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すこし極端かもしれませんが、私は大政奉還のみならず、版籍奉還として、日本国民はすべての財産を天皇にお返しするというところから、私達の国の再建を考えて行かなければならないのではないかと思っています。
実際に、明治のはじめに、諸国の大名も貴族も武士も、全員が、これを行っているのです。
日本人ならやればできることです。
在日や共産主義者にはできないことでしょうけれど・・・。
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【お知らせ】◆
4月22日(日)13:30
第50回記念 倭塾公開講座5月5日(土)18:30〜
第26回百人一首塾(公開講座)5月19日(土)18:30
第51回倭塾(公開講座)6月9日(土)18:30〜
第27回 百人一首塾 公開講座6月30日(土)13:30〜
第52回 倭塾 公開講座小泉八雲は、ギリシャ生まれのアイルランド人作家です。
彼は深く日本を愛し、日本人の持つ深い精神性を持った民話を取材して小説に仕立てて全世界に紹介し、ついには日本に帰化して日本人となりました。
「耳なし芳一」「むじな」「ろくろ首」「雪女」等々の作品は、流暢な英語の文章に載せられて全世界に紹介されました。
その小泉八雲が、明治27(1894)年に熊本で、「極東の将来」というタイトルで講演を行いました。
「諸君は動物学で
絶滅した動物について読んだことがあると思います。
かつて敵を恐れる必要がないほど強く、
また暑さ・寒さ・干ばつなどによって滅ぼされることのないほど
恵まれた驚くべき動物がこの地球上に存在しました。
けれど彼らは消滅しました。
地球は彼等を養うことを拒否しました。
人間も動物と同じような運命をたどるかもしれません。
生活費が余りにも高いというだけの理由で
滅亡する民族も出てくるかもしれません。
私は「日本の貧困は強みである」という
固い信念をあえて述べたいと思います。
裕福は将来、弱体化する原因になりうるからです。
日本も、その危険があります。
なぜなら日本は古来からある、
簡素で、健全で、自然で、節度ある
誠実な生活を捨て去る危険があるからです。
日本がその質素さを保ち続ける間は強いが、
日本が舶来の贅沢志向を取り入れるとすれば、
日本は衰退していくことでしょう。
極東の賢人である孔子も孟子もブッダもみんな
「贅沢を避けて、
ごく普通の楽しみと
知的娯楽に必要なもので
満足することこそ、
民の強さと
幸せのために重要」
と説きました。
将来日本が偉大な国になるかどうかは、
すなわち素朴、善良、質素なものを愛して、
生活での無用な贅沢と浪費を嫌悪する心を
いかにして持ち続けるかどうかにかかっているのだと、
私は強く申し上げたいのです。」
***
小泉八雲は、日本人に「貧乏でいろ」と言っているのではありません。
たとえどんなに豊かになったとしても、日本人に古くからある「素朴、善良、質素なものを愛する心を失わないでほしい」と言っているのです。
GHQが日本にやってきたとき、内閣総理大臣であった東条英機氏に対する徹底した財産調査を行いました。
青森の実家にまで出向いて、床下まで掘り起こして徹底的に隠し財産があるのではないかと調べたそうです。
けれど、何も出ませんでした。
総理大臣という要職にありながら、彼には私財がまるでなかったのです。
明石元二郎(あかしもとじろう)といえば、台湾の第七代総督です。
彼の死後、明石総督を尊敬してやまない台湾の人々によって、氏のお墓のためにと多額の寄付金が寄せられました。
そして帝国軍人の中で、ご皇族を除いて明石ほど立派な墓を持った者はないとまで言われる立派な墓が、台北市郊外に建てられました。
けれど、それだけの貢献をした明石元二郎は、私財をまったく遺していません。
おかげで息子の明石元長(もとなが)氏は、手帳に「金、一文もなし」というメモをのこして、最後は過労のために若年死されています。
醍醐忠重(だいごただしげ)海軍中将は第六艦隊司令長官でしたが、終戦のとき、司令長官のもとに、莫大な額の機密費が残りました。
そしてお金の処分が、醍醐長官の決定にすべて託されました。
醍醐中将個人に、そのすべての処分が託されました。
おそらく元共産パルチザンの在日Koreanたちなら、間違いなく、そのお金をフトコロに入れることでしょう。
けれど醍醐長官は、そのお金を一円も自分のために消費も隠しもしていません。
第六艦隊は、潜水艦隊でしたので、人間魚雷回天を出撃させています。
そこで醍醐長官は、その回天で戦死した搭乗員、ひとりひとりの若者達の霊前に、丁寧な直筆の手紙とともに、そのお金を供えられていおいでになります。
このような話は、とりたてて美談というわけでもなく、かつては日本中にごまんとある話でした。
どんなに貧しくても、自分のためではなく、世のため人のためを優先する。
そういうマインドが、間違いなく日本にはあったのです。
日本人は、100人で100円を稼いだら、みんなで1円ずつ分け合おうと考えます。
ところが特アでは、リーダー個人が、80円をひとりで独占し、残りの20円を99人でわけます。
源義経が大陸に渡ったとき、大陸の人たちに、
兵を10人でひと組にする。
その10人ひと組が、10組集まって一隊とする。
その隊が10組集まって軍とする、
という、まるで十進数のような部隊編成をしました。
その10単位ごとに、ひとりの部隊長がいます。
戦勝の分け前は、隊長が2割を取り、残りを10等分して部下に配るものとされました。
この分け前の法則は厳格に運用され、戦いに参加した誰もが戦勝の利益を享受することができるようにしたのです。
源氏方式のこの法則は、大陸において画期的なことでした。
そしてこの分け前法則によって、大陸では末端に至るまで兵士たちがやる気に燃えて戦いを行い、気がつけば、東欧の方まで、ユーラシア大陸を席巻する巨大帝国が成立しました。
大将が2割を取り分にする、というだけで、大陸では画期的だったのです。
日本は、上古の昔から、民こそが「たから」としてきた国柄を持ちます。
ですから会社社長と新入社員の給与差は、最大10倍までとされてきました。
新入社員の給与が年俸200万円なら、社長は2000万円です。
日本の内閣総理大臣の給料が、世界各国と比べて極端に低いのも、この仕組みによります。
ところが昨今では、どこかの携帯大手の会社の社長のように、ひとりで年収何百億円も取るような恥ずかしい社長が後をたちません。
むしろそれが欧米流だとして常識化しつつあります。
しかし、そのような傲慢な恥ずかしい真似は、もともとの日本人にはなかった感覚です。
誰もが愛と喜びと幸せと美しさを求め、そのために、誰もがお互いに愛と喜びと幸せと美しさをわかちあう。
それをしてきたのが日本の文化です。
そういう日本的な美意識、美徳観を育成していかなければ、日本はどこかの国と同じレベルにまで民度が落ちてしまいます。
そしてそれは、日本民族が滅びる時でもあります。
すこし極端かもしれませんが、私は大政奉還のみならず、版籍奉還として、日本国民はすべての財産を天皇にお返しするというところから、私達の国の再建を考えて行かなければならないのではないかと思っています。
実際に、明治のはじめに、諸国の大名も貴族も武士も、全員が、これを行っているのです。
保守層にはできることです。
けれど、在日や共産主義者にはおそらく絶対にできないことでしょうけれど。
お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント
さとし
義経が大陸へ渡る~のところ、もっと詳しく教えていただきたいです。
2018/04/23 URL 編集
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皇族の無駄遣いを改めて頂かなくては
なりません。 昭和天皇が愛されて
民の為に残された那須の森を捨てて
贅沢なお屋敷を作る事が日本の皇族のあるべき姿でしょうか。
ねずさんの仰る事が実現するには、
秋篠宮親王殿下、悠仁親王殿下の
御代を待たねばなりますまい。
2018/04/22 URL 編集