議会制民主主義は最良のシステムなのか



20161022 国会議事堂
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日本人に限らず、世界の多くの人々が、議会制民主主義こそが、人類の生んだ民衆の自由のための最良の政治体制だと思いこんでいます。
けれど本当にそうなのでしょうか。
議会は多数民意を反映し、多くの民衆のための政治の場となっているのでしょうか。
実際には、ごく一部の利権者のためだけの政治に陥ってはいないでしょうか。
最良の政治体制と、思い込まされているだけで、実は錯覚ということはないのでしょうか。

簡単な計算です。
選挙区では、複数の人が立候補します。
投票結果が4:3:2:1の得票配分となり、最も多くの4の票を得た人が議員になったとします。
すると敗れた側の6割の人々の政治的意向は受け入れられないということになります。

さらに、こうして選ばれた人たちが議員となって与野党に分かれて対決します。
接戦となり、およそ半々の票で議決されたとします。
するとここでまた、約5割の議員の意向が無視されます。

このケースでは選挙で4割の選挙民の意向しか実は反映していず、議会でも5割の意見での議決となっています。
つまり民意の4割×議員の5割で、全体の2割の民意で議決されたことになります。

しかも、もともとの選挙における投票率が有権者の5割であったとするならば、実際にはさらにその半分、つまり国の有権者のわずか1割の意向しか国の政治に反映していないのです。
そしてその1割の代表が、議員内閣を組織し、国の運営を行います。
これは「1割の人の利益の代表者による、1割の人のための政治」となります。
残りの9割の民衆の利益は、無視されます。


20160810 目からウロコの日本の歴史


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上に述べた数字は、あくまで仮定です。
しかし近年の、たとえば市長選などにおいては、投票率が20%という市町村もあります。
人口3万人くらいの市は、日本全国にたくさんありますが、その場合の有権者数は約2万人です。
投票率が20%なら、投票者数は4000です。
上にあるように、票が4:3:2:1と候補者ごとに割れるとなると、4000の4割、わずか1600票で市長が決まります。議員なら、もっと少ない票で良いのかもしれません。

この程度の数ですと、国内に100万、200万の人口のいる帰化人や、イデオロギー的集団、あるいはカルト教団のようなところが、ほんのわずか住民票の移動などによって投票操作を行えば、市長も議員もいくらでも操作できてしまうことになります。
これでは果たしてその市町村のもとから住む圧倒的多数の住民にとって、ほんとうに良い政治が行われるかは、はなはだ疑問といえます。

国政もまた同じです。
日本の有権者の1割の意向しか反映しないのであれば、わずか700万人のためだけに、1億2千万人の生活が奪われることになってしまうのです。
動員された帰化人票で、200〜300万票が特定議員に流れるというのは、実はおそろしいことです。

要するに、選挙による民主主義と言いますけれど、その選挙や、選挙で選ばれた議員による議会制度というものは、実は、社会のごく一部の特定利権者のためだけの政治に流れやすいという危険をはらんでいるのです。

もともと議会制民主主義というシステムは、19世紀のビクトリア王朝時代の英国の制度に端を発します。
外来王朝である英国で、民衆が王権による圧政を逃れて、民主制による議会の発足を求めたのです。
けれどこれについてルソーは『社会契約論』のなかで、
「人民は自由だと思っているが、それは大きな間違いである。
 彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことであり、
 議員が選ばれるや否や、人民は奴隷となる」
と述べています。
仮に全員参加型の選挙であってさえ、一度選ばれた議員等による横暴が起こることを否定できないと警鐘を発しているわけです。
それがさらに、民意の1割の意向によって決まるとなれば、これはおそろしいことです。

議会制民主主義を、私たち日本は、大日本帝国憲法制定時に西洋から導入しました。
このとき、大きな働きをしたのが、自由民権運動です。
その自由民権運動家たちの主張を大幅に採り入れることで、大日本帝国憲法は民衆から選ばれる衆議院の存在を認める憲法となりました。

衆議院には、内閣が策定した予算を拒否する権限が与えられました。
内閣は、このために毎年の予算策定に際して、選挙で選ばれた議員で構成される衆議院に常に譲歩をせざるを得ず、ついには内閣は、衆議院の与党が構成するようになりました。
これが政党内閣の発足です。

ところが、その内閣の地位を得るために、議会は政友会系と、民政党系に真っ二つに割れました。
両者は常にいがみ合い、互いを否定し、このため社会の隅々までその対立の輪の中に組み込まれ、駅の駅名表示の看板は、鉄道大臣が政友会系のときは右書き、民政党に政権交代すると全部左書きに書き換えられるようになり、全国の町の交番は、不合理なことに同じ町内に民政党系交番と政友会系交番の二つができるという状態となりました。

そして両者は、互いに激しく対立しながらも、互いに決して責任はとらない。
むしろ、対立政党から揚げ足を取られないように、体裁だけを取り繕うようになり、結果として国民の困窮は見て見ぬふりとなってしまい、その一方で、無責任体質が結果として日本を戦争へと駆り立ててしまいました。

国民が望んでいるのは、いつの世においても、誰もが豊かに安心して安全に暮らすことができる社会です。
みんながよく話し合い、ほんとうにみんなのためになる政治をこそ、国民は望んでいるのだと思います。

けれど、そもそもが国民のごく一部の利権者の意向だけに従うのなら、それが国民全体にとって良い政治と成りうるかは疑問です。
もちろん議員個人の中には、本気で国民のことを考え行動してくださる、まさに国民の代表にふさわしい議員がいることは事実です。
しかしそれが、選挙と議会というシステムのもとで、正しく行使されるかは、また別な問題です。

日本は、上古の昔から、天皇のシラス国という国家統治の基本形を築いてきました。
これは、神話の時代の高天原の統治システムとして確立したものであるとされています。
そのシラス統治では、天皇は国家の最高権威です。
そして国民を代表して神々とつながり、また神々のご意向を受けて、国民全部を「たから」としました。
この「たから」というのは、「宝」だけでなく、「田族」とも書きます。
田んぼを営んで働く人々です。

民衆は、神と通じ神々からの直系の子孫である天皇が、これを「たから」とします。
これを「おほみたから」といいました。
そして、その「おほみたから」のみんなが、豊かに安心して安全に暮らせるように面倒をみるのが、臣の役割とされました。

ですから我が国においても、貨幣経済は和同開珎のできた8世紀はじめには、すでにできあがっていましたし、江戸時代には、小判や銀や銅による貨幣経済がすでに確立していましたけれど、公務員(武士)の給料はすべて米でした。

時代は前後しますが、たとえば有名な平安時代の陰陽師の安倍晴明は、いまの相場で言ったら、年収4億円ほどの支給を受けていました。
これを「すごい」と思われる方もおいでになるかもしれません。
けれど、その4億円は、貨幣ではなく、お米で支給されていました。
4億円分のお米など、とてもひとりでは食べきれません。
ではこれが何を意味しているのかというと、安倍晴明は、その4億円分のお米で、知行地の人々の生活に責任を持て、ということだったのです。

米作りは、凶作もあります。
台風や地震、あるいは大火による火災被害もあります。
知行地の民の暮らしに何かあれば、その責任はひとえに知行する者、この場合でいえば安倍晴明の責任となりました。
何が起こるかわからないのは世の常です。
ですから何が起きても困らないように、日頃から、米や野菜を貯え、みんながどんなときにあっても、豊かに安全に安心して暮らせるように日頃から備えていくことが、その4億円分のお米の意味するところであったのです。

後の世の将軍も、あるいはその臣下の大名、あるいは旗本なども同じです。
将軍は天皇の臣下ですから、天皇の「おほみたから」を預かる立場です。
将軍の下にいる大名も、旗本も、「おほみたから」を預かる立場です。
民衆は、上に断つ領主の私有物や私有民や隷民ではなく、どこまでも天皇からの預かりものと規定されました。

要するに「ご拝領の領地領民」なのです。
そのご拝領の領地領民の誰もが豊かに安全に安心して常に暮らすことができるようにしていくことが、人の上に立つ者の使命とされたのです。

つまりこのことは、領民の一部の利権などではなく、常により大勢の利益を優先するという社会システムが確立されていたことを示します。
そしてもし、その統治に不都合があれば、たとえ大名といえども、領地は没収となり、お家断絶、殿様は切腹となりました。
人の上に立って、誰もが豊かに暮らせるようにするということは、一定の権力を持つことになりますが、同時にそのことについて、まさに責任を常に負担する、つまり権力と責任が常に両立した社会システムが確立されていたわけです。

もちろん、長い歴史と、全国大小さまざまな知行地の中には、権力をかさに着る者や、領民の幸せを考えない不埒な者が、ときたま生じたことも事実です。
けれどその場合は、「主君押込」といって、大名であっても家老たちから監禁処分を受けるという、厳しい内部制裁も行われていたのです。

誰もが豊かに安心して安全に暮らせる社会というものは、まさに人類の理想社会といえようかと思います。
そしてそのためには、一部の利権者の都合ではなく、より多くの人々の幸せを願い、それを可能にするための政治システムがなにより大事なのだと思います。

かつての日本には、そのための努力がありました。
頭ごなしに、西洋生まれの議会制民主主義が最良の社会システムとばかり考えるのではなく、もういちど私たち日本人は、日本人としての原点に戻って、必要な社会システムを見直してみるべきときにきたのではないでしょうか。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

日和歌

政治システムでも帝國憲法の方が明らかに優秀
議会制デモクラシー(大衆参加)はどう考えても衆愚政治に陥りやすい、それが分かっているからこそ、帝國憲法では上院(貴族院)と下院(衆議院)があったわけであると思います。
今の衆参では衆愚になるに決まってる。
次善とも言い難い議会制デモクラシー(民主主義は誤訳)でも、それを超えるシステムは今の所、ありませんね。
個人的には、議員の定数を増やしたら良いと思います。それだけ民意を拾えることになるし、議員に出す給与も税金ではなく国がお金をその分出せば、経済にも一役買う。
サボりを起こさせない仕組みづくりは別に必要になるけど、今の弱小保守勢力が議会に行けるようにもなるからそう悪いことでもないと思う。

くすのきのこ

No title
こんにちは。
政治システムは現段階で最善でも、まだまだ発達途上という事でしょう。
ネットを利用した意見反映のシステムを構築していくべきでは?
しかし船頭多くして、船山に登る~wみたいな事もありますからw
皇室には伝統を繋げていく以上の重荷は背負わせてはいけないのだと思って
います。歴史上、政権は倒れていくもの、皇室は続くものというのが定番に
なっていますからwこの二重構造が安定を生み出していると思いませんか?
こういうシステムが作られてきた事が日本の歴史の価値だと思います。
統治方法などいくらでも変わります。重要なのは、過去を顧みて下敷きにし
ながら未来へと進むことではないですか?大戦に敗れた事は呑み込んで、か
えって大きく育つべく学ぶ事が大事ではないですか?
どんな政権の下でも、日本人はまったりと笑ってきたのだと思いますよw


-

No title
最良というより他に比べてまだマシだったからってだけですよこの制度。
ほかにあるならそれを選びますよ。ないからこの制度なんですから・・・

ポッポ

No title
議会制民主主義は国民が選挙をすることで代議士を国会に送るのですから、現在のところこれ以上の方法はないと思います。
これ以上の方法を望むのなら、直接民主主義になるのでしょうけれど、1億2700万人の国民が政治をを行うことなど、現在は現実的でないと考えます。

日本の政治を民主的に行うのならば、一番民主的な方法は国民全体による直接民主主義を行うことです。この場合、赤ちゃんに政治に参加しろというのは無茶ですから、成人による直接民主主義は可能だと思います。(成人の定義をする必要があります。)
もっとも、何千万人の直接政治は今のところ、どうするのです。
今の代議士制ですら国会で議決する前には、それぞれの委員会で詳細を検討しているので、直接的な検討をすることを考えるのは無理です。
でも、今は無理でも未来になれば、今のテレビが青・赤・緑・黄色のボタンでアンケートを採れるように、国民全体がボタンを持って法律を選択できるかも知れません。(今の参議院は、ボタンを押すことで賛否を取ります。)

原稿の間接選挙は、衆議院の場合は1選挙区から1名を選ぶ小選挙区制ですが、これにしに票の多いことは小選挙区制にする前から分かっていました。しに票が最も少ないのは全国を1とする比例選挙ですが、こうすると地域の代表を無視すると言いますから全国を幾つかのブロックとする、比例選挙が取り入れられました。
でも、小政党は総てのブロックで議員を獲得できなくても、ある程度の票を獲得できる政党ならば、全国を1とする大選挙区比例選挙区制が有利なのです。
ただし、この場合には小政党が乱立する虞があり収拾のつかない場合がでますから、極少数人数しか当選できない政党を足きりする必要があります。

そして、二院制度を取るのならば、それぞれの院の選挙を別個の方法にしないと、二つの院は政党比率が似たような代議士数になるため、一つの院で良しとすることになるでしょう。

比例選挙区を覗く場合には、小選挙区よりも中選挙区の方がしに票が少なくなりますから、その方が民意を反映できます。
大選挙区制はトップ当選と最下位当選の差が大きすぎて、これも1票の能力に疑問を持たざるを得ないのですけれど、二つの院の選挙方法を別にするとの考えならば、許されると思います。

民意を尤も反映できない選挙方法を、取り入れたのは誰だろうと呆れます。
それから、選挙に投票に行かない人は、国民が政治を出来る唯一の機会を自らで放棄していると、考えるしかありません。

-

No title
そこまで書かれるのであれば、自ら政治家にチャレンジして見なければとも思われますが。
想いを伝えるのは良いです。
しかし、ここに綺麗事だけコメントする人達はまず、一人も現状を変える為に政治家なんか目指しませんよ。
けれど、小名木さんが政治家を目指すのならば、票を入れる人もいるでしょうし、力を貸す人も出るでしょう。
学生運動の際、煽るだけ煽った教授達。
誰か、責任でも取りましたか。
こういうコメントって、ここでは載りませんよね。
今回ちょっとキツイ言い方しましたが、間違ってもいないと思います。

-

No title
◇◆ボランティアの制服◆◇
エンブレムの盗用疑惑などで問題山積の東京オリンピッ
クですが、以下のようなボランティアの制服も問題です。

もろ半島風なので、パクリなどと半島から揶揄されそう
です。
http://blog-imgs-80.fc2.com/d/e/l/deliciousicecoffee/6dade608.png

m.e

諦める
ねずさん、こんばんは。

自分で書いておきながら不穏なタイトルですね。

えっと諦めると書きましたが、悪い意味の諦める…ではないのです。
単純に言うと、次の世代、その次の世代に花開くような施策を次々と打ち出していく為、現世代は不利益を被るために色々と【諦めて下さい】
そういう意味で【諦める】と書きました。
我ながら斬新だと思いますが、これうちのにゃんこが使う手です。
猫は具合が悪くなると安全な場所でひたすら静かにします。
安全な場所でひたすら回復を待ちます。
それと同じく、現世代は次世代、その次の世代の為の政治、それを念頭に置いて国造りをしなければならない状況に追い込まれました。
現世代は、次の日本の為の養分に徹しなければならない、そこまで疲弊している状況です。
だから諦めるとタイトルに書きましたが、具体的には欲を切り捨てるしかありません。
欲とは、個人の願望を満たす事、個人を重視する余り、国を軽視し、個人のわがままを許し続けたが為に、国が形を失い始めています。
俺の望みが満たされない社会はおかしい、そんな気持ちが当然であるかのように振る舞う輩が増えすぎました。
そういう人達には、はっきり言ってやりましょう。
諦めろと、そんな甘っちょろい事を言える時代は終わったのだと現実を突きつけてやりましょう。
それが日本再生の早道だと思います。
というかこれ、ウシハク国の弊害、そのまんまですね。
貯金は使いきりました、以前のような豪華な暮らしを続けられない、だから節約してね、そんなのは当たり前の話です。
無い袖は振れんのです、お金の話だけではありません。
日本は過去のような個人のわがままを許容出来る社会を維持出来なくなりました。
それだけの話なんですから。

にっぽんじん

人権侵害?
警察によるGPSを使った容疑者捜査が「違法」と判断されました。人権侵害だそうです。犯罪を犯した犯人を捜査するためには容疑者を尾行することもあります。

警官による「尾行」は違法な人権侵害になるのでしょうか。事前に裁判所の許可を取って尾行することはないはずです。警官による「尾行」は合法で「GPS」による「尾行」は違法となるその違いを教えて欲しい。

junn

No title

heguri

No title
何よりも投票率の低さが気になります。どう考えても民意が反映されているとは思えない率の低さです。最低投票率規制するべきですし、仰る通り、ここに何らかの力が働いているとすると、それは恐ろしい事です。議会は党利党略の鬩ぎあいから少しは真っ当になってきたとは思いますが、相変わらず予算委員会での議論は予算とは関係のない議題が多く、まるで小学生のように足の引っ張り合いをしています。制度として議論する内容を規制できないものでしょうか?中継を見ていて情けなくなります。他の委員会でも同じだと思うんですが、残念です。

K

議会主義と民主主義の両立
拝読、致しました。問題意識に共感します。

議会制民主主義は、議会主義と民主主義の融合です。
 議会主義は、社会の同質性が高く、財産と教養を有した「市民」のみが政治に参加したことによって機能していました。
 しかし、・・・
①利害対立の激化、社会問題の複雑化(←要因は産業化や科学の進歩)
 →議員があらゆる専門の議論をするのは不可能
②選挙権の拡大=大衆(賢くない人)の政治参加

以上によって、議会は機能不全に陥ります。
 これらの経緯から考えると、この問題は日本独自の問題ではなく、
議会制民主主義そのものの問題といえると思います。

この問題に対しては、
①行政府(高度に専門化した集団)が頑張る。
②行政府をチェックできる集団(政党)をつくり育てる。
ことが重要と思います。

特にしっかりした政党を組織することが日本的課題と思います。

ひがしかん

最も死票が少ない、とされる小選挙区比例代表併用制を推す議員一派がいますが、最近声が聞こえてきません。
やはりマスコミに抑え込まれているからでしょうか。
以前の中選挙区制は日本に合ったシステムだったのだな、と改めて思います。

荻野 董

No title
もう携帯やスマホなどのネットによる直接民主制に変える時がきた
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

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