対抗国家における対抗とは



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20170414 対立
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2002年に、韓国で出版された本で、邦題が「親日派のための弁明」という本があります。
著者は、金完燮(キム・ワンソプ)という人です。
韓国で有害図書の指定を受け事実上発禁処分となった本です。

この本の中に、「キム・ソンス君の証言」という実話があります。
以下の事件に加わった、キム・ソンス少年(当時)が、後年、告白した実話です。

以下に引用します。

 ***

「和夫一家殺害事件」キム・ソンス君の証言より

日韓併合時代、朝鮮に移り住んだ日本人の中には、明らかに立派な人々も多かった。
普段から人情に厚かった和夫は、小作料を収穫全体の10分の1しかとらず、村人達を家族のように考え、朝鮮総督府の法令で規定された小作料の中から最低限しかとらなかった。

貧しい朝鮮の小作人が食べ物が無いと哀訴すると、喜んで食べ物を分け与え、
村で誰かが亡くなると、家族全員が駆けつけて食事の用意はもちろん、自ら慟哭までして悲しみを分け合った。
和夫は近くに行き場のない孤児がいると、連れ帰って面倒を見ていたがその数は一人、二人と増え、四、五年たつといつのまにか私設孤児院規模にまで増えてしまった。
和夫夫婦はこれら孤児たちを家族のように愛し、自ら喜んで彼らの父、母を称した。
和夫の家族は、ふだん、このように朝鮮人を愛し、日本軍国主義の簒奪に憤慨するような人々だった。

しかし彼らは、日本の天皇が降伏宣言をした1945年8月15日、自分たちが育てた朝鮮人孤児たちにより、凄惨に殺害された。


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その日、和夫が実の子のように育て、東京帝国大学まで留学させていた朝鮮人Aを中心に、和夫の家で教育を受け、成人するまで育ててもらった朝鮮人青年達が、カマとツルハシ、シャベルをもって、和夫のもとに押しかけた。
当時、現場にいたキム・ソンス君は、この時の状況をこう語る。

和夫(優しい目で)「何故こんなことを、お前たち。」
朝鮮人A「チョッパリ!日本へ失せろ!失せろってんだ!!」
和夫:(わざと怒り声で)
「私が何かお前たちに間違った事をしたかい? 
 お前たちは、みな私の子供達だし、
 私はこの家の家長でありお前たちの父親だ。
 お前たちの祖国が独立する事は、
 私も日頃から強く望んできた事だ。
 踊りたくなるような嬉しい日に、
 なんだって凶器を持って私のところにつめかけてきたんだ? 
 私はお前たちをこんな風に教育した覚えはない。
 (涙を流して)
 本当に悲しいよ、朝鮮の子供達。
 私は愛情を注いで育ててきたが、
 結局、日本人と朝鮮人は交じり合う事は出来無いということなのかい?
 お前たちが望むんなら、帰ってやろう」
朝鮮人A 意味深長な目配せをBに送る。
(財産を全部処分して帰ったら、俺達はどうやって食ってくんだ?)
朝鮮人B「死ね!チョッパリ!!(日本人への蔑称)この糞野郎!!!」

次々にツルハシが和夫の後頭部に振り下ろされた。
同時にたくさんのシャベルとカマが体をズタズタに引き裂き始めた。

和夫の妻は耐えられずに飛び出してきた。
それまでじっとしていた朝鮮人Cは、和夫の妻を見ると、彼女の髪をつかんで庭の片隅まで引きずっていった。
そして、なんとその和夫の孤児達13人は、一週間前まで「お母さん」と呼んでいた“彼女を強姦し始めた。
彼女はひどい集団強姦の途中で虐殺された。

朝鮮人Dは、普段、お母さんと呼んでいた彼女の「全身をめった刺し」にし、それでも足りずに「内臓をかき出して」撒き散らした。

和夫には「ひみこ」という娘が一人いた。
普段から模範的で良い子だった「ひみこ」は、学校が終わって家に戻り、両親に起きた“惨状を”見ると、気が触れてしまった。
当時、「ひみこ」の慟哭が何日も続き、近所の住民は眠れなかったという。

その後、孤児となった「ひみこ」は、食べ物乞いに村を回ったが、誰一人見向きもせず、知らないふりをした。
結局、「ひみこ」は9日後、村の橋の下でやせ衰えた死体となって発見された。
「ひみこ」は小学六年生だった。

和夫の財産は、和夫が精魂込めて大切に育てた朝鮮人孤児達(この恩知らずの鬼畜ども)の手に丸ごと渡り、この事件は、『村人達の沈黙の中で徐々に忘れ去られていった。

 ***

この本を書いた金完燮(キム・ワンソプ)さんは、来日した折り、西村幸祐さんとの対談で、今後の日韓関係について、次の3つのことが必要であると語っています。

1 日本は韓国政府に対して、反日教育を中断するように強く要求しなければならない。
日本政府は、まるで罪を犯した人のような態度をとって、韓国の反日教育を認めています。
日本政府はもっと強い姿勢を取らなければなりません。
2 日本国民が、昔、日韓は同じ国であったという認識をもっと広く知るべきです。
3 日本人は、一つ、二つ上の世代の日本人が、朝鮮のために注いだ汗と努力、そして奉仕したことを知るべきです。

要するに、日本人は、日本人が明治から終戦時まで、朝鮮半島で何をしたのか、ちゃんとした事実を知るべきだと、キム・ワンソプさんは言うのです。
そして同時に、日本は韓国に対し、韓国の反日教育を止めるように、強く要求すべきだというのです。

本の出版が2002年、
この対談があったのが2011年のことです。
今年は、出版から15年、対談から6年が経過しています。
けれど、日本政府が韓国に反日教育を止めるように要求したことは、これまで一度もありませんし、日本が半島でいかなる善政を施したのかについて、政府の公式見解が出されたこともありません。

そして今般の半島有事の危機を迎えています。

なぜ日本国政府が韓国への強い要求をしてこなかったのか。
その答えは、戦後の日本が、戦前の日本に対する「対抗国家」であったからだとうことは、一昨日に述べさせていただきました。

この「対抗」という言葉ですが、私たち日本人は気をつけなければならないことがあります。
それは、「もともと日本語には、現代語風の意味での対立とか対抗という言葉がない」という点です。

「対」という字は音読みが「タイ、ツイ」で、訓読みは「ならぶ」です。
つまり日本語で「対」というのは、並ぶという意味です。
だから「一対(いっつい)」というような使い方がされます。
「対立」は、こう書いて、訓読みすれば「ならびたつ」です。

「対抗」は、すこしやっかいです。
なぜなら「抗」という字に、訓読みがないのです。
小説などでは、「あらが(う)、こば(む)、はりあ(う)、ふせ(ぐ)」というときに、この「抗」の字が使われることはあります。けれど、定まった訓読みがないのです。
つまり、「抗」という字は、「コウ」という音読みしか、本来、ない字です。

「抗」という字は、「抵抗」などに使われます。
こう書いて「テイコウ」と音読みします。
つまり、「対(つい)」という字は、「抗」の字が付くことで、本来日本にあった「ならびたつ」という意味の語から、突然変異して「対峙してあらがう、争う」といった意味の熟語になっています。

そもそもいたずらに「対立する」とか、「対抗する」という概念は、本来、日本にはなかった概念です。
対立は、英語では、「Polarize」とか「Opposition」、あるいは「Conflict」がこれに相当します。
「Polarize」は「偏向する」とか「分裂する」、
「Opposition」は「反対する」、
「Conflict」は、「争う、叩き合う」といった意味に用いられます。
なかでも「Conflict」とは、「Contrast(コントラスト=対比)」の変化語ですから、ある意味わかりやすいかもしれません。
「conflict with A」となれば、これはまさに「Aと対立する」という意味になります。

「Opposition」は、「Binary Opposition」となると、二項対立となります。
異なった二つの概念が、まさに対立していることを意味します。
いずれにせよ、アーリア系の語族には、古来、こうした対立や対抗の概念が強くあります。
それは競争であり、叩き合いであり、戦いであり、分裂であり、闘争を意味します。

ところが、言葉はあっても、日本語にはもともとそのような概念が存在しません。
関が原も、両雄並び立って雌雄を決したのであって、東西の対立によるものではありません。
概念がないから説明さえできないのです。

その意味で、幕末に翻訳語として生まれた「対立」や「対抗」は、ある意味とても便利な言葉なのですが、日本人には、もともとそのような概念が備わっていないため、言葉の理解がいまだにできていません。
アーリア系語族においては、「Polarize、Opposition、Conflict」は、敵と闘争し、戦い、勝利して相手を打ちのめし、抹殺し、消滅させるまで戦うという意味を持ちます。

このことは、大陸や半島でも同じです。
彼らにとっての「対抗」は、「敵と闘争し、戦い、勝利して相手を打ちのめし、抹殺し、消滅させるまで戦う」という意味になります。
従って「対抗国家」であるということは、対抗する対象を敵として、闘争し、戦い、勝利して相手を打ちのめし、抹殺し、消滅させるまで戦うことになります。

ところが日本語には、もともとそうした概念がありませんから、言葉だけが上滑りします。
日本人にとっての武力行使は、相手を討ち滅ぼすものではなくて、どこまでも正義を貫くために、相手を懲らしめるためのものですから、相手が「まいった」といえば、それで終わりです。

まさか、相手が徹底抗戦するとは思っていないし、
原爆を落とされても、なお、相手の良心を信じてしまうのが日本人です。
戦後に徹底的に蹂躙されていても、なお、相手を人としてその良心を信じようとしてしまうのです。

このことは日本人の美徳ですし、これからも大切にしなければならないものと思いますが、現実の「対抗国家」という脅威の前に、このままでは日本は飲み込まれ、蹂躙され、破壊されてしまいます。

では、どうしたら良いのかといえば、目先の対応については、現実の脅威が迫っている状況において、政府には断固たる措置をお願いするしか、いまできることはありません。
むしろ半島有事は避けられず、その影響は日本に強く及ぶという現実を前に、日本は一気に非常時戒厳令を敷いて、日本から反日的なもの、戦後的対抗国家的なものを徹底排除するしか、日本の生き残る道はないものと思います。

その上で、その先の日本は、日本的なもの、縄文以来の日本的伝統と文化と歴史を、あらためて蘇らせていく必要があると思います。
なぜなら、日本的精神、日本的文化こそが、世界の庶民がもっとも待ち望んでいる、人類史の栄光といえるからです。

私たち日本人は、そうした日本精神を、大々的に世界に向けて発信していく必要があると思います。
英語ができれば、世界に向けてコミュニケーションを発揮できるのではないのです。
日本人がどんなに英語に上達しても、もともと英語圏の人々の英語力には及びません。
しかし、日本の文化を説明できるのは、日本人にしかできないことなのです。

つまり、日本人が日本の文化を知らなくて、世界の人々とのコミュニケーションは、実は不可能なことです。
終戦時の悲惨が、二度と繰り返されることがあってはなりません。
そのためには、日本人がもっと日本を知り、その日本を世界に向けて堂々と説明していく必要があります。
その説明責任は、日本にあるのです。

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「お詫びと訂正」
第一巻八十三ページに「これは千葉の常若神社の渡邊宮司から教えていただいた話なのですが、聖徳太子の十七条憲法の各条文は、それぞれ創成の神々の神名と関連付けて書かれているからこそ、十七条なのです」とありますが、私が教わったことは古事記と聖徳太子に関するお話であり、聖徳太子の十七条憲法と神々の神名との関連付けは教えていただいたことではなく、私の考えであると、渡邊宮司をはじめ、関係各位に深くお詫びして訂正いたします。

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コメント

渡辺

10年前とは違い、50才前で世の中に関心を持つ者なら、誰も戦後価値観を盲信はしていないでしょう。この数年の世界の転換には、流石に去勢された日本人も、認識を改めざるを得ない『現実の厳しさ』そのものが表れています。白人とはどういう生き物なのか、チャイニーズとは、イスラム文化圏の人々とは。はっきり解っている事は、何の構えもなく無闇にこうした何処の馬の骨かわからない『他人』を我が家に入れれば、早晩破滅するという事です。共謀罪が多少の歯止めにはなるかもしれませんが、スパイ防止法や公人の国籍条項・父系血統主義の復活なども必要です。『日本は日本人だけの国ではない』という発言に誰もが呆れても、実際はその様に進んできたとしか思えません。緑豊かな我が国を、砂漠と岩山の不毛な荒地に変えさせる訳にはいかない。私たちは日本に責任がありますから。

くまりん

コクリコ坂
おとうさんが朝鮮戦争で亡くなった話 前の戦争で艦隊がないから民間船で人を運んだりしてた
アメリカと朝鮮半島をうらみます。

-

朝鮮は清国領、但し任那は日本に返還とするべきだったと日清戦争を反省。

くすのきのこ

No title
こんにちは。
あのチャイナ地区に次々と立った王朝が、何故ハントウを属国のままにして
呑み込もうとはしなかったか?もちろん理由があるはずです。
共生できない民族であったからでしょう。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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