保守の二大政党への転換と背乗り



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小選挙区制度というのは、二大政党が競うことを目的とした選挙制度です。
ところが我が国では、できたはずの対極政党が、ほんのわずかの間に崩壊してしまう。
民進党など、この党名になってわずか1年半で解党です。
そこに何が問題があったのか、そして次に生まれる希望の党が、最も懸念しなければならないことを、考えてみたいと思います。


20170928 衆院本会議で衆院が解散され万歳する議員と一礼する安倍晋三首相
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています)


【お知らせ】
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10月15日(日)13:30 古事記に学ぶ25の経営学
10月26日(木)18:30 第19回 百人一首塾 公開講座(百人一首)
11月 3日(金・文化の日)第2回 名古屋倭塾 公開講座(古事記)
11月 5日(日)第45回 倭塾 公開講座
11月25日(土)第20回 百人一首塾
 *****

民進党が事実上解党して、希望の党への合流を決めています。
良し悪しは別として、小選挙区制のもとでは巨大な二大政党しか生き残れないので、小さな政党であれば消滅していくしかないし、国会における意見力さえも実質的に制限されるというのが実情です。
もともと小選挙区制は、そういう仕組みなのだから、これは仕方のないことです。
ただし「小さい政党」です。

日本においては、実に不思議な現象が起きました。
それが民主党であり、その中身を変えずに党名だけ変えた民進党です。

内閣まで組成した民主党は、結成当時は政権与党第一党でした。
選挙は大勝利となり、その分、自民は大幅に議席を減らし、ついに野党に転落しました。
ところがその民主党は、わずか三代の内閣で世間の評価を落とし、次の選挙では、なんと民主党内閣の総理経験者でさえ、選挙出馬を諦めざるを得なかったり、あるいは自身で票を集めることができずに、比例最下位でようやく議席を確保するという散々の体たらくとなりました。

このことから、もはや民主党では選挙は戦えないということになって、中身はそのままに、看板だけ(党名と党首だけ)すげ替えて、民進党と名前を変えたのが昨年(2016年)の3月です。
ところがその民進党も、わずか1年6ヶ月で、今度は党自体が、自分たちの党を消滅させて、新たに生まれる新党に乗り換えようということになったわけです。

かつての巨大政党であった民進党(民主党)が、なぜここまで凋落したのか。
そうなった理由は、あまりにも明らかです。




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古事記3の一部


それは彼らが「反日であることが世間にバレた」ということです。
これに気付いた人たちが、次々に彼らから離れていったのです。
そして最近では、彼らが日本人ですらないことを、多くの国民が知っています。

日本の政治なのです。
日本のため、日本人のために責任をもって働くのが、政治家の仕事です。
権力はそのためにあるのです。
これはごくあたりまえな、世界の常識です。

ところがそんな常識をまったくわきまえずに、むしろ出身地の外国に組みして、外国の言いなりになり、それによって、カネと票を集めただけ。
国民の生活を第一にするというのは、ただのお題目で、その実、自分の贅沢な暮らしが第一というのでは、誰もついてこなくなるのが、むしろあたりまえです。

かつて民主党が選挙で大勝利した頃、議員会館に用事があって行くと、そこには黒塗りのベンツ、BMWがずらりと並んでいました。
聞けばそのほとすべてが、民主党の1年生議員のクルマでした。

それが自民党内閣に代わったら、議員会館に停めてあるクルマは、国産のクラウンやアルファード、CIMAなどに一変しました。
自民党では、1年生議員が贅沢なクルマに乗っているのが見つかると、先輩議員から叱られたものです。
大臣でさえクラウンなのです。
「お前は一体何様のつもりだ!」というわけです。
「一番いいクルマに乗るのではなく、
 オマエはそのひとつ下のクルマに乗れ。
 一番いいクルマに地元支援者が乗れるように
 していくことが、オマエの仕事なのだ」
と、言われたものでした。

あるとき、大臣に就任した先生が、車を新しくしたというので見に行ったら、なんとそれは中古のクラウンでした。
大臣になるとSPが付くのです。
SPは、警備のために公用車にも同乗します。
そのために、運転免許の教習車さながらに、サイドミラーやバックミラーが二段重ねに取り付けられます。
それは、助手席にいるSPが左右や後方を警戒することができるためです。
そのために、ミラーが二段重ねになったクルマを用意した。
ただし、中古車でそれをしていました。

貧乏くさいと思うのなら、それは間違いです。
国家を富ませることこそが大臣の仕事という、これは誇りなのです。

そういえば、その民主党内閣時代、その議員会館に行くと、地下の議員食堂のパートのおばちゃんたちや、議員会館、国会議事堂内の掃除のおばちゃんたちは、その大半がChineseでした。
食堂のおばちゃんはもとより、とりわけ掃除のおばちゃんというのは、誰もいない深夜・早朝に、総ての議員の部屋に入り、またマスコミの待機所にも掃除のために入室します。
もちろん、鍵はマスターキーを持ちます。
そして誰もいない、セキュリティさえも働かない建物内で、なんでもできてしまうわけです。
いったい、この国の議員会館は、どこの国のものになったのだろうかと、当時強く思ったことを覚えています。

要するに、日本の国政を預かる政治家・政党でありながら、自国の安全と安心、そして日本国民が豊かに暮らしていける社会の構築など、露ほども思っていない。
それでいて、議席がいまだにある、ということのほうが、実は異常なことだということではないかと、個人的に思います。
ちなみに、そのChineseのおばちゃんたち、自民党に政権交代したら、誰もいなくなりました。

これは二大政党制の良し悪し以前の問題です。
国会議員や政党は、右であれ左であれ、タカ派であれハト派であれ、革新であれ保守であれ、その根本には自国や自国民への深い愛情が、あってあたりまえなのです。
初めから日本人憎し、恨みを千年経っても忘れないなどというたわ言の尻馬に軽々と乗せられてしまうような人物では、そもそも国会議員になる資格などないのです。

では、民進党(民主党)の議員が、全部、反日だったのかといえば、それは違います。
自民党よりもはるかに右の政治家もいるし、愛国心の塊のような政治家、たいへんな勉強家の政治家も党内にはそれなりの数いました。
にもかかわらず、政党として反日にシフトしてしまったのは、党幹部が、まさに反日左巻きで固まったからです。

安倍総理は、昨日の衆院解散後の自民党両院議員総会で、緊迫化する北朝鮮情勢や少子高齢化対策で国民に信を問うと指摘した上で、
「選挙のためだけに看板を替える政党に、
 日本の安全を
 子供たちの未来を
 任せるわけにはいかない」
と述べました。
まさにその通りと思います。

一方、希望の党の側は、民進党の合流構想に対し、若狭勝前衆院議員が、
「(民進党が希望に)合流というのは違和感がある。
 右も左もいる民進党の枠内にある以上は
 一切協力できないと申してきたから合流ではない」
と述べ、続けて、
「(民進党から)出てきた一人一人と
 考え方や政策が一致するかを見極めた上で
 参加することはあり得る。
 『第2民進党』にはしない」
と、明確に民進党との合流を否定しました。
けだし、もっともなことだと思います。

メディアでも、保守と保守の二大政党に向かうべきだという議論がさかんになってきていると聞きます。
私もそれはおおいに結構だと思います。

ただし、ひとつ気をつけなければならないことがあります。
民族性なのでしょうが、「彼ら」は「背乗り」が常套手段だということです。
「背乗り」は、ひとつの家に入り込んで、その家の戸籍を乗っ取ってしまうというものですが、ここでいう「背乗り」は、もう少し幅を広げて、組織や団体の「乗っ取り」を意味します。

まるで人が変わったようにいい子ちゃんになって、内部に入り込み、ひとたび中に入り込むや、トップに擦り寄ってゴマを擦りまくり、周囲のライバルとなる人たちの悪口を言いふらして、引退させ、自分がNO2になると、今度はトップの悪口を言いふらして、トップ自体を引きずり下ろして、事実上、政党を乗っ取る。
これは、戦後に多くの日本企業や各種団体が乗っ取られた、まさに常套手段です。

ハナから反日活動をしてきた議員は、絶対に希望には入れないこと。
希望の執行部には、確固たる愛国心を持った誠実な政治家を採用すること。
そして、それでも入り込んでくる反日議員は、誠実で愛国心ある執行部に少しでも逆らうなら、問答無用で即座に党籍を剥奪すること。
ここに一切の同情をしないこと。
それをしないなら、おそらく3年後の希望の党は、いまの民進党と同じく解党に向かうことになってしまうものと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

たかタカ

きっと第三国人として約70年の旨みに毒され感覚が麻痺しているのでしょうね。やりたい放題大迷惑です。
背乗りは個人、組織共に今でも行われていますのでおっしゃることはよく理解できます。

ちなみに、こんな活動にもよく参加していて、実際やりたい放題やっています。
http://antigangstalking.join-us.jp/HtmlReport/AGSASReport09.htm

実際、やっていますhttp://oo7.syogyoumujou.com/19.html

日本国内で警察や公安を名乗る不審者にはよく遭遇してきましたが、どうやらこのような感覚の方も多いようです
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8669993.html

要するに、日本の組織を私利私欲も含め全体主義・共産主義工作に悪用しているということです。本当にいりませんよね〜。

北の保守

小池さん焦って民進を多数受け入れて、これでいいのでしようか。
いざ過半数取れたとしても党首がいない。元民進は暴れないとはかぎらない。裏切る可能性もあり。だって、
民進に在籍している時から政策が違うなら、民進を離党して新しい政党を作ればいいのに。そうすれば、落選する恐怖があったのでしょう。そして、今回は希望の党に乗っかれば大丈夫かも?の民進ばかりのように思います。しかし、中山ご夫妻が希望の党に入られたのはびっくりしました。

キョウリュウジャー

民進党にも日本を思う議員がいると書いてましたが、かつて民主党にも植松恵美子さんという麻生太郎さんから「非常にいい質問です。」と誉められた議員がいました。
植松さんも民主党を脱退し無所属で挑戦しましたが残念ながら落選してしまいました。
かつては国会で安保反対のプラカードを掲げて反対反対と大声で叫んでいながら今はまだ希望の党の公認をもらってないのに希望の党のポスターを作り選挙活動をしている恥知らずな民進党議員がいます。
そんな人はしっかり排除して植松さんみたいな堅実なひとを小池さんが選んでくれることを願うばかりです。

シベリア帰り

No title
保守の二大政党制には成りえないと思って見てます
小池さんは保守では無い方で現在は揉めているように見えますが其れは見せ掛けで劇場型選挙の一コマと捉えて居りま
此の後に民進党の左派系議員の合流も承諾されるでしょう
元々そう云う筋書きで盛り上げて注目を集めて禊は済んだと世間に披露したかった物だと思われます
明日にでも入党は認められるでしょう
全ては劇場型選挙の小池劇場の一コマだと思いますよ

此の事は安倍総理も看過してますね

六本木の住民

感謝 その2
私は細かいことは分かりません。しかし、今日の新聞の見出しなどに大きく書かれている小池百合子氏の「リベラルは入れない」という言葉に、何ともこの流れは、ひょっとすると想定外のことになるかもしれないと胸が弾みました。保守が思わぬ形で主流になるかと・・自民党の中にもいるリバラルが変わらざるを得なくなるのでは・・
しかしながら今回のこのコメントにも書かれているように、乗っ取りにやられてはとんでもないことになります。そんなことはあってはならない。
日本は守られる。必ず。
日本のことわざ、「急がば回れ」を思います。中山恭子先生・・先生は正しいと思います。またこのことに気づかせて頂いたのも、ねずさんの、ここのコメントからです。改めて感謝します。
天上界はどのようにこの現象を見ていらっしゃいますかね?中川先生、きっと力を貸して下さっていますよね・・
感謝です。ありがとうございます。

日本人

No title
日本では政治家が多国籍であったり有権者との約束を反故にします。
怪しからんことですがこれは考えているより重大な問題です。
なぜなら国民主権を無視しているからです。
国民一人一人が主権保持は不可能なので近代では政治家に主権行使を委託するという考えになっています。
その政治家が約束を反故にするというのは国民主権が嘘であるとなります。ということは日本政府や行政は日本人大衆とは無関係に動いているとなります。主権は対内主権、対外主権、最高決定力(権)などですが日本は恐らく対外主権と最高決定権が未回復と考えられます。(根拠、台湾及び在日米軍基地)
この最高決定権は経緯から見て米国政府か在日米軍にあると思えます。
これが事実だとすれば非常事態レベルの少子化に熱心に取り組まないのも説明がつきます。なぜなら日本のトップが在日米軍(GHQ)や米国政府なのですから日本が弱体化するのは目的通りだからです。
日本はかなり緩やかになっていますが現在でも占領地行政、占領地税制なのだと考えます。

にっぽんじん

これだけは褒めたい
都政を混乱させている小池知事の政治姿勢は政治家として失格だ。
が、今回の「希望の党」設立は褒めてやりたい。

「希望の党」を支持するのではない。
安倍首相でもできなかったことを「希望の党」一言でやりとげたからだ。

何をやったのか。
民進党を「ぶっ潰した」。その偉業だけは褒めたい。
「希望の党」が「失望の党」になる可能性もある。

が、今回の解散で民進党議員の多くは失職する。
「安保法制反対」「憲法改正反対」議員は希望の党に入れない。
かといって「民進党」では出馬できない。

無所属で出るしかない。
二重国籍が疑われる「半島議員」は全員落選し、議員資格を失う。
「希望の党」が政権を取れなくても「憲法改正賛成」議員が大半を占めることになる。

安倍首相にとっては自民議席が減っても今回の選挙は大成功に違いない。

Kaminari

今度こそ背乗りされないように
全く仰られる通りですね。
作家の山岡荘八さんの息子さんが議員になったと聞いて、素晴らしい時代小説を書かれた親の薫陶を受けたであろう選良だと思っていました。
ある時、ネットワークビジネスの合法化を推進していると知り、おかしいなと思い調べたところ、どうも背乗りのような、養子でした。
現代の朝鮮半島に住む人達は、ワイ族の子孫にさえも背乗りした民族かもしれません。注意怠りなく選別して頂きたいです。

くまもんもん

いつもありがとうございます。
ねず先生のおっしゃる通りだと思います!

-

No title
では、今は議員会館のおばちゃんは、どうなってるのですか?ぜひ知りたいと思います。

-

更新ありがとうございます。
小池百合子氏には正直、嫌悪感があります。けれど9条改正を試金石にして、その意見に賛同するなら、民進党議員でも入党させると公言している点は、評価したいと想います。もし
安全保障や九条改正の議決で反旗を翻したら、党籍剥奪、除名するとの書面に署名させて入党させるべきです。

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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
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E-mail info@musubi-ac.com
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○受付時間 
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