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私たちは死ねば仏さんとして戒名をいただきます。
それは死んだ後の仏様になってからの名前ですが、漢字で書かれた戒名は、生前のその人となりを表す字が選ばれます。
ましてや神様のお名前であれば、最初からそれは戒名のようなもので、必ずそこには意味があるはずです。
常識的にみて、そのように考えないほうがおかしいのですから、これを勝手にカタカナに変えてしまったのでは、あまりにももったいないといえます。
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以下は、昨年4月に「ねずさんの有料メルマガ」で配信した記事です。
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http://www.mag2.com/m/0001335031.html****
イザナキ、イザナミが「国生み」の後に「神生み」をしたという記述が古事記にあります。
「国生み」は、国土を生んだのではなくて、生まれた子孫が散らばっていった様子を描いたものではないかというのはねず説ですが、古事記の解釈としては、おそらく新説になるのかもしれません。
学会ですと、新説と言うためには、他で唱えられていないことを逐一調べ上げるなど、新説と主張するための一定のルールがあるのだそうです。
私は、ことさらこれを新説として学会で認めてもらおうとは思いませんから、単に「私はこう読んだ」と言うにとどめています。
その意味では、水蛭子(ひるこ)が島を意味するというのもねず説ですし、伊耶那岐、伊耶那美が降臨したときの八尋殿も、屋敷ではなくて立派な神様であったと読むのもねず説、創世の17柱の神々のうち、男女5組の神様が太陽系の惑星を意味すると読んだのもねず説ということになります。
それらは単に奇をてらってそのように解釈したわけではなくて、古事記で使われている漢字の意味を丁寧にひもといて行ったら、そのような解釈になったのです。
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神々のお名前については、特にそうです。
たいていの解説書は、神々のお名前を、はじめからカタカナにしてしまっています。
しかしそれでは意味がわかりません。
私たちは、死ねば仏さんとして戒名をもらいます。
それは死んだ後の仏様になってからの名前ですが、漢字で書かれた戒名は、生前のその人となりを表す字が選ばれます。
ましてや神様のお名前であれば、最初からそれは戒名のようなもので、必ずそこには意味があるはずです。
常識的にみて、そのように考えないほうがおかしいのですから、これを勝手にカタカナに変えてしまったのでは、あまりにももったいないといえます。
さらに・・・
古事記の国生み神話ですと、生まれた島には、それぞれ愛比売(えひめ)、飯依比古(いいよりひこ)というように「別名」が付してあります。
別名がそこに書かれている以上、ただ「そのように書いてある」というだけでなく、なぜ別名が書かれているのかをしっかり読み取るのが、大人としての古事記の読み方なのではないかと思います。
そして神生みです。
伊耶那岐、伊耶那美の神生み神話には「別名」がありません。
そこには、大事忍男神(おほことおしをのかみ)から大宜都比売神(おほげつひめのかみ)まで、合計32柱の神様のお名前が列記されています。
お名前だけが延々と続くので、古来ここは古事記解釈の難所といわれ、なかにはここを飛ばしてしまっている解説書も多いです。
けれどもよく見れば、最初に書かれている大事忍男神という御神名の「忍」の字は、心臓に刃を突き立てている漢字です。
近年では、この字は単に「しのぶこと」の意味で用いられますが、そもそも漢字の持つ象形性からすれば、心臓に突き立つほど大事なことがこれから述べられるのだ、と、はじめに宣言しているようなものです。
そしてそのあとに続く神々のお名前から「神」という字を取り去って並べてみると、「大事忍男 石土 石巣 大戸日別 天之吹 大屋 風木津別之忍 大綿津見 速秋津 水戸 妹速秋津 沫那芸 沫那美 頬那芸 頬那美 天之水分 国之水分 天之久比箸母智 国之久比箸母智 志那都 久久能智 大山上津見 鹿屋野 野椎 天之狭土 国之狭土 天之狭霧 国之狭霧 天之闇戸 国之闇戸 大戸或子 大戸惑女 鳥之石楠船 天鳥 大宜都 火之夜芸速 火之炫古 火之迦具土」となります。
ここからそれぞれの漢字の意味を意訳してみると次のようになります。
石と土が加工されて石でできた町並みがあり、
その町並みには大きな出入り口があって、
大伽藍(だいがらん)があり、
風を防ぐ大きな塀があり、
そこは海に面していて川もあり、
大小様々な水門もあり、
波の激しい日も、海が凪いでいる日も、
天の分水嶺にも、国の分水嶺に出入りすることができ、
風の神や山の神、霧や谷間や窪地から様々な神様が、
天鳥船に乗って、
たくさんの食べ物があり、
かがり火が焚かれ、良い香りがする。
この神生みの前の段には国生みが書かれていますが、それによって国中に子孫が広がったことを受け、その中心となった都と、地方に広がった人々が盛んに往来し、その中心地となった都がとても栄えたということが書かれているようです。
大伽藍の宮殿、大きな町並み、港に面した都、立派な港、国中から持ち込まれる物産と、これを運ぶ天の鳥船と呼ばれる大小様々な帆船、描写として読むと、まるで目に浮かぶようです。
ちなみに天の鳥船というのは、飛行機のことだという説もあるようですが、そうではなくて、まるで天を駆ける鳥のように国中を往来する船舶というふうにとらえても、十分意味は通じるものと思います。
この神生みは、伊耶那美命が万物のもとになる様々な神様を生んだことを示すと解説されていることが多いですし、もちろんそうした読み方も正しい読み方であると思います。
しかし万物は、そもそも創世の神々によってつくられているのです。
ということは古事記がここであらためて万物の創造を繰り返すというのは、話の順番としてすこしおかしい気もします。
むしろ国生みが、共通の祖先を持つ人々の子孫が次第に国土に広がっていった様子、
神生みは、その広がっていった子孫たちが本家を遠く離れて何十代も経過してもなお、血筋の元になる本家をたいせつに敬い、いまある自分たちの生への報恩感謝忘れず、都との華やかに往来をしていた、このためそれぞれの国も都も、おおいに繁栄したということが述べているのであろうと思います。
最近では、子孫が商売に成功して大邸宅に住みながら、両親や祖父母のことなどほとんどかえりみないという個人主義が蔓延するようになりました。
とりわけ戦後に半島から来られた方々の場合、息子や娘さんが大成して稼ぐようになると、親や親戚がよってたかって、タカリに来るのだそうで、早々に親や親戚との縁を切ってしまうケースも多いと聞きます。
親子の絆よりお金が優先してしまうというのも哀れな話ですが、最近では日本人の中にもそれに近い事例が多々あるといいますから驚きです。
もともと日本人は、上古の昔から実家や本家をたいせつにしてきたし、そのことが一族みんなの繁栄と報恩感謝の心に結びついていたのです。
そもそも血の繋がった者同士でさえ助け合わないのなら、どうして一族や民族の繁栄があるのでしょう。
そうではなく、互いに敬愛と感謝の心の往来があって、はじめて社会も安定して成長できるようになるのではないでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。

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