落花岩の宮女たち

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20160224 落花岩から身投げする宮女たち_th
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上の絵は、錦江のほとりにある扶蘇山にある皐蘭寺(コランサ)というお寺にある壁画です。
これは660年の百済滅亡の際、略奪、殺戮、強姦などほしいままにする新羅の軍勢の前に、貞操を守るため落花岩から百済の宮女達が錦江(白馬江)に身を投げたという伝説を描いた絵です。
皐蘭寺は身投げした宮女達の魂を慰めるために建てられた寺です。

百済の人々は、国は朝鮮半島にあり、国名も百済ですが、王も人も倭人です。
高句麗や濊族と血が混じった新羅などに対する緩衝地帯として、上古の昔に入植した倭人たちの末裔が住む国が百済です。
ですから百済人は、いまの韓族とは人種民族が異なります。
そして百済も新羅も倭国に朝貢していた国であり、国王の息子(跡継ぎ)は倭国に住んでいました。
ところが新羅王の息子が新羅に帰省したとき、新羅は突然兵を挙げて百済を攻め滅ぼしたのです。

日本は、その百済の復興のために、兵をあげました。
そしておよそ3年半にわたる戦いの末、最後に白村江(はくすきのえ)の戦いの敗戦によって、日本は半島から完全撤退しています。

この百済救援の戦いは、実は古代における東洋社会最大の戦いです。
このときの兵力は、日本/百済連合軍が、4万7000、
対する新羅の兵力は5万でした。
つまり、兵力はほぼ互角で、兵力が互角なら、故郷を取り返したいと強く願っている百済兵と、いざとなれば強力な威力を発揮する倭国兵の勝利は確実なものでした。
強制徴用されていて、単に脅かされて兵に仕立て上げられている新羅兵とは、その強さのレベルが桁違いだったのです。
ですから新羅に対して十分勝てるはずでした。


ところが新羅は、あろうことか唐に援軍を頼みました。
唐が新羅に派遣した兵力は、13万の大軍です。
新羅の兵力と合わせると、なんと18万の大兵力です。
倭国・百済連合軍の約4倍の兵力となったのです。

古代の戦は、兵力勝負です。
武器は基本的に弓矢と手にした刀剣類ですから、単純に兵力の大きい方が勝ちます。
兵力に劣る倭国・百済連合軍は、あきらかに不利な条件下で、それでも3年余りを戦い抜いたのです。

けれど衆寡敵せず、最後は白村江で敗れ、倭国軍と百済遺民軍は日本に引き揚げました。
そして日本は朝鮮半島での権益を喪失し、さらに自国の兵力に数倍する唐軍への対応のために、国防体制、政治体制の抜本的変革を余儀なくされたのです。

こうして近江令法令群が策定され、飛鳥浄御原令が制定されました。
そしてこのとき、倭国は「日本」と、国号を変更しました。

国号の変更は、もちろんChinaが書いた「倭」の文字を嫌ったということもあったことでしょう。
けれどもしかすると、いつまでも百済難民、在来の倭人と区別差別するのではなく、百済難民も在来の倭人も、ひとつ屋根の下でともに仲良くやっていこうではないかという思いがあったのかもしれません。

では新羅のその後は、どうなったでしょうか。

もともと唐が新羅と手を組んだのは、いまでいう北朝鮮のエリアにあった高句麗(こうくり)への侵攻に際して、唐から見て高句麗の向こう側にあった新羅と手を組もうという意思があったからです。
そして唐は新羅と手を組むことによって、666年には高句麗へ侵攻し、668年には高句麗を滅ぼしています。

ところが新羅は、もとの高句麗に派遣されていた唐軍に対して、嫌がらせの数々を行い、あからさまに追い出そうとしました。
新羅はこのとき、元の高句麗の土地においては、唐の兵に対して、ありとあらゆる嫌がらせをするのですが、その一方で唐本国に対しては、ひたすら土下座して降伏外交をしているのです。
つまり二枚舌です。

新羅は、かつての三韓時代においても、日本の朝廷に恭順しながらも、一方では百済を攻め、任那を攻めていました。
そして百済や任那が滅んだあとは、唐と一方で組みながら、一方で唐軍に対して、嫌がらせを続け、ついに675年、新羅は「唐の冊封国(属国)」となることで、朝鮮半島を統一しています。

朝鮮半島の統一は、これが史上最初の出来事となります。
ここで朝鮮半島にとって不幸だったのは、「裏切りと不実」そして「二枚舌を駆使」の王朝が、半島の首となったことです。
7世紀という、世界中の国家というものの幼年期において、こうした裏切りが政権を担うことになったということは、たいへんに不幸なできごとです。

「三つ子の魂、百までも」という言葉がありますが、人も国も同じです。
国や民族が形成される幼年期に形成された性格は、その国や民族の性格を完全に決定づけます。
実際、新羅の二枚舌外交と裏切りは7世紀の出来事ですけれど、かの国は21世紀になったいまでも、その性格は何ら変わるところがありません。

「日本なんて、なくなっちゃったっていいんだよ」と、無責任なことを口走る馬鹿者が、いま日本の政治家や言論人の中に数多くいます。
彼らは、日本が冒頭の絵のような不幸を生むことが望みなのでしょうか。

冒頭の落花岩の宮女たちの絵は、1300年前の出来事です。
けれど千年以上昔のことだからと、笑うわけにはいかないのです。
なぜなら、同じことが終戦の復員のときに、起きているからです。
絵の右端には、女性たちを追い込む唐・新羅の軍勢が描かれています。
要するにChineseとKoreanです。

1300年経っても変わらないということは、あと千年経っても変わらないということです。
だから、日本には国境があるのです。


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コメント

takechiyo1949

未来永劫
ブログの舞台は「白村江」です。
しかし、そういう名前の川があった訳ではありません。
「白江(今の錦江)」が黄海に流れ込む辺りが「白村江」と呼ばれていたのだそうです。

さて「白村江の戦い」と言えば軍勢を送る「額田王」の歌は外せません。

熟田津に
船乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今はこぎいでな

百済救援軍第一波!
約1万の軍勢の出陣です。
熟田津とは「田んぼの用水路」のことだそうです。
何で田んぼから船に乗るの?
委細はねずさんの「額田王と白村江の戦い」を検索願います。

我國は軍事的には負けました。
しかし、それから現在までの半島の有り様は、皆様ご存知の通りです。

「三つ子の魂百までも」とねずさんは仰いますが、どうやら「未来永劫」と言えそうです。

taigen

No title
三宅久之さんがTVで我がご先祖様は百済系と語っておられましたね。

田嶋陽子は濊族の子孫でしょう。

-

No title
海を隔てて様のコメント、>大切なのは、そのような思想の持ち主である在日朝鮮・韓国籍の人たちに、祖国である朝鮮半島にお引き取り願うこと。
住みたくもない日本列島に、引き続きお願いして住んでいただく必要はカケラほどもないのです<

仰る通りでです、私も同感です。
シールズとか、しばき隊とか訳の分らない集団がいますが、彼等のお里は周知の事実のようですね。

安保法案がー、戦争法案がー、何々がーと、歌い踊ってデモ暮らししてるようですが、別にあの方達にデモまでして日本の心配してもらわなくて結構です、日本の問題は日本人が考えます、当たり前のことです。

で、分りやすく言えば彼等は日本に間借りしてる身でしょう。
その間借り人が言いたい放題、やりたい放題、これっておかしくないですか?
それを許す日本人も日本人です。

よって、住みにくい日本に居る必要はありません。
それに、よその国の心配してる時では無いと思います。
先日の北朝鮮のミサイルでもわかるように、脅威が迫っています。
一日も早くお帰りになり兵役につき、誇りある祖国を守られるのが人間としての道ではと思います。
祖国を守る、人間としての当然の発露です。

それでもお帰りにならないのはやはり、日本が住みやすいのでしょうね。
ある意味、日本の住みやすさを一番感じているのは日本人より彼等の方かも知れません。

-

No title
10年ぐらい前、あのあたりを旅行した知人から落花岩からの宮女たちの身投げの話を聞いた時、百済は倭人の国、少なくとは宮女は倭人であるという感じを強く持ちました。
どうもあのような状態で自決できる女性は倭人だけのような印象をもっています。この間の戦争の時だけでなく、日本史上でも多数の女性の自決の例があります。
それに対して、大陸の女性は、たとえば虞美人や楊貴妃にしても自決せず、
殺されています。しかし、鄭成功のお母さん(日本人)は自決しています。
近代戦でも外国人女性はあまり自決しないような印象があります。

No title
ペルリ来航以来、大東亜戦争の敗戦以来、
外国文明や物量戦に対する強烈なコンプレックスが日本を覆った。
確かに敗因は敗因なので、謙虚に受け止める日本の国民性は正しいが、
それも行き過ぎてしまうと国史を見誤る例もある。
大東亜戦争コンプレックスから抜け出して白村江を眺めたらどうなるか。

遠山美都男著 白村江
http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%9D%91%E6%B1%9F-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%81%A0%E5%B1%B1-%E7%BE%8E%E9%83%BD%E7%94%B7/dp/4061493795

しっかりがっつり学術的に史実を検証するには任に堪えない本であり、
著者の古代史観に異を唱える箇所も多々あるが
それでも通俗的な白村江の本よりよほど真実に近いと思います。
おすすめです。

秋風

一個人の主観ですが…。
新羅も百済も唐の介入により、翻弄され、お互いつぶし合いました。
高句麗も滅び、その後の高麗は李氏朝鮮により滅ぼされました。
李氏朝鮮の始まりである、李成桂は、高麗朝から王位を奪い、王族狩りまでして文化も血筋も滅ぼしてます。

黄文雄氏の「立ち直れない韓国」にも書かれてました。
新羅は、唐の力を借りて三国を統一したが、唐の衰退とともに衰退し、五代十国の時代には、高麗王朝によってとって代わられた。その高麗王朝もまた元王朝の衰退と、「明」の建国とともに李朝にとって代われた。略

中華の歴史もそうですが、新王朝が興ると、前王朝の歴史一族は滅ぼされます。
血統に繋がりはありません。今の半島と三国時代や高麗朝と文化や血統に繋がりはないと思います。ただ同じ土地にいた異民族だと思います。そして常に大陸の影響により、動かされてきたでしょう。大和政権には伽耶を勢力下におき、4世紀の末には高句麗と交戦していたと、教科書で読んだこともあります。
三韓時代には鉄資源の獲得で、倭人も色々大陸に渡ったと思います。高句麗や高麗は分かりませんが、百済も新羅も大和と交流があったので、倭人の血統は日本へ帰還したと思います。(←これは一個人の主観ですが)新羅が日本(大和)に弓を引いたことは否定しませんが…異民族の乱立が激しい土地柄。
果たして今の半島と古代三韓と三国時代血統に繋がりはあるのでしょうか。
(半島では何か4千年とか5千年の歴史とか言われてますよね)事大主義の繋がりはあると思いますが…。

ポッポ

No title
二枚舌で他国を振り回すことが高等外交と考えるのは、今も変わっていない特徴だと思います。嘘は所詮嘘で、嘘つきを信用してはならないのです。

百済から逃れた人々は日本に難民としてやってきましたが、その人々は任那の人々を含めて、元は倭人でした。
日本に流れてきても倭人として、民族意識に差はなかったと思います。

しかし、新羅や高句麗になると、その民族は倭人ではないために、自ずと民族の特性が異なり、思考と行動に差が出てくると思います。

それから昨年、百済遺跡は世界遺産に登録されましたが、韓国はこれをどのような歴史認識の元に構築するのかと思います。歴史認識など所詮は歴史の事実ではなく、時の政権が都合に合わせて創るもので歴史としての意味はありません。

海を隔てて

No title
朝鮮半島から撤退して、海を隔てたところで国をまとめたのは、
僥倖だったと思います。

「国や民族が形成される幼年期に形成された性格は、その国や民族の性格を完全に決定づけます。
実際、新羅の二枚舌外交と裏切りは7世紀の出来事ですけれど、かの国は21世紀になったいまでも、その性格は何ら変わるところがありません。」
大切なのは、そのような思想の持ち主である在日朝鮮・韓国籍の人たちに、祖国である朝鮮半島にお引き取り願うこと。
住みたくもない日本列島に、引き続きお願いして住んでいただく必要はカケラほどもないのです。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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