄された政党票が大量
にあったのである。 参議院比例票には候補者
名を書く、 76,829票の若狭勝(自民)が落
選して、26,044票の新妻秀規(公明)が当選
してるのが不正の 疑いが濃厚。
この判決を基に当選者を不適格者として当選
の取り消しを行うべきである。

詳細は
【新党勝手連の掲示板】最新版
http://www.aixin.jp/axbbs/ktr/ktr.cgi
【新党勝手連タイトル一覧】最新版はこちらをクリックして下さい

えっちゃん

No title
 今日も、ありがとうございます。
 いいお話と良い動画に感激しました。いつも、いつも感激することができ前向きになれることができます。
 人間の足は前に向いているから、前に歩くようにできていますものね。
 明日も前に向かって歩いていきます。水溜りはよけますが・・。

紫陽花

ねず先生日々の記事更新有難うございます。本当に素晴らしいお話です。根本を正さなければ、何も変わらない事、自信を持たない人は、奪うようになる事、やった事が無い人の口からでる悪魔の呪文が「どーせ無理」なのですね。この動画は日本は勿論ですが世界中に響いて欲しいです。
「だったらこうしてみれば?」が世界中に届いたら本当に世界を救う事が出来るんだと思います。
日本が出来るのは「道徳という名の良心」を世界に輸出して行く事では無いでしょうか?その為にはそれを阻止しようとする(都合の悪い人たち)組織に立ち向かうしか在りませんね。

日本のホープ

これは素晴らしい
心にしみいる良い講演でした。
児童福祉施設への訪問のところでは涙がでました。
こういう日本人がもっと増えたらいいのになあと思いました。
ロケットと聞くとホリエモンを思い出しますが、ホリエモンなどよりはるかに好感がもてました。

吉法師

No title
 植松さんの飾りッ気のないお話を聴いているうちに、胸の奥が熱くなり、じんわり涙が溢れてきました。。。。。
 私を含め、皆さんも植松さんと似た幼少期を少なからず経験している
 と思い、ダブってしまいました。
 もう、絶対、”どーせ無理”って言いません!!!!!

愛信

米Google、有料の「Google Earth Pro」を無料に
米Google、有料の「Google Earth Pro」を無料に
http://news.mynavi.jp/news/2015/02/02/202/

詳細は【情報・通信の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/jht/jht.cgi

国民

出来ない事を工夫して頑張ってやり遂げたり作り上げたりした時には、達成感や満足感、自信を生み出しますよね。
最初からお前にはダメだ無理だと押さえつけ貶して足の引っ張り合いをしているよりも、それぞれの得意分野で協力しあったり、失敗から学んで成功に導けるように応援するのが本来の日本だったと思います。

とおりすがり

No title
納得です。
最近の学歴のある方には、優れている者は、他人に優越する権利があると思っている人がとても多い。
優勝劣敗とか、能力給とかを当然と考える。
でも本当は違うという事を知って欲しい。
優れている者は、他人を助ける義務があるのだと。
だから助けられた人は、貴方の能力に感謝するのですよ、と。
それが逆になっていて、優れているから人から奪う権利があると思っている。
それが当然だと・・・本末転倒なのです。
いくら優れていても、他人を搾取する人に、誰も感謝なんかしないし、尊敬もしないでしょう。
でも、高学歴の多くの若者が、人から多くを奪える人をエリートだと思い込んでいる。
誠に変な人たちを、今のグローバルスタンダードな教育は、たくさん生み出していると思います。

junn

No title
4カ国語表記って必要なのかな?
http://ameblo.jp/kuri-annko/entry-11376367279.html
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
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