◆『ねずさんと語る古事記 壱』絶賛発売中!

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(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています)『ねずさんと語る古事記』について、すこしご案内をしようと思います。
今回発売になりましたのは、第一巻です。
この古事記は、1〜3までの三巻建てで、その第一巻がいま発売になっているわけです。
最初一巻が出る前に、出版社さんには三巻までの原稿を渡してありますので、二巻は夏頃、三巻は冬頃に発売の予定です。
この本では、古事記の神代から初代天皇であられる神武天皇(神倭伊波礼毘古命)までを解説しています。
すべて、原文、読み下し文、現代語訳、解説付きです。
全体の構成は、
第一章 古事記序文
第二章 創世の神々
第三章 伊耶那岐、伊耶那美
第四章 天照大御神と須佐之男命
第五章 八俣遠呂智(やまたおろち)
第六章 大国主神
第七章 葦原の中つ国の平定
第八章 迩々芸命(ににぎのみこと)
第九章 海佐知毘古と山佐知毘古
第十章 神倭伊波礼毘古命
となっています。
このうち、いま発売中の第一巻では、第一章から第三章までを扱っています。
続く第二巻は、
第四章 天照大御神と須佐之男命
第五章 八俣遠呂智(やまたおろち)
第六章 大国主神
第三巻は、
第七章 葦原の中つ国の平定
第八章 迩々芸命(ににぎのみこと)
第九章 海佐知毘古と山佐知毘古
第十章 神倭伊波礼毘古命
という構成になろうかと思います。
このなかで、一番内容がむつかしいのが、第一巻です。
二巻になりますと、
第四章は、いわゆる国家観を形成する上でのお話、
第五章は、本当の勇気とは、そして日本文明の本質とはといったお話、
第六章は、日本人としての勇気のお話となり、
三巻では、
第七章は、組織における人事と報告のお話
第八章は、商業国家とモノ作り国家の成り立ち
第九章は、国際関係にも応用できる重要なお話
第十章は、戦うときに必要なこととは何か
といった、かなり身近な生活や、企業経営、あるいは社員としての心得など、実生活に応用のできるお話になっています。
そこで最初は、古事記は第十章から逆に遡る形で本にしようかと、何度か原稿を書き直したのです。
ところが、
第一章で、古事記とは何か
第二章で、古事記の持つ世界観
第三章で、神とはいかなる存在か
を明らかにしておかないと、第四章以降の物語が「なぜそうなるのか」ということがわからなくなってしまうのです。
そして古事記の面白いというかすごいところですが、第十章まで読み進むと、逆に今度は第一〜三章が、なるほど、そういうことであったのかと、完全に腑に落ちるような仕組みになっているのです。
そこでいろいろ考えた末、古事記の記述に従って序文から順番に構成したのですが、
特に第二巻は、企業の経営者や管理職の方にとって、
第三巻は、働く現職世代の方々にとって、必要な情報がてんこ盛りになっています。
日本は世界でただ一国、植民地支配を受けずに来れた国家であり民族ですが、あらためて古事記を読んでみると、日本が欧米列強の植民地支配を受けずに済んだのは、江戸時代にまさに古事記が研究され、国際関係や国家の在り方について、深い考察がされていたからこそのことであったとわかります。
古事記は、天皇の詔によって編纂が開始され、天皇の命によって、天皇に献上された、当時の日本における国家事業としての我が国の正式な公的史書です。
もちろん、そうではないとする異説があることも承知しています。
しかし古事記の序文を読む限り、天皇の詔や命によって書かれ、提出されたとある以上、もし、これが偽書ならば、天皇の詔や命を騙ったとして、作者は厳罰に処されるべきものです。
けれど、そのような事実はありません。
つまり、古事記の序文にある「天皇の命によって、天皇に献上された、国家事業」ということは、それが事実であったとみるべきものと思います。
そして古事記が「天皇の命によって、天皇に献上された、国家事業」ならば、そこに書かれたことは、ひとつひとつが意味があって書かれているということになります。
つまり、古事記は、荒唐無稽な子供向けの童話ではなく、大人が読む史書であるということです。
子供向けの童話なら、頭が八つある大蛇であっても、それはそれで良いのだろうと思います。
なにせ童話なのです。
想像力の世界だけで楽しめれば良いし、そのなかに、因幡の白うさぎがワニを騙したから怪我をした、だから嘘をついてはなりませんよ、という程度の理解でことが足りようかと思います。
しかし「天皇の命によって、天皇に献上された、国家事業」であり、大人が読むのであるならば、その程度の読み方では、いけないと思います。
大人には大人の古事記の読み方があるし、そこに深い意味があり、子孫に伝えるべき大切な何かがあるからこそ、国家事業として書かれたと考える必要があると思うのです。
つまり、大人には大人の古事記の読み方があるのです。
そして何千年経っても色あせない、大切な教えがあるからこそ、古事記はそのことを記しているのであると思います。
ということは、因幡の白うさぎも、ヤマタノオロチも、そこには伝えるべき大切な、国家事業の基礎になるであろう大切な教えがある、ということです。
そこを読まなければ、古事記を読んだことにならないのだと、私は思います。
これは性格もあるのかもしれませんが、私は、頭ごなしに「頭が八つある巨大な蛇」と言われても、納得できません。
もしそのような生物がいるのなら、似たような生物の化石が発掘されるか、現代にもそのような生物がいなければおかしいと思うし、オロチが越の国の悪者だというのなら、何故北陸道の悪者が、いちいち奥出雲までやってきたのかという点について、合理的な説明がなければ納得できません。
もちろん世の中には、荒唐無稽な話を頭ごなしにされても、それを素直に信じることができるという方も大勢おいでということは、わかります。
しかし、書というものは、必ず目的があって書かれているものです。
とりわけ国家事業としての史書ということであるならば、そこには子孫に伝えるべき大切な何かが書かれているはずです。
そしてそのことを、忠実にしっかりと読み解いていくのでなければ、それは古事記を読んだことにならないのではないかと思うのです。
そしてそのような視点で書かれた古事記の解説書は、残念ながら、あまりありません。
しかし、日本が壊れそうになっているいま、そのことを踏まえて古事記を再考してみることは、絶対にひつようなことだと私は思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

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「お詫びと訂正」
第一巻八十三ページに「これは千葉の常若神社の渡邊宮司から教えていただいた話なのですが、聖徳太子の十七条憲法の各条文は、それぞれ創成の神々の神名と関連付けて書かれているからこそ、十七条なのです」とありますが、私が教わったことは古事記と聖徳太子に関するお話であり、聖徳太子の十七条憲法と神々の神名との関連付けは教えていただいたことではなく、私の考えであると、渡邊宮司をはじめ、関係各位に深くお詫びして訂正いたします。
コメント
自由結社(すみません、ネットネームです)
大人には大人の古事記の読み方があると言われることに深く共感しています。
現代につながる、本質的な講演に心打たれました。素晴らしいです!
自分も、子孫に伝えるべき大切な何かがあると思っていて、
独自の五行思想で古事記解釈をしてます。
そこで、ねずさんの解釈と本質が似ていると思って嬉しくなったのですが、海幸と山幸の神話でのところ「利己的な心」と「利他的な心」の比喩として、利己主義の末路を戒めていると自分は思っています。
そして、現在の近隣諸国と日本の立場も表しているように感じています。(特に韓国と日本)
また、霊力の玉は、利己主義の相手の扱い方(欲に溺れさせ、そこから救い、を繰り返し)従えさせる方法を教えていると思っています。(勝手にですが…)
海幸山幸のところは、自分の動画でも説いているのですが、
ぜひ古事記の原文から詳しいねずさんに見ていただけたらと思いました。(自分の解釈が見当違いかもしれませんし、一つの意見として捉えていただければ幸いです)
動画のリンクを載せさせてください。
【道徳とは何か?】正しい心によって身が修まる 修身 「古事記」と経書「大学」と「陰陽五行」
https://youtu.be/0Sg_1cjEj8g
11:07~古事記、海幸彦と山幸彦の神話について
視聴していただけたら幸いです。
最後に、ねずさんのおかげで学のない私の古事記の理解が深まりました。感謝します!
出版された古事記の本も続きを楽しみにしております!
長文と乱文、失礼致しました。
2017/04/14 URL 編集
junn
http://resistance333.web.fc2.com/html/japan_korea_merger2.htm
2017/04/13 URL 編集