天皇の四方拝



四方拝(宮内庁書陵部蔵)
20160828 四方拝
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先日、矢作直樹先生のご講演を聞く機会があり、そこで先生が四方拝についてお話をされていました。
あまり知られていないことでもあり、大切なことでもありますので、私からも少し四方拝について述べさせていただこうと思います。

四方拝(しほうはい、よほうはい)は、毎年元旦に天皇が行われる行事です。
戦前戦中までは、四方節(よほうせつ)と呼ばれていました。
まだ夜が明けない早朝、天皇が特別の建物に入られ、四方の神々をお招きして、そこで祈りを捧げられます。

どのような祈りかといいますと、ちょっとショッキングです。
天皇が神々に、
「(国家国民のありとあらゆる厄災は、
 すべて私に先にお与えください」と祈られるのです。

少し詳しく述べます。
知らす国において、天皇は臣民を代表して神々と繋がる御役目です。
その天皇が神々に、「ありとあらゆる厄災は、すべて我が身を通してください」と、年のはじめに神々に祈られるのです。

お招きされる神々は次の通りです。


20160810 目からウロコの日本の歴史


 伊勢神宮(皇大神宮・豊受大神宮)
 天神地祇
 神武天皇の陵(みささぎ)
 先帝三代の陵(明治天皇、大正天皇、昭和天皇)
 武蔵国一宮(氷川神社)
 山城国一宮(賀茂神社)
 石清水八幡宮
 熱田神宮
 鹿島神宮
 香取神宮

そして次のように祈りを捧げられます。

 賊冦之中過度我身
 毒魔之中過度我身
 毒氣之中過度我身
 毀厄之中過度我身
 五急六害之中過度我身
 五兵六舌之中過度我身
 厭魅之中過度我身
 萬病除癒
 所欲随心
 急急如律令

「中過度我身」は、
 中過 中を過ぎよ
 度  かならず
 我身 我が身を
ですから、「◯◯は、かならず我が身中を通りすぎよ」と祈られるわけです。
「中過度」を、「自らの身を通り過ぎて降りかからないように」という意味だと解釈しているものもありますが、「中過=中を過ぎよ」だけなら、そのような意味にとれますけれど、「度」が付いているわけです。

「度」は、「广+廿+又」で成り立つ字です。
「广」は、建物の中。
「廿」は、器、
「又」は、人が手を交差しているところです。

屋内で器を前に人々が手を交差して何かをしているわけです。そこから「のり」とか「おきて」、あるいはモノサシなどで計る度量衡や尺度などを意味する言葉になりました。
従って「中過度」の「度」は、「のり」とか「おきて」として「かならず」といった意味で用いられているとわかります。

ということは「中過度我身」は、「度(かならず)我が身中を過ぎよ」という意味になります。
申し訳ないけれど、どこにも「降りかからないように」という意味の言葉はありません。

まして最後に
 萬病除癒(万病を取り除き癒せ)
 所欲随心(欲するところは神の御心のまにまにあり)
 急急如律令(その成就よ速まれ)
と祈られています。
そうであれば、「降りかからないこと」が「急急(はやまれ)」では、意味が通じませんし、「随心(神の御心のまにまに)」ともつながりません。

要するにあらゆる災害は、民衆がその厄災を受ける前に、まずは我が身を通してください。
そして万病を取り除いてください。
自分の心は常に神々の御心のまにまにあります。
そして「急急如律令」です。

陛下は、新年のはじまりにあたって、誰よりも早く起きて、
 ありとあらゆる厄災は、自分の身にこそ降りかかれ。
 そして万病が取り除かれ、民が癒やされるよう
 自分の心は神々のまにまにあるのだから
 厄災は我が身にのみ先に降りかかれ、
と祈られているわけです。

その厄災とは何かといえば、
「賊冦、毒魔、毒氣、毀厄、五急六害、五兵六舌、厭魅」です。

「賊冦」は、危害を加えようとする悪い賊です。
「毒魔」は、この世に毒を撒き散らす魔です。いまの時代ならメディアかも。
「毒氣」は、人に害を与える悪意です。
「毀厄」は、人を傷つける苦しみや災難です。

「五急」は、五が森羅万象を示す五行(木火土金水)、これが急というのですから突然発生する自然災害のことであろうと思います。
「六害」は、十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の中の二つの支が、互いに争う害を言います。要するに先輩後輩や世代間の争いなどですから、ひとことでいえば人災のようなものを意味します。
「五兵」は、戈戟鉞楯弓矢のことで、戦火のことを言います。
「六舌」は、二枚舌どころか六枚舌ですから、外交による害のようなものです。
「厭魅」は、「えんみ」と読みますが、人への呪いのことをいいます。

四方拝では、今上陛下が神々に、
「これらの厄災は、すべて我が身に先に振りかかるようにしてください」と祈られるわけです。

要するに、年のはじめに神官のなかの大神官であられ、しかも神々の直系のお血筋にあられる天皇が、臣民を護るために、ありとあらゆる厄災は、すべて私を通してください」と神々をお招きして祈られるのが、四方拝であるわけです。

そして、この四方拝が、皇居において元旦の早朝に行われ、夜が明けると、一般の民衆(臣民)が、氏神様に初詣に行きます。
天皇がすべての厄災をお引き受けくださったあとだから、人々は安心して、神社に新年の感謝を捧げに詣でるわけです。
だから新年の参拝は、「拝み参らせる(参拝)」ではなくて、「詣でる」です。
「詣」は、言偏が魚偏に変わると「鮨」という字になりますが、「旨」は、匙(サジ)で食べ物を掬う姿の象形文字で、美味いものがあるところに行く、という意味から、神様のところに行ってお参りすることを「詣でる」というようになりました。
新年においしいものがあるということではなくて、おいしいものを食べさせていただけることへの感謝を捧げに行くから「詣でる」となるわけです。

すこし脱線しましたが、世界中に、王や皇帝と名のつく人は、古今東西、歴史上枚挙に暇がないほど、数多くいたし、いまもいます。
けれど、それらすべての王侯貴族は、ことごとく「支配者として君臨する人」です。
これを古い日本語で「ウシハク」といいます。

ところが日本の天皇は、神々の御意思を臣民に知らし、神々の大御宝である臣民の豊かで安心して安全にくらしたいという思いを神々にお伝えする役割です。
つまり天皇は支配者ではなく、無私の大神官です。
その天皇を頂点とする体制を、これまた古い日本語で、「シラス(知らす、Shirasu)」といいます。

ですから知らす統治のもとでは、民衆が神々の「たから」です。
神々のたからであるということは、民衆に国家として最高の尊厳が与えられているということです。
つまり究極の民主主義といえる統治が、シラス(知らす、Shirasu)ということができます。

日本のカタチは、神話の昔から、このことを基本としてできあがっています。

そしてこのことは、民衆の側にも高い民度が求められます。
そうでなければ、民は我執に走り、なかでも飛び切り欲の深い者が富や政治を私的に独占し、他の民から収奪をはじめてしまうからです。

ですから知らす統治には、武人が必要です。
欲を叩きのめすには、力が必要だからです。
人々が私的な欲を自ら抑えこむという高い民度が確立すれば、正義を行う武は必要ないかもしれません。
けれど、そのようなことは人間社会ではあり得ないから、不条理を正す武人が必要となるのです。

いまの日本に欠けているのは、その武の心であろうと思います。
正義の力である武と、他人の迷惑を顧みない暴力とは、まったく異なるものです。
そこは間違えてはいけないポイントであろうと思います。

ともあれ、高い民度の国である日本に、私たちは生まれました。
そうであるなら、私たちは次の世代に、その高い民度をつなげていかなければならないと思います。
強姦や支配や富の偏在や、不当な暴力が支配するウシハク状態から、一日も早く脱皮すること。
多くの日本人が求めている根幹が、ここにあるのだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

20151208 倭塾・動画配信サービス2


追記

今日の私のブログの記事について、非公開匿名で、次のようなケッタイなコメントがつきました。
****
解釈が間違っていますよ。
「過度」というのは、自らの身を通り過ぎて降りかからないようにという保身の意味です。
当時の道教思想に由来するという指摘もあります。
ちょっと論文など調べれば、共通の理解として認知されていることがわかりますよね。
おそらく、wikiを参考にされたのだと思いますが、そのwikiの典拠は、東京大学出版会から出ている本ですよね。
平常、大学の「サヨク」学者の言うことなどウソと主張されていますが、矛盾していますよね。
他の方も指摘されるでしょうから、恥をおかきになる前に、非公開コメントでお知らせしておきます。
****


私からのご回答はひとことです。
「ばかめ」です。
「ばかめ」は、「馬鹿目」の「ばかめ」です。

最近は、このように保守を装った怪態な人の暗躍が目立ちます。
いっけんもっともらしいことを書いてきますが、文章に必ず「嫌味」がありますからすぐに、それとわかります。
尚、ブログ記事には次の一文を追加しておきました。

〜〜〜〜〜
「度」は、「广+廿+又」で成り立つ字です。
「广」は、建物の中。
「廿」は、器、
「又」は、人が手を交差しているところです。
屋内で器を前に人々が手を交差して何かをしているわけです。そこから「のり」とか「おきて」、あるいはモノサシなどで計る度量衡や尺度などを意味する言葉になりました。
従って「中過度」の「度」は、「のり」とか「おきて」として「かならず」といった意味で用いられているとわかります。
ということは「中過度我身」は、「度(かならず)我が身中を過ぎよ」という意味になります。
申し訳ないけれど、どこにも「降りかからないように」という意味の言葉はありません。
まして最後に
 萬病除癒(万病を取り除き癒せ)
 所欲随心(欲するところは神の御心のまにまにあり)
 急急如律令(その成就よ速まれ)
と祈られています。
そうであれば、「降りかからないこと」が「急急(はやまれ)」では、意味が通じませんし、「随心(神の御心のまにまに)」ともつながりません。
要するにあらゆる災害は、民衆がその厄災を受ける前に、まずは我が身を通してください。
そして万病を取り除いてください。
自分の心は常に神々の御心のまにまにあります。
そして「急急如律令」です。
陛下は、新年のはじまりにあたって、誰よりも早く起きて、
 ありとあらゆる厄災は、自分の身にこそ降りかかれ。
 そして万病が取り除かれ、民が癒やされるよう
 自分の心は神々のまにまにあるのだから
 厄災は我が身にのみ先に降りかかれ、
と祈られているわけです。
その厄災とは何かといえば、
「賊冦、毒魔、毒氣、毀厄、五急六害、五兵六舌、厭魅」です。
〜〜〜〜〜〜

意見は自由です。
原文はひとつであり、解釈は人それぞれです。
自分にとって役に立てば良いのです。

けれど私は、一生懸命勉強した成果が、ただ他人をこき下ろすことにしか使われないのでは、せっかくの人生がもったいない、たいへん残念なことであると思います。


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コメント

ロベルト・ジーコ・ロッシ

ねずさんのひとりごとメールマガジンを紹介しました
いつも真の日本を取り戻す思想を提供して頂き、誠にありがとうございます。
日頃の感謝の気持ちを込めて、ねずさんのひとりごとメールマガジン
を拙メルマガの下記エントリーで紹介致しました。
天皇陛下の譲位報道に於けるマスゴミの狙いについて考察しました。
少しでもねず様のお役に立てば嬉しいです。
今後とも宜しくお願いします。

拙メルマガ:政治の本質
エントリー名:「生前退位」報道に隠された狙いは ?

http://archives.mag2.com/0000288345/20160829182000001.html

mari

2016年08月30日 17:30 様

書店という手がありましたね。
素朴な疑問に真摯にお付き合いくださり、ありがとうございました。勉強してみます。

小名木先生、この場での対話をお許しくださり感謝しております。どうもお邪魔いたしました。

おかざき

No title
救世主の如くですね。
日ユ同祖論が納得されます。

-

mariさん、質問ばかりしないで、大きい書店で立ち読みでもいいので時間をかけて
20巻お読みください。
万世一系の皇統に関して書かれてあるのは第19巻ですが、神様事に関する事が書かれた本は断片的に読んでも頭に入りませんよ。

ねず先生、失礼しました。

mari

2016年08月30日 09:40 様

つまりあなた様は浅見宗平氏の書籍を読んで「天皇が神事を疎かにした」と断じたわけですね。私も是非読んでみます。

しかし困りました。私の住んでいる市の図書館にも近くの大学図書館にも、浅見宗平氏の書籍が一冊も置いてありません。読むとしたら買わないといけませんが、浅見宗平氏の『ふしぎな記録』という本は20巻もあるのですね。その中でどれがおすすめですか?

-

mariさま、
私が神事を疎かにしていた天皇もおられたという言葉に反応され疑問に思うなら、
貴女ご自身で、私が参考にさせて頂いた
浅見宗平氏のご本を読んでみて下さい。
人それぞれ歴史の捉え方や感じ方があって良いと想います。

だから我田引水になりますが、と申し上げました。

mari

2016年08月29日 22:13 様

お答えいただきましてありがとうございます。

なるほど、あなた様の仰ることはよく分かりました。

しかし「天皇が神事を疎かにした」と言える根拠は何ですか?私はそれが知りたいです。

仏教に帰依したというだけでは、「神事を疎かにした」とは言い切れませんよね?

ポッポ

No title
>知らす国において、天皇は臣民を代表して神々と繋がる御役目です。
その天皇が神々に、「ありとあらゆる厄災は、すべて我が身を通してください」と、年のはじめに神々に祈られるのです。

外国の王は,国で最も大切にされるとの認識の元に,その国を代表している。
これに対して,日本の天皇陛下は年のはじめに,ありとあらゆる厄災をすべて我が身を通される。

これが天皇の凄さであり,素晴らしさです。

日本の占領統治に来たマッカーサー氏は天皇陛下と面談したとき,天皇陛下は命乞いに来たと思っていたら,陛下は我が身よりも国民の命を大切と表明をされました。
これでマッカーサー氏は,天皇陛下に信服しました。

天皇陛下のおられる日本は,素晴らしい国だと思います。

越智冨雄

日本は天皇中心の国家です。
先日、テレビ朝日で「朝まで生テレビ」を見ました。
タイトルは「ドーする生前退位問題」。「ドーする」ってなんなのよ?
最後の方で、竹田恒泰さんが、「天皇は100%血の問題なんです。男系じゃないと意味ないんです!」と発言すると総攻撃されていました。荻原女史「血なんか関係ないじゃないですか!」小林よしのり氏「女性天皇でいいじゃないか!世界で女性差別だと問題になってるんだよ!」と言われる始末。私、背筋が凍りました。一番根本がぐらついていた。イヤな終わり方でした。
うわべは保守でも本質左翼。化けの皮が剥がれたな!よしのり!
三浦!「キンジョウ」「キンジョウ」と略称していた。ちゃんと「今上天皇」とお呼びするように!荻原はちゃんと出来ていたぞ!
ネットの世界では大変なことになっている。とてもここには書けません。
それほど、同じ日本人の間でも、非日本人の間でも、天皇に対する感覚が天と地ほども違ってきている。
本質を見極める議論をしていかないと、日本という国と日本人が消えて無くなってしまいそうだ。
ここで、日蓮という僧侶のことを思い出してほしい。彼は「天皇が中心にいる国こそ日本である」と考えていた。
彼の生涯での最大の著作は『立正安国論』。当時の文字では『立正安國論』と書かれそうだが、「国」は日蓮自身の表記。論中、「クニ」を表す漢字は11個も使われ、日蓮の本意となる字は題号に示す通り「国」。
そういえば、日蓮の「出世の本懐」(生まれてきた目的)とされる文字マンダラでも、四隅の四天王のうち、右隅の「大持国天王」はやはり「国」。日蓮自身が「国」と意図的に書き込んでいる。
当時の正字は「國」でしたし、戦前までそうでした。
日蓮が佐渡に流罪されているとき、参照のため弟子に『立正安国論』を筆写させて佐渡に送って来させました。写本では全て「國」。題名も『立正安國論』。原本には11個も、「クニ」を意味するそれぞれ違う漢字が使われているというのに。だからこそ、日蓮自身の『立正安国論』の「国」の字が深い意味を持つのがわかります。その理由を考えてみる値打ちがあるのです。
「国」は、囗(くにがまえ)に玉。「玉」とは「玉体」、すなわち「天皇」のことです。「天皇が中心におわす国こそ、日本国なり」という日蓮の国家観が現れています。そう考えないと、日蓮がこの「国」という漢字にこだわった理由がわかりません。その延長として、万邦共和の思想すら読み取れるのです。
安心してください。今、ちゃんと天皇中心の国家になっていますよ、日本は。しかも、國から国に漢字も変わりました。すごいな!日蓮さん。やっぱり仏様だったんだ!と言うのは言い過ぎですか?

今、恐れ多いことながら、天皇の地位が揺らいでいます。
それを揺るぎないものにしていくのは、日本人全体の責任です。
日本、また日本人にとって、天皇のましますことのありがたさを、再確認するべきです。
もっとも、こちらのブログの読者には必要ありませんが。

-

mariさま、お尋ね頂きありがとうございます。天皇のお名前を名指しする事は
私は出来ませんので背景だけお伝えします。
朝鮮系帰化人の蘇我石川麿が娘を皇室に近づけ、色仕掛けで皇族に近づいた時。蘇我馬子が仏教を国教にしようと物部家と争った飛鳥時代。(聖徳太子の血筋一族上宮王家は蘇我稲目により暗殺され滅ぼされる)
大仏建立の仏教全盛の平城京の時代。 南北朝に朝廷が別れて争った応仁の乱の時代。等々。天皇はじめ、皇族方は神事を疎かにして、外来仏教に傾倒して内乱争乱は度重なりました。それでも時の忠臣により男系皇族の天皇が継続されたからこそ、国難があっても国体は保ってこれたのです。こういっても我田引水になりますので、mariさまご自身の感ずるままで宜しいかと想います。 神道家の浅見宗平先生の不思議な記録(星雲社)より勉強させて頂き、私の感ずる所を述べました。 男系皇族である秋篠宮親王殿下、悠仁親王殿下がおられるのに女系に繋がる恐れのある女性天皇を擁立しようとする動きは、断固反対です。 お尋ね頂き、有難うございました。

mari

2016年08月29日 12:49 様

神事を疎かにした天皇というのはどなたの事ですか?もしよろしければ教えてください。

琥珀

四方拝という言葉は知っていましたが、東西南北にお辞儀でもしてるんかな?くらいに思ってました。まさか、全ての厄災を陛下が自分に先ず降りかかれとお祈りしてたとは。涙が出ました。西行法師の歌を思い出しました。これでは生前譲位を言われても仕方ないですね。徳仁親王に一刻も早く譲位戴いて、安らかな余生を皇后陛下と過ごして頂きたいです。

「ど」の字

建前すら失った指導者層。
 欧米の「ウシハク」な指導者の拠って立つ建前は、
「平常時に民草と違う富貴を得られるのは、非常時にはたとえ死のうとも必ず民草の矢面に立たねばならない責務があり、その家門と血を絶やすわけにはいかないから」
 なのですがね。
 そうした富貴に伴う義務を負う覚悟のある欧米指導者が、今一体どれだけ居る事やら……。

 確かに、現代の進んだ軍事学においては、総司令官が先頭に立って敵と干戈を交えることは統率と責任の上から忌むべきものとされてはいますが。
 そうであるなら、せめて先頭に立つ態度だけでも示し続け、そして富貴を貪るのは控えておかないと、名分が立ちません。
 正直、今の欧米が乱れているのは、そうした権限と責任の隔離にも因るのではないかと自分は思っています。

-

四方拝は、神事に不心得な皇族には務まらない。
いつもありがとうございます。
四方拝を元旦に夜明け前から祭儀して下さる天皇が、国家国民の災厄を御身に振り替えてお受けなる事を皇祖神はじめ、天津神、国津神に言上され祈りを捧げられるとは、誠に有り難い事です。
これだけ尊い神事を祭儀に不心得な皇族や女性天皇がお務めになる事はできないと想います。歴史上、天変地変や疫病、戦乱などが多発した時は天皇、皇族が神事を疎かにして御利益信仰の仏教に心酔した時です。
古来からの神事第一に戻された明治天皇の
御心に反しないように、自民党の二階氏や女性天皇容認派の政治家評論家諸氏に申し上げておきます。

陸井夏樹

世のため人のため!。
畏れ多くも有り難き天皇の思し召しを考えると巷間に聞く「世のため人のため!」の常識正義には、欺く善(欺善)装う善(擬善)と表記すべき偽善に勝る悪意を感じることがある。聞く者はなかったが、部下に会員に垂れる一通りに「先ずは我がため、必ず世のため人のためとなる先ずは我がため(津波てんでんコ[自知自重]と結っコ[公知公協]/自重公協、知拠自主)を忘れなかった。四方拝を知って益々意を強くする。聞く者が有ろうが無かろうが、それは為すべき(使命:イノチのワケ)為せる(資格:天皇が道らす大御宝/日本文明啓開継承者)を為す(役割:勤勉孝行)「この道しかない!」道らすこの道の私の口遊みでイイ!。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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