実はいまも戦時下にある日本



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20160314 戦争


「日本は、戦後70年間、戦争をしてこなかった」という言い方があります。
半分本当で、半分嘘です。

戦争は、ドンパチすることが戦争ではなくて、国家と国家が武力を持って対決することをいいます。
そしてその終期は、
形式的には、対立国同士が平和条約を締結したときです。
実質的には、相手国からの全撤兵が完了したときです。
それが国際法上に定められた戦争のルールです。

日本は、戦後、ドンパチはしていませんから、なるほど戦闘はしていません。
けれど戦争は実は行っています。
国際法上戦争には、「戦争当事国」と「中立国」があります。
「中立国」は、戦争当事国のどちらにも敵対してはいけないし、味方してもいけません。
それがルールです。

ところが日本からは、ベトナム戦争においても、朝鮮戦争においても、日本にある米軍基地から飛行機や艦船が出撃しています。
ということは、日本は米国を筆頭とする連合国側の一員であり、戦争当事国です。
そして朝鮮戦争はいまだ終わっていません。
つまり日本は、いまも戦時下にあります。


朝鮮戦争は、休戦条約が締結されているだけで、連合国と北朝鮮の戦争状態はいまなお続いているからです。
そして連合国側の代表である米国に日本が基地提供しているということは、北朝鮮からみれば、日本がどのような憲法を持っているかに関わらず、日本は明らかに「敵国」です。
ということは、北朝鮮から見て、日本は戦争相手国であり、日本と北朝鮮は、日本がどのような意思を持っているかに関わらず、間違いなく日本は「敵国」です。

北朝鮮から見て日本が敵国であり、現時点において朝鮮戦争が「休戦中」である以上、北朝鮮はいつにても戦争のドンパチが再開されてもいかようにも対応できるように、備えをしなければなりません。
当然、日本国内には大量のスパイを送り込むことになりますし、また、日本に向けてミサイルの発射実験を繰り返すことになります。
休戦中とはいえ、戦争中なのですから、これは当然のことです。

戦争中であるにも関わらず、それに対して備えをきちんとしない、あるいは備えることをまるで考えようとしない方が悪いのです。
泥棒警戒警報が出ていて、泥棒が入らないように、戸締まりをきちんとしなければならないのに、玄関ドアも窓もあけっぴろげにしてしていたら、家主は泥棒に入ってくださいとお願いしているようなものだ、ということは、理解しやすいと思います。

同様に、戦争状態にありながら、国の防衛(防衛にはスパイ工作対策等も含まれます)をキチンとしないということは、これと同じで、一日も早く日本を攻めてください、占領してくださいと国をあげて北朝鮮にお願いをしているようなものです。

北朝鮮がミサイルを発射するたびに、日本のメディアは大騒ぎをしますが、「しっかりしろ」と言いたくなります。
軍事の専門家と称する人や、朝鮮情勢に詳しい識者と称する人がテレビに登場しますが、誰一人、北朝鮮と日本が戦時下にあるのだという現実を直視する人がいません。
これはまことに、異なことといわざるをえません。

さらにいえば、日米戦争も、終わってはいません。
なるほどサンフランシスコ平和条約の発効によって、第二次世界大戦は終わりました。
しかし、日米戦争に関しては、
1 日本に米軍基地があり、
2 その米国が日本人服務規程として押し付けた日本国憲法を、いまだに日本人が後生大事に抱いている、

ということは、日本は実質的には、いまもまだ米国の占領下にある、ということです。
早い話、たとえばイラクは米国が占領しましたが、そのイラクに米国の傀儡政権ができ、その傀儡政権と米国が平和条約を締結し、さらに米軍がそのまま駐屯しているとしたら、イラクは独立国となったといえるでしょうか。

要するに大東亜戦争は、いまなお実質的には終わっていない、つまり戦争状態は継続しているし、朝鮮戦争に関しても実は、日本は戦争当事国という立場にあるということです。
嘘のように思えるかもしれませんが、本当のことです。

だからといって、日本が再び戦争の惨禍に巻き込まれることは、絶対に防がなければなりません。
そのために、何をどうしたら良いのか。
私たちは戦争が嫌いです。
二度とドンパチなどしたくはありません。
けれど戦争は自国の意思だけで回避できるものではありません。
そうであれば、ドンパチにならないための備えが、日頃から必要です。

藤井厳喜先生が某情報専門家から得たChina共産党幹部の部下への指導訓話です。
「日本人は本当にバカだ。
 この40年、
 我々は日本のカネと技術を吸い上げ、
 その御蔭で国を富ませ、
 その経済力で国防力を充実させて、
 今や日本を侵略するのに十分な力を蓄えた。
 日本は自分の手で自分の首を
 絞めているようなものだが、
 未だにそのことに気が付かない。
 彼らの愚かさは無限大だ」

腹立たしい発言ですが、日本の一部を除く与野党の政治家や日本のメディアの論調よりも、はるかに現実的な発言です。


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コメント

「ど」の字

嘲笑う者は足元を見ない。
「彼らの愚かさは無限大」
 よくもまあ、自らの足元も見えない者が言えるものです。
 他人を見下して嘲笑する人間にこそ、嘲笑われる所があるのは世の常です。

 最初に日本を「発見」して嘲笑ったのは、戦国時代の日本を見た西欧諸国でした。
 次いで、英と仏が笑いながら維新前夜の日本から利を得ようとしました。
 第二次世界大戦後はソ連と米国が日本を嘲笑いましたね。
 今は共産中国と南北朝鮮が嘲笑っています。
 嗤った彼らのその後は、一体どの様になるでしょう?

「人の振り見て我が振り直せ」
 欧米や特亜には、このような諺は無いのでしょうか?

桐一葉

危険が迫っているのでは?
確かに戦時下ですよね。
日本にスルーさせてる輩がいるのでしょう。偏った思想なり人なりに乗っ取られたメディアがそれを発信するわけもなく、知らぬは日本人ばかりなりの状態。大変危険なことです。

ところで今、保育園の待機児童問題がありますが、あのツイッターの人、熊本市の人らしいですね。実は熊本市は待機児童ゼロなんですって。
不思議ですね。そしてこの方のご主人は専業主夫だそうです。育児が可能な環境ですね。それは保育園の性質から言ったら落ちますわね。『日本◯ね』なんてお門違いです。デモしたかっただけなんですね。結局、この人の周辺をたどっていくと、戦争法案(そんな法案なんてない)ハンターイのお仲間グループにたどり着くそうです。

そんな保育所問題の1番が東京都だと思いますが、都議会でも前向きに市ヶ谷にある学校跡地に保育園を作ろうと考えたのに、都知事が朝鮮学校を作るからって却下したそうですよ。なんなのでしょう。
市ヶ谷といえば駐屯地の目と鼻の先。
朝鮮学校という名で敵国の前線基地を持たせるなんて、こんなおめでたい国があっていいのでしょうか。
都議会でも困惑している様子、都民の皆さんは黙っていていいのでしょうか。もっと声を出さなければいけないのでは?
お人好しでは国がなくなってしまいます。
印象操作デモも東京都の問題も突き詰めていくと根っこは同じ。歴史ある日本の破壊、乗っ取りです。仕掛けられた要素をひとつひとつ潰していくしかありません。
やはり戦時下です、日本は。

タカ派の麻酔科医

皇室さえあれば
 憲法がどうであれ、皇室さえ皇室であり続ければ、この国は日本であると思います。

junn

No title
http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/1070子宮頸がんワクチンは必要ありません (定期的な併用検診と適切な治療で予防できます)

しょうちゃんのつぶやき

国旗を人に斡旋しようかと思うのですが?
 いつも素晴らしいお話ありがとうございます。
私の町内3000世帯で今日国旗をあげている家は7軒位です。国旗を町内の人に斡旋してあげてはどうかと思ったりしています。
 ブログの一番右上にある国旗に2190円にダブルクリックしますとアマゾンにつながりますが値段は2800円になっています。特別価格ということではないですよね。念のため確認です。
 

桔梗

教え子、或いは我が子を戦場に送りたくない…そりゃそうです。もちろん戦場に送りたい教師や親はいないでしょう。
しかし、その“戦場”が日本だったら?
皆がイヤだと誰も守りにつかなかったら、国は奪われ虐殺や略奪、阿鼻叫喚の状況が待ち受けていることを分かって言ってるのでしょうか?
想像力が無さ過ぎると思うのです。
それを言うなら、日常的に消防士や警察官の方が、ずっと危険な目にあう確率が高いですが、教え子を消防士や警察官にするな!という話は聞きません。
矛盾していると思います。

junn

No title
パチンコ業界の脱税について
http://kinpagakuin.blog16.fc2.com/blog-entry-128.html

通りすがりの者

たしかにそうですが
日本は戦争当事国。言われてみれば、そうなのかもしれません。
だから何なのでしょう。
サヨクの「教え子を戦場に送るな」というスローガンに口実を与えこそすれ、黙らせることはできません。
結論が中途半端です。さらに厳しく言えば、利敵行為に等しい結論です。

タイトロープ

資本主義の宿命
資本家は自分自身を吊るすロープさえ売る。
ブロック経済では何れ頭打ちです。これは過去に教訓があります。
これは、資本家の本能です。リスクは承知です。

それよりも資本主義は劇薬です。アル国の人はその事に気付いているのか。
未だに気付いていないようです。

ポッポ

STAP細胞はありました。
小保方晴子氏が発見した「STAP現象」を、米国のテキサス大学医学部ヒューストン校のグループが発見したそうです。
それは、負傷したマウスの骨格筋から幹細胞になる新規の細胞集団を発見したと論文で発表したもので、題名は『損傷誘導性の筋肉由来幹様細胞』で英文の頭文字「injury induced muscle-derived stem cell-like cells 」からiMuSCsと名付けられ、それを証明したものはヴォイニッツ論文と呼ばれています。

小保方氏は、STAP現象はありますと言い切っていましたが、利権では再現できませんでした。特許も論文も博士の学位すら剥奪されて、STAPは日本ではないとされたのですけれど、その判断は拙速で、間違っていたことになります。

日本の科学界は、どの面下げて今後の判断をするのでしょう。マスコミは、この新論文の解説を小保方氏に依頼するのかと、興味津々です。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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