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我が国の年間の自殺者は、平成27年が24,025万人です。
自殺は平成15年の34,427人をピークに減少を始め、もっか減少傾向にあるとされています。
同じ年の交通事故による30日以内の死亡者数が4,859人ですから、それでも自殺はたいへんな問題であることがわかります。
しかし実は自殺3万という数字は、実はただのマジックにすぎないという話があります。
というのは、警察が扱う年間の死体取扱い数は平成26年で166,353人で、このうちの9割が「非犯罪死体」つまり、変死だからです。
「変死」というのは、ひとことでいえば、病死以外で、自殺か他殺かわからない死体というような意味です。
たとえば小中高校生の自殺は、内閣府・警察庁の「平成25年中における自殺の状況」によれば年間282人ですが、このうち、イジメによる自殺者は年間「5人」とされています。
その他の自殺は、家庭問題や健康問題、男女問題等に分類されています。
ただし、この統計は、あくまで自殺と断定できるものに限られます。
ですからたとえば中学生が屋上から飛び降り自殺を図り、そこに遺書があり、日頃からたとえばイジメを苦にしていたといった証言や証拠が揃えば、自殺です。
しかしそれが衝動的な飛び降りで、遺書もなく、捜査によっても理由が不明確なら、原因不明の死亡事件、つまり「変死」として扱われ、自殺としてカウントされません。
こうした原因不明の死者を、自殺の可能性として数えるために、WHOは、変死者の半数は自殺者としてカウントするように指導しています。
すると日本の場合、年間の変死数は約14万人ですから、このうちの半数を自殺に分類すれば、7万。
これに自殺と断定できる者を加えれば、WTO基準では、年間自殺者10万人となり、これは先進国中最大の自殺者数となります。
お隣の国は自殺が多いとよく言われますが、隣国を笑っている場合ではないのです。
【倭塾】(江東区文化センター)
第33回 2016/10/8(土)13:30〜16:30 第1/2研修室
第34回 2016/11/12(土)18:30〜20:30 第4/5研修室
第35回 2016/12/24(土)13:30〜16:30 第4/5研修室
【ねずさんと学ぶ百人一首】(江東区文化センター)
第8回 2016/10/20(木)18:30〜20:30 第三研修室
第9回 2016/11/24(木)18:30〜20:30 第三研修室
第10回 2016/12/8(木)18:30〜20:30 第三研修室
このように書きますと、なにやらセンセーショナルを起こしたいだけのように聞こえてしまうかもしれません。
ただ実際には、自殺のカウントは、非常にむつかしいのです。
何をもって自殺とみなすか。
どのタイミングまでを死亡扱いとすべきか。
はっきりとした世界共通の定義があいまいなのです。
たとえば上に述べた飛び降り自殺の場合、9割り近くは病院に搬送されたあと、助かります。
しかし多くの場合、後遺症が残りますが、これらは、動機や事情が明確であっても、生き残っていますから、現状では自殺としてカウントされません。
また、病院収容後、一命はとりとめたものの、数週間後に感染症を引き起こして死亡したというような場合は、病死であって自殺にカウントされません。
要するに自殺問題は、現実に交通事故を上回る死亡多発事件でありながら、いまの段階では実態はあまり正確につかまれていないというのが実情です。
実は今日このことを題材にしたのは、ここに疑問を抱くからです。
本来日本は、国民を陛下の大御宝とする国です。
ひとりひとりの民が、神々とつながる陛下のたいせつなたからものなのですから、誰かが何かの理由で殺された、あるいは自殺したということは、これはたいへんなことです。
ですから古来日本では、何か大きな事件や事故や災害時において、常に何人死亡、何人病気、何人負傷まで、その人数は常に明確に把握されてきたし、大災害時のようなときでも、出来る限り正確にその実態を掴もうと最大限の努力が払われてきた国柄なのです。
ここがChinaやKoreaと違うところで、彼の国では、被支配民は人ではなく、野犬や野良猫と同じ野良です。
飼い犬や飼い猫なら、死ねば悼まれますが、野良は死んでも放置されるだけで、数える対象になりません。
なんだか日本が、それに近づいてきているような気がするのです。
大震災時の死亡者数や、戦前からある事故死や他殺、傷害死、あるいは自殺そのものについてのカウントは、古来から行われてきたものだけに、いまもしっかりしています。
しかし、戦後の新たな事態といえる、イジメ問題や等による自殺については、すでに社会的に大きな問題になっていながら、いまだにちゃんとした定義付けも行われなければ、死亡者数、あるいはその手前の傷害者数、不登校者数、悩み事装弾数等々について、明確な取り決めもなければ、その数のカウントも、決して十分とはいえない情況にあるといえます。
そしてその根幹にあるのは、政府やあるいは国会の議員等に、「自分たちは陛下の大切な大御宝を預かっているのだ」という自覚が、まるで失われているということではないかと思うのです。
「自分たちは選挙によって選ばれた議員である」
「自分たちは試験によって選ばれた公務員である」
という認識と、
「自分たちは陛下によって民のために選ばれた臣である」
という認識では、その根幹が異なります。
上の2つは選民思想ですが、下は皇臣民のシラス国の自覚があるからです。
ですからたとえばイジメ問題対策は、文科省によれば
1 道徳教育やコミュニケーション活動を重視した
教育活動、体験活動を推進するとともに、
児童会・生徒会における活動等、
子ども自身の主体的な参画によるいじめの問題への取組を促進する。
2 いじめの未然防止に資するよう、
児童生徒一人一人が安心でき活躍できる教育活動
(授業づくりや集団づくり等)の在り方について研究し、
その成果を普及する。
です。
イジメ問題がきっかけとなって、道徳教育が復活することはとても良いことだと思います。
しかし最近のイジメには、次の3つの傾向があるといえるからです。
1 在日外国人の誤った歴史認識に基づく日本人子女へのイジメ
2 誤った上下観による支配的言動のエスカレート
3 イジメられる側にもっぱら我慢を要求する教育姿勢
1は、日本人はかつて悪いことをしたから、その日本人に対しては何をやっても構わないというものです。
これによって、性的暴行などが発生しています。
このことは、日本国内だけでなく、海外においても日本人子女が酷いイジメに遭っているという事態を招いています。
2は、上に立ちさえすれば、下の者には何をしても構わないという、大陸や半島的価値観の蔓延です。
正義が教えられず、むしろ正義こそが戦争を起こすものだとおかしな考え方に取り憑かれ、結果として正義よりも、上か下かだけが実体として問題にされる。
このことによって、下とみなされた子が、現実に河川敷で撲殺される事件もありました。
3は、「力を行使することは、すべて暴力である」という誤った認識です。
日常的にイジメを受けている生徒が、イジメる側の生徒を殴れば、イジメていた側が被害者となり、日頃、不当なイジメを受けていた側が加害者として処分されます。
目の前で、不良グループから強姦されそうになっている娘を助けるために、親が不良たちを半殺しにすれば、親の側が暴行の現行犯で逮捕されるのです。
こうなると、イジメられる側は、ただひたすら我慢するしかありません。
では、我慢ができない子は、どうしたら良いのか。
学校から逃げる、引きこもりになる、転校する、それがダメなら、もはやこの世から逃げる、つまり自殺するしかありません。
一方において、そのような誤った価値観を社会に蔓延させておいて、その一方で「ただ我慢しなさい」では、イジメられる側は救われません。
おかしなもので、否定が正義と教わった子供たちは、社会に出ても、会社を否定し、組織を否定し、国を否定するだけの存在となります。
結果、自分さえも否定することになる。
古事記を読むと、まさにそのイジメと戦った神様の話が出てきます。
優秀であるがゆえに、命の危険におよぶ酷いイジメを受けた神様が、戦うことの意味を学び、八千矛の神となって、最後には大いなる国の主となるというお話、あるいは酷いイジメを受けていた人々を救うために立ち上がり、どこまでもみんなのために、みんなとともに、戦い、やまとの国の神となった人の逸話が紹介されています。
そして大切なことは、勇気と和みと愛と知性であり、これらをもってまっすぐに生きることこそが日本人の魂であると教えています。
それが「一霊四魂」です。
戦後の教育は、こうした日本人の日本人たるべきところが否定され、GHQによって占領利権を得た人たちが、とっくの昔に占領統治は終わっているのに、いまだに強い力を持って日本を貶め、日本人を貶め、自分たちの行う粗暴な振る舞いを正当化し、そのために社会の正義までをも歪めようとしています。
ものごとには、対処療法と根治療法がありますが、おそらくイジメ問題にしても、自殺問題にしても、日本人が日本人ととしての本来の国柄を取り戻し、正義と徳義を大切にするという国民的意思を明確に持つようにすることこそ、私はすべてに通じる根治になるのだと思っています。
要するに根底の歪みが、社会の隅々ににひずみとゆがみを生んでいるのです。
そうであるとすれば、場当たり的な対処では、もぐらたたきのようなもので、実は何も変わらない。
日本が、真の日本の姿を取り戻すことこそ、社会のひずみを真っ直ぐに立ち直らせる原動力になるのだと思うのです。
お読みいただき、ありがとうございました。


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