役割語

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森田春代画「鶴亀寿」
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20151109 森田春代


小ネタです。

A「へっへっへ、コチラでございます。」
B「かたじけのうござる。」
C「これっ!、何をしておるのじゃ」
D「あら、旦那、いやですよぉ」
E「てやんでぇ、こちとら忙しいんだぃ」

たぶん、上の会話をさっと読んだだけで、A〜Eのそれぞれがどういう人物か、想像がついてしまうと思います。
A 商人
B 武士
C 偉いお年寄り
D 芸者
E 町人
という感じです。

こうした語を「役割語」というのだそうです。

いま標準語となっている「〜です。〜ます」は、実はもともとは花魁や芸者さんなど水商売の女性の言葉でした。
その言葉がどうして世間に広まったのかというと、方言しか話せない地方の武士が、遊郭で覚えた言葉を標準語と勘違いしたことが原因です。


戦後70周年 奇跡の将軍・樋口季一郎

ちなみに、お金持ち女性の言葉とされる「〜ざます」も、もともとは花魁言葉なのだそうです。
それが何故、お金持ち言葉になったかというと、そもそも花魁は、吉原の中でも美人で頭も良くて芸も達者な特別な存在でしたから、身請け先も大金持ちだったのです。
それで「ザマス」が、上流階級の女性言葉になったのだそうです。
スネオが聞いたら、ひっくり返りそうな話ですが、ホントです。

以上のお話は、蛇蔵さんと海野凪子さん共著の『日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”』から、引用させていただきました。
コミックですが、とっても楽しく面白く読める本です。
4巻まで出ていて、スマホやパソコンからでもKindle版で読むことができます。



もともと風俗女性の言葉であった「です、ます」言葉が標準語になったくらいなのが、日本という国です。
日本は、慰安婦、性奴隷どころか、遊郭言葉が標準語になっているわけで、そもそも日本人に差別意識など、まったくないし、奴隷という概念さえもありません。

もちろん、遊郭で働くこと自体が女性にとって苦痛だったという見方ももちろんあるでしょうが、その遊郭では、女性はだいたい6〜7歳で連れてこられていました。
商売に出るのは、16歳からです。
つまりまる10年、家主は商売に使えない娘を家に置いています。
悪い言い方をすれば、タダ飯を食わせているわけです。
そういう女の子を何人も抱えました。

ちょっと考えればわかることですが、商売に使うだけなら、年頃の娘だけを雇用すれば良いのです。
それがどうして6〜7歳で連れてきたのかというと、店に出るようになる前のまる10年、雇い主は女の子たちに、着物の着付け、和裁、習字、漢籍、日舞、三味線、小唄、長唄、琴、鼓、華道、茶道、香道などの芸事を徹底して仕込んだのです。
これは、ものすごくお金がかかることです。

どうしてそこまでしたのかといえば、もちろん、芸者として高く売れるという面もあったでしょうけれど、それ以上に、大切なマインドがあったのです。
それが何かというと、娘達は16歳から25歳までの10年間、お店で働いてもらいます。
辛いこともあるでしょう。
けれど、その間に、子供時代の養育費、教育費の借金を全部返し、さらに後半の5年位は、大金の貯金ができるようになっていました。

そしてお店で商売ができるのは25歳までですから、26歳になったら、お店から卒業です。
それまでに、もちろん身請けされて大店の奥さんになれる娘もいるでしょう。
けれど、そうでない娘もたくさんいます。
そうした娘達が、故郷に帰って、一生食べるに困らないだけの芸を、店主はまる10年かけて女の子たちに仕込んだのです。

娘達は年季が明けて故郷に帰ったり、あるいは江戸や大阪の街に出て、そこで三味線の師匠、舞踊の師匠、縫裁の師匠などになりました。
一生、食べるに困らないだけの技術を身に付けたのです。

私が子供の頃、近所に舞踊と着付けの師匠の家がありました。
お師匠さんの女性は、芸者あがりですから、着物の着付けも、幼い私から見ても、とってもイキでした。
うちの祖母も、そこに習いに通っていましたが、近所中のおばさん、おばあさんたちの、そこがサロンのようになっていました。

一生食うに困らないだけの技術を身につけるということは、とっても大切なことです。
しかも、玄人あがりの女性たちは、おばさんになっても、さすがは元、客商売の女性だけあって、どこに行っても人気者でした。
店主は、連れてきた幼い女の子たちについて、そこまでの面倒をしっかりとみたのです。

なぜ店主たちは、そこまでして女の子たちの面倒をみたのか。
理由は明白です。
どの娘さんも、親にとっての大切なたからものなのです。
そして、どの娘さんも、どの親も、すべて天子様のたからものなのです。
人を雇うということは、その大切なたからものを、親に代わって、あるいは天子様に代わってお預かりする、ということです。
だから、ひとたび預かる以上は、とことん大切にする。
それがあたりまえでした。

大切にするということは、甘やかすことと違います。
だからとっても厳しく教育しました。
そんな教育もできないような店は、店主組合から村八分にさせられました。
誇りがあったのです。

それが日本という国の国柄です。

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コメント

えっちゃん

江戸時代は、職人さんたちの仕事は、午前中で終わり、その後、風呂。身綺麗にして、お師匠さんのところで長唄など芸事を習いに行っていた人もいる。と読んだ記憶があります。子どもも読み書き算盤。識字率の高さは、世界一。算術も盛んで、神社の境内に算数の問題が掲げられ、解答をすると明察とかかれる。映画、天地明察で見た場面です。肩書きぬき同等として詩歌、碁のサ-クルで楽しんでいる。だから江戸好きな私です。

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
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