君が代と日本文明

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いま我が国の戦後の常識が、ひっくり返ろうとしています。
無理もないことです。
二万年の営みを持つ日本文明の底の深さは、百年二百年の歴史しかもたない西洋や、戦後に生まれた中華人民共和国や、日本への対抗国家として誕生した半島国などでは、太刀打ち出来ないものなのです。


20171028 今上陛下
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 *****

最近では「君が代」の「きみ」の「き」が男、「み」が女という説明があちこちで聞かれるようになりました。
言い出しっぺは、実は私です。
最初にこのことを書いたのが2012年8月のことで、そのときに「き」は男、「み」は女を表すと書かせていただきました。
その後わずか5年で、このことはもはや私の手を離れ、日本人の常識になりつつあります。
たいへん喜ばしいことだと思っています。

けれどもこれは新説というようなものではありません。
大和言葉では、もともと「イザナキ、イザナミ」、「おきな(翁)、おみな(嫗)」というように、そもそ「き」は男、「み」は女を意味します。
ですから「君が代」は、そのまま大和言葉で「男と女の代は」という意味になりますし、君が代が国歌として、いまのメロディが付けられる以前は、この歌は結婚式の賀歌として、有名な「高砂」と並んで、一般に詠唱されていたものです。

しかもこの歌の初出は、平安時代初期の延喜5年(905年)に編纂された「古今和歌集」です。
その巻七に賀歌の筆頭歌として納められています。
「古今和歌集」は、醍醐天皇の勅命によって編纂された勅撰和歌集です。
いまでいったら日本政府そのものが編纂した公的歌集にあたるわけで、万葉の時代から撰者たちの時代までの140年間の代表的作品を収蔵しています。





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古事記3の一部


序文はカナで書かれていて、執筆が紀貫之(きのつらゆき)です。
その中で「君が代」は、「読み人知らず」として掲載されているのですが、ということは、いつこの歌が出来たのかさえもわからない。
そして「古今和歌集」が編纂された時点では、すでに多くの人々の口端にのぼっていた愛される常識歌だったということを意味します。

そして「君が代」は、その後に編纂された「新撰和歌集」や「和漢朗詠集」にも転載されています。
本来なら、すでに「古今和歌集」に掲載された歌なら、その後の歌集に載せることはありません。
それが何度も転載されているということは、それだけ人々に馴染みの深い歌であったということですし、この歌の持つ魅力が、より深いものであったことを示します。

もっとも、初出のときはこの歌の歌い出しは「大君は」となっていました。
 大君は
 千代に八千代に
 さざれ石の巌となりて
 苔のむすまで
となっていたわけです。
大君というのは天皇のことです。
それが「和漢朗詠集」では、いつの間にか「君が代は」に書き換えられています。

実はこのことはとっても重要なことで、多くの人々によってこの歌が愛されることによって、「君が代は」という別バージョンがいつの間にか生まれ、その別バージョンが普及していったということを意味します。
そして、そのことが、朝廷においても好感されたから、「君が代は」として転載されたのです。

天皇がもし、China皇帝のような絶対権力者であれば、こうした変遷は許されることではありません。
ところが我が国において天皇は、どこまでも知らす存在であり、国家の最高権威として神々とつながり、そして民を「おほみたから」とされるお役目です。
その民には、もちろん男と女がいます。
その男女が結ばれ、子をなし、その子孫が繁栄して千年も幾千年も、あたかも小さな小石が集まって巨大な岩石を構築している「さざれ石」のように、すべての家族が苔のむすまで繁栄し続ける。
それこそが国家の幸せであり、個人の幸せでもあるということが、この歌で好感されたのです。

つまり「君が代」の意味をさぐれば、そこには必然的に天皇の知らす統治のありがたさが見えてくる。
なぜなら私たちは、天皇という存在があるから、権力者の私有民、つまり隷民にならずに済んでいるのです。

世界ではよく、「俺達に自由を!」と言っての戦いが行われます。
けれど私達日本人は、生まれながらにして権力者よりも上位にある天皇のおほみたからとして、権力からの自由を得ているのです。
そしてそのような国の形が、いったいいつはじまったかわからないほどの太古の昔から続いているのが、私たちの国日本です。

「常識化」というのは、非常に大切なことです。
マーケティング用語で「商品を常識化する」といえば、誰もが知る常識にするということを意味します。

戦後の私たちは、天皇=支配者であるとか、天皇の命令で戦争で多くの命が失われたとか、すこし冷静になって考えれば、実にトンチンカンな理屈を、頭ごなしに学ばせられ、それを常識化しています。
けれど、少し考えたらわかることなのです。
我が国における天皇は、絶対権力者であった時代などありません。
いつの時代においても、知らす存在であり続けたのが我が国の誇る天皇なのです。

いま我が国の戦後の常識が、ひっくり返ろうとしています。
無理もないことです。
二万年の営みを持つ日本文明の底の深さは、百年二百年の歴史しかもたない西洋や、戦後に生まれた中華人民共和国や、日本への対抗国家として誕生した半島国などでは、太刀打ち出来ないものなのです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

くすのきのこ

No title
こんにちは。
日本語のルーツは古いようです。いろいろな説がありますが、南方海洋系の
単語が生きていると。南太平洋に散っている土器を作ったラピタ人の末裔た
ちと共通するものがあるという説も。虫の声を言語認識するのは日本語とポ
リネシアの一部の言語にしかみられないそうですしwまた文法では膠着語で
あり、メソポタミアの古代文明シュメールで使われていた言語と共通すると。
こことも何らかの接触があったのかもしれないと。例えばシベリア東部沿海
部ツングース諸語~モンゴル諸語~中央アジア(ウイグル語・ウズベク語・
カザフ語)を超えて、西アジア(トルコ語)へ。そしてメソポタミアのシュ
メール語へと続いて??w色々な言語が混和され保存されてるようですねw
更にチャイナ地区から文字を入れましたが、導入した時代により音読みが呉
音、漢音、唐音(宋音、唐宋音)とあり、それぞれを保存してますw
このように文化の保存に熱心なのは古代から?w・・つまり互いを滅しつく
すチャイナの易姓革命でも欧米の宗教戦争でもなく、多少の軋轢があったと
しても共存共栄を目指すのが、古代からの日本風では?
歴史を見ると、皇室がざわめくと必ず揺れます。常識がひっくり返るwそう
なりそうですね。覚悟しなくてはねw


読者です

きみのくだりについて
この話は、明治時代の京都帝大の方が語っていたというのを聞いたことがあります。
当時の東京帝大との関係で、京都帝大の方の話は、歴史的なことはほとんど相手にされないケースが多かったのはご存知かと思います。
戦後は赤ですから、そんな話は話題にもなりませんでしたよね。
いいお話しですし、万が一先生の名誉のために、一度お調べされたほうがよろしいかと思います。

-

「おほきみは」でなく「わがきみは」でなかったですか?

神無月

truth日本
陛下のご尊顔を拝し、日本国民としての喜びを感じます。

前記事の「阿修羅像」を見たとき、安倍総理を思い浮かべました。

陛下(日本国)を守護する為に、命を掛けて戦っている姿が重なります。

安倍総理の穏やかな表情と険しい表情が対照的です。

君が代の「君」の意味を、ねず流に子供や女性に話しています。
皆さん、興味深く聞いてくれます。

fake歴史国が多い中、truth日本の輝きは増すばかりでしょう。

驕る事無く、真実を伝えられる「ねずさん」を応援しています。

シミズ

No title
そういえば、女の子の名前は「なつみ」「めぐみ」「くみ」など、男の子の名前は「ひろき」「こうき」「まさき」などが多いですね。美しいという字の読みのせいだとばかり思ってました。

疑問

日本語はこうして生まれた
実は現在、非常に多く研究者が、日本語のベースには、縄文系の言語が存在するのではないかと考えているはずです。

朝鮮半島南部から大量の縄文土器や日本列島産の黒曜石が出土していますが、移動するにあたって、縄文の人々にとって「海」は何ら障害になりませんでした。

大陸との玄関口に位置し、縄文時代から大陸の人々との混血が始まっていた可能性が指摘される九州を中心とした西日本から、度々ルーツの多様さが話題になる関東地方にかけての「縄文系言語」が日本語の基層にあるのではないかと考える人は非常に増えていると思います。(実際には圧倒的多数ではないでしょうか?)

関東縄文人 http://ncode.syosetu.com/n5471ed/25/

韓国語や満州語やモンゴル語やインドネシア語やミャンマー語やカンボジア語を調べ回っても、それらしいものの、いまいち「決定打」に欠ける理由は、日本語のルーツが古過ぎる事にあると思います。

最大の問題は、いまだに研究者の多くが、無意識のうちに「野蛮な土人語である縄文語など検討する価値も無い」として、韓国語や東アジアの言葉ばかり調べ回っている事でしょう。

にっぽんじん

平和団体の正体
沖縄では「平和団体」と称する「暴力団体」が基地反対を叫んでいます。
やり方は中国のチベット、ウイグル、内蒙古侵略と同じです。

沖縄を日本から切り離せば中国が必ず出てきます。
そうなれば、翁長知事を含め、今の活動家も切り捨てられて粛清されます。それが中国のやり方です。

下記の動画を見て下さい。とても「平和団体」ではありません。

https://www.youtube.com/watch?v=ZqE5YtTRzYk

紀貫之

序文は仮名で書かれているとおっしゃっていますが、古今和歌集の仮名序は私が仮名で書きましたが、同集には紀淑望が書いた真名序という漢文で書かれた序文もございます。
ですから正確には、
序文は仮名と漢文とで書かれており、仮名序は不肖私紀貫之が書いた、と言うことになります。
お改め頂ければ幸いです。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
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