七夕のお話



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『ねずさんと語る「古事記」<弐>』小名木善行
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20170704 仙台七夕まつり
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20170526 古事記弐


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 7月17日(祝・月)18:30 CGS【ねずさんとふたりごと】公開収録
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 9月17日(日)13:30 第43回 倭塾 公開講座
10月 1日(日)日心会『ねずさんと古事記』出版記念イベント
 *****

今日は七夕(たなばた)です。
七夕といえば、織姫様と牽牛様が、一年に一度、天の川を渡って逢うことが許された日とされています。
この織姫と牽牛の物語は、古い時代のChinaの神話からきているものですが、それをなで「たなばた」というのか、また、どう見ても「しちゆう」にしか読めないのに、「七夕」と書いてどうして「たなばた」と読むのか、そんなことを書いてみたいと思います。

まず「たなばた」という和語は、我が国の禊(みそぎ)の神事として、乙女が機を織って神様に供えるという定例行事があり、この機織の乙女のことを「棚機女(たなはたつめ)」、織り機のことを「棚機(たなはた)」と呼んでいたことに由来します。

そしてこの神事は、お盆を迎える準備として、7月7日に行われることとされていました。
そこへChinaの織姫と牽牛の神話が、あとから伝えられたわけです。

Chinaでは、この神話にあやかって、女の子が織姫のように機織りが上手にできるようにとお祈りする習慣がありました。
これを「乞巧奠(きこうでん)」というのですが、それが日本では、織姫星に願い事をするという行事へと変化していったわけです。

つまりどういうことかというと、
まず、日本にもともと古くから「棚機(たなはた)」という7月7日の神事があって、
そこに後からChinaの織姫と牽牛の逸話と乞巧奠(きこうでん)のお祈りが輸入され、
その結果「棚機(たなはた)」が7月7日の夕べということで漢字で「七夕(たなばた)」と書かれるようになり、
お星様に願いをかけるお祭りになった・・・というわけです。

いまでも日本では、クリスマスやハロウィンといった外国のお祭りを普通に輸入して、日本風にアレンジして楽しまれます。
バレンタインデーは、もともとは婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちを憐れんだバレンタイン司祭が、彼らのためにこっそりと結婚式をあげてあげていたことを感謝することからはじまった外国の習慣ですが、日本ではすっかりチョコレート祭りになっています。
また、バレンタインに関して言うと、ホワイトデーは、「いただきものをしたらおかえしをする」という完全に日本の創作習慣で、海外にはホワイトデーはないのだそうです。



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この七夕にちなんだ和歌が、百人一首の6番にある中納言家持(大伴家持)の歌です。

 鵲(かささき)の渡せる橋に置く霜の
 白きを見れば夜ぞ更けにける

この歌は百人一首にも選ばれているのでご存知の方も多いかと思いますが、ここでいう「かささぎ(鵲)の渡せる橋」というのが、七夕のことです。
鵲(かささぎ)というのは、カラスに似た鳥で、カラスは全身が真っ黒ですが、カササギは、白黒の柄がはいっています。
このカササギが、織り姫と牽牛が年に一度天の川を渡って出会うというときに、どこからともなく集まってきて、隊列を組んで天の川に架かる橋になります。
織り姫と牽牛は、このカササギがつくってくれた橋を渡って、年に一度出会うわけです。

この歌の解釈は、偉い大学教授さんの書いた解説書などをみると、「かささぎが連なって渡したという橋のように白く霜が降りている。もう夜もふけてしまったのだなあ」のような意味の歌だとされているようです。
けれど、その解釈は、どうみてもおかしいです。

というのは、カササギが橋をつくるのは、旧暦の7月7日、いまの暦でいったら8月15日頃の真夏の出来事です。
そんな真夏には、たとえ夜といえども、霜は降りません。霜が降るのは冬です。

ところがこの歌は、七夕に霜が降りている、というのです。
こんなことはあり得ません。
ということは、解釈自体が間違っているということです。

実は、この歌の季節は、冬なのです。
冬だから、霜が降る。
けれど、冬でも、真夜中すぎになれば、天空には夏の星座が浮かびます。
つまり、織り姫星も、彦星も出てきます。

この歌を詠んだ大伴家持は、いまで行ったら自衛隊の幕僚長か防衛大臣、旧軍なら大本営の参謀長のような立場の人でした。

その大伴家持は、白村江の戦いの後、いつ唐や新羅の連合軍が日本に攻め込んでくるかわからないという危機感の中で、本土防衛のための兵役から兵站、防衛ラインの制定から、武器の調達、訓練内容の選定などなど、ありとあらゆる可能性に対処するために、まさに毎夜、夜中過ぎまで仕事をこなしていたわけです。

そして帰ろうとして庁舎を出ると、あたりには、もう真っ白に霜が降っている。ほとんど冬景色です。
ところが空を見上げると、そこには満天の星、しかもその星座は、夏の星座です。
その夏の星座に浮かぶ、織り姫星と彦星の出会いのために架かるカササギたちが連なる橋は、まるで隊列を組んだ軍隊の行軍のようでもあります。

祖国防衛のために、軍の総責任者として夜半過ぎまで働く大伴家持にとって、そのカササギたちの隊列を組んだ姿は、祖国を守るために出征する兵士たちの姿に重なったことでしょう。

織り姫に代表されるのは、機を織る女たち、彦星に代表されるのは、農業を営む男たちです。
その男と女、つまり民衆を守る。
そのために命がけで軍の組成や兵站や武器の手配や教練にあたる。その企画をする。
そんな大伴家持の姿を詠んだのが、実は、この歌に込められた意味となります。

わたしたちの国日本は、そうやって大昔から、持続し、連続している、世界でも希有な国です。
その日本を守る。
自衛権は、憲法以前に、世界中どこの国にも、そしてどんな人にも備わった自然権です。

日本が憲法で戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄してくれるわけではありません。
そうである以上、日本単独でも自衛権は発動するし、日本単独ではなく、他の諸国と力を合わせて非道と戦い、身を守る。それが集団的自衛権です。

これを否定するということは、むしろ戦争を誘発することになる。
なぜなら、戦争は軍事バランスに強弱がついたときに、起こるからです。

世界の歴史は、強い者が弱い者を攻め滅ぼして財産を横取りしてきた歴史です。
日本は真逆で、強い者が弱い者を守ってきた歴史を持ちます。
日本こそ、世界最強の武力を備え、世界最強の軍隊を持たなければならない国だと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。

ちなみに、そんな思いを捧げるのは、どちらかというと、牽牛の彦星(ひこぼし)さんの方?^^

お読みいただき、ありがとうございました。

ねずさんの日本の心で読み解く百人一首


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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

ジャイアントロボ

七夕の話しは、ためになりました。
九州の豪雨被害の現場で、懸命に救助活動されている、自衛官、警察官、消防官の方々も、日頃から緊急時の行動を計画したり、訓練されていることを、まざまざと思い知らされました。
濁流の中、自分だったら、人の救助どころか、足が、すくんで、一歩も歩けなくなるところ、人的被害を最小限にしてたり、被災者に暖かい食事を、直ぐに用意したりと、やはり、計画なしには、出来ない事と思われるます。
人知れず、苦労している方々のお陰で、安心して生活が、出来ます。本当に、感謝します。

サイケイ新聞の写真に、二人の若い警察官が、幼い子供を、しっかり抱えなが、流木や倒木の間を、慎重に避難させているのが、凄い印象的でした。

ラベンダー

今夜の七夕はお天気で
とても綺麗な月夜となりました。

これで織姫様と牽牛様の、年に一度の逢瀬は叶いました!
良かったです。

晴れ男のねず先生が、記事をアップしてくださったからかもしれませんね(^-^)

ありがとうございます♪
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
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