『ねずさんと語る古事記・参』について

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10月7日に発売となる『ねずさんと語る古事記・参~葦原中国の平定、天孫降臨、海佐知山佐知、神倭伊波礼毘古命』について、すこし内容をご紹介してみようと思います。
おそらくこれを読むだけでも、古事記についての見方がちょっと変わるのではないかと思います。


古事記3の一部


【お知らせ】
 9月17日(日)13:30 第43回 倭塾 公開講座(古事記)
 9月21日(木)13:00 埼玉縣護國神社奉納揮毫
10月 1日(日)11:00 日心会『ねずさんと古事記』出版を祝う会(古事記)
10月15日(日)13:30 古事記に学ぶ25の経営学
10月26日(木)18:30 第19回 百人一首塾 公開講座(百人一首)
11月 3日(金・文化の日)第2回 名古屋倭塾 公開講座(古事記)
11月 5日(日)第45回 倭塾 公開講座
11月25日(土)第20回 百人一首塾
 *****

第三巻は、大国主神の国譲り以降の「葦原の中つ国の平定」から、初代天皇となられる神倭伊波礼毘古命までを扱っています。
神倭伊波礼毘古命というのが、神武天皇のことです。
一巻からの続きものになっていますので、本書では、最初の「葦原の中つ国の平定」が、第七章になっています。

それぞれの章の物語は、童話的な視点で書かれた本などですでにご存じの方も多いかと思います。
ただ、これはあらゆる日本文化に共通することですが、日本文化は入り口は子供にもわかるほど簡単なものです。
けれど奥行きが深い。
その奥行は、生涯かけて学んでも、果たしてたどり着けるかというくらい深いというのが、日本文化です。

木を組み合わせてつくる「積み木」は子供の遊びです。
けれどこれを頂点にまで極めたのが、釘を使わずに、耐震耐火構造を備えて1300年もの風雪に耐えている世界最古の建築物である法隆寺の五重塔です。
茶道、華道、武道、歌道、お能、狂言、俳句等々、いずれの道も、入り口は安く、奥行きは深い。

古事記も同じです。
子供にもわかるやさしい物語と思っていたものが、意外や意外、組織論、国家論、政治論、経営学、あらゆる分野にまたがる実は知恵の宝庫が古事記です。
特にこの第三巻で扱った各章は、その色彩がたいへんに濃いものとなっています。

──────────
第七章 葦原の中つ国の平定
──────────

中つ国は、大国主神から高天原が譲り受けることになったのですが、その中つ国を知らすことになった天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)は、「中つ国が極めて騒々しい」と天照大御神に奏上します。
そこで八百万の神々が協議して、天菩日神(あめのほひのかみ)を先に中つ国に派遣することになりました。
次いで天若日子(あめのわかひこ)も派遣されます。





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『ねずさんと語る古事記・参』絶賛発売中!!
古事記3の一部


この派遣について、天忍穂耳命はやる気なし、天菩日神は大国主神に寝返った、天若日子は高天原を裏切ったといったように古事記を読んでいるものが、結構あります。
ところが、古事記の原文をしっかりと読み解いていくと、そうではない、まったく違ったそれぞれの神様の誠実と、組織人として何が必要かといったことが、実にしっかりと描かれていることに驚かされます。

とりわけ天若日子については、大国主神の娘の下照比売(したてるひめ)とのやりとりが、後に芸能として伝えられたというくらいに素晴らしい愛と誠意の物語になっています。
ここには歌が書かれていて、その歌の意味も従来の解説書ですと、ほとんど省かれているものが多いのですが、実はこの歌も、古事記の読み解きにものすごく大きな役割を果たしていて、とても感動的です。

また、第二巻の後半のところで、大国主神と須勢理比売の歌の応酬がありましたが、古事記がここで長々と歌の応酬を記述していた理由も、実はここで明らかになります。
大国主が築いた国家の魅力的な性格を事前に明らかにすることで、中つ国平定に際しての天菩日神や、天若日子の苦労や苦心が決して、単純な裏切り行為のようなものではなかったことが明らかになるのです。

そしてこの章の末尾に、建御雷神(たけみかづちのかみ)が登場します。
有名な、
「汝のウシハケルこの葦原中つ国は、
 我が御子の知らす国と仰せである。
汝の心やいかに。」
という言葉が出てくるシーンです。

ここでシラスとウシハクの対比が、あざやかに明らかにされるのですが、ここの解説は私がこれまでにシラスを様々な角度で解説してきたことの、ある意味集大成といえる内容を書いているところです。
是非ともご一読いただきたいところです。

そして国譲りが行われるのですが、ここで事代主神が後に恵比寿天となられたことなども、それが何故かということを古事記の原文に基いてご紹介させていただいています。
そんなこと知っているよという方でも、おそらく目からウロコの解説になっていようかと思います。

──────────
第八章 天孫降臨
──────────

この章では、迩々芸命(ににぎのみこと)を通じて、高天原からの天孫降臨がなぜ行われたのかが解き明かされています。
この天孫降臨の読み解きによって、実は、日本書紀にはほんの数行しかない大国主神話が、なぜ古事記では大きく扱われたのかが明らかになるところでもあります。

実は、迩々芸命によって我が国は「モノ作り国家」としての道を歩みはじめています。
その経緯と目的が明らかにされているのが、まさにこの章です。
モノ作り国家と、商業国家は、その根本となる施政が180度違うのです。
モノ作り国家は、みんながみんなのために努力して、みんなの力でみんなが豊かに暮らせるようにしていくことを国家の基礎とします。

一方、商業国家は、いわば収奪国家です。
ごくわずかな一部の富者がこの世の贅をつくし、そのために邪魔者を力によってねじ伏せ、富を独占して優雅な生活を楽しみます。
これをア◯リカン・ドリームなどといって、もてはやす国もあります。

しかし少し考えればわかることですが、100人で100の富を生んだとき、ひとりが60を独占したら、残りのみんなは貧乏暮らしになります。
我が国が希求してやまなかったものは、おそらく人類社会が夢見た民衆にとっての最高の統治の形態ではないかと思います。

そして本章では、古事記きっての美人である木花咲耶比売(このはなさくやひめ)が登場します。
この節のところに、姉の石長比売(いわながひめ)も登場するのですが、その石長比売について、多くの解説書があたかも不美人であったかのように解説しています。
ところが実はそうではない、石長比売も、やはりたいへんに美しい女性神です。
そういうことが、漢字と大和言葉の読み解きによって明らかにされています。

──────────
第九章 海佐知毘古と山佐知毘古
──────────

海幸・山幸の物語は、因幡の白兎と並んで、日本神話の童話などで数多く紹介されている有名な物語です。
ところがここにも、単なる童話などでは済まされない、まさに大人のための古事記として実社会に役立つ重要な寓話が描かれています。
このことを、やはり使われている漢字の一文字一文字や、古事記にある注釈をもとに丁寧に読み取っています。

そしてこの章に、
「赤珠は緒さへ光れども」の歌が出てきます。
この歌の解釈は、きっとみなさまに感動していただけるところであろうと思います。
正直、泣けます。

それとこの章の末尾に、「山佐知毘古が高千穂の宮での五百八十歳住まわれた」という記述が古事記にあります。
人の寿命が580年もあるはずもなく、だから古事記の記述はいい加減だなどといわれるところなのですが、お里が知れるとはこのことで、古事記は実にしっかりと、正確に描写をしていることが逆にここから読み解けるところとなっています。

──────────
第十章 神倭伊波礼毘古命
──────────

本章は、古事記原書では中つ巻の冒頭を飾る一節で、本来は神語を描く『ねずさんと語る古事記』の収録対象外にあたるところです。
けれども、ここを書かないと我が国の成り立ちがわからなくなるということで、収蔵させていただきました。
我が国の最初の天皇です。

その我が国最初の天皇のお名前が、なぜ「倭(やまと)の神といわれた男」を意味する神倭伊波礼毘古命となっているのか。
そのことを古事記は実に明快に描いているのがこの章です。

とりわけこの神倭伊波礼毘古命の章では、久米歌といって、古来、とても難解とされてきた歌の解釈が、おそらくは、「これしかない」という形で、いつものわかりやすい切り口で本書に書かせていただいています。
是非、お楽しみにしていただきたいところです。

 *****

『ねずさんと語る古事記』は、今回のこの三巻が完結編です。
お読みいただいた方は、おそらく一巻より二巻、二巻より三巻と、内容がさらにおもしろく、またわかりやすく、納得できる内容になっていることをお感じいただけると思います。

自分で言うのもおかしな話ですが、もし自分がこの本に若い頃に出会っていたら、おそらく私の人生は、また別なものになっていたであろうと思います。
それほどまでに古事記の編者は、我が国について深い愛情を持って古事記を描いているし、縄文以来、数千年どころか1万年数千年というはるか太古の昔から蓄積された日本の知恵が、実にぎっしりと詰まった書が古事記なのだと思います。

この古事記の神倭伊波礼毘古命の章の最後のところに、初代天皇であられる神武天皇が、
「畝火(うねび)の白檮原宮(かしはらのみや)に坐(いま)して、天下(あめのした)治(しらしめ)しき」という記述が出てきます。

いまその場所に橿原神宮(かしはらじんぐう)があるのですが、その橿原神宮のホームページに次の文があります。
「天照大神の血を引く
 神倭伊波礼毘古命(後の神武天皇)が、
 豊かで平和な国づくりをめざして、

 九州高千穂の宮から東に向かい、
 想像を絶する苦難を乗り越え、
 畝傍山(うねびやま)の東南の麓(ふもと)に
 橿原宮(かしはらのみや)を創建されました。

 第一代天皇として即位されたのが紀元元年、
 今からおよそ2600余年前のことです。
 日本の歴史と文化の発祥の地でもある橿原は、
 日本の原点ともいえるでしょう。」

そう、古事記もまた日本の原点です。
私はいま、この古事記を書かせていただけれたことに、心から感謝しています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

岡部一孝

届きました!
Amazonから届きました。
この三連休中に拝読します。
また、次回の倭塾の時にサインを頂けると幸甚です。

ラベンダー

おめでとうございます☆
ねず先生
古事記の出版おめでとうございます。
やっと完成しましたね(^-^)v

ねずブロ、百人一首、古事記
生きるためのヒントをたくさんいただくことができました。

ありがとうございます。

私なりに魂を磨いて、悔いのない人生を歩んでまいります。

日の丸

No title
https://m.youtube.com/watch?v=thhBFcO2Pc0
和田政宗議員。

ぜひご本は読ませていただこうと思います。
ねずさんのひとりごとを読んできて、その知識をベースに考えたなら、
みなさま様々ご意見おっしゃるのを拝聴しながら、

ふと、思いましたのは、
この解散選挙は、大義がある、ないどころか、
この解散選挙こそは、

日本の行く末を決めるものではないかと。
戦後長らく、GHQと北朝鮮等の支配占領下にあったものが、
韓国のリミョンバク発言、李承晩の拉致虐殺竹島侵略および朝鮮半島内部での自国民虐殺の暴露、慰安婦の北朝鮮系挺対協等の日本落とし、

そういったものの象徴が、北朝鮮から平気で飛んでくるミサイルだとすると、この占領支配に、使われてきた占領下憲法ーこれは、勝った国が負けた国の憲法を作ってはならない、の明らかに国際法違反。

慰安婦像も明らかに国際法違反、ジュネーブ協定違反ですか。
また、パレルモ条約に、ようやくのっとって国内の安全を整備できるようになり、大局を俯瞰できたとしたら、

日本の憲法及び、エネルギーの自立当面の原子炉、水素、いずれ海底の、
そして日本軍の交戦権の回復とともに、自衛隊の正規化、拉致被害者の奪還、北朝鮮に負けない日本、軛を外し、奴隷ではない日本の回復一本。

今回、表面上の看板すら関係なく、国民一人一人が、歴史を認識し、
上記方向へ憲法改正してくださる議員が、議席を掴むことが重要。

そのように思いました。青山繁晴議員は、総理になる立場だった中山恭子さんの、移動をご批判なさいましたが、百田さんも、憲法改正名言しない小池さんへの合流批判なさいましたが、

実際に、国会議員は、議席一つ、投票権一つ、であるならば、
憲法改正支持する方が、一人でも多く、当選なさることが、パール判事の、日本回復を希望する声を、聴くことかなと、思いました。

これほど大きな国内戦が、あるでしょうか。
問われているのは、国民の意識です。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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