旧来の陋習(ろうしゅう)を破るとは

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20180501 表紙完成2のコピー

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いつまでも戦前の考え方にしがみつくのは、おかしなものです。
同様に、いつまでも戦後の考え方にしがみつくのも、おかしなものです。
いまこそ私達は、あらゆるものを見直すきときです。
過去の良いもの、いまの良いもの。
その両方を組み合わせて、より良い現在をすごし、より良い未来を拓くことこそ、大切なことです。


20180805 日本人はどこから来たのか
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


【お知らせ】
<東京・倭塾、百人一首塾他>
8月2日(木)18:00 百人一首塾 第28回←日程を変更していますのでご注意ください。
8月15日(水)ねずさんと靖国昇殿参拝
8月26日(日)14:00 チャンネルAJER主催・誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本
9月15日(土)18:30 百人一首塾 第29回
9月23日(日)13:30 第54回 倭塾・東京 第54回
<関西・倭塾>
8月10日(金)19:00 倭塾・関西 第一回 (IK歴史勉強会 十七条憲法と創生の神々)
9月9日(日)14:00 倭塾・関西 第二回 (IK歴史勉強会 イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢)
10月19日(金)19:00 倭塾・関西 第三回 (IK歴史勉強会 大航海時代と大国主)
11月9日(金)19:00 倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)
12月8日(土)14:00 倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)
<国内研修>
12月16日(日)~17日(月) 一泊二日 神話を体感する会
11月の倭塾関西の日程が11月11日(日)から、11月9日(金)19時に変更になっていますのでご注意ください。


日本人はどこから来たのか、という話で、上の図のようなものをご覧になられた方は多いと思います。
日本人には北方系と、南方系がいて、北方系はシベリアのバイカル湖あたりから2〜3万年前に日本列島に至り、南方系は海洋ルートで4〜5万年前にやってきたのだ、というわけです。

しかしこれはおかしな話です。
なぜなら一方では、2〜3万年以上前というのなら、旧石器時代であって、人類にはまだ石を加工する技術すらなく、自然石を用いて狩猟採取生活を営んでいたとされているからです。
要するに、着るものといえば毛皮のようなものしかなかった時代、石器も自然石を用いるくらいしかできなかった時代に、どうやってシベリアの酷寒の中で生活し、また黄砂の舞い上がる砂漠や、果てしない荒れ地で生活していたといえるのか、その合理的根拠に乏しいのです。

日本には、1万年以上古くからの縄文時代の遺跡が、全国に数万箇所ありますが、それらはいずれも、貝塚でもあります。
いまはすっかり内陸部になっているところでも、その時代にはそこが海に面した土地であり、人々は沿岸で貝を拾って食べていたのです。
なぜそうしたかというと、沿岸なら魚が採れるし、貝も採れるし、食物繊維を得るための海藻も豊富に採れるからです。
近くの森からは、山の幸もいただくことができます。

人間は、裸の猿です。
森で暮らす猿は、全身が毛で覆われています。
森や草原で暮らすなら、全身が毛で覆われていたほうが、安全だからです。
人は体毛が猿ほど濃くはありません。
つまり着るものが時代に、人は内陸部では人は暮らしにくいのです。

では逆に海で生活する場合はどうでしょう。


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あたたかい地方で海に潜ったり、魚を採ったりしてして生活するなら、体は体毛が無いほうが過ごしやすくなります。
椰子の実が生えているような島で生活するなら、暑いし、体毛が無いほうが、体が速く乾きます。

ちなみに寒いところで暮らすホッキョクグマやペンギンなどは、全身が体毛で覆われていますが、見たらわかりますけれど、細かな毛が密生して生えています。
つまりそうすることで体温を逃さないようにしているわけです。
ところが人間の場合、かなり体毛の濃い人であっても、ホッキョクグマやペンギンと比べたら、毛は過疎です。
要するに人が毛のない猿になったのは、比較的暖かな海で暮らす猿だったからだといえます。

そういう人間が、旧石器時代に、どうしてバイカル湖からやってくるという話になるのでしょうか。
もちろん長期の地球気温の変動の中で、バイカル湖のあたりが、いまよりもずっと暖かだった時代もあったことと思います。
しかし、内陸部の、しかも寒冷地で暮らすためには、その前に衣料が進化していないと、裸では内陸部で暮らせないのです。

日本列島では、いまから11万年前の人骨が出土しています。
つまりアフリカのミトコンドリア・イブよりも古い時代に日本には人が住んでいました。

戦前までの日本では、1万年前には日本列島には人は住んでいなかったと考えられていました。
亀ヶ岡遺跡などの縄文時代の遺跡にしても、いまから4〜5千年くらいまえの遺跡であって、おそらく神話の時代というのも、遡れるのはせいぜい3〜4千年前までだろうとされていたのです。

このような次第ですから、日本人はせいぜい4〜5千年前、つまりすでに衣料や農業が大陸で生まれ、発達していた時代に、人は北と南から、そして文明はChinaからやってきて、日本で独自の発展をしたのだとされていました。
証拠がないのだから、そのように考えるしかなかったのです。

ところが戦後になって3万年前の磨製石器(世界最古)が発掘され、11万年前の人骨が発掘され、土器も1万6,500年前のものが発掘されるなど、次々と考古学上の発見がなされました。
考古学というのは、まさに歴史を塗り替えるインパクトを持ちます。
これらの発見によって、古代史は大きく塗り替えられました。

日本列島には、Chinaやバイカル湖や南方云々よりも古い時代、もっというなら、ミトコンドリア・イブよりももっと古い時代から、人が住んでいた、ということになるのです。
そしてその人々は、世界最古の磨製石器を工夫して用い、独自の土器を発展させ、それを世界中に波及させた。
なんと南米でも、中東やアフリカからも、縄文式土器が発掘されだしたのです。
稲作も、すでに8千年前には日本で独自に行われていたことが確認されています。

要するに、戦後の考古学上の様々な発見で、日本の古代史は大きく塗り替えられたのです。
それをいつまでも、戦前の学説にしがみつくのは、いかがなものかと思います。

実はそこに戦後の学問界の大きな問題点があります。
大学の中で、上司となる教授の脳みその枠を越えることができないのです。
ですから頭のコチコチの教授が上にいて、その先生が戦前の学説に沿った論文を書いていらしたら、続く生徒たちは、その先生の論文の否定ができませんから、明らかに考古学上の間違いがあっても、黙っているしか無いという、まるでドンに率いられたアマチュアボクシング界みたいになっているのだといわれています。

いつまでも戦前の考え方にしがみつくのは、おかしなものです。
同様に、いつまでも戦後の考え方にしがみつくのも、おかしなものです。
いまこそ私達は、新しい若い力であらゆるものを見直すきときです。
過去の良いもの、いまの良いもの。
その両方を組み合わせて、より良い現在をすごし、より良い未来を拓くことこそ、大切なことです。

「旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし」
五箇条の御誓文の言葉です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

疑問

私怨、敵対心、ミスリード・・・・一般人を巻き込んで研究者が語る「縄文と弥生」
研究者の中には「韓国ラブ」のあまり、明らかに「現代韓国人」を意識して弥生を語る人がいます。
今日多種多様な弥生人骨や弥生人のDNAの調査が進んでいますが、前者のようなタイプは大問題だと思います。

また、研究者は、自分たちで知識を独り占めしているので、偏った情報を小出しにし、時として「教えない自由」や「誤解を与える自由」を行使して、読者を混乱させます。
中には、「私怨」やライバル地域に対する「敵対心」を剝き出しにする、公私混同のアホウもいます。(研究機関や教育機関に携わる人間がやっていはいけないことです。)
これが、一般人の間に「誤解」や「偏見」や「妄想」や「対立感情」を蔓延らせる一因となっています。

弥生時代の始まりの頃から青銅器や鉄器が使用され、広く普及していたかのような誤解を与え、「超先進的な弥生」をアピールするのも事実と激しく乖離しており非常に問題ですが、縄文のルーツやDNAについても「なんだかなぁ・・」というものが少なくありません。

以前「縄文人のミトコンドリアDNAのハプロタイプは実に多様。特に関東の縄文人のルーツはアジアの広範な地域にまたがる」と宣伝していたと思ったら、今度は「N9bとM7aの二つ(だけ)に注目しましょう」とやる・・・。
では、以前強調されていた「縄文の多様なルーツ」とは何だったのか?

いったい研究者は、我々をどこへ導こうとしているのでしょう?
教えてください。

楽秋庵主

日本人の来歴は慎重に
いつも面白く勉強させて頂いています。
ただ今回の8/5の陋習を破る・・・で、人類学的日本人来歴についての記述は、最新の考古学や分子生物学の成果知見とかけ離れ、時代遅れの認識をしておられるようなので、再チェックをお願いいたします。 先生の他のご説の信憑性にも関わります。
 近年は、日本人来歴を含めた人類史に関する最新の科学的著作は多く、簡単に書店で手に入り、それを皆さんが読んで常識化していると思われます。

えっちゃん

No title
今日もありがとうございます。
「戦後の考古学上の様々な発見で、日本の古代史は大きく塗り替えられた」すばらしいですね。
日本人は、だから日本が偉い、上だ、など言いませんよね。それを、「わが国は、もっと凄いのだ」と反論して、証拠は紛失したとする国もいて、失笑するしかないのですが。
 さて、以前「新渡戸記念館廃館問題続報(13)を拝読しまして、ここでのコメントで、色々、考えを述べるだけでは???と思い、十和田市観光推進課にメールをしました。「ねずさんのブログで知り、杞憂している。市のお考えを知りたい旨の内容です。
 すると、観光推進課長 山本 隆一さまから、返信を頂きました。上司の不条理を知りながらも、財政問題に言及しつつ、整えた文章だろうと想像し、頭がさがります。ご苦労様と言いたいです。官公庁は、外部に出す書類は、上司のチェックが入ります。ですから、これはめくら判であっても目的の人物に届いていると思われます。保管文書にファイルされるはずです。全国津々浦々の多くの方の声が届くと、どうなるでしょう? 私は、貴重なものが海外に流失してしまう事を憂いているだけです。新渡戸稲造氏を深く知り、同じ日本人として生まれることができて嬉しいと思っているだけです。
 
 この文書と新聞の記事などもあわせて、ブログを投稿しました。aoiwai-k135の「十和田市役所 からお返事をいただきました」というタイトルです。
 

takechiyo1949

『舊來ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クべシ』
“天地の公道”とは何でしょうか。
今、私達は急務に晒されていますが、私達には民族自決権があります。
しかし、人として踏み外してはならない永世の道を歩いて行こう…今朝の“ねずブロ”を拝読して、そんな想いを巡らせています。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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