紙芝居「古事記」



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20151218 紙芝居古事記


CGSの神谷宗弊さんたちのグループが、紙芝居の「古事記」をつくりました。

古事記の物語に関する解説本は、来年2月に私の執筆の本が出ますが(予定です。もしかすると4月にずれこむかもしれません)、その前に、古事記を紙芝居で学んでしまおうというのが、今日ご紹介する紙芝居「古事記」です。

「十二、十三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は例外なく滅んでいる」というのは英国の歴史学者のアーノルド・J・トインビーが残した言葉ですが、私などが子供の頃は、学校の図書館にも「日本神話」の本がたくさん置いてあったし、絵本もあったし、世界文学全集のようなセットの中には、かならず「日本神話」があって、ヤマタノオロチや、イナバの白ウサギなどの物語、天の岩戸の物語、あるいは国産み神話などが、挿絵入りの豪華本になっていたものです。

学校の図書館は、貸し出しカードに名前が乗るし、友達が読んでいる本は、自分も読んでいなと話においつけなくなるし、だからほとんど競争みたいにな感じで、少年少女世界の文学を読み漁ったりしたものです。
アンデルセンや、グリム童話、イソップ物語、ギリシャ神話、小公女に小公子、ロミオとジュリエット、ロビンソン漂流記、十五少年漂流記、西遊記、ロビンフット、ガリバーの冒険、あしながおしさん、シャーロック・ホームズなど、めちゃくちゃおもしろかったし、みにくいアヒルの子では、ポロボロと涙を流しました。

けれど何より興味津々だったのは「日本昔話」で、髪をみずらに結った神様たちの冒険譚は、子供心に、ものすごく刺激的だったような気がします。



20151208 倭塾・動画配信サービス2

残念ながら、最近の子どもたちは、そうした世界の名作文学に接するという機会が極端に減り、「桃から生まれた桃太郎」よりも、その桃太郎に代わって鬼さんたちに謝罪した桃次郎の物語などという、いまの日本人の大人たちにはまったくわけのわからないお話が、まるで古来からある日本昔話であるかのように教えられたりしています。

古事記の本当の深い意味はともかく、幼いうちから、日本人として日本の神話に接するということは、トインビー博士の言葉を持ち出すまでもなく、実はとっても大切なことです。
これをやっておかないと、情感を共有する前頭葉が発達せず、映画を観ても泣かない、感動動画をみても、「なんのことかわからない」という、屁理屈だけで情のない人間になってしまいます。

そういう意味で、今回発売となった紙芝居「古事記」は、実に素晴らしい取り組みだと思います。

是非、これを学校などに推薦し、また、学校の父兄会などを通じて、構内での紙芝居大会などを実現したり、あるいは神社の氏子会館などでの、定番紙芝居にしていけたら良いなと思います。

また大人たちが、あらためて古事記を学ぼうとするとき、いきなり原文読み下しみたいな難しい本を読んでも、いまいち意味がわからないかと思います。
私の場合、何か知りたいことや学びたいことがあると、最初にできるだけ薄くて文字の大きな本を買ってきて、これを読み、全体を鷲掴みにするようにしています。

民法や刑法などの法律の勉強をしたときも、会計や簿記の勉強をしたときも、マーケティングや経営学の勉強をしたときも、笑われるかもしれませんが、最初は小学生向けのようないちばん簡単そうで網羅的なものを買ってきて読みました。
そしてそれから、中程度の簡易な本、そのあとで、分厚い専門書に取り組みました。

小学生向けの薄手の本の場合、たとえば小学生向けの「よくわかる民法」のような本(これがけっこうよくできています)などは、だいたい20分もあれば全部読めてしまう。
そしてそういう本は、図解や挿絵も豊富ですから、全体の構造が、わりとすんなりと鷲掴みできます。

その次に、中程度の概説を書いた本で、興味のあるところだけをちら見して、それからできるだけ厚手の専門書を買ってきて読みました。
でもこれはものすごく時間のかかる作業で、いっぺんに全部読むなんてとてもできないので、毎日1節、もしくは1章だけ、自分にノルマにして読むというやり方をしました。
なので40代の半ばくらいまでは、たいてい読みかけの本が小説から専門書まで、常時6〜10冊、机の上に乗りっぱなしになるという情況でした(笑)

古事記も原文でしっかりと読もうとすると、実に膨大な時間がかかるものです。
今回、古事記の解説本を書きましたけれど、最初のところから神武天皇のところまでを原文で読み込もうと思い立ってから、読み終えて、本にしようと思い立つまでに、だいたい1年半くらいかかっています。

そういう意味で、今回出ました紙芝居「古事記」は、ちゃんとした読み込みの前に、全体像を鷲掴みするということのためにも、とってもよくできたものであると思います。

そして、実はこの紙芝居「古事記」、もともとは、市販用ではなく、神社や学校などで子供達への教育事業用にしていただこうと始めたプロジェクトです。
そういうのを「クラウドファンディング」といって、ウェブを通じて資金を募り、その資金で紙芝居「古事記」を全国に広げようという運動として誕生しています。

現在実際に紙芝居「古事記」を受け入れてくださった先は以下の通りです。
素晴らしい取り組みだと思います。

20151220 紙芝居古事記2



※ 紙芝居「古事記」プロジェクトホームページ
http://www.gstrategy.jp/kojiki/index.php</u>">http://www.gstrategy.jp/kojiki/index.php




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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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