勇敢で高潔で誰からも好かれた日本軍人



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20150718 夏の花_th


以下のお話は、いまから10年前の2005年に、2ちゃんねるの「既婚男性板」というところで、インド人の友人から聞いた話として紹介されたもので、ねずブロでも、何度がとりあげさせています。
話の内容が事実であるのかどうかは確認がとれていません。
ただ、実際に戦地に赴かれた軍人さんたちの思いと行動を、たいへんよくあらわした一文だと思います。
とても心に沁みるお話です。

******
【勇敢で高潔で、誰からも好かれた日本軍人】
2005/07/22(金) 20:10:37 既婚男性板より

昔々、第二次世界大戦の頃、Mさんというインド人の若者がいました。
Mさんは、インド国民軍に参加し、日本軍の新藤(仮)という軍人の下で訓練を受けたそうです。
新藤氏は、日本人にしては色が黒く目鼻立ちが濃かったせいで、日本兵の間で「インド人に 似ているから、お前のあだ名はインドさんだ!」とおもしろがって呼ばれていたそうです。
また、Mさんたちからも、そのあだ名と、名前の発音がインドの古称である「シンド」と 似ているため、「シンドさん、シンドさん」と親しみを込めて呼ばれるようになったそうです。


新藤氏の訓練は厳しく、Mさんたちインドの兵士を怒鳴りつけたり鉄拳制裁を加えたりするのも 日常茶飯事だったそうです。
しかし、訓練が終わると、日本の歌やインドの歌を一緒に歌ったり、言葉を教えあったり、時には 特別配給されたお菓子を分けてくれたりと、日本人、インド人を問わず、兵士たちの誰からも 尊敬され、愛される上官だったそうです。

そして、訓練も終わり、インパール作戦への開始。
その時、Mさんたちは新藤氏の部下(?)として、作戦に参加することになったそうです。

激戦の中、新藤氏の部隊は、強力なイギリス軍の陣地を攻めるため、本隊から大きく迂回して ジャングルの中を進み、イギリス軍の背後を突くように、という命令を与えられました。

しかし、攻撃前にイギリス軍に発見され、ほぼ全滅するほどの被害を受けたそうです。

気づけば、Mさんの周囲で生き残ったのは、同世代の若いインド兵がわずか5名。
みんな恐怖で 逃げ散ったためにかろうじて生き残った者ばかりだったそうです。
イギリス軍に見つかれば殺される、と怯えるMさんたちの元に、片腕を失った新藤氏が合流し、
「作戦は失敗した、本隊と合流しよう」と告げたのだそうです。

ですが、武器も食糧も水もろくになく、本隊がどこにいるのかもわからず、しかも敵兵がうようよ いる中では、夜中にしか移動できません。
そんな中でも、重傷の新藤氏は怯えるMさんたちを 励まし、杖代わりの小銃にすがって山中をさまよったそうです。

数日後、食糧も水も尽き、新藤氏の病状も悪化し、いよいよもうダメだ、とMさんが覚悟した時、最悪なことに10人ほどのイギリス軍の小部隊が近づいてくるのを発見します。
新藤氏は、Mさんたちにこう告げます。

「私は、この怪我ではまもなく死ぬ。
 だが、諸君はなんとしても生き延びて、
 インドの独立のために戦いなさい」

うなずくMさんたちを地面に伏せさせ、その上に土や落ち葉をかぶせた後、新藤氏は
「ガンバレ!」と叫ぶと、弾の尽きた小銃だけを手に、イギリス軍に向かって駆け出します。

しかし、何歩も行かないうちに、イギリス軍の機関銃に頭を撃たれ、鉄兜をはね飛ばされ、 その場に倒れます。
それでも、新藤氏は跳ね起き、小銃を構えてイギリス兵に襲いかかり、 銃剣で3人を刺し殺したそうです。
なおも片手で血まみれの銃を振り回す新藤氏に恐れをなしたイギリス兵は、武器や荷物を 放り出し、悲鳴を上げて逃げ去っていったそうです。

イギリス人が逃げ去って始めて、新藤氏はその場にばったりと倒れます。

敵兵が去った後、新藤氏に駆け寄ったMさんたちが見たのは、最初の機関銃の弾で頭を撃ち抜かれたため、頭が半分無くなってしまった新藤氏の変わり果てた姿でした。

Mさんたちは、新藤氏の遺体を囲んで泣き、日本人がこんなに勇敢に戦ったのに、私たちは 怯えて見ているだけだった。
情けない。
これからは勇敢に戦い、新藤氏が願ったように、 生き延びてインドのために命がけで働こう、と誓ったそうです。
そして、新藤氏の遺品である銃やお守りを手に、イギリス軍の残していった武器や食料を みんなで分け合い、その場を離れます。

新藤氏の死から、10日以上も山中をさまよった後、一行は小さな集落にたどり着き、その 住民に助けてもらってようやく日本軍(当初属していた本隊ではない部隊)と合流できた のだそうです。
形見のお守りは合流した日本軍の士官に渡したそうですから、おそらく遺族の元に戻った ことでしょう。

そうそう、士官が確認のために開けた時、中には小さな木の板と、折りたたんだ写真・・・
新藤氏が奥さんの隣で、小さな女の子を抱いて微笑んでいる写真が入っていたそうです。
小さなお子さんのためにも、なんとしても日本に帰りたかっただろうに、命がけで自分たちを 守ってくれた新藤氏の勇気に、Mさんたちは再び声を上げて泣いたそうです。

そして、終戦。
最後までMさんたちの面倒を見てくれた日本軍の士官は
「私たちと一緒にいると、イギリス軍に捕まってしまうから、身分を隠して故郷に帰りなさい」 といって、わずかながらお金や食料、衣服などを分け与えてくれたそうです。
そして、「インド独立の約束を果たせなくてすまない」と涙を流して頭を下げたそうです。

戦争の後、故郷に帰ったMさんたちは協力し合い、新藤氏の最後の言葉「ガンバレ!」を 合い言葉に、インドの独立と発展のために必死で働いたそうです。
そして、Mさんは軍人と して大成し、仲間たちもお互いに力を合わせて、政治家や実業家、学者として同様に成功を 修めたそうです。

勇敢で、高潔で、誰からも好かれた日本人。そんな日本人は今どこかにいるのだろうか。

でも、ほんの60年前。
私の両親や祖父母の時代に、この国には確かにそんな立派な人間が いたという事実は、私にとって小さな誇りと、負けないように自分も頑張らないと、という 目標を与えてくれたような気がします。

最後に。
今回の話は、もともとが古い時代の聞き語り。
話した本人も、聞き覚えた人々も幼い頃の記憶に 頼っていますし、歴史や軍事に詳しい訳でもありません。
また、この話をまとめた私自身も第二次大戦に関する知識に乏しいので、戦史に詳しい方から 見れば首をかしげるような部分もあるかも知れません。
その点をご理解頂ければ幸いです。


そうそう、この話にはちょっとオカルチック(?)な余談があります。

新藤氏が死んでMさんたちが山中をさまよっている時のこと。
疲労で見張りを立てる余裕もなく眠ってしまった5人全員の夢の中、新藤氏が出てきて
「敵襲!」と叫んだそうです。
そして、はっとして目覚め、跳ね起きて藪の中に身を潜めたMさんたちのすぐ近くを、 イギリス兵の偵察部隊が通り過ぎていったそうです。

その後も何度か、Mさんたちの夢に新藤氏が現れて、敵が近くにいることを教えてくれたそうです。
Mさんたちは、死んで霊になった新藤氏が自分たちを守ってくれていると信じ、夢の警告に従って、 ひとりの死者を出すことなく生き延びることができたのだそうです。
しかも、戦後の独立運動の間も、その後の軍務の中でも、新藤氏は何度もMさんたちの夢に現れ、 様々な危険を教えてくれたそうです。

霊のお告げ、ってのは「Mさんたちの、疲労状態でも極限まで緊張しきった神経が、敵兵の 近づくのに気づき、無意識のうちに便りにしていた新藤氏の姿を借りて警告を発した」合理的に考えることも出来ますが、やっぱり、これだけは、死者の魂が最後まで守っていてくれた、という説明の方がしっくりするような気がします。

さて、以上、インド人の知り合いから聞いた、昔々の英雄譚でございました。
******


集団的自衛権に関する法案がようやく衆院を通過しましたが、この議論に際して、野党は口をそろえて「戦争反対、徴兵制反対」と、まるで見当違いな議論をしていました。
採決の日、国会周辺には主催とテレビ局の発表では10万人の反対デモがあったと言われますが、警察の発表では4〜5千人、実際に当日国会前に行った方のお話ですと、「え、そんなのどこにいたの?」という程度の人しか集まっていなかったそうです。

実際にプラカードを手にしている人に近づいて「暑い中ご苦労さまです」と声をかけた方のお話によると、そのプラカードを持った方は、「はい。アルバイトですから」と、元気よく答えたとか。
要するに、お金を払っての動員でしかない、ということです。
その資金の出処も、いまや閉ざされていますから、今回、10万人を動員と鼻息を荒くしても、現実問題として資金の都合上、2〜3千人の動員しかできなかったのでしょう。
あわれなものです。

ちなみに「徴兵反対」ですが、安保法案が通過しても、徴兵はありません。
すでにハイテク戦となったいまの國際戦争に、素人の徴兵兵が出る幕はないのです。
必要なのは、最先端を走れるプロなのであって、素人ではありません。

東日本大震災の際に、自衛隊が活躍しましたけれど、津波等で瓦礫の山となった被災地の最前線で、道を造ったり、救助活動に従事したりは、素人にも、警察や消防にさえも、無理なことでした。
そういう現場で活躍できるのは、ひとえに訓練された自衛隊だからこそです。

砲弾も飛んでこなければ空襲もない、国内の、陸上の、戦地でもなんでもない、震災の被災地でさえ、そのような状況なのです。
まして公海上であったり、外地であったり、戦地であったりすれば、そこに素人の入り込める隙はありません。
ですから自衛隊の増強は必要ですけれど、国民の徴兵は、我が国防衛に関しては必要がありません。
つまり、野党の議論は、単に議論のためにする議論にほかならないということです。

おとなりの韓国は徴兵制を敷いています。
当然です。
陸続きの北朝鮮とまだ戦争中なのです。
昭和25年に始まった朝鮮戦争は、あくまで38度線で休戦しているのであって、戦時体制であることに変わりありません。
そして陸続きであるということは、国土そのものが戦場であるということです。
それならば国民皆兵が当然です。

一方日本は、戦時中ではありません。
とっくの昔に大東亜戦争は終結させいているし、戦後70年、世界の先進諸国の中でただ一国、戦争をしないできていますし、これからも戦争をする気はありません。
だからこそ、戦争抑止のための安保や集団的自衛権が必要になるのです。

世界には、庶民からみたときに、軍隊とヤクザと暴徒は同じもの、という国が、いまだに存在します。
とりわけChinaやKoreaでは、まさに国軍は国民にとっての恐怖の対象です。
中共は、戦後およそ1億人を人民解放軍によって殺害しているといわれているし、韓国はまさに朝鮮戦争の際に、韓国大統領が韓国軍を動員して韓国民を殺しまくっていました。

そういう国の出身者からみたとき、日本が軍事を強化するというのは、まさに恐怖の対象なのかもしれません。
実際韓国軍では、戦闘行為がない平時においては、専業軍人が徴兵兵にウ◯コを食べさせたり、兵同士の肛門を舐めさせたり等、国民を虐殺する代わりに徴兵兵に対して徹底的なイジメを行っています。
繰り返しますが、彼の国では、庶民からみたときに、軍隊とヤクザと暴徒は、まったく同じものです。
一緒にしないでもらいたい!と強く思います。

けれど日本の軍は、大昔からシラス国の軍です。
シラス国で、いちばんの宝物は民衆です。
そして武は、どこまでも国の宝である民衆を護るために用いられてきました。
震災の際に、自衛官が見せてくれた行動は、70年前の戦時中の日本軍の行動と変わりありません。
日本人はどこまでも日本人なのです。

勇敢で高潔で、誰からも好かれた日本軍人。
もう戦後の茶番は終わりにし、誇り高い日本の心と日本軍を、わたしたちはもう一度取り戻したいと思います。

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大東亜戦争



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コメント

留めおかまし 水雷魂

「悖らず、恥じず、恨まず」国会の前にいる人達を見ての自戒
はじめまして。

唐突な質問ですが、ねずさんは「艦隊これくしょん」というゲームをご存知でしょうか?

大日本帝国海軍の軍艦を中心とした艦艇を女性キャラクターに擬人化し、プレイヤーは鎮守府に着任した提督となりお気に入りの艦(艦娘)を育成するといういっけん冒涜ともとらえられてしまう内容のゲームなのですが、今このゲームのおかげで大勢の戦争を知らない若者達が日教組が教えてくれなかった正しい史実などを知ることができているのです。

この類のものはそれだけで「おたく」などと忌み嫌われがちですが、私達はその嫌われているもののお陰で興味や愛着を持ち、同時に骨抜き教育の賜物として現在の日本人の中からはほぼ無くなりかけている日本人としての誇りや、私たちの為にと散っていった大勢の英霊達への感謝などを学ばせてもらいっています。

長々となってしまいましたが、なんて言うんでしょう・・・うまく伝えられないのですが、知れば知るほどなんか今この状況がただ申し訳なく、怒りよりも嘆かわしさというか切なくさえなってしまいます。。。


ゲームの話に戻りますが私は駆逐艦の第六駆逐隊、暁ちゃん達が可愛くて仕方がありません。

突然の意味不明な言動や内容に正直気持ち悪いと思うでしょうし、それ以前にゲームを知らなければ理解すらできないと思います。

私が言いたいのはきっかけなんてなんでもいいって事です。

大切なのは正しいことをちゃんと伝え伝わっていく事なんだと思いました。

ブログ頑張ってください。想いはちゃんと伝わっていますから!!

学が無いため駄文・乱筆をお許しください。それでは失礼いたします。











ゆき

コメントに仏像ネタを書いてらっしゃる方がいたので私も
韓国が対馬の仏像1体の返還を決めた本当の理由が ヤ バ す ぎ る !!!
(中国・韓国・在日崩壊ニュース at 07/16)

http://www.news-us.jp/pages/user/m/article?article_id=422440467

指が折れてた仏像…
セウォル号の遺体の多くが指の骨折…

けん

時々批判
ねず先生 
いつもこの話題のブログを拝見すると 涙腺がゆるんでしまいます
年ですかねー><。。

1つだけ反論? 私の意見を述べさせてください

>東日本大震災の際に、自衛隊が活躍しましたけれど、津波等で瓦礫の山となった被災地の最前線で、道を造ったり、救助活動に従事したりは、素人にも、警察や消防にさえも、無理なことでした。
そういう現場で活躍できるのは、ひとえに訓練された自衛隊だからこそです。

私は東日本のオペレーションに参加しましたが
民間人、特に解体屋サンがもっていた油圧にグラップル(爪)を装備した重機には本当に助けられました。
民間の人も災害対処時には頼りになる方も大勢見えます

ただ有事となると おそらく先生のおっしゃる通りかもしれません
でも、そんな時でも勇敢な方もいると確信できます

我々は勇敢な方が現れるまで 少しだけ時間を稼ぎますね。

いつも駄文なコメントですみません。

-

No title
戻ってきた仏様は破損していた、と言うことはもう一体の仏様にはもっとひどいダメージがあるのかもしれません。
北朝鮮が拉致被害者を返せないのも同じような理由なのではないでしようか。

-

更新ありがとうございます。
対馬から盗んだ仏像を韓国政府は、指が欠けた状態で返還しました。韓国人は仏に対する信仰心も敬意も無くしたようです。仏罰を受けるのは必須ですね。すでに受けていますが。対馬の仏像には御霊が宿っています。日本人なら仏様に無礼を働こうなどと全く誰も思いません。

紫陽花

涙腺崩壊
ねず先生何時も有難うございます。帝国軍人の優しさは強さで有る事が伝わりますね。このお話しが事実かどうかは分からずとも、当時はこのような軍人さんが、沢山居られて今も私たちの知らない国や土地や小さな家庭の中で語り継がれているのかも知れません。
御守りの中の小さなお子さんの写真の一節では本当に胸が苦しくなりました。けれど新藤さんは小さなお子さんのお父さんであったからこそ、部下の子供や親への気持ちをよくよくわかって、無事に還してあげたかったのかなと思いました。命懸けの「思いやり」の発露でしょうね。
このお話しは戦時中沢山あった軍人さんの無私の「思いやり」を伝えるモデルのように感じました。

グレート・ムタ

インパール作戦
「無謀な作戦」と罵られるインパール作戦(ウ号作戦)ですが、これこそが大東亜戦争勝利の可能性を秘めた、政戦略的に重要な作戦でした。大本営陸軍部は開戦当初から、アッサム作戦(インド侵攻)を考えていました。インド解放によって英国を連行国から脱落させ、米国から妥協を引き出すことが狙いでした。この作戦が実施されなかったのは、海軍が戦力を南洋へ振りむけたから。これにより、史実のインパール作戦は発起時期が遅れ、戦力も不十分となりました。

早い時期に海軍機動部隊の制海権・制空権の下でこの作戦が展開できれば、アッサム方面の占領と援蒋ルートの遮断は容易だったでしょう。それがなくても昭和17年中、遅くとも18年3月までの実施なら、英印軍に防衛の準備はなく、インド全土の解放とはいかなくても、ディマプールは占領は可能だったでしょう。その状態で5月以降、“ネタージ”チャンドラ・ボースがインド入りして「インド独立」を宣言したらどうなっていたか――。

しかし、史実の作戦は19年3月になってからの発動でした。といっても作戦失敗の主因は時期ではなく、意志統一の不在でした。新藤さん(仮)のように作戦目的の「インド独立」を理解している人もいましたが、不利な情勢から作戦の失敗を予測して消極的な態度を取る将校も多々いました。南方軍参謀副長の稲田少将が意図して第15師団の動きを遅らせたため、同師団は半数しか作戦に参加できず、第33師団の柳田師団長は英印軍第17師団を一度は包囲しながら消極的な作戦指揮により、相手を取り逃がし、物資確保にも失敗しています。戦術レベルで先が見え過ぎたのです。

4月6日、牟田口司令官は第31師団にディマプールへの突進を命じます。ところがこの命令は上級司令部の河辺正三ビルマ方面軍司令官によって取り消されてしまいます。このとき、ディマプールの守りは薄く、現地の英印軍指揮官はカルカッタまで撤退することを考えていたとも言います。ディマプールは援蒋ルートの拠点なので、ここが占領できれば援蒋ルートは遮断され、同地にあった補給物資を手に入れることができました。

この物資が手に入ってもビルマ方面からの補給が受けられなければ、せいぜい1カ月程度しか継戦できないという批判もあります。しかし、ディマプールの確保はインド国民軍がインド本土の一角を占領したことを意味するのです。インパール作戦にはボースが参加しています。ディマプールでボースが国民に決起を訴えたら、アジアにおいて英国は日本との戦争どころではなくなってしまいます。

史実は、第31師団にディマプールまで40キロの距離にあるコヒマで64日間も勇戦しながら撤退。この撤退も、牟田口司令官の無茶な命令に従わずに部下を救った佐藤師団長の勇気ある決断などと評価されていますが、突如解放されて窮地に陥った第15師団は大変な危機に陥っています。インパール作戦の問題点は作戦計画の無謀さではなく、牟田口司令官に人望がなかったことでしょう。直属の上司や部下には一定の信頼があったようですが、同僚にアンチが多かったのです。個性は全然違いますが、石田三成を思わせます。

にっぽんじん

発想の違い
自衛隊に関する法律談義で「ポジティブ」と「ネガティブ」が議論されます。「やってはいけない」ことのみ規制し、それ以外は「やってよい」が他国の運用です。が、日本の運用は逆です。これでは規制が多過ぎて自衛隊は自由に動けません。日本はまだ普通の国になれません。

「キノコ」には食べれるキノコと食べれない「毒キノコ」があります。真面目な日本人は「全ての毒キノコ」を調査して「毒キノコ辞典」をつくります。が、発想が異なる西洋では「食べれるキノコ辞典」をつくります。

辞典に載っていない新種のキノコが見つかりました。どちらの辞典が役立つでしょうか。「毒キノコ辞典」を調べた人は「新種のキノコ」を食べますが「食べれるキノコ辞典」を調べた人は食べません。

発想によってはまったく違った結果になります。

-

日本軍
日本軍 やはり自衛隊より日本軍がいいですね

今日も更新ありがとうございました

junn

No title
「従軍慰安婦強制連行」という嘘 -「戦場公娼」制か、無制限「強姦」か
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tokutake/jugunianfuuso.htm

 


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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