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第52回 倭塾 公開講座青森県十和田市の「新渡戸記念館」をめぐる記念館存続のための報告記事です。
今回で11回目のご報告になります。
☆☆☆☆☆過去記事☆☆☆☆☆
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新渡戸記念館廃館問題続報(第10回) 18/3/29
新渡戸記念館廃館問題続報(第11回)この問題は、ひとことでいえば、十和田市の成り立ちにおおいに貢献した新渡戸稲造博士をはじめとする新渡戸家三代を顕彰する記念館を、十和田市の実権を握る副有名人が、記念館に難癖をつけて一方的に記念館の廃館ならびに建物の取り壊しを決め、一遍の文書による通達もなしに、土地建物を管理する新渡戸家に立ち退きを要求した事件です。
事件は、青森地裁に持ち込まれ、青森地裁は裁判所の管轄外であると訴えを却下した(一審)のですが、仙台高裁は、裁判所で扱うべき事件であるとして控訴人(新渡戸家)の申立を全面的に認め、青森地裁への審理差戻しの判決を下しました(二審)。
いま、この事件は、青森地裁で差戻し審が行われているところですが、3月23日に第4回口頭弁論が行われ、次回は6月7日の公判となります。
23日の公判で、新渡戸家側は、市が廃館の根拠としている建物の耐震診断について、正規の手続きに従って再診断を行ってもらいたいとしました。
これに対し市側は、言を左右にして言い逃れをするので、裁判長が
「なぜ建物の再検査を拒否するのか、
その合理的根拠を
次回審までにきちんとまとめるように」
と指揮をするに至っています。
十和田市は、新渡戸記念館の建物のコンクリート強度について、一回だけの診断結果に基いて、
「コンクリート強度が低いという
結果が出たから廃館を決めた」
と主張しているわけです。
ところがマニュアルによれば、
「建物の耐震診断で
コンクリートの強度が
低いという結果が出た場合、
再度コンクリートを採取して
試験を行ない確認すること」
となっているわけです。
当然、
「どうして再診断が
行われなかったのか」
が問題になります。
このことについての合理的根拠となる説明を、裁判長が求めたわけです。
裁判が始まるよりもずっと以前に、この問題が発生した当初から、新渡戸記念館側は、市が行った耐震診断についての再診断を求めてきました。
そのために何度も交渉を行ったのです。
このとき、
「いったいコンクリートの強度が
いくつという数字になっているのか
確認させてもらったところ、
なんとその数値は、
分厚いコンクリートが
ダンボール程度の強度しかない
という数字になっていたのです。
ダンボールなら、指で押したら穴が空きます。
いくらなんでも、それはありえないと、再診断の要請を何度もしたのですけれど、市は再診断を拒否し続けてきました。
しかも調査をしてみれば、その耐震強度診断を行ったのは、なんと十和田市の副有名人の身内というのではありませんか。
明らかにきな臭い診断です。
この新渡戸記念館は、その所在地の地所は、もともと新渡戸家の地所で、記念館に展示されている遺品もすべて新渡戸家の所有物です。
記念館の建物だけが、市の所有です。
ところが今回の公判では、市は、
「建物取壊しに際して、
館内の展示資料は
原則的に市で所有することが
必要になる」
という認識を示しました。
これもまた、以前から
「記念館内の遺品をよこせ」
と言っていたことから、ひっこみがつかなくなって、裁判でも同じことを述べるに至ったようです。
新渡戸稲造博士といえば、世界的に有名な著名人であり、記念館に展示してある遺品の中には、室町時代の刀剣や甲冑なども含まれます。
かつて5千円札に描かれた新渡戸博士のもとになった写真もあります。
遺品を海外で売りさばけば、何百億円というお金になる遺品です。
十和田市の副有名人は、かねてから
「ガタガタいわずに、
黙って記念館にあるものを、
こっちによこせばいいんだ」
と何度も凄んでいます。
では市に展示品を引き渡したら、その後展示品をどうするのか。
副有名人さんは、
「すべてコンテナに積み込む」
という以外、その行き先については、一切、口をつぐんできていたのです。
いくら換金すれば高額な展示品とはいっても、簿価はゼロ円です。
記念館のすぐ裏にあった駐車場に設置してあった資材置き場の倉庫は、すでに市が勝手に取り壊して、中にあった什器類は、まるごとゴミのように地面の上に盛り付け、上からブルーシートをかぶせられました。
日本が誇る新渡戸稲造と、三代の十和田の市街化、そして室町以来続く十和田の歴史の遺品の数々を、要するに市は、無料で粗大ゴミとして引取り、後の処分がどうなるかは、誰にもわからない、という状況だったから、新渡戸家では裁判を起こしたのです。
いよいよ次回は、裁判所によるコンクリートの耐震強度の鑑定となりそうです。
近年、全国各地の記念館が、続々と廃館に追い込まれています。
不思議なことに、このときなぜか、記念館所蔵の文化財が、いつのまにかヨーロッパなどでオークションに出されたりしています。
日本の文化財は、実は途方もない値打ちがあって、せんだっては西洋における某オークションで、日本の縄文時代の土器ひとつに、なんと1億円を超える値がついたりするのです。
記念館は、誰かの懐を肥やすためのものではなく、我が国の文化資産です。
みなさまの引き続きのご支援を、よろしくお願いします。
新渡戸記念館廃館取り壊し撤回のご署名並びにご支援のページ
詳しい経過は、ここに記載されています。
また記念館存続のためのご寄付も受け付けています。
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コメント
くすのきのこ
過去の価値ある歴史を否定し、自分を大きく見せたいという衝動は
ドコの筋?歴史を無視しては、その地方はその先に進んでいけない。
いわゆる三ダケ主義に陥らずに知恵を絞らなくては。
三ダケ主義というのは、今ダケ・カネだけ・自分だけという奴です。
・・ところで地元の学校では新渡戸稲造氏の事を教えないのかな?
通常は地元にゆかりのある人物については小学校などの社会科で
学習教材として取り上げるものではないのかな?そういう地道活動
が、ひいては地産に繋がるのではないのかな?まあ、英文で武士道
を著作した変わりダネではあるけれど・・そのお陰で海外の尽きぬ
武士道への興味を・・日本文化としての評価を誘ってるわけで、今
からでもその著作をおお~きく喧伝するのもいいし、夏休みの推薦
図書・・と誰かが発言してくれるともっといいww日本語訳を出し
てくれる良心の出版社を募集してみては?・・せっかくの英文だw
一節を英文の試験に使うとかw地元のガッコのセンセは・・じゃあ
学習塾のセンセは・・隣の県とかで盛んにやってくれると特にいいw
・・メンツってのがあったりするかもだから・・ねw
2018/03/31 URL 編集
里の牛
『入館者の身の安全を第一に考え、そして、貴重な史料等を保全するため・・・』であるならば、なぜ記念館廃止の条例可決となるのでしょうか?
施設の維持管理費を削減したいのであれば、十和田市は正直にそう言えばいいのです。
もっともらしい理屈をつけ、廃止条例を可決した十和田市は、市民の財産を保全するという責任を放棄したばかりか、廃止という「結果ありき」の市政運営と言わざるを得ず、十和田市の歴史と市民に対する背信行為であると思います。
十和田市及び市議会の姿勢は、気概のかけらもないあまりにも短絡的だと思います。
2018/03/30 URL 編集
一在外邦人
どうやら日本各地で同様の真似をしていそうですね。
新渡戸記念館の所蔵物は、海外に流出したら最後、単品でも戻ってくるのは極めて難しいでしょう。
価値もわからず地べたにおいて傷ませ(言語道断)、売れば幾らなどとさもしい捉え方しかできない人間(論外)、何者なんでしょうか?
非力とはいえ、私にもなにかできる事があればいいのですが…。
横暴を許すと、先人たち・ご先祖様たちのせっかく伝えてくれた有形無形の財産を失ってしまいます。
2018/03/29 URL 編集
匿名
2018/03/29 URL 編集
rge
許せませんね
2018/03/29 URL 編集
一有権者
十和田市がそれほどまでに新渡戸記念館を敵視するならば同じ旧南部藩ですから南部藩の城下町盛岡か岩手県内にある新渡戸氏に関係する市町村に移転できないものかと思います。金のかかることではあるでしょうけれどその方がいいのではありませんか。?十和田市も負担が無くなっていいだろうし盛岡市等では喜んでくれるのではないかなぁとも思うのですがね。
他の方も仰ってますがおかしな人物が行政に関わるような事態を招くとこのような事が起こる。公務員や行政関係は日本国籍を持つ日本国民に限りしっかりと国旗の前で忠誠を誓わせ奉職できるように再度法律を整備するべきではないでしょうか。?
2018/03/29 URL 編集
渡辺
国会で取り上げた結果がそれにふさわしい決着とならない場合、費やした税金と貴重な審議時間の責任を誰が負うのか?与党も、予算が通ればそれで良いという怠慢姿勢は許されません。現在の支持率低下はその為です。与野党メディア双方が静かに国民から指弾されているのに、当事者たちは気がついていない様です。
2018/03/29 URL 編集
Kaminari
強く思い訴えます。
2018/03/29 URL 編集
十和田市民
2018/03/29 URL 編集