服部先生の道徳授業



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20150918 日本ミツバチ


今月28日、『教室の感動を実況中継!先生、日本ってすごいね』(高木書房)という本が出版されます。
推薦は中山成彬先生です。

この本は、横浜で現役中学教師をしている服部剛先生が、「服部道徳」と題する道徳の授業で実践した19回の授業の代表例を本にまとめたものです。
生徒たちの感想がすごいです。

その本の中で、ねずブロから「日本ミツバチ」のことも紹介されています。
そこで著者の服部先生のご了解を得て、そのお話を転載させていただきます。
(転載にあたっては、ブログ用にすこし手を加えています)
そのうえで、生徒たちの抱いた感想の一部をご紹介させていただきます。



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 (新しい歴史教科書をつくる会)
http://www.tsukurukai.com/nihonshikenteikoza/index.html</u>">http://www.tsukurukai.com/nihonshikenteikoza/index.html
******

『教室の感動を実況中継!先生、日本ってすごいね』
【もくじ】
1「戦場の知事 島田叡~沖縄の島守」役割と責任
2「大和心とポーランド魂」恩を忘れない
3「エルトゥールル号事件」感謝の心
4「ペリリュー島の戦い」崇高な精神
5「焼き場の少年・一片のパン」人間の気高さ
6「海の武士道~敵兵を救助せよ」生命の尊重
7「日本マラソンの父 金栗四三」努力を続ける
8「佐久間艇長の遺書」役割と責任
9「柴五郎」勇気ある行動
10「上杉鷹山 為せば成る」誠実・責任
11「ユダヤ人を救え 樋口と犬塚」差別偏見の克服
12「特攻隊の遺書」愛国心・先人への尊敬と感謝
13「昭和天皇とマッカーサー」強い意志
14「空の武士道」利他の精神・人間の気高さ
15「日本ミツバチの団結力と日本人の美徳」集団生活の向上
16「板東捕虜収容所」寛容の心
17「台湾人に愛された八田與一」公正公平
18「絆の物語~アーレイ・バーク」日本人の伝統精神と集団生活
19 三年間、服部道徳を受けて生徒の感想

****

【授業15】
「日本ミツバチの団結力と日本人の美徳」集団生活の向上

鎌倉時代の末、一二七四年に元(モンゴル)と高麗(朝鮮)の連合軍が我が国に襲来しました。元寇です。
この国難に武士をはじめ日本人は一丸となって戦いに臨みました。
この時、宏覚という禅僧が戦勝の祈願文に載せた一首が伝わっています。

 末の世の 末の末まで 我が国は
 よろづの国に すぐれたる国

日本は昔から、「優れた良い国」だという認識があったことがわかります。
この授業の徳目は「集団の一員としての自覚」または「公徳心・よりよい社会の実現」です。
古来から伝わる「日本よい国」を継承してもらいたいという授業です。

《授業はじめ》
授業の最初に2枚の写真を提示します。

①(上の写真)
20150918 オオスズメバチ

②(下の写真)
20150918 日本ミツバチ2


『この虫は何ですか』

正解 ①オオスズメバチ~体長四〇ミリ。世界最大最強の蜂。
   ②日本ミツバチ~体長十五ミリ。日本の固有種。

動画を見ます。
「オオスズメバチvs西洋ミツバチ」と「オオスズメバチvs日本ミツバチ」の戦いです。
「結果はどうなると思いますか。あっという間にすごいことが起こります』

オオスズメバチ vs ニホンミツバチ
Giant Hornet vs Japanese honeybee


西洋ミツバチはたちまちのうちにオオスズメバチに全滅させられてしまうのに対し、小さな日本ミツバチは強大なオオスズメバチをやっつけてしまいます(詳細は資料参照)。
驚きの結果に生徒は驚愕します。
感想を求めると、
「小さな日本ミツバチがオオスズメバチを倒したことに驚いた」
「スズメバチは怖い。日本ミツバチは賢いな~。日本ミツバチが団結している様子が素晴らしかった」
「日本ミツバチは一斉に行動していた。ビックリした。日本ミツバチは西洋ミツバチと違って作戦ができていてすごいと思った」

では、日本ミツバチの勇気ある行動をつぶさに読み取っていきましょう。

ミツバチには日本古来の「日本ミツバチ」とハチミツを採るために養殖する「西洋ミツバチ」がいます。
西洋ミツバチは、日本ミツバチより少し体が大きくて、黄色っぽい色をしています。
一方、日本ミツバチは、小柄で黒っぽい色です。

日本には古くから日本ミツバチがいるのですが、日本で養蜂(ようほう)に使われているのは、西洋ミツバチが主です。
これは、明治時代以降に導入したものです。

日本ミツバチがいるのに、なぜ養蜂には西洋ミツバチを用いるのでしょう。
西洋ミツバチの方が働き者だから?
たくさん蜜を取ってくるから?
そうではありません。実は、日本ミツバチはたいへん神経質な蜂(はち)なのです。
ですから、環境が変わると巣を捨てて移動してしまうので、養蜂に向かないのです。

要するに、日本ミツバチは「養殖される=奴隷にされる」ような生き方はできない、というわけです。
それとは反対に、養蜂場で飼育されている西洋ミツバチは、不思議なことに野生化しません。
なぜ野生化しないかというと、できないのです。

その理由は、日本にはミツバチの天敵である恐ろしい「スズメバチ」がいるからです。
ミツバチと比べて何倍もの体格を持つスズメバチは、ミツバチの巣に飛来すると巣の前でホバリング(停止飛行)をして待ち構えます。
そして、帰ってきたミツバチを強力な前足で捕らえるのです。
木の枝などに後足で逆さにぶら下がり、ミツバチの頭、羽、足、腹を、鋭いアゴで切り落として、胸の部分だけを肉だんごのようにまるめます。
これを巣に持ち帰って幼虫のエサにするのです。

さて、ハチといえば「刺す」ものですね。
針は毒針です。
ミツバチの毒針は、逆(さか)トゲがついています。
ですから、刺すと針が抜けて相手の体内に残ります。
効果は大きいのですが、一匹一本ですから、針を失ったミツバチは、死んでしまいます。

ところが、スズメバチは、針に逆トゲがありません。
したがって毒が続く限り、何度でも相手を突き刺すことができますから戦闘能力が格段に違います。
さらに、スズメバチはその毒液をお尻から周囲にまき散らします。
この毒液は「警報」の働きも持っていて、ニオイを感知した仲間がどんどん集まってきます。
こうして、スズメバチはミツバチの巣を襲い、捕食し、全滅させるのです。

ということで、養蜂場を逃げ出した西洋ミツバチが自然巣を作ったとしても、スズメバチに襲われてすぐに全滅です。
たった一日で全部殺されます。
西洋ミツバチにとって、スズメバチは、まさに脅威なのです。

ところが、世界で唯一、スズメバチを撃退してしまうミツバチがいます。
そう、それが、あのかわいらしい日本ミツバチです。

どうやって撃退するのでしょうか。
これが実に日本的な戦い方なのです。日本ミツバチの戦いは、お尻の毒針を使いません。
集団でスズメバチにとりつき、「熱死(ねっし)」させるという方法で、スズメバチをやっつけてしまうのです。

日本ミツバチは、スズメバチが巣に近づくと集団で出迎えます。
そして、腹部を高く持ち上げ、一斉に左右に激しく羽を振ります。
「ミツバチダンス」と呼ばれます。
大軍で密集し、ブンブンと唸(うな)る日本ミツバチの姿。
これもまたとてもユニークな特徴です。

では、巣に近づくスズメバチに、日本ミツバチが密集してブンブンと腹を左右に激しく振るのはなぜでしょう。
 1.ダンスを見せてごまかす 
 2.大きな音でビビらせる
 3.実はみんなで謝っている
 4.その他

「2.ビビらせる」を選ぶ生徒が多いです。
正解を読みましょう。

【資料2】
戦いの蜂球はこれです。

20150918 蜂玉


日本ミツバチが大軍でミツバチダンスをすると、どういう効果があるのでしょうか。
これをやられると、スズメバチは幻惑されて一匹の日本ミツバチに的(まと)を絞(しぼ)れなくなってしまうのだそうです。
巣の前で落ち着いて待ち伏せできなくさせて、スズメバチを追い払うわけです。

それでも、スズメバチが侵入してきたら、どうするのでしょうか。
ここが実にすごいのです。
「日本ミツバチ」は、あっという間に集団でズズメバチに飛びかかります。
そして、瞬く間に直径五センチほどの「蜂球(ほうきゅう)」をつくるのです。
まさに一瞬の出来事、集団でスズメバチを蜂球の中に閉じ込めてしまいます。

蜂球の中では、内部の温度が急激に上昇します。
その温度は、四分ほどで四六度以上に達します。
そして、約二〇分間、約四五度前後の高温が維持されます。
その後、ゆっくりと外気温と同じ温度まで下がります。
あとには、大きなスズメバチの死骸が一つと、いくつかの小さな日本ミツバチの死骸が残されます。
スズメバチが動かなくなって数分経ったころ、日本ミツバチたちはその場を離れ、巣の中に戻っていきます。
そして、何事もなかったかのように、自らの仕事を再開するのです。

何でスズメバチは死んでしまったのでしょうか。
実は、これは日本ミツバチとスズメバチの「致死温度」の違いを利用した戦い方なのです。

日本ミツバチの致死温度は五〇度です。これに対し、スズメバチは四五~四七度で死んでしまいます。
日本ミツバチは、そのわずかな致死温度の違いを利用して、スズメバチを倒すのです。
一匹のスズメバチを倒すために、日本ミツバチは数匹から数十匹が命を失いますから、ミツバチの方が圧倒的に被害が大きいです。
しかし、日本ミツバチは我が身を犠牲にして「命」をかけて、巣と仲間を守ります。
これが世界でただひとつの、日本ミツバチだけが持つ「スズメバチ撃退法」なのです。

我が国の国歌である君が代の歌詞は、もちろん知っていますね。

 君が代は 千代に八千代に さざれ石の
 巌となりて 苔のむすまで

この中に「さざれ石の 巌となりて」という一節があります。
「さざれ石」とは「細石」と書き、ちいさな小石のことです。
それが集まって大きな岩石を形成していく、ということです。

日本ミツバチの団結力は、まさにこのことですね。
一撃必殺の毒針ではなく、集団の結束力で強大なスズメバチを撃退するのです。
一人ひとりの力は弱くても、みんなで協力して、巣(国や社会)を支えているのです。

日本ミツバチの勇気ある行動は「団結」というもののすごさをあらためて私たちに教えてくれます。
ミツバチだってやっているのですから、私たち人間にできないことがあるでしょうか。
(問題の答えは「4.その他」でした)

日本ミツバチの生態を知って、感心したことは何ですか。
(以下生徒たちの感想です)

○ 団結力がすごいと思った。
一匹じゃ無力でも、一〇〇匹以上いればすごいことができる。
命をかけて協力し、団結してスズメバチを倒した日本ミツバチはかっこいいなぁと思った。
ミツバチはすごく人間らしい生き物だな。

○ オオスズメバチは一匹でも強いけど、小さくて一匹では弱い日本ミツバチが集団で最強のスズメバチを倒すなんて、とてもすごい。日本ミツバチを尊敬してしまいます。

○ まさに日本らしいハチだと思った。
西洋のハチはスズメバチに対して何もできないのに、日本ミツバチは勇敢に戦う。
それがすごいと思う。
日本のハチの武士道?!って思った。
団結すれば弱い者も強くなれる。

○ 自分の身を犠牲にしてまでオオスズメバチをやっつけていて、かっこいい。
日本の武士が頭に浮かんだ。
集団戦法というところも日本ぽいなと思った。
日本ミツバチは、自分が犠牲になってもいいという覚悟で立ち向かっていくのは本当にすごいことだと思う。


では、次の写真を見てください。
ここは埼玉県の南浦和駅です。みんなで何をしているんでしょうか』。

20150918 南浦和駅


これ、日本人としては、当然の行為だと思いますよ。
ところが、これに世界はとても驚きました。
どのように報じたのでしょうか。
日本の新聞記事とインターネットのニュースを紹介しましょう。

【資料3】
■「読売新聞」より要約(平成二五年七月二六日)
日本、また世界驚かせた 電車押し救助を絶賛


平成25年7月22日午前9時頃、さいたま市の南浦和駅で、停車中の京浜東北線磯子行きの電車から降りようとした三〇代の女性が足を踏み外し、電車とホームの間に挟まれた。
南浦和駅によると、駅員が電車内にいた乗客を降ろし、女性を引き上げようとしたがうまくいかず、車内やホームにいた利用客約40人が自主的に協力し、電車を押してを隙間(すきま)作った。
数回目に車体が傾き、駅員が二人がかりで女性の脇を抱えて引き上げると、周囲からは拍手がわいたという。
女性に目立ったけがはなかった。
車両とホームの隙間は約10センチ。
一両当たりの重さは約32トンだが、車体を押すことで隙間ができたという。
京浜東北線は最大で8分の遅れが出た。

****

◆アメリカのCNNテレビは、キャスターが「日本から素晴らしいニュースです」と前置きし、女性救出を報じた。
キャスターは「生死に関わる状況で、駅員と乗客が冷静に協力した」と称賛。
「おそらく、日本だけで起こりうること」として、電車が約8分後に通常運転を再開したことも合わせて伝えた。

◆イギリスのガーディアン紙は「(駅員や乗客が)集団で、英雄的な行動を示した」と写真入りで紹介。

◆イタリアのコリエーレ・デラ・セラのウェブサイトには「イタリア人だったら眺めるだけだろう」。

◆香港フェニックステレビのウェブサイトには「中国で同様の事故が起きれば、大多数の人はやじ馬見物するだけだ」といった書き込み。

◆ロシアのコムソモリスカヤ・プラウダには「どうしてこんなに迅速に乗客が団結できたのだろうか」「他人の命に対して、我々ロシア人も無関心であってはならない」と、驚きのコメント。

◆タイのニュース専門チャンネルTNNは「日本の人々が生来の結束力を余すところなく示し、困っている人に助けの手をさしのべた、素晴らしいニュース」と紹介。
フェイスブック上では「日本が、また世界を驚かせた」「とっさにこのような行動ができる日本人は、どのような教育を受けているのか」との声。

◆中国国営テレビの央視新聞は「感動的な一幕」として報道。
「感動した!なんて人に優しいんだ」
「これが国民の民度だ!」
「日本人の民度には永遠に追いつけない」
「日本人の民度は本当に高いし、団結力が強い」など感動や民度の高さを称賛するコメント。

****

■日本人の「絆」に欧米 カナダなどの人々が大絶賛! 88800超のいいね!を獲得
(二〇一三年七月二五日 http://news.infoseek.co.jp/article/sunday_4503961?p=1

◆素晴らしいよ!
 これがイギリスで発生したらどうなったと思う?
 みんなポケットから iPoneをだして写真撮影。
 Facebookにアップロードするんだ!
◆アメリカでもありえない。
 そうだ皆写真を撮り始めるのが関の山だ。
◆シカゴは違う。
 皆、なにもしない代わりにブーブー。
 一時間はたっぷり文句を言う。
◆よくやった! 出勤者達よ!
 こんな大勢の人がたった一人のために
 行動を起こすなんてすばらしい。
◆なんて素晴らしい話!
 一体これだけの人数をどうやったのか?
 イギリスでは無理。
◆これこそが「チームワーク」だ!
◆だから将来的に日本が世界を牛耳る日が来る。
 彼らは目標を掲げて、
 それに取り組むことに長(た)けている。
◆日本人って本当に素晴らしい。
 いつも健全な精神の持ち主だって事がわかるよ。
◆日本に住んだことがあるけれども、
 彼らっていつも助け合って生活している。
 本当に素晴らしい文化。
◆だから日本って大好き!これこそが日本人よ!
◆津波のあの悲劇があった時も
 彼らはパニックにならずにきちんと並んで物を買っていた。
 日本以外だったらすぐ暴動になっているところだ。
◆これは世界中の人達へのお手本だ。
◆日本人はいつも日本人なんだ!
◆すごい! 全てのヒーロー達が集結したような話。
◆こういう時の相撲レスラーだろ?
 相撲レスラーはどこだ?
 日本人はいつも他人を気に掛ける事が出来るんだ。
◆だから日本って世界のトップにいるのね?
◆同じことがウォタールー(カナダ)でもあったよ。
 信じられないことに落ちてしまった人を皆、
 新聞紙で頭を叩(たた)いて責めたんだ。
 駅員は、何度も何度も乗客に降りるように
 指示しなくちゃいけなかった。何度もだ。
 でも乗客たちは口を揃(そろ)えて
 「こんな事になったのは、私の責任ではないけど?!」
 と不平だらけだったんだ。
 全くこんなコミュニティーは大嫌いだ。
◆日本には他のナショナリティーにはない
 「助け合い」「結束力」「譲り合い」「気遣い」
 の文化が今なお強く根付いている。

これからの日本を作っていくのは君たちです。
先人に恥じない生き方をしたいですね。

さて、ニュースからは、次の三つの言葉が「日本人の特性」をあらわすキーワードになっているように思います。「①冷静さ ②優しさ ③団結力」です。

あなたは、この3つの中でどの特性を大切にして生きていきたいと思いますか。
選んだ理由も述べてください。

1「冷静さ」を選んだ生徒の理由。

○自分は冷静に考えることなく、行動してしまうことが多いので、冷静にやらなくてはならないことを見極め、考えて行動できるようにするため。
○大変なことが起こってもパニックになったり、人を責めたりしないで冷静にやるべきことをやるのがすごいことだと思ったからです。
自分のことだけでなく、他人のことを考えて行動できることがすごいことなんだと思いました。
○冷静さがなければ、優しさも団結力も生み出すことはできないと思うから。
○常に慌てず、物事に冷静に対処することが大事だと思うから。

2「優しさ」を選んだ生徒の理由。

○優しさがなければ、根本的に団結や助け合いにならないから。
○優しい気持ちは人を笑顔にすると思うから、人としてそこを大切にしていきたいです。
○優しさがあれば団結力を補えるし、団結力があれば冷静さが保たれるから、最も大切だ。
○すべては優しさだと思います。「困っている人がいたら助ける」、そんなことは絶対に普通のことだと思う。
これを「優しいな~」と思うのはおかしい。
冷静さも団結力も優しさがなければやっていけないと思う。
○私はよく家族や友達に助けられるので、それを他の人に(アカの他人でも)分けてあげたいと思うから。

3「団結力」を選んだ生徒の理由。

○一人でやるよりも多人数の方が、いつもよりももっと大きな力になるから。
○一人ではできない事も、助け合えばできることがあるし、いろいろな人と団結する方が人生楽しくしていけそうだから。

4「すべて」と答えた生徒もいた。
○冷静さだけでも優しさだけでも団結力だけでも、うまくいかないと思うから。このすべてがそろったから、あのいいニュースが生まれたと思う。

《授業おわり》

日本ミツバチの行動を通して、日本人の心を知る授業であった。
この授業で、生徒は団結が大きな力を発揮することを再認識するとともに、これこそ日本の伝統であり、かつ、世界が驚く日本の美徳であることを知った。

外国ではなかなかできないようなことを、当たり前のこととしてできる日本人は素晴らしい。
君たちも、できるようになってほしいと激励して授業を終えた。
以下、生徒の感想である。

○日本人の特性が世界に認められているということを誇りに思い、自分自身もこの特性を持っていられるような人であろうと思う。
○日本がこのような国民性なのがうれしいと思った。
自分ではできないかもしれないけれど、精一杯がんばっていけたらいいと思う。
○日本ミツバチと日本人はとてもよく似ていると思う。団結力や優しさを持っていれば、日本人であることに誇りを持って生きていくことができる。
○ミツバチと日本人の団結力は同じように素晴らしいなと思った。
日本人だけでなく、日本固有の動物にも日本のいいところが出ているのかなって思った。
このようなことを自主的にできる日本人ってすごいんだな。
これからも続けていきたい。
○自分を犠牲にして巣を守る日本ミツバチの性格が、日本人の性格に似ていると思った。
これからは、日本人の助け合いの文化を大切にしていきたい。
○「優しさと団結力と冷静さ」が特性といわれる日本ってすごいと思います。
誇りに思います。日本人ってかっこいいなぁって思った。
○日本って本当にすごいな~と思った。
人もいいし、ハチもいい。
なんで昆虫と日本人が似ているのかなと、とても気になった。
○日本ミツバチと同じく、電車とホームの間に人がはさまった事故の時に周りにいた人の団結力はすごいと思いました。
日本人でよかった。団結していれば、ケガ人も死人も少なくなると思います。
日本は安全な国なんだと久しぶりに思いました。


【参考文献】
■「ねずさんのひとりごと『日本ミツバチの結束行動』」
           http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1547.html
■『ミツバチのはなし』酒井 哲夫(技報堂出版)
■マイナビニュース「東大、ミツバチが必殺技「熱殺蜂球」を形成している時の脳の活動状況を解明」平成二四年三月十六日
■ナショナルジオグラフィックニュース「熱殺蜂球を形成するミツバチの脳活動」二〇一二年三月十九日
■『日本比較生理生化学Vol.30, No.2「捕食者スズメバチに対するニホンミツバチの防衛行動―蜂球内でのスズメバチの死の原因解明」』菅原道夫(日本比較生理生化学会)
■授業実践「道徳 南浦和駅の日本人」安達弘(横浜市立小学校教諭)


*****

卒業期の空いた時間を利用して、三年間、服部道徳を受けてきて、感じたこと、わかったこと、深まったり広がったりしたことを振り返りシートに書かせました。
中学生という人生で最も多感な時期の生徒に何を残せたのか。
ごく一部の抜粋だが、お読みいただきたいと思います。

○道徳の授業では、特にこのような人間になりなさいなどとは言わずに、人の生き方や行動を読み取って自分で考えさせられたので、とても良かったです。
感動することもたくさんあって、自分を見つめ直すこともできました。

○自分自身では考えられない人生を送ってきた人々の物語を知って、これからの自分はどう生きていこうか、という気持ちになりました。
また、日々の中で得ることが大きかった一つが、この道徳の授業でした。
三年間、さまざまな資料を使って、自分の考える幅を増やしていただき本当にありがとうございました。

○道徳はなぜやらなきゃならないのか、ずっと不思議に思っていました。
しかし、三年間取り組んで、私はこういう考え方もあるのか、こんなすごいことがあったのかといくつもの新しい発見ができ.その結果、やる前よりいろんな考え方ができるようになり、しかもそれが広がっていったように思います。
やはり人間、道徳も大切で必要なんだと学べました。

○授業で出てきたどの人もすごい人で尊敬しました。
僕もそういう人の生き方をまねて生きていきたいです。
どのこともとても大事なことで、実際にやっていきたいなと思うことも多くあり、感動することもありました。
高校に行っても、この道徳で学んだことを大切にしたいです。

○いつもの感想では、ありきたりなことしか書けなかったけれど、少しずつでも良いことに触れたり、昔の人の偉大さを感じ取ることが、自分の道徳心や公徳心をつけていくのに大切なことだと思っていた。

****


以上が、服部先生の新刊本『教室の感動を実況中継!先生、日本ってすごいね』からの抜粋です。

昨今では本当に学校が荒れています。
なるほどイジメや校内暴力は多少なりともナリを潜めましたが、今度は教師が標的になりつつあります。

妊娠中の女性教師が生徒たちによって階段から突き落とされて、流産に至るという事件がありました。
この女性教師は、もともと妊娠しにくい体で、ようやく授かった子供でした。この流産により、一生子供が産めなくなりました。
学校は表沙汰にしたくないから、この事件を隠しました。
生徒たちは反省するどころか、被害にあった女性教師を笑いものにしたそうです。
いまどきの教師は、まるで「野獣の群れに放り出された」ようなものです。

なぜ教室が荒れるのでしょうか。
当然です。
専業主婦の母親がいつも家にいるわけでなく、子供達は家でほったらかし。
メディアは韓流に汚染され、日本的道徳心を破壊し、個人主義を礼賛し、自分さえ良ければ他人はどうなったって構わないと、嘘ばかりをまきちらす。
学校では日教組が教育を政治にすり替えて、子供達から道徳や歴史を奪う。

人間も哺乳類のうちです。
そして人間から徳義と品性と知性を奪えば、ただの哺乳類です。
だから人としての徳義と品性と知性を教えるのが、学校であり家庭です。
いまやその両方が破壊されているのです。
学校が野獣の群れになるのも当然です。

にも関わらず日教組などは、その道徳授業を廃止しろと主張しています。
なぜなのでしょうか。
人間としての基本を教えることが、なぜいけないことなのでしょうか。

最近は、外国人との二世三世の生徒も増えてきました。
国にもよりますが、昨今では、ごく一部の二カ国を除いては、他の国との混血児のほうが「まともな子」であるケースも多いのだそうです。
なぜなら彼等彼女らは、外国人である母親等から、その国の歴史や伝統、偉人のことを実に誇らしげに教えられているのです。それが彼等のアイデンティティになっています。
祖国の看板を掲げているからこそ、祖国を背負って少しでも立派な人間になろうとする。
そういう姿勢が明確なのだそうです。

日本の教育を破壊したのは日教組です。
その日教組と戦ったのは、中山成彬先生です。
戦いは、いまなお続いています。


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コメント

ナス

昔も今も教師は日和見で反日が多いですからね
被害にあった教師が反日とは言いませんが。

犬神佐清草莽崛起

私にはこれは道徳と言うより、古来より続く日本人の哲学なんだと思います。日本人としての振る舞い、生き方なんだと思います。他者を生かす事で虚しくなる自らの人生を意味のある豊かなものにしていく。その哲学が次の世代、またその次の世代へと受け継がれて自らがその肉体を失っても生きつがれていくのだと思います。自らの力は自らの為でなく、自らの命は他者の為にこそ使う。刀は決して自らの利益の為に抜かず。これは日本人の哲学なんだと思います。

-

No title
先日、これと似たような記事を読みました(*^_^*)
ちょっと面白かったんで、ねずさんにも是非知って欲しいなw
もしかしてもうご存知かも
世界各国の人と繋がりながらネットでやるゲーム上でのお話
日本みつばちと同じじゃありませんwwww?
ここでも取り上げて頂きたい位です

集団になると激変する本気モードの日本人がクレイジーと海外で話題に
http://www.moeruasia.net/archives/44959553.html

スレチ、失礼致します。m(__)m

拡散希望・日本人の皆様への手紙『どうして日本に借金とりが来ないのかご存知ですか?』・拡散希望

よく、テレビやラジオで
「日本は国の借金がたくさんある」って言いますよね?

じゃあ、どうしてギリシャみたいに、
借金取りが日本政府に押し寄せたりしないのでしょうか?
不思議に思ったことはありませんか?

今回は、その答えを示すために
PDFファイルを作りました。

PDFがこちら。

日本人の皆様への手紙
『どうして日本に借金とりが来ないのかご存知ですか?』
https://www.dropbox.com/s/2fpob306i7xl07b/dousite_0100.pdf?dl=0

読むだけで、国の借金の怖さが
全部消え去る面白い内容ですので
是非お試しください

m(__)m




さらに詳しく知りたいという方は、下記のurl先のブログ記事を、どうぞ、御参照下さい。

m(__)m

↓ ↓ ↓


MGRブログさんの「経済基礎シリーズ」です。
http://mgr-blog.jugem.jp/?eid=490

たまにはコメントしてみます。

No title
ミツバチ関連でコメントしてみます。

だいぶ前に日本ミツバチの蜂蜜を手に入れたことが有って、これがとても美味しかったんです。色はとても濃い色でビール瓶みたいな色でした。
おそらく集める花の種類からして西洋ミツバチとは違うのでしょう。

私の育ちも田舎でたまにミツバチが木の枝に塊になっていることが有るので、日本ミツバチの蜂蜜を集められないかと思案したことが有るのですが、記事にある通りなかなか巣箱に居ついてくれないようですね。

タラの芽の天ぷらはご存知の方が多いと思いますが、あのタラの木に咲く花はミツバチの大好物なんです。
そこでタラノ木をまとめて生やして、その下で巣箱を置いてみたのですが駄目でした・・・

結局時間も無くて諦めたのですが、この話を読んだらまた挑戦してみようかと思います。

さて、私も日本人として蜂ダンスを踊れるように精進しなくてはと思うこの頃です。

敬具。

冷えたの阿礼

No title
鬼子さん

あなたは、原理主義を装っておるようですが、間違いです。

異端です。とても容認できません。

青い海

No title
ねず様 いつもありがとうございます。

子供達が、日本という国に生まれ育った事を良かったと思えることは、国家を愛する心へとつながるものと信じます。

電車の件、震災の時の日本人の行動、日本人なら普通のことなのに、外国から驚きをもって賞賛されることに、嬉しさと戸惑いを感じていました。

私は、だいたいの外国人は、日本人と同じような行動を取ると考えていたのですが、そうではないと知ることが出来ました。ネットの時代のお陰だと思います。

そして、思ったことは、日本人として外国から賞賛される思いやりの心を無くさないように、大事にしていこうという事でした。

日本人が、特性として思いやりの心を持っているのは、素晴らしいことなんだと気づきました。長い歴史を通じてそれを育んで下さったご先祖様に感謝の心で一杯です。

また、外国の人達が日本人の思いやりの心に感銘を受けることについて、次のように考えました。
・感銘を受けるということは、それを感じ取る良心を持っていた。だけど、それを身につける行動や言葉がまわりになかった。
・感銘を受ける動画を見たことで、次に同じような状況が自分の身に起きた時は、同じような行動を取られるんだろうなーと。

思いやり溢れる世界になることを、心から願っています。

日本ラグビー万歳!

【新安保法制に期待するもの】
安保関連法案成立で日本が北朝鮮や中国に対して積極的な軍事行動を執ることは有り得ず、憲法を読み違えた安直な平和主義者らこそ日本の将来を暗くする!→ http://chronos.blog.jp

鬼子

No title
昨今はハーフがまともって、それでも日本人は元の精神を持つ民族。外国人(幽界人)とはまったく違うと思います。

◎日月神示*抜粋『今は落ちぶれているがそれでも神の国(日本)の民族ぞ。磨けば光る元の種。エコと言うなれどそれは神の経綸ゆえ。外国身魂とは違うのだぞ。』
『茄子の枝にウリをならすなよ。クソとミソごちゃまぜ相成らんと申しているではないか』(外国人と交配するべからず)
『日本の国には日本人しか住めないことになるぞ』

戦後日本を破壊工作しようとしている勢力の手口は「日本人を分断して、反日勢力は団結せよ」という標語で行われてきたと(ネット情報で)言われています。
 ですから今度は日本人が団結しなくてはならないのです。核家族化、自立という名での若者の一人暮らし、いろいろと分断工作の結果があります。今度はこの逆を行うべきと思います。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
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