人類史の転換点と古事記



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20170111 高天原の夜明け
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神話は、その民族のアイデンティティだと、よく言われます。
神話もある意味、歴史のうちなのですが、物事には色々な側面があるわけで、その全てを記述するということは、なかなかに難しいことです。

たとえば秀吉の朝鮮征伐といえば、日本による朝鮮侵攻ということになるのですが、ところがよく調べてみますと、朝鮮の民衆はむしろ秀吉がやってくることを、その多くが歓迎しています。
その一方で、日本から朝鮮半島に上陸した大名の中には、朝鮮側の味方になって、日本と戦った武将などもいるわけです。
このことは個人のレベルにまで降りてみれば、あるいは個々人の意識のレベルにまで降りて行ったら、もっと複雑になります。

また、私は民進党は、民主党という名前であったときから好みませんが、ところがその議員の中には、下手な自民党の議員よりもよほどしっかりとした愛国心をお持ちの先生もいるし、それを信じて熱心に活動している支持者の方もおいでになるわけです。
たまたま選挙区の関係で、自民からの出馬が出来ず、やむなく別な政党から出馬したというケースもあるわけで、一方、自民の中に、悪名高い民進党議員よりもはるかに売国的思考の持ち主もいたりします。
世の中は多面体なのです。

こうして多くの人々が、さまざまな意識で織りなす複雑で多様な活動を、歴史としてひとつの筋書きの上に合理的に配置するには、事実関係のかなりの部分が削ぎ落とされることになります。
そして削ぎ落とすことによって描かれる歴史は、これは神話も同じなのですけれど、ストーリーを持つことになります。


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そのストーリーを、どのような筋書きのもとに描くかは、大きな問題です。
西洋のヒストリアのように、活躍譚、英雄譚として描いたり、あるいはどこかの国のように、現在の政府の正統性を主張するために、それまでに行われたすべての悪行を前の政府等に押し付けるという記述もあります。
また日本では、そうした悪行がない分、かなり正確に歴史が描かれてきましたが、その日本でも、事実よりも建前が重視されるという傾向があります。
そもそも歴史を記述する上での「書かれた記録」自体が、「かくあらねばならぬ」、「〜ということにしておこう」といった体面を整えることが重視されていて、かならずしも真相を語っていないということがよくあるわけです。

このような意味からすると、意外と、まともに記述されているのが、なんと古事記に描かれた日本神話です。
古事記に描かれた神話は、内容的にはウソであって、「真相はかうだ」みたいなことが言われたりしますが、そもそも古事記ははじめから、「学びを得る」ということを目的にひとつひとつの挿話が綴られています。
このことは古事記の序文において、「この書は国家の典教として書いた」とはっきりと謳われています。

早い話、会社などにおいても、誰が誰と会ったとか、誰がその企画案を出したかとかいう事実の羅列よりも、そのプロジェクトがなぜ成功できたのか、どうして途中で崩壊したのかといった具体的分析と、その分析から得られる教えや教訓こそが、いまと、そして未来に向けて必要とされる情報となります。

そしてその教訓を後輩たちに述べて生きる知恵にしてもらうためには、たとえば事実関係としては、
Aさんの問題意識から始まって、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんを経由して、Fさんによってその企画が実現したということであったとしても、主題が当該プロジェクトの成功理由であるとするならば、
 Aさんの問題意識
    ↓
 Fさんによる実現とその結果
だけを記述すれば足りるわけです。

以前、トクガワノミコトの話を書いたことがあります。
作り話ですが、江戸から昭和にかけての歴史を、何千年も経ってから神話として記述するならどうなるかという話です。
「トクガワノミコトは、関ヶ原で勝利して国を統一したが、外国からペルリノミコトがやってきたときに、その国をメイジミコトに譲り渡した。
その後、トクガワノミコトは、メイジノミコトと一緒になって、シンノアクトクヒコやロシアノヨクヒコと戦って勝利し、世界から植民地支配の悪神を追い出した」みたいな話です。

細かなところは全然違います。
けれど、大筋からしたら、そんなものです。
そして上で伝えようとすることが、たとえ一時的には敵味方に別れることがあったとしても、本当に多くの人のためになることならば、一致団結して人類の福祉と幸福のために頑張り抜くこと、それが世界に平和と繁栄をもたらすといった「教え」になるわけです。

私達日本人はいま、神話を通じて、シラス(知らす、Shirasu)、ウシハクや、魂の大切さ、本来、地球上のすべて(もっというなら宇宙のすべて)は、神々のものであって、我々はそれをお借りしているにすぎないといった、日本に古くから伝わる概念を取り戻しつつあります。

そしてその輪は、おそらくこの数年の間に日本人の常識となり、向こう20年のうちには世界の常識として広がっていきます。
私たちはいま、大きな人類史の転換点にいるのです。

そしてその人類史の転換を促しているのは、まぎれもなく古事記なのであろうと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

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No title
▅▀▅▀ベーシックインカム▀▅▀▅
第四次産業革命以降、特に、真性特異点にせよ集積特異
点にせよ、特異点後の第五次産業革命以降はベーシック
インカムが必要となりそうです。その場合、社会保障を
全廃とする、元来の新自由主義の定義の本物にするか、
ある程度残す疑似的なものにするかの判断が必要になり
ます。

-

いつもありがとうございます。
秀吉の朝鮮出兵で、鉄砲衆で有名な和歌山の雑賀党も朝鮮側について秀吉軍と戦ったそうです。 今でも雑賀衆の子孫が韓国にいて、朴槿恵の強い支持者達との事。自民党の雑賀議員が韓国と親しいのもそのせいかも知れません。朴槿恵は政権当初は、側近に唆されて反日を喧伝してしましたが、彼女は本当の事いえば親日ですよ。 最初から中国共産党に媚びを売らずに、日米と親密関係を保つようにしていれば、末期を汚す事が無かったのにと想いますが、韓国人の民度が低すぎるので、いかしかたないです。
滅びの道へ突き進んでいるのが、韓国です。 日本国は一切助ける必要は、ありません。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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