レミングの行進



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20170604 レミングの行進
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20170526 古事記弐


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 *****

げっ歯類のレミングといえば、死の行進で有名です。
個体数が増えたレミングが集団で行進した挙句、川に飛び込んで集団で死んでしまうという話を聞いたことがある方も多いかと思います。

普通に想像して、一匹一匹のレミングに、集団自殺しようとか、この行進は死への行進なのだとかいう意識はないことでしょう。
どのレミングも、みんなが行くから、ついていきます。
仲間たちが進んでいるから、自分もそれについて行っているだけかもしれません。
けれどその先には、川があり死が待っている。
そのことを誰も知らずに、集団で行進する。

そんなレミングの行動は、「レミングの死の行進」と呼ばれ、
「いまの日本は、まさにレミングの行進をしているのかもしれない」
なとどいう比喩に用いられたりします。
太古の昔から連綿と続いてきた日本の文化文明を忘れ、多くの人が目の前の享楽へと走る姿は、レミングに似ているのではないかというわけです。

ところが、実際には、レミングには、そのような集団自殺をするような行動特性はありません。
どういうことかというと、レミングの集団自殺は1958年のディズニーのドキュメンタリー映画『白い荒野』が元になっているのですが、これは実はカメラアングルによる作り話しかないのです。

つまりこの映像は、サイパンにおける日本人女性の集団飛び込み自殺の映像にレミングをだぶらせた、故意による映像です。
実際のレミングには、そのような行動特性は存在しないということが、いまでははっきりとわかっています。
要するに私たちは、つくられた幻想に騙されていたのです。


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同様に、日本がレミングのように集団自殺することも、決してありません。

日本は、幕末の黒船来航以降、欧米列強による植民地支配と人種差別から身を守るために国の形を変え、そして大東亜の敗戦によって、さらに国のカタチが外圧によって変えられています。
そして敗戦後に生まれた、いわゆる「敗戦利得者」が、戦後日本の裏社会を牛耳り、また昨今では表社会にまで出てきました。
さらに日本に対抗してできあがった近隣国が、日本を貶めるためにあらゆる工作活動を行っています。

けれど、日本が死ぬことは絶対にありません。
なぜなら日本は、あらゆるものを飲み込んで腹の中に納め、工夫改善して生きる栄養に変えてしまう国だからです。

おもしろい話を聞いたことがあります。
日本の大学生は、大学に行かずにアルバイトにばかり精を出している。
自分もそうでしたけれど、大人になって振り返ってみれば、実にもったいないことをした、あれは良くないことであったと長く思っていまいた。

諸外国では、大学生のアルバイトは固く禁止です。
欧米の優秀な大学では、バレたら即時放校処分となります。
つまり大学生がアルバイトをすることは、諸外国では悪事です。

ところがある外国の大使によれば、日本の大学生は、
「アルバイトをして親の経済的負担を軽減させている。
 これは親子の絆を大切にする日本人の素晴らしい行動特性であり、
 いまや世界の大学が日本に見習って、
 従来の制度を変えようとしている」
というのです。

近代までの時代なら、大学に行けたのは、基本、貴族の子弟でしたから、大学生は経済的な負担など考える必要さえなかったわけです。
ところが現代では、一般の庶民が大学に入るようになった。
そうすると、一般庶民は必ずしも豊かではないから、大学生は奨学金を得るか、親が莫大な借金をするしかない。
ところが日本の家族主義は、片務的に親が子の面倒をみるだけでなく、子が自立して親の負担を軽減しようとしている。
これは、「ものすごい社会の仕組みです」と、その大使はおっしゃいました。

東日本大震災の際にも、避難所に救援物資が届くと、ごく自然な行動として若者たちが各家への食料の配布を手伝う。
掠奪なんて起きません。
こうした日本人の周囲への気配りは、いまや世界中で大きな評判を生んでいます。

実は、ほんの20年ほど前までは、日本人の海外での評判は必ずしも良いものばかりではなかったのです。
日本人は恐ろしい集団であり、すぐにヒステリーを起こし、個人でも集団でも平気で暴行を働く恐ろしい人たちという認識もあったのです。
ところが、某国が社会的に力をつけ、自分たちの国やテリトリーを自慢するようになると、実は、そうした非行を行っていたのは日本人を自称していた、なりすましのニホンジンであったのだということが、世界中に知れ渡るようになってきたのです。

10年ほど前までは、まだ混乱もあったようですが、今では、社会の上層部から一般の庶民に至るまで、東洋人には、約束をちゃんと守る東洋人と、身勝手で嘘つきで暴力的な特定国人がいること、そしてその特定国人は、ニホンジンを詐称していることなどが、広く知れ渡るようになりました。

なかでも日本人の持つ行動特性や文化は、19世紀以降に様々に論議された欧風の社会思想をはるかに越える素晴らしいものがあり、とりわけ文学、思想、哲学、芸術等の人文分野では、日本に学ぶことが世界に通じる論や作品作りに欠かせないと公然と言われるようになりました。

少し考えたらわかることですが、もし日本が隣国の態度が気に入らないからと宣戦布告して、あるいは宣戦布告もなしに侵略的攻撃をすれば、日本は世界中から非難され、その経済基盤さえも失うことになるでしょう。
同様に、近隣国が日本を一方的に侵略すれば、やはりその国は世界中から非難され、国際的地位も国際関係に基づく経済もすべてを失うことになります。

もちろん日本の内部崩壊を懸念する人もいます。
しかし日本人は馬鹿ではありません。
すでにメディアを利用した日本人愚民化工作は、多くの日本人に明らかなものとなっています。
相変わらずテレビにはまっているのは、高年齢世代だけで、いまや若者の多くはテレビなど見ません。

歌も同じで、テレビに頻繁に登場する最近の歌手よりも、テレビに出ることのない初音ミクの方が、舞台をすれば人が集まります。
要するにメディアの構造が変化しはじめているのです。
テレビ関係者は、ネットを再三否定しようとしますが、そのテレビ番組の多くが、ネットから情報を得てつくられているのが現状です。

以前、麻生副総理が総理だった頃、さかんに「日本の底力」という言葉を口にされていました。
当時のメディアは、それを半ば馬鹿にしていましたが、実は日本の底力は、ものすごく大きいものです。
大きいから世界を500年以上席巻した植民地支配さえも終わらせてしまったのです。
それは日本人の誰かがそうしたいと思ったからそうしたのではありません。
日本人が必要に迫られてとった行動が、結果として世界から植民地支配を終わらせてしまったのです。

明治維新は、嘉永6年(1853年)を起点とし、動乱を経て、元号が明治に変わったのが明治元年(1868年)のことです。
遠い昔のように思う人が多いですが、今年が2017年ですから、わずか149年前の出来事です。
いま75歳の人は、ちょうどその中間点の昭和17年(1942年)の生まれです。
ということは、大戦中だった昭和17年に75歳以上だった人は、なんと江戸時代の生まれであるということです。
要するに、そんなに遠い昔ではないのです。

その明治維新は、嘉永6年の黒船来航に始まり、1890年(明治23年)の大日本帝国憲法施行によって、明治維新はひとつの終期を迎えたと考えています。
あるいは1890年(明治23年)の第一回帝国議会開催を以て、近代化が終了したと説く方もおいでになります。
そもそも不平等条約の改正をめぐって幕末動乱が起きたから、不平等条約が解消した明治44年(1911年)をもって、終期とする先生もおいでになります。

けれど幕末明治維新は、開国か攘夷かの争いで始まったということを、誰もが知っています。
つまり欧米列強による世界の植民地支配、人種差別に対して、国を開いて外国と対等に付き合える道を選ぶか、どこまでも外国人の侵入を拒否して鎖国を続けるかの争いが、幕末動乱の第一の動機です。
なぜこれが大問題となるかといえば、我が国が上古の昔から維持してきた日本人の日本人としての日本的家族観や、社会にある根源的構造を保持するためです。

もっとはっきり言ってしまえば、「天皇」と「おほみたから」の関係を、国を開いて保持するか、鎖国して保持するかの争いが、幕末動乱の根底です。
結果、開国派が勝利して明治日本ができあがりますが、大東亜の敗戦までの間に、戊辰戦争、西南戦争、佐賀の乱、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日華事変、大東亜戦争と、わずか80年の間に、8度もの大きな戦乱を招くことになりました。

しかし陛下の大御心は、

 よもの海
 みなはらからと思ふ世に
 など波風の たちさわぐらむ

の和歌に明らかな通り、日本人だけが権力からの自由を得た愛と喜びと幸せと美しさを求める民ではなく、世界の人々が支配と抑圧、隷属と簒奪からの自由を得、愛と喜びと幸せと美しさを実現することこそ陛下の大御心です。
そして幕末の戦いが、天皇とおほみたからを保持するための戦いとするならば、いまなお日本は明治維新の延長線上、つまり内乱と戦いのさなかに、日本はあります。
ですから私は、明治維新から150年、いまだ明治維新の戦いは続いていると考えています。

そして、大東亜の敗戦を経由しても日本が滅びなかったように、これからも日本が滅びることはありません。
なぜなら、それは、人間が愛と喜びと幸せと美しさを求めるための戦いであるからです。
そして人間が愛と喜びと幸せと美しさを得ることは、世界の民衆の願いでもあります。
このことは人類全体の生存の問題なのです。

つまり、日本がレミングになることはないし、
レミングも集団自殺や崩壊することは絶対にありません。

私は、いたずらに危機感をあおることは嫌いです。
だいたい、このままいくと崩壊するとか、不幸になるとかいうのは、大抵の場合、いかがわしい勧誘が動機であることが多いものです。
危機はいつだってあるのです。
その危機を乗り越え、乗り越えして、たとえその時はつらくとも、明日を切り開いていくのが、人というものです。

いま、大成して財をなしている人でも、自分の人生を振り返ってみれば、失敗の連続です。
それを乗り越えて、いまがあります。
すべては起こるべくして起こっているし、そのすべての出来事は、底がつながっていて、いまの自分を築いています。
そうして努力をし続けるのが、人であると私は思っています。

同様に国も、日々苦難の連続です。
けれど他国からみれば、日本ほどよい国はない。
ところがそこに住む日本人からすれば、日々問題点だらけです。

日本が良い国だとするならば、天皇という太古の昔から続く血筋を重んじ、その血筋を国家最高の権威とすることで、民の愛と喜びと幸せと美しさが守り続けられていることが、そのすべての出発点にあるからです。
逆に日本が問題点だらけだとするならば、それはいまある我々が改善して乗り越えるべき、神々からの薫陶です。
一歩一歩、乗り越えていくことが、生きるということです。
だから人類が愛と喜びと幸せと美しさを求める限り、日本は永遠に不滅です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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「お詫びと訂正」
第一巻八十三ページに「これは千葉の常若神社の渡邊宮司から教えていただいた話なのですが、聖徳太子の十七条憲法の各条文は、それぞれ創成の神々の神名と関連付けて書かれているからこそ、十七条なのです」とありますが、私が教わったことは古事記と聖徳太子に関するお話であり、聖徳太子の十七条憲法と神々の神名との関連付けは教えていただいたことではなく、私の考えであると、渡邊宮司をはじめ、関係各位に深くお詫びして訂正いたします。

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コメント

シミズ

No title
ねず先生に反論しようというわけではありませんが、
「このままいけばヤバい!」という危機感は必ずしも不要ではないと思います。
そういう危機感が明治維新を成し遂げた武士たちに、先の大戦で戦った英霊たちにもあったと思います。
ですが、先生の「日本は永遠に不滅です」のお言葉最高に嬉しいです。
余りにも非道いニュースばかりで不安、怒りに駆られる事も少なくないこの頃ですが、その先にある、大掃除とリフォームを成し遂げて、世界の真ん中でピカピカに輝いてる日本を、若者も年寄りも男も女も金持ちも貧乏人もお互いを助け合い、許し合い、喜びに満ちた嬉し嬉しの世を、またその日本が指し示す神ながらの道で、世界中の人びとが喜びに溢れるのを夢に見ています。
ありがとうございました。

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テレビは殆ど観ません
ねずさんの仰っているように
今の若者はテレビなんか殆ど観ませんよ。ユーチューブで自分が良いなって
想う音楽なら無名でも応援するのが
今の20代~30代の若者です。私は
40代ですが、テレビが殆ど恣意的に
中国、韓国の真実の姿を見せずに
下らないお笑いタレントの馬鹿番組を垂れ流しているのが騒々しくて、殆ど観ません。たまに観るのはNHKのクラシックや日曜美術館やらダーウィンがきた位かな(笑)。 野生の動物の健気な姿を観ると癒されるし励まされます。 そう言えば、悠仁親王殿下も
ダーウィンがきたをよくご覧になられているそうです。

ズワース

魔法の笛
レミングの集団自殺説話の原型は、北欧北部に広がるラップランドに住むサーメ人の伝承「魔法の笛」と考えられます。同地に生息するノルウェーレミングは周期的に大発生と急減少を繰り返すことが知られています。イナゴと同じで高い繁殖力によって大量増殖し、辺りの食糧を食いつくして急減するのでしょう。それをいにしえのサーミ人が「姿を消した少年の吹く笛の音に惹かれて消えた」と物語化して解釈したのです。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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