新渡戸記念館廃館問題続報(第9回)

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20170624 デーリー東北
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20170526 古事記弐


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 *****

青森県十和田市の新渡戸記念館配管問題については、これまで、
 15/06/06 新渡戸記念館を守れ!
 15/07/27 新渡戸記念館の文化財が霧散の危機に瀕しています
 15/08/21 十和田市の暴挙と新渡戸記念館
 15/09/14 新渡戸記念館問題
 16/08/31 新渡戸記念館問題シンポジウム開催のお知らせ
 16/09/06 十和田市誕生と新渡戸記念館
 16/09/25 安倍昭恵夫人も心配する十和田市政
 17/02/23 特定の会社の上下水道料金が50%もカットされているという奇妙なお話
と、2015年6月以降、都合8回に渡って、その状況をお伝えしてまいりました。

この廃館問題は、現在行政訴訟が進められているのですが、六月二十三日に、仙台高裁の判決が出ました。
判決内容は新渡戸家側の主張に全面的に添うもので、
裁判長は
 青森地裁の判決は間違いだと断言し、
 市の新渡戸記念館に対する契約不履行も問題だ
とまで言ってくれています。
これで形勢は逆転、十和田市は追い詰められることになります。
日本の司法はまだ生きていました。
正義は「貫けば必ず報われる」のです。

判決により、市側が上告しなければ、訴えを却下した地裁判断が見直されることになります。
昨年一月の青森地裁の判決は、
「記念館の設置条例は、設置の目的を一般公益と定めており、特定個人が具体的な権利や法的利益を有する根拠はない」
として、新渡戸記念館側の訴えそのものを不適切と判断していました。
つまり市の行動そのものの行動を一切斟酌(しんしゃく)することなく、いわば門前払いの判決だったわけです。

ところが今回の仙台高裁の判決は、
「市は記念館の設置時に新渡戸家と交わした覚書で、
 史料の文化財としての価値を認め、
 適切な管理、保全を約束していたのだから、
 合理的な理由がない限り、
 条例による一方的な記念館の廃止は許されるものではない。
 したがって新渡戸記念館側の訴えは適法なものである」
と結論付けて、青森地裁に裁判のやり直しを命じたものとなったわけです。
こうなると青森地裁としては、
「十和田市が行った新渡戸記念館の廃館には合理的な理由があったか」
を判断する裁判を行わざるを得なくなります。



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そもそも十和田市は、鉄筋コンクリートでできた新渡戸記念館の建物の耐震強度が7.2ニュートン、つまり端的にいえば、記念館が段ボールでできているかのような言いがかりをつけて、一篇の通達もなしに、いきなり取り壊すから出て行けと電気まで停めるという暴挙に出ていたわけです。
そうした十和田市の行動が、果たして合法的なものであったのかなかったのか。
裁判は完全に原告側、つまり新渡戸記念館側に有利な状態で進むことになります。

新渡戸記念館側の代理人弁護士は高裁の判決に対し、
「市民感覚に沿った妥当な判決であって、
 記念館の耐震性は十分なはずで、
 再調査するべきだ」
と述べています。

十和田市の新渡戸記念館は、五千円冊にもなっている『武士道』の著者の新渡戸稲造博士と、新渡戸家三代の十和田開墾の歴史を記念して、大正十四年(一九二五年)に現在の地に築かれたのがそもそもの始まりです。
その記念館が昭和四〇年(一九六五年)に貴重な文化財保護のために十和田市が建物を、新渡戸家が土地と所蔵品を提供する形で今の建物として建築されています。
収蔵品は新渡戸稲造の書、新渡戸家伝来の武具甲冑などおよそ八千点、時価評価はありませんが、推定でおよそ八百億円以上にのぼるたいへん貴重な財産が展示収蔵されてきました。

この問題は、簡単にまとめると、5千円札のモデルにもなっている「武士道」を著した新渡戸稲造博士に関する青森県十和田市の新渡戸記念館が、十和田市の在日という噂のある某副市長の一存で、難癖を付けられて廃館を命ぜられ、あろうことか新渡戸家が所蔵する時価800億円は下らないといわれている歴史遺産の数々が、無償でいずこかに持ち去られようとしているという事件です。
ありえないようなことが現実に起こっているのです。

その難癖というのも驚いた話で、記念館は鉄筋コンクリートで出来ているのですが、それが耐震上問題があることがわかったというのです。
それでどのようにわかったかというと、コンクリートの強度が7.2ニュートンしかないというのです。
ということは、モルタルか少し固めの段ボールくらいの硬さしかないということになるのですが、私も実際に現場に言ってみましたけれど、建物は明らかに段ボールよりも硬かった(笑)。

その追い出しに関して、普通なら行政側から廃館に関する通達が記念館側に交付されるのが筋ですが、その通達さえもない。
ないのに十和田市は、一方的に電気を停めて記念館の追い出しにかかったわけです。

歴史遺産というのは、空調がものすごく重要で、外気に触れたらすぐに腐食してボロボロになってしまうようなものもたくさんあるわけです。
これではたまらないと、記念館の館長で、新渡戸稲造博士のお孫さんにあたる現館長が、私費で電気などを維持していると聞いたから、全国からご寄付を求めたらどうかとお話させていただき、下のホームページで寄付ができるようになりました。
もし、ご協力いただける方は、よろしくおねがいします。

◆新渡戸記念館ホームページ
 http://www.nitobe.jp/

さて、こうした十和田市の横暴に、記念館は青森地裁に行政訴訟の裁判を申し立てました。
ところが一審裁判では、敗訴。
なぜかというと青森地裁は、抽象的な法律解釈だけで「訴えそのものが不適法」としたのです。

そこで記念館側では、仙台高裁に上訴し、その判決が6月23日に出ました。
結果は、「新渡戸記念館側の訴えは適法であり、廃止条例制定行為は取消訴訟の対象になる」という、記念館側の訴えを全面的に認める判決となりました。
これにより、裁判は再び青森地裁に差し戻しになります。
そして青森地裁では、今度は「本件は取消訴訟の対象になる」という前提で裁判が行われますから、完全かつ完璧に、十和田市側の主張は退けられ、そもそも記念館廃館決定が適法になされたかどうかが、審議の対象になります。

詳しい内容は、デイリー東北、十和田新報、東奥日報に、それぞれ大きく記事が出ていますので、これを下に添付します。
画像はクリックすると拡大します。

実はいま、全国で、いわゆる歴史的記念館や資料館が、次々と廃館に至っています。
不思議なことに、その廃館に際して、記念館に所蔵された遺物遺品の数々が、その後どのようになったのか、ほとんどの場合、不明なのです。

そして半年から1年の内に、その廃館された記念館の遺品が、ヨーロッパのオークションで、ものすごく高い値段で売買されたりしています。
ある縄文式土器は、出品時の価格が5千万円、最終的なオークション価格が1億5千万円で落札されたそうです。

そのお金は、誰の手に渡っているのでしょうか。
ひとついえることは、閉鎖に追い込まれた記念館や資料館のもともとの関係者の手には、まったく渡っていないという現実です。

このことは、売得金がもともとのオーナーさんの手に入ればそれで済むという問題ではありません。
日本の歴史が消されようとしており、そのことに対して、我が国があまりにもいま無頓着すぎることが、結果として日本の裏社会に流れ、日本の破壊工作に使われているという現実があるのです。
これは明らかな文化テロです。

そしてそのような文化テロが、なんとなりすました日本人によって行政の名のもとでさえも行われるようになっていきたという、これは恐ろしい現実の一端なのです。

皆様には、ぜひ、新渡戸記念館への応援をお願いしたいと思います。

ちなみに、この十和田の新渡戸記念館に関し、新渡戸家三代の歴史を描いた本が出ました。
私も読みましたが、日本の不屈の武士道とはかくあるべし、と思えるたいへんな良書です。
こちらも併せてお薦めします。



私は、いかなる権力をかさに着ようが、正義は必ず勝つと信じています。
ここは日本なのです。
日本はどこかの国と違って、権力者の横暴が許される国ではありません。
日本には天皇があり、その天皇によって、民こそが「おほみたから」とされてきたのが日本です。
そして民を「おほみたから」と思えばこそ、新渡戸家三代も、三本木原という荒れ地に私財を投じてまでして、土地を拓く努力を重ねてきたのです。

その日本を守る。その意味で、新渡戸記念館問題は、神々が与えた日本人への試練であると思っています。
この裁判は、絶対に勝つし、勝つまで止めるべきでない、そういう裁判であると思います。
みなさまの新渡戸記念館への温かいご支援を賜われれば、幸甚に存じます。

新渡戸記念館ホームページ
http://www.nitobe.jp/

<新聞記事>
20170624 東奥日報 20170627 十和田新報


お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

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No title
歴史の記述は、コツコツとした資料の発掘から生まれるもので、どの地方の資料館にいっても、遺跡の発掘資料、古文書の収集と解読および翻刻の努力が見られ、頭が下がります。まさに小さな資料館を残すのは文化的にも意味があることだと思います。人々が真に歴史に触れるのは、大言壮語的に都合よく解釈された記述からではなく、先人が残した遺物からなのですから。そのような資料を保存する記念館がきちんと残ることを願っています。

十和田の良民

十和田市をきれいにしたい
おめでとうございます。よかったですね。十和田市の悪政を明らかすべき時です。

にっぽんじん

国境のない国
県に県境があるように国家間には国境があります。
しかし、国境を持たない国が唯一あります。

それは中国です。
「国境は国力が決める」が中国の国境観です。
中国人が住むところが領土であり、武力によって国境を決めていきます。

中国の隣国は全て中国との領土問題を抱えています。
チベットやウイグル、内モンゴル、満州を侵略し、今はインド、日本、ベトナム、フィリッピン、韓国、ミャンマー、台湾などと領土問題で軋轢を起こしています。

それだけではありません。いつの間にかネパールやブータンにまで手を伸ばしています。国境から中国人を侵入させ、侵食していきます。

国境から遠く離れた国でも安心できません。オーストラリアは多くの移民が流入していて一番多いのが中国人です。移民した中国人は中華街をつくり、政治的に影響力を強めています。

オーストラリアは政治的に中国に飲み込まれそうです。
中国という国は他国に紛争を起こし、開放すると言って人民解放軍を送り出していきます。

国際法に従わず、自国の法が「国際法」だと言って憚りません。
覇権国家中国を放置しておくと世界は不幸になります。

100年マラソンを走っている中国を今のうちに解体させて、弾圧されている民族を独立させる必要があります。

ポッポ

No title
新渡戸記念館の廃館問題について、仙台高裁の判決良かったです。

これで、十和田市側が主張を取り消して、記念館の存続を前向きに捉えることを期待します。

ラベンダー

そして青森地裁では、今度は「本件は取消訴訟の対象になる」という前提で裁判が行われますから、完全かつ完璧に、十和田市側の主張は退けられ、そもそも記念館廃館決定が適法になされたかどうかが、審議の対象になります。

***
続報をありがとうございました。
裁判が正義の元に、正しい判決をしないことがあるのだと、こちらの問題でよくわかりました。
これからも、たくさんの目で見守り、不当なことはなくしていかないといけませんね。
裁判では、市長側の責任の所在も、はっきりとさせていただきたいです。
また、続報をよろしくお願い致します。

モモコ

十和田市の清掃
安心しました。心配していましたが、よかったです。仙台高裁はさすが、青森地裁とは違いますね。
今後、反日市長副市長一派の撃退を期待します。これにかかわった議員の裏も明らかにしないとなりません。

takechiyo1949

館には二度程お邪魔しました。
今回は至極普通の判決ですが、そもそも裁判沙汰になること自体に違和感があります。
偉大な先人の記録を雲散霧消させてはなりません。
私も応援しています。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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