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よく「日本を良くしよう」と言いますが、
そのために怒ってばかりいても、
人々はついてきません。
そうではなくて、
「日本を楽しくしよう」
という発想や行動がもっとあって
良いのではないかと思います。
日本はイザナキ、イザナミの時代から、
元来
「よろこびあふれる楽しい国」
を希求し続けてきた国なのですから。
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)暗いニュースや怒りの報道が満ち溢れています。
野党さんの行動を見ても、ひたすら怒れば票が集まると思っているかのようです。
しかし日本書紀を読むと、そこにはイザナキ、イザナミの神が、そもそも何のためにオノゴロ島を作ったかの目的が書かれています。それが、
「豈国無歟(あにくになけむや)」です。
「あに〜や」は、学校の古文の授業では単なる反語としか教わらず、ですから「あに国なけむや」は、「国はあるだろうか。ないよね。だったら自分たちでつくろうよ」といった語感としてしか訳されません。
けれども日本書紀は、ここで「豈(あに)」という漢字を用いています。
「豈」は楽太鼓(がくたいこ)の象形文字です。
楽太鼓は、神社などにある据え置き型の太鼓です。
この太鼓はうれしいとき、楽しいときに打ち鳴らす太鼓です。
だから「楽しい太鼓=楽太鼓」という名前が付いています。
つまりイザナキ神とイザナミ神は、
「よろこびの太鼓を打ち鳴らすような
楽しい国はどこかにないだろうか。
ないよね。
じゃあ、自分たちで築こうよ」
と語りあって、この世をつくられたのだと、日本書紀は書いています。
日本書紀は、国史(こくし)と言って、江戸の昔も明治以降の戦前戦中までの日本でも、あたりまえのように教えられていたものです。
その教科書の一番始めの方で、生徒たちは「日本は豈国(あにくに)」=「よろこびあふれる楽しい国」と教わりました。
ですから東郷平八郎など、著名な軍人さんたちは、もちろん戦うときは鬼にもなりますが、平素の講演などを聞くと、抱腹絶倒でまことに楽しかったそうですし、普段接していても、本当に心があたたまるし、楽しかったそうです。
このことは維新の志士達も同じで、高杉晋作や桂小五郎の遊びは有名ですが、同様に諸藩の志士たちも、みんな真っ直ぐだったし明るかったし爽(さわ)やかだったし、なにより明るかったそうです。
なぜなら日本を良くしようとする志士たちが、暗い志士では誰も付いてこないからですし、そもそも日本を良くするということ自体が、明るい日本、楽しい日本、よろこびあふれる楽しい日本にしていきたいという意味だからです。
もちろん『葉隠』などは、武士は日に片頬(ぶしはひにかたふ)と言いまして、武士は一日一回、片方の頬をちょっとゆがめるくらいでちょうどよく、それ以上に笑ってはいけないなどと書いていますが、それもまた考えてみれば、逆にそれだけ武士たちがよく笑ったということの裏返しでもあります。
ではその「よろこび」や「楽しさ」は、自分だけのものでしょうか。
自分のよろこびや自分の楽しさのために、周囲の人たちに迷惑をかけたり、あるいは自分よりも下位の人や国から収奪したり、あるいは男性が女性を自分の欲望を満たすために強姦することが、正しいことでしょうか。
そうではないことは、誰にでも簡単に気付けることです。
つまり「よろこび」も「楽しさ」も、みんなと共有しあうことが大事なことです。
自分のよろこびや楽しさを優先するのではなくて、周囲のみんながよろこびや楽しみを得ることができるように、自分なりに最善を尽くしていく。
そうすることで、よろこびも楽しさも、実は倍増していきます。
みんながうれしくて楽しい笑顔で包まれていたら、なんだか自分もうれしくなります。
逆に、家庭の中にあっても、家族の誰かひとりでも暗い怒りに沈んでいたら、なんでもない他の家族まで、気が滅入ってしまいます。
つまり自分だけのよろこび、自分だけの楽しみだけでは、ただの身勝手になってしまう。
うれしいこと、楽しいことはみんなと共有することで、そのよろこびが倍増するし、悲しいこと、辛いことはみんなが共有してくれたら、その辛さも悲しさも半減するし、もしかするとそれ以上に前向きで発展的な解消方法が見つかるかもしれません。
そういう視点で見たら、オジサマたちよりも、最近の若者達の方が、
「人を笑わせたりよろこばせる職業に就きたい」
「災害支援活動に参加してみんなによろこんでもらいたい」
「音楽を通じてみんなによろこばれたい」
等々、人によろこばれることをしたいと考え行動しています。
若者はゲームに夢中になって、と思われる方もおいでかもしれませんが、そのゲームも、人気があるのは友達と一緒に狩りや対戦ができるコミュニケーション型のゲームです。
ゲーム自体にチャット機能がない場合など、子供たちはLINEなどで音声での会話をしながら遊んでいます。
サッカーのワールドカップの試合があれば、自分ひとりでテレビにかじりつくのではなくて、渋谷の町に集合したり、地元の応援団の集まるお店に集合したりして、みんなで試合を鑑賞して、点が入ればみんなでよろこび、負ければみんなで涙を流します。
まさにみんなのよろこび、みんなの楽しみが自分のよろこびであり、楽しみです。
そしてそれは、日本人ばかりではなくて、世界中のサッカーファンの多くが、まさにその楽しみやよろこびを知って、同様の行動をしています。
一方オジサマたちは、眉にシワを寄せて「いまどきの政治はなっとらん」とか、暗い。
テレビのサンデー・○ーニ○グに至っては、キャスター全員が朝から笑顔のひとつもなく、暗い顔でブツブツグチグチと政権の批判をしています。
キャスターさんたちやプロデューサーさんたちは、それでお互い同士の共感があるのかもしれませんが、あっているのでしょうが、視聴者には何のよろこびも楽しさも伝わってきませんし、なんだか「暗いことこそ世の中だ」と言っているかのようです。
そういうのを「いまどきの3K」というのだそうです。
3Kというのは、
K くらい
K きもい
K 気味が悪い
です。
視聴率が伸びないのもあたりまえです。
日本人の感覚になじまないのです。
保守系のオジサマたちも、このあたりは反省が必要かもしれません。
世を憂うのは結構な話ですが、だからといって、暗い批判や暗い非難ばかりでは3Kの迷路に入り込んでしまいます。
何のために世を憂いているのかといえば、それは教条主義的なドグマを強制する社会を築きたいとか、戦争したいからではないと思います。
誰もが豊かに安心して安全に暮らせる平和な日本、よろこびあふれる楽しい日本を取り戻したいからであろうと思います。
それならもっと明るく、もっと楽しく。
新しい日本の建設のために、志と希望あふれる活動こそが、人々を惹きつけるのではないかと思います。
神社は、氏子さんたちが集まって会合を開くと、たいていはその後に直会(なおらい)があります。
大事な話のあとは、やっぱりお楽しみコーナーです。
なぜなら根幹に「よろこびあふれる楽しいクニつくり」という共通の思いあるからです。
それが古くからの日本社会です。
平成に入ってからの日本では、何事も効率重視、安ければ良いという風潮になり、相互のコミュニケーションのための飲食などは税制上の規制の対象にまでなりました。
政治が、日本的思考ではなく、どこかにかぶれた政治になったからだと言われています。
少々効率が悪くたっていいじゃないか、と思います。
地震、水害、日照り、凶作、火事、ついでに親父の雷が落ちないようにするには、みんなの協力、みんなの助け合いが不可欠です。
災害は待ってくれないし、いつどこで起きるかもわからない。
だったら、日頃から、万一の際の助け合いができるように、人間関係をしっかりと良好に保っていこう。
みんなで楽しくすごして行こう。
そのために自分なりにできる最大限の努力をしていこう、というのが日本人の考え方であり行動です。
政治も同じです。
暗い顔をして、ただ怒るだけの政治。
ただ批判したり野次ったりするだけの政治。
そんなことばかりしているから、政治不信になるのだと思います。
よく「日本を良くしよう」と言いますが、そのために怒ってばかりいても、人々はついてきません。
そうではなくて、「日本を楽しくしよう」という発想や行動がもっとあって良いのではないかと思います。
日本はイザナキ、イザナミの時代から、元来「よろこびあふれる楽しい国」を希求し続けてきた国なのですから。
よろこびあふれる楽しい国とは、豊かで安全で安心して暮らせる国です。
その国では、誰もが愛と喜びと幸せと美しさを求めて生きることができる。
そしてそのためにお互いがお互いを大切にしあう国。
それが古来からある日本が希求してきた日本の形です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント
にっぽんじん
彼が首相にふさわしいかどうかは別にして、大きな問題を抱えています。
彼は「モリカケ問題」で安倍首相に、国民が納得する説明が必要だと批判していました。
しかし、いずれの問題も安倍首相の関与を示す証拠はありません。
「疑惑証拠」で1年以上も批判を続けてきました。
石破氏の場合は違います。
獣医師会の要請で「石破条件」を作って新たな「獣医学校」の新設が出来なくしました。
その見返りかどうかは分からないが獣医師会から政治献金を受け取っています。元民進党の玉木議員と同じ構図です。
今はマスコミが騒いでいないが、仮に石破首相が誕生すれば加計問題が再燃し、説明を求められる可能性があります。
自民党は耐えることが出来るでしょうか。
献金の証拠はあります。
首相としての器の前に、自民党として考えるべき問題ではないかと思います。
2018/07/28 URL 編集
里の牛
しかし、日本は負けてしまった。その結果、日本の真意を理解したくない「大陸のイナゴ」らは、超大国と結託し、日本人の感性を逆手にとって、日本を貶め、食い物にしてきた。
何度も裏切られ、貢がされ、洗脳され続ける日本が可哀想。
それでもまだ、観光ビザを与え、カジノ作り、さらに国民の貯蓄資産をもグローバルにしようとしている。
その陰でひたすら働きづめの人が大勢いる。
「大陸のイナゴ」らを食わすために働いているのか。
日本はそこまで自己犠牲しなければならないのか。
だれのためではなく、笑いたくても笑えない真面目な日本人にこそ「よろこびあふれる楽しい国」を、と思ってしまう。
2018/07/28 URL 編集