神語は祖先の物語

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20170618 森田春代
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20170526 古事記弐


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 6月24日(土)18:30 第41回倭塾
 7月 2日(日)13:30 黎明教育者連盟講演
 7月15日(土)18:30 第42回倭塾
 7月17日(祝・月)18:30 CGS【ねずさんとふたりごと】公開収録
 7月14日(金)08:00 ABCフォーラム朝食会(テーマ:百人一首)
 7月23日(日)14:00 第 1回名古屋倭塾(テーマ:古事記)
 7月27日(木)18:30 第17回百人一首塾
 *****

昔は結婚が早くて、だいたい17歳くらいで最初の子が生まれたりしていました。
残念なことに、その子が幼児のうちに亡くなるということが多くあったため、はっきりとした跡継ぎが生まれるのが、だいたい平均したら20歳くらいであったといわれています。

すると、100歳まで生きたら5世代を見ることになります。
 自分(100歳)
 子 ( 80歳)
 孫 ( 60歳)(まご)
 曾孫( 40歳)(ひまご)
 玄孫( 20歳)(やしゃご)
 来孫(  0歳)(きしゃご)
です。ひとつの可能性として、ここまでを見ることができる可能性がある、ということです。
もう少し言うと、120歳まで長生きしたら、七世代目にあたる崑孫(こんそん)を見ることができるかもしれません。

逆に、この七世代というのを、上に向かって観ていくと、
 初代 自分(0歳)
 先代 父 (20歳)
 3代 祖父(40歳)
 4代 曾祖父(60歳)
 5代 高祖父(80歳)
 6代 高祖父の父(100歳)
 7代 高祖父の祖父(120歳)
となり、その7代前の祖父は、自分と120歳違っていて、かつ120年前に生まれた人ですから都合240年前に生まれた人、ということになります。



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今年は西暦2017年ですが、240年前というと、1774年です。
この時代といえば、フランスではルイ14世が即位し、日本では老中田沼意次の時代で、江戸や大阪がたいへんな好況に沸き、杉田玄白らが『解体新書』を出版した、江戸中期にあたります。

まあ、そこまでいかなくても、祖父から孫までが100年で、その孫がお爺ちゃん、お婆ちゃんと呼ばれるようになるまでで200年です。
幕末にペリーがやってきたのが1853年で、いまから164年前のことです。
戊辰戦争で白虎隊が自決したのが1868年で、わずか149年前です。
西南戦争が140年前、日清戦争が123年前、ちょうど100年前にあたる1917年は第一次世界大戦の最中で、ロシア革命があり、いったんは倒れた清朝が再び復権(張勲復辟)したり、孫文が上海から逃げ出したりしていました。

そうした幕末から近代史の時代は、いまの私たちからすると、現代日本や現代世界とは、全然違った、まるで全近代的な古い大昔のことのように思えるかもしれませんが、いまの70歳代の人達からすれば、父や祖父が、まさにその時代を生きて実体験していた、ついこの間の出来事であるわけです。

手塚治虫は、幕末を生きた祖父の生涯を『陽だまりの樹』というマンガにして残しています。
すこし田舎の方に行くと、いまでも旧家があって、「我が家は戦国時代の何々の戦いで活躍し・・・」といった話が、祖先の言い伝えとして残っていたりします。

古事記は、高祖父の祖父の時代くらいまで、つまり幕末頃から現代にいたる歴史を「下つ巻」とし、その前の500年、つまり私たちの感覚でいったら、室町から戦国、江戸時代くらいまでの出来事の伝承を「中つ巻」、それ以前の古い時代を「上つ巻」としています。

その「上つ巻」に書かれているのが「神話」ですが、その「神話」という用語は、幕末の造語でしかなくて、もともとは「神語(かむがたり)」と呼ばれていたということは、先日の拙ブログに書かせていただきました。
「神話」と「神語」と、何が違うのかといえば、前者は根拠のない作り話であるのに対し、後者の「神語」は、私たちと血の繋がった祖先の物語である、ということです。

いってみれば、私たちから見た、大和朝廷成立から紫式部や源義経の時代の物語が、古事記が書かれた7世紀の末からみたときの「神語(かむがたり)」であるわけです。

戦後、日本はGHQによって神道教育が禁止され、これによって私たちは祖先の記憶を失いました。
祖先の記憶を失うということは、世代間のつながりが失われ、いわばすべての世代がバラバラの個体となって、親子や孫や曾孫たちとの紐帯をも失うということです。

そうしてバラバラに切り離され、記憶を失った人々は、いわば昨日のことを覚えていない記憶喪失にかかったような状態となります。

だからケント・ギルバートさんが指摘するように、辻◯清美のように、「私は国会議員というのは、国民の生命と財産を護るといわれているけれど、私は国家の枠をいかに崩壊させるかという役割の国壊議員や」などと公言してはばからない馬鹿者を、選挙で平気で国会に送り込む日本人が生まれます。
もっとも辻◯議員の場合は、投票者が果たして生粋の日本人かどうかは疑問ですが。

国の法律が変わり、一族の長(おさ)が本家の父様と呼ばれた時代から、明治にはいって、西洋風の家族思想を採り入れて家長や戸主と名称と枠組みが変わり、戦後にはただひとつ屋根のしたに同居していることだけを意味する「世帯主」と変わっても、多くの日本人の心肝には、大昔から続く日本人としてのDNAが残っています。

ですから、大震災などで法が機能しなくなったとき、日本人は整然と配給に並び、人々が自発的に助け合いを行いました。
ある外国人は、東日本大震災後の日本人の整然とした行動を見て、戦後あらゆる方法をもって日本人の紐帯を断ち切って愚民化しようと、70年も努力を重ねてきたのに、それらはすべて無駄であったと、歯噛みしたといいます。

悪いけれど、その外国人さんの国は、我々日本人から見たら、昨日今日できたばかりの新興国家に過ぎません。
西洋では、18世紀に王政の中で生まれた国民国家をこそ最高のものとしていますが、日本は、はるか太古の昔から国民国家です。
それどころか、民をこそ「おほみたから」とする我が国のカタチは、いわば人類が考えうる、最高にして至高な人類の理想郷です。

理想郷というと、ただただ豊かで平穏な日々のように思われるかもしれません。
けれど、もし神々という存在が在って、この世が神々が行うシミュレーションであるとするなら、そこにおける人々の人生ゲームには、大きな目的があるはずです。

その目的が「愛と喜びと幸せと美しさ」と思っています。
御神体の状態では、なんでもできてしまうから、身悶えるような葛藤がないのです。
相手の心などわかってしまうから、つまらないのです。
だから、あえて、相手の心がわからず、それでも身悶えるような恋をし、愛と喜びと幸せを得るために努力する。

これはいってみれば我々がスポーツをするのと同じで、なんでもできてしまうというだけでは、何の勉強にもなりません。
野球やサッカー、バレーボールにバスケットボールなど、それぞれにルールがあり、そのルールの中で一生懸命に練習して試合をするから、夢中になれます。

我々が住む三次元世界にもルールがあります。
そのルールは、はじめから設定として与えられているルール、たとえば時間は一方向にしか進まないといったようなものと、我々自身が作り出すルール、社会のきまりや慣習、法などがあります。

スポーツの世界にも、そうしたルールを平然と無視して、ただ勝てば良いと、サッカーやバスケットボールを、まるで格闘技のような乱闘騒ぎにしてしまう国がありますが、そんなことをしていたら、どこまでも混乱が広がるばかりで、ちっとも良いことなんてありません。

ルールがきちんと守られる中でゲームが整然と真剣勝負で進められることが理想であり、別な言い方をすれば、あたりまえのことです。
そのあたりまえが、あたりまえにできて、なおかつ、そうした社会の中で人々が安心して安全に豊かに、誰もが愛と喜びと幸せと美しさを求めていくことができる社会が、おそらくは人類の理想社会です。
そしてそのことを、国のはじまりから何千年のもの間、ずっと追求しつづけてきたのが日本です。

理想社会であったからといって、そのなかに葛藤がないわけではありません。
どのような社会であっても、そこがユートピアであったとしても、そこに住む個々の人々には葛藤があります。
実らない恋もあるし、親の言うことを聞かない子もいるし、人生における取り返しのつかない失敗もたくさんあります。
それらすべての葛藤のなかで、というより、葛藤があるからこそ、魂が成長するし、愛や喜びも深まります。

あんみつに使うあんこだって、砂糖ばかりではおいしくない。
塩を入れることで、甘さが引き立っておいしくなるのと同じです。
そしてそうした葛藤や苦難や試練の中で、ひっしになって悩み、苦しみ、立ち上がったときに、愛と喜びと幸せと美しさの実感を得ることができる。
それが、人の世なのではないかと思います。

古事記に描かれた神語の世界や、百人一首に描かれた飛鳥時代から鎌倉初期にかけての500年の抒情詩(じょじょうし)の中に描かれているのは、まさにそうした世界なのではないかと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

名無しマックス

>>軍人は民間人を捨て公的物資の隠匿に汲々とし、闇市では混乱が続き

日本の教育を受けてすらい無い輩が沢山入ってきていたのが闇市なんだから、戦前、戦後の教育、震災、全てなんの関係も無い話。

全てが徹頭徹尾、支離滅裂ですよ。名無しさん。

にっぽんじん

沖縄の真実
6月14日に行われたスイス ジュネーブでの国連人権委員会において我那覇さんが沖縄で行われている反日団体の実態をスピーチしました。

15日には反日団体の代表者である「山城」氏がスピーチをしましたが、前日の我那覇さんのカウンターパンチが功を奏し白けたものになったようです。

下記の動画は6月16日に行われた我那覇さんの記者会見です。
彼女の素晴らしい仕事を見て欲しいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Zc_1ifvA4no

k

No title
今思えば祖父、曾祖父と様々な昔の事を聞いたり話をするべきだったと後悔。
子供、孫にはこんな思いをさせないようにしようと思う。

-

No title
> 戦後の教育が70年かけて震災で助け合う日本人を作ったのですよね。

その説明だと関東大震災を始め、戦前より前の時代に起きた数々の地震・災害でも中国の唐山大地震(1976)、アメリカのサンフランシスコ大地震(1989)、ロサンゼルス大地震(1994)、ハリケーン・カトリーナ大災害(2005)、ハイチのハイチ大地震(2010)などで見られた暴動と略奪が起きているはずですよね。なお、ネパール大地震(2015)では目立った暴動は見られませんでした。ネパールでも立派な戦後教育が行われていたんですねえ。

-

No title
全然違いますよね、戦前の教育にもかかわらず終戦直後には軍人は民間人を捨て公的物資の隠匿に汲々とし、闇市では混乱が続き、配給物資しかとらずに死んだ裁判官が特異とされました。戦後の教育が70年かけて震災で助け合う日本人を作ったのですよね。

junn

No title
朝鮮に都合の悪い歴史を教えない日本。そんな配慮する必要がどこにある。
https://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/34762890.html
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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