これからの60年



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20160212 黒船来航


昨日の記事に、「なぜ世界最強なのか。最強であれば、襲われないからです」と書かせていただきました。

江戸時代の初期、日本は徳川政権によって鎖国を断行しました。
この鎖国は秀吉の時代から何度も実施がされてきたことですが、あまり徹底ができなかったものです。
なぜできなかったかというと、交易が儲かったからです。

国内の産品を外国に売る、外国のモノを買って国内で売る。
どちらも安く仕入れて、極端に高い値段で売ることができました。
ですから売るは、文字通り「得る」だったのです。

儲かれば、したい者が出るのが世の常ですし、儲けた人たちには、お金による政治力もあります。
だから政府が布告を出してもなかなか守られない。
ようやく徳川政権になって完全実施ができたのは、徳川家の意志と武力と財力でこれを完全に抑えこんだからです。

この当時の日本がどのような国であったかというと、

1 世界最強の軍事力を持つ国だった。
2 世界最大の大金持ち国家だった
、です。


1の「世界最強の軍事力を持つ国だった」というのは鉄砲の数です。
南アメリカのインカ文明は、スペインの掠奪者、フランシスコ・ピサロによるたった150丁の鉄砲で、1600万人のインカ人と、約7千年続いた文明が完膚なきまでに滅ぼされました。

おもしろいことに、羅針盤と火薬を発明したのは支那人とされていますが、それを応用して鉄砲にまで技術を高め、世界を大航海して征服したのは西洋人です。
まるで応用力がないところをみると、そもそも羅針盤も火薬を支那人が発明したという通説も、なんだか怪しげです・・・という話はさておいて、

この鉄砲で西洋人たちは世界を植民地支配したのですが、最初の植民地となり、世界最大の奴隷供給国となったのがアフリカのコンゴです。
そのコンゴに西洋人たちが鉄砲を持ってやってきた、ちょうど50年後に、日本にも種子島に西洋人たちがやってきました。

これが「鉄砲伝来(1543年)」です。
徳川幕府の成立は1603年です(家康の征夷大将軍就任)。
その間、わずか60年です。

この60年の間に、日本人は鉄砲の作り方を学び、初期の頃は火薬の合成ができずに、女性を奴隷に売ったりということもあったりしましたけれども、ついには自家製火薬の製造まで開始し、徳川幕府が開かれる頃には、日本は世界の鉄砲保有数の約半数を持つ国になっていました。

つまり当時の日本は、世界最大の軍事大国だったわけです。

そして同時に、当時の日本では、戦にお金がかかることもあって、さかんに金(Gold)が産出されました。
おかげで、この頃の時点で、日本は世界の人類誕生以来産出した金(Gold)の約3分の1を保有する、世界最大の経済大国にもなっていました。

日本は、この状態で鎖国したのです。

逆にいえば、この時代にあって日本の鎖国は、世界最強の武力、世界最大の経済力の二つを兼ね備えなければ実現しえなかったことでもあるわけです。

おもしろいことがあります。

世界の軍事と経済が、鉄砲による軍事と金(Gold)であった時代、日本は鎖国しました。
幕末にその鎖国が解かれ、日本から大量の金(Gold)が米国に流出しましたが、その後世界の経済は、短期間の内に、金から紙に、紙から電子へと変化しています。
いまどき、金(Gold)=Moneyと思っている人は、実はあまりいないのではないかと思います。
実際、買った金をMoneyに交換しようとすると、だいぶ損をします。
軍事も火薬の時代から、情報通信と光学兵器の時代に変わりつつあります。

そして今後を考えてみますと、日本がその気になりさえすれば、情報通信分野と光分野と、和の文化によって、日本は圧倒的な世界最強のリーダーとなれる可能性を持っています。

黒船来航から60年後といいますと1913年で、この年、日本から流出した金で巨額の財力を得た米国でウッドロウ・ウィルソンが第28代米大統領に就任して「民族自決」といいだし、日本がはじめて新興国である中華民国を国家として承認した年にあたります。
「民族自決」は、その後の60年、世界中の国々に血の雨を降らせる原因を作りました。
そして日本の新興国家承認は、その後の60年で世界の植民地を消し去りました。

それから60年後は1973年ですが、この年にはベトナム戦争で米国の敗戦が確定し、はだしのゲンの連載が始まり、金大中事件が起こり、江崎玲於奈博士が半導体と超電導によるトンネル効果でノーベル賞を受賞しました。
物量に物を言わせた米国の軍事力が敗退し、本来ある民族意識に火をつけた日本では、はだしのゲンや、金大中事件は、反日主義と韓国問題の台頭しはじめました。
まさに世界は混乱と混迷のるつぼに置かれ、第2次世界大戦や中共やソ連による大量殺戮が行われたのも、この60年の出来事です。

トンネル効果は、簡単にいえば、壁にボールを投げたらボールは跳ね返って戻ってきますが、粒子の世界ではボールが壁をすり抜けてしまうということが実験的に証明されたものです。
この効果がいまの電子レンジやスマホなど、あらゆる電子機器に応用されているものですが、さらに将来的には、時空間を飛び越える高次元空間の存在を証明するのではないかと期待されています。

1973年からの60年後は、2033年です。
情報通信の分野では、コンピューターのチップの容量が、人間の大脳の細胞の数を越え、そのコンピューター同士がインターネットで結合されていく時代になります。
つまり、コンピューターが判断能力や洞察力などの思考力を持つ時代になるわけです。

60年という歳月は、3つの段階に分けれられます。
はじめの20年は、新たに登場した新しい思想や社会の息吹が、古いものとぶつかりながら成長していく段階です。
真ん中の20年は、それが定着し社会の中心をなすようになります。
おわりの20年は、定着した思想や考え方が、次に台頭する新しい息吹を猛烈に押しつぶす20年です。
いま日本国内では、経済一辺倒の政策に陰りが差し、経済だけではない本来の人間のあり方や、国家の存在のあり方、そして日本の素晴らしさへの回帰現象が生まれ、育ちつつあります。

おそらく2033年を迎える頃には、中共政府は自壊し、もともと他国の金(gold)を当て込んだ米国の経済力、軍事力も陰りが差し、反日勢力も自壊し、世界にとってはまったく新しい「力よりももっとたいせつなものがある」という日本的和の文化が、力強く世界に拡散されていくことになるとと思います。

それまでに日本人は、しっかりと古くからある日本の文化を取り戻していきたいと思います。


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コメント

takechiyo1949

子や孫に託す…これからの60年
74年前…昭和20年(1945年)
大東亜戦争が終り、その四年後に私が…そして相方は終戦九年後に生まれました。
時々、互いの子供の頃の白黒が黄ばんだアルバムを眺めます。
今ではとても真似できそうに無い山村の耐乏生活が写っています。
しかし、私も相方も家族と笑ってる…そういう写真が多いのです。
なぜでしょうかね?
周り中、どこでも誰でもが貧しくどん底でした。
あの頃は辛かった?
でも、そういう記憶は不思議と無いのです。
誰もが明るく頑張っていました。

さて、ひとくちに60年と言いますが、色々な事がありました。
例えば…ラジオが我家にやって来たのは山の分校の低学年の時。
村で二台目…外で立ち聞きする村人が居たりしてました。
今ではチッチャナ物を持ち歩き、世界とも交信してる?
何だか信じられない変遷です。

これからの60年は、子や孫の世代が仕切ります。
見届けることは叶いません。
「豈國」を取り戻す!
全うし続けてほしい!
願って止みません。

春美

国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE(ユナイト)が演説
テーマ:世界平和統一家庭連合=統一協会

【厳重注意】
「旧統一協会が SEALDs をまねた偽装団体を!」
… UNITE (ユナイト)という SEALDs と同じ合い言葉を使用しています。

名前は、
【国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE】

https://m.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fifvoc_unite%2Fstatus%2F693012991269289986&h=bAQGbIVs-&enc=AZPltnFaQb_5It16o6Qtry824R1LELK7TRwB8HUupbNsCylM7LAD8HAL7A0hdo-AuAppHnQJBuE4wbk_phYhHhUGC-RDFgbbsWlyHO36eF-MvIZFc-Ne85e-tP7Q1b303oyg-doXsXALuZoS6oRFG5pAp0jJ5jk-TeHAnSYPcwcpBG4t8QCBZkG8c73fbRaaOwU&s=1


矛盾してないか?
共産党の下部組織でしょ、シールズって。(偏差値28で有名な若者たちが、
「戦争反対」等を怒鳴ってるだけ)
その共産党と同じ合言葉つかってる、
勝共連合って、もう存在の意味はない? 深く考えてないか?

何を遊説したのかは、不明。

************************
Wikipediaより
ユナイト(unite)は、英語で合同する、団結する、などの意味である。

くすのきのこ

No title
こんにちは。
ゆく河の流れはたえずして・・・・とどまりたるためしなし(方丈記)
情報通信分野ですか・・ww現行システムはイスラエルとアメさんがコア
を握っていて、手放すはずもないと思いますが・・。潰されますし・・。
ま~ったく詳しくはないんですが、日本には2ちゃんねる等の電子掲示板
サイトがあります。そのうちのふたば・ちゃんねるは、アニメとTV番組
について書き込むサイトで、コレをお手本にアメリカで立ち上げられたの
が4chan。その中のランダム掲示板は中身もランダム?で投稿が多く
英語圏ではメディアにも一目おかれているとか。他のサイトの利用者と共
にアノニマス(匿名)の集団デモやDDoS攻撃に参加する利用者を生み
出したりもしているそうです。始めはアニメ関連だったのが、政治への関
与まで行う人々も出始めたと、ウィキに書いてありますね。
で、日本のまとめサイトには、その4chanを翻訳して海外の反応とし
て載せるサイトもあるわけで・・その中には、明らかな匿名のチャイナや
ハントウの日本サゲ発言もあり、そこに反発して参戦するニホンもおり・・
と、賑やかな事です。まあ・・ニホンは、小難しい感じですがwwもう少
し人数が必要かも・・。アメさんはデブ・・という所をやられてますねww
う~~む・・日本はマジにならなくても、遊んでいる内に面白いものが出
来てしまうので・・それでいいのかもしれませんよ。マジにやると警戒さ
れて、イロイロと潰されたりしてますから。アメさんは自国発のものまで
既得権益者が潰しますよ・・資本投下しないとか、研究者が何故か事故る
とか・・昨年も数学者が・・・。そんな事をしても、河の流れは止める事
はできないのにね。一時塞き止めても、いずれ決壊してしまうのにww



ポッポ

No title
どんな企業でも、30年間発展し続けることはないし、また、底辺にいることもない。考えてみれば、30年も底辺にいれば倒れてしまいます。そして、30年の苦しさに耐える企業ならば、様々な工夫で繁栄を招くだろうと思います。

60年後のことは想像できませんが、1973年から60年後なら2033年ですから今から17年先の話です。これなら、想像の範囲です。

安倍首相は日本を取り戻すとして、頑張ってくださっています。
これによって、戦後の自虐史観から解放され、国民が日本人の誇りを持って物事をなすとき、自信を持って行動する日本人の底力は侮れないと思います。

今日は、NHKで司馬遼太郎氏の特集をしました。そして、「武士の名こそ惜しけれ」との言葉を大きく取り上げていました。それなら、新渡戸稲造氏の記念館の特集もして欲しいと思いました。

大阪市民

いつもありがとうございます。
政経ブログで、でれでれ草さんと言う方の皇室に対する考察が大変興味深いです。不敬を畏れずに日本の為に書かれています。
秋篠宮家のいや益々の弥栄を祈ります。
悠仁親王殿下が真の日本と日本人の希望です。

-

No title
歴史は繰り返されるといいます。
地球(世界)が、自然が好むと好まざるに関わらずその周期が約60年~70年とすれば、大東亜戦争終結70年なんとなく符合しますね。

>60年という歳月は、3つの段階に分けれられます。
はじめの20年は、新たに登場した新しい思想や社会の息吹が、古いものとぶつかりながら成長していく段階です。
真ん中の20年は、それが定着し社会の中心をなすようになります。
おわりの20年は、定着した思想や考え方が、次に台頭する新しい息吹を猛烈に押しつぶす20年です。
いま日本国内では、経済一辺倒の政策に陰りが差し、経済だけではない本来の人間のあり方や、国家の存在のあり方、そして日本の素晴らしさへの回帰現象が生まれ、育ちつつあります<

戦後70年、まさに仰る通りだったと思います。

2033年までに日本の和の心を持って、世界の近未来の為に我々が頑張るのは今です。
また、時代がどの様に進化しようと、大和魂は永久に不滅です。


  

No title
素晴らしいです! 近未来がそのような世界である事を祈って止みません。
”吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を、作って置いてくれたことを”
どうかアインシュタインのこの予言が成就する平和な世界である事を。

にっぽんじん

座右の書
日本人は他の国にない和の精神をもった民族です。司馬遼太郎氏は日本各地に残る昔からの遺跡や宗教的行事などを研究し、日本人の精神的文化を称賛しています。

2月13,14日にNHKで21時から放映されるテレビを見て下さい。氏は「武士道」に日本人の精神をみています。

数学者の藤原正彦氏も「武士道」を称賛しています。「武士道」を戦争に結びつける精神異常者もいますが、何故日本人が外国人に尊敬されていたか。それは「武士道精神」にあると思います。

座右の書は藤原正彦氏の「国家の品格」、新渡戸稲造の「武士道」、福沢諭吉の「学問のすすめ」ではないでしょうか。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

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E-mail info@musubi-ac.com
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