新しい時代の息吹



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情報化社会になって、何が正しく、何が間違っているのか、ネット上の情報によって、社会のあらゆる階層の人が、その事実を知ることができるようになってきました。
2045年には、AIが人間の知能をはるかに凌駕する時代がやってきますが、AIが人類に示す世界の新しい形も、すでにかたまっています。
AIは、知能でしかなく、責任を持ちません。
責任を取れるのは、人間だけです。
そして権力に責任を問うことができるのは、権力の上に権威という存在があるときだけです。
つまりAIによる、世界の平和と人類の幸福実現社会の実現のための選択は、必ず「知らす国」に行き当たります。


20171227 モンゴル兵
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています)


いまはレンタルDVDでも観れる映画に、『X-MEN: アポカリプス』という映画があります。
ご覧になられた方も多いかと思います。
おもしろいな、と思ったシーンがありました。
それは、蘇った最強最悪のミュータントが、なんと全世界のすべての核ミサイルを発射して、宇宙空間にミサイルを廃棄してしまったことです。

映画では、全世界の各国のミサイルをすべて打ち上げて廃棄してしまうことは、そのミュータントが権力を得るためという描写だったのですが、これは実に考えさせる展開だと思いました。

現実世界には、そのようなミュータントはいないわけです(もしかしたらいるかもしれませんが)。
ただ、ひとつの仮定として、実際に全世界のすべの核保有国が、すべての核ミサイルを宇宙空間に打ち上げてしまったら、世界はどうなるのでしょうか。

おそらくすぐに戦争が始まるのではないでしょうか。
なぜなら、核による報復の心配がないからです。

左系の平和運動家の方々が口にするのは、いつも「核のない世界」です。
しかし、現実に核の脅威がなくなったら、逆に暴力や戦争がはびこるのが、実は世界の真実といえます。


覇権主義とか、征服主義とか、そのような動機ではありません。
利害の衝突があるからです。
戦争があると儲かる人がいるからです。
この世は甘くないのです。

誰だって命も財産も失いたくないものです。
戦うのも嫌です。
けれど、戦いがあると、儲かる人がいます。
お金持ちも、戦争はしたくありません。
けれど、もっとお金持ちになりたくなるのが、お金持ちです。
お金はさみしがりやだから、仲間をほしがるのです。

そのお金持ちの周りには、お金持ちにお金を増やすことを提案し、実行する人が、必ず群がります。
そういう人たちは、お金持ちの資金を利用して、自分もまた儲けようとするのです。
なかでも一番儲かるのが戦争です。
戦争には大量の武器が必要です。
そして相手国にいるライバルを滅ぼし、市場を独占し、あるいは相手国から巨額の賠償金を得たり、その国にある富を奪うことができます。

良い例がパンダです。
パンダは、チベットの動物です。
経験な仏教徒であったチベットの民衆は、人口600万のうち、150万が虐殺され、古代から伝わるさまざまな仏像や仏具、古文書などが奪われ、売られ、チベットにいたパンダは、一方的に攻撃した側の「平和外交」のツールとなっています。

お金持ち自身には征服欲など欠片もなくても、お金がそれを許さないのです。
そしてドンパチが起こり、多くの人の命が奪われます。
そしてドンパチで儲かれば、儲けさせた人も、そこから多額の分け前を得ることができるのです。

つまり、核という抑止力がなくなれば、世界は戦争に突入するのです。
逆にいえば、核が、どれだけ世界から戦争を抑えているか、ということです。
要するに実は、金の力を抑えているのが武の力だということです。

我が国では古来、金の力によって、民に不幸がもたらされないようにするという統治が行われてきました。
士農工商も、実は、貧乏な順番です。
商人は金がありますが、身分は低い。
職人は、商人より金はないけど、技術があります。
農民は、職人より金がなけど、生きるのにいちばん大切な食料を生んでいます。
武士は、そうした人々の生活を護る義務を持ちますが、借金まみれです。

もっと古い時代には、一霊四魂といって、金より、勇気や知性や和心や愛と喜びなどに価値が置かれていました。
それがなぜできたのかといえば、我が国が天皇によって民を「おほみたから」とするという知らす国柄だからです。
権力者は、民が豊かに安心して安全に暮らせることに責任を持ちます。
だからこそ、自分だけが幸せになれば良いのではなく、自他共に幸せになれるように互いに努力しあうことが、社会の慣習にまで発展できたのです。
そして不条理や、金のちからによる横暴を抑えるために荒魂、つまり武の力が重んぜられました。

「天は二物を与えず」といいますが、これは二物を与えてはいけない、ということでもあります。
不足があるから、努力するのです。
不足があるから成長できるのです。

多くの日本人は、西洋は、古くから進んだ社会を営んできた文明の先進国だと思いこんでいます。
ところがその西欧諸国では、歴史の授業といえば、ギリシャ・ローマの古代史と、15世紀のルネッサンス運動以降の近世の歴史しか教えません。
いまあるヨーロッパの諸国は、ごく一部の例外を除いて、そのすべてが15世紀以降に始まった国です。

それまでのヨーロッパは、力と暴力が支配した粗暴なエリアで、このため国力も弱く、だから14世紀にまたたく間に、モンゴルによって攻め滅ぼされたのです。
そしてモンゴルの時代に、モンゴルによってもたらされたのが、為替金融です。
モンゴルが遺産相続で分割されていくと、代わって力を持つようになったのがこの金融屋さんたちで、彼らは儲け話に出資をするようになりました。

その中の最大の儲け話が、アフリカなどに出かけていって海賊行為を働いて、現地から様々な宝物を持ち帰ることで、こうして始まったのが大航海時代です。
要するに、金持ちが船主に出資し、船主は荒くれ者の船頭を雇い、船頭は犯罪者などを雇い、海を渡って悪事の限りをつくして財宝を持ち帰ったわけです。
こうして大航海時代が植民地時代となりました。

その後に起こったことが市民革命といわれますが、実際には、すこし違います。
王侯貴族よりも金を得た金融屋層が、市民に金や武器を渡し、思想家に金を出して王侯貴族の財産を奪いにかかったというのが、実態に近い歴史の見方です。
力を持ったのは市民ではなく、金融屋層であり、その金融屋たちが、市民のなかの有能な者に金を渡し、その有能な者が人を集めて、武力革命を起こしたのです。
これは見方を変えれば、大航海時代にアフリカやアジアでしてきたことを、力を持った金融屋たちが、今度は自国内で同じことを行ったということです。

その後の現代に至るまで、金の時代が続いています。
世界の国々を支配しているのは、その国の政府ではなく、裏で政府を操る金持ち層です。
日本でも同じです。
このことを理解しない日本人は、ついにメガバンクまで、彼らの傘下に奪われてしまいました。
要するに15世紀以降の世界は、マネーゲームのもとで動いてきわたけです。

これに鉄槌を加えたのが、実は日本でした。
日本はそのために焼け野原になりましたが、いまではものの見事に復興しています。
次に復興すべきは、日本人が築いてきた、知らす国の復興です。

情報化社会になって、何が正しく、何が間違っているのか、ネット上の情報によって、社会のあらゆる階層の人が、その事実を知ることができるようになってきました。
2045年には、AIが人間の知能をはるかに凌駕する時代がやってきますが、AIが人類に示す世界の新しい形も、すでにかたまっています。
AIは、知能でしかなく、責任を持ちません。
責任を取れるのは、人間だけです。
そして権力に責任を問うことができるのは、権力の上に権威という存在があるときだけです。
つまりAIによる、世界の平和と人類の幸福実現社会の実現のための選択は、必ず「知らす国」に行き当たります。

天の石屋戸が開くのです。
新しい時代は、もう始まっています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

takechiyo1949

AIは地球にも優しく願います
地球上には、植物や動物や細菌など…沢山の生物が生きていますが『人類の比率は0.01%に過ぎない』と言う論考をNetで読みました。
四捨五入されると消えてしまいますよね。
そんな程度の人類でも威力は絶大で、地球の生物は発生から半減してしまったのだとか。
ホントかどうか?確かめる力量はありません。
私達は地球の害虫なの?
とても驚いています。

将来、AIが如何にビッグデータ化しても、人から見れば、所詮は道具に過ぎないと思います。
判断はあくまで人間の役目。
そして、AIも必ず「知らす国」に行き当たる!
地球にも優しい…そんな新しい時代が来るなら、願っても無い進化だと思います。

さて、父親は38年前に66歳で亡くなり、母親は11年前に78歳で亡くなりました。
自分の寿命も父親位のもんだろうな~と思っていましたが、既に70を越えました。
2045年まで元気にして居られるかどうかは神様の気分次第。
そう思いながら、今夜も「ねずブロ」を読んでます。

-

1
だからと言って何もしないのは論外……完全に崩壊はしていないし、有用ではある。

26年間お隣なし

既存感想に対して意見
 上記少子化論のコメントを偶然読ませていただいて、気づいたのが「3人目」でなく、「4人目」は少子化の原因となる法律ではないのかということです。
軽自動車でも3人のチャイルドシートを取り付けられると想像できたからです。
 もっとも昭和と違い、現代で4人は現実的でないですが。給料目減り・共働き等で、

くすのきのこ

No title
こんにちは。はたして核は抑止力?
実は抑止力になどなっていないのではありませんか?アメリカの銭ゲ
ゼルシャフト一派(アメリカ政府と完全一致はしていない)が、チャ
イナ中共という政治経済癒着体と組んでいるわけでw使おうと思えば
すぐに使いますよ。ただし時期を待っているだけでしょうね。バルカ
ン半島では劣化ウラン弾を使用し、バルカン半島汚染のみならずアメ
リカ兵も被爆らしいと・・中東でも状況は同様です・・ニホンメディ
アでは大声で言われてないようですが。ロシアはまたもウラル地方で
核事故の疑いがあります。世界の金持ちたちの銀行国のスイスは自宅
に核シェルターと非常食準備が決まりですし、NASAは何かにつけて非
常時に備えろ~気候変動だ~隕石衝突だ~天体ニビルの接近だ。カナ
ダの元国防大臣ポール・ヘリアー氏のエイリアンが地球観察に訪れて
いる発言・・これらは情報を流しているという既成事実を作っている
わけです。その情報の虚実は不明であり、受け取る側の判断次第です。
ですが・・情報を発信するという時点で、危ない状態を前提としてい
るようです。核爆弾は抑止力というのは甘いのではないかな?
彼らのハリウッドでは、既に過去の映像作品でいくつかの回答を提示
している模様。エイリアンとの戦闘作品やバイオハザードをテーマと
した作品・・これらによる人類の減少危機も作られていると。AIへの
期待など薄いでしょうね。バグはいくらでも送り込めるのでは?
大元は多分・・彼らはWW1前のH.Gウェルズの作品の中の発想が原爆実
現へ国際連盟へと繋がったと主張し続けたいように見えるわけでwバ
イオハザードもありましたね。ウッドロウ・ウィルソン大統領はもろ
にウェルズの言葉をパクり”戦争を終わらせるための戦争”にアメリカ
は参加すると・・何故なら世界は民主主義にとって安全でなければな
らないからだと。こういうヒロイズムなわけでw
・・どうやら当時は人間の集合意識というものの考察があまり為され
ていなかったのかもしれない。
日本の漫画・アニメ作品ではBLAME!10年以上前の作品ですが、拡大
する都市システムとネット社会の破綻の一つの形が提示されていたり
しており、攻殻機動隊より評価w人間の集合意識が作用するから、こ
ういう未来予測作品が出てくる?そういえば、江戸時代の未来予測の
無益委記(むたいき)という黄表紙もあるそうでww明治34年の郵便
w報知新聞に書かれた未来予測も・・エアコンとかあたってますねw
情報は虚実の見極めが難しいが、その中で未来を見据えなくてはなら
ないと・・情報量が多いからいいというわけではなさそうな・・。




日輪

日本は本当に素晴らしい国ですね!
正に神国日本です。

大阪都民

いつもありがとうございます。
全く関係ないコメントですみません。
天皇が聖なる権威の象徴で、その御方がおられるからこそ、武力で何もかも我が物にしようとする輩を抑える事ができるとの事ですが、真にその通りだと想います。 足利尊氏は尊皇を謳う
志士達に目の敵にされましたが、尊氏ほど無私な武士はいないと想います。
後醍醐天皇は聡明なれど権力すらも
掌握しようとした事が、武士たちの
離反を招いたのではないでしょうか。
天皇、皇族は権威の象徴であるから
尊いのです。権力(ウシハク)は、臣下が責任を持って行使するのが、我が国の習いです。足利尊氏は、正しく日本のあるべき形を心で知っていた武士(もののふ)です。なればこそ、天皇の忠臣の多い九州の武士が尊氏に従ったのです。吉川栄治の私本太平記には、尊氏の心中の葛藤が見事に描かれています。

にっぽんじん

少子化で気になること?
日本は少子化で悩んでいます。
最近ふと気になることがありました。

幼児の命を守るために法でチャイルドシートが義務付けられています。
小学校に行くまではシートの着用は義務です。

親はチャイルドシートを購入して車に取り付けます。
チャイルドシートを付ければ5人乗りの車が4人乗りになります。

3人目の子供は第1子が小学校に入学するまで車に乗せられません。
これが少子化の原因ではないと思うが気になっています。

-

No title
核兵器がもたらす相互確証破壊による大国の拮抗という構造は、冷戦の終了と共に大きく変化しました。核のあるなしに関わらず、新たな地域紛争はやむことを知りません。また新たな核の拡散という危険が存在しているのは、北朝鮮の核武装問題が象徴するとおりです。戦術核の使用すら危惧されるのではないでしょうか。核兵器に対する理念の共有が無ければ、平和へのプロセスは進みません。「シラス」という理念を掲げる小名木先生であれば、このことはご理解いただけるでしょう。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
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E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
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