大切なのは両極端ではなくて真ん中



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20180501 表紙完成2のコピー

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人は狭い小さなコミュニティの中にいると安心できるという傾向があります。
ひとりでは寂しいからです。
中道を目指し、より多くの人を巻き込むことで、世の中を大きく変えようとする場合、それはひとりで不特定多数を相手にするわけですから、たいへんです。
しかし正しく生きることができる。
どちらを取るかは、それぞれ次第です。


20180813 ひまわり
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


【お知らせ】
<東京・倭塾、百人一首塾他>
8月15日(水)ねずさんと靖国昇殿参拝
8月26日(日)14:00 チャンネルAJER主催・誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本
9月15日(土)18:30 百人一首塾 第29回
9月23日(日)13:30 第54回 倭塾・東京 第54回
<関西・倭塾>
9月9日(日)14:00 倭塾・関西 第二回 (IK歴史勉強会 イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢)
10月19日(金)19:00 倭塾・関西 第三回 (IK歴史勉強会 大航海時代と大国主)
11月9日(金)19:00 倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)
12月8日(土)14:00 倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)
<国内研修>
12月16日(日)~17日(月) 一泊二日 神話を体感する会
11月の倭塾関西の日程が11月11日(日)から、11月9日(金)19時に変更になっていますのでご注意ください。


歴史の見方というたいそうな話ではないのですが、正しいか誤っているかという二者択一的な物の考え方や行動で、いたずらに対立をあおるのは間違いです。
なぜなら、基本的に学問は自由であり、言論にも自由があるからです。
ですから、さまざまな意見があって良いし、歴史の見方も、さまざな意見があって良いのです。
右だ左だと、頭ごなしに否定するだけでは、極端に至ります。

そうはいっても間違いは間違いだ、と思われる方もおいでになると思います。
その通りです。
問題は、両極端になってしまったら社会性を失うということです。
大事なことは、常にその中間にあります。

「自分は正しい、相手は間違っている」という論説は、常に二者択一を求めます。
しかし、
「すべての事柄は2つに分けて考えることができる」
という思想は、共産主義思想です。
2つに分ける?
誰が別けるのでしょうか。
その別ける人は、それだけの実力と知識と経験がおありなのでしょうか。
絶対的な神のような存在なのでしょうか。



ねずさんの新刊


ひとつの説がある。
けれど、別な見方もある。
論は、そのような形で展開されます。
どちらが正しいかではなく、その中間に正しいことがあるのであろうと思います。

従って、片方だけを絶対的に正しいとして、反対の論を否定する。
その否定という形に至った時点で、その人は、終わっています。
それは自分が神にでもなったつもりの傲慢だからです。

わかりやすく例えます。
「世の中には頭の良い人と、悪い人がいます」
ここまでは、なるほどそうかもしれません。
しかし、
「従って世の中は、正しい人と正しくない人(間違った人)の2つに分けられます」
となったら、これは傲慢です。

テストの成績と同じです。
テストの成績は、良い点の人と悪い点の人がいますが、それは平均点を中心に正規分布します。

正規分布
20180813 正規分布


一般に、たとえば共産主義に酔う人は、2.27%。
これは上の図で言えば、±2δの外側です。
割合からすると、ひとクラス40人なら、そのうちのひとりです。
有権者7000万人で、投票率65%なら、100万票です。
しかし残りの95.45%の人々は、その中間にいるのです。

正しいか正しくないかの議論は、多くの場合、±3δの外側にある、+と−の間で行われます。
それは、あたかも+0.13%と、ー0.13%が、まるで自分たちの意見意外は世の中に存在しないと言っているのと同じです。

簡単に言うと、「ー3δ」の共産主義にかぶれた人たちが、自分たちだけにしか通用しない正義を振りかざし、「+3δ」の人たちが、それは良くないと言っている。
ともに両極端の意見にすぎないのだけれど、それで世の中の人すべてを、右か左かに分けようとしているようなものです。

たいせつなのは、真ん中にある圧倒的多数の人達にとっての「よろこびあふれる楽しい国」を築くことであるはずなのに、「+3δ」と「ー3δ」とが互いに憎み合い、いがみ合い、世間の人たちを無理やりこの2極に分けようとして、ますます社会性を失っていきます。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、どういうわけか政治や歴史問題がからむと、誰もがその怪しげなパラドックスにひっぱりこまれて、どちらが正しいのか、などと言い始めます。

そしておもしろいことに、こうした極に至れば至るほど、その中は狭い集団になっていき、なかでも強烈な議論を仕掛ける人が、その狭い小さなコミュニティの中では、高く熱烈に評価されるようになります。
いかがわしい新興宗教の自称教祖が、その狭いコミュニティの中で強烈な信仰を集めるのは、この理由によります。
しかし極に至れば至るほど、社会性を失い、世間から乖離していきます。

一方で、人は狭い小さなコミュニティの中にいると安心できるという傾向があります。
ひとりでは寂しいからです。
中道を目指し、より多くの人を巻き込むことで、世の中を大きく変えようとする場合、それはひとりで不特定多数を相手にするわけですから、たいへんです。
しかし正しく生きることができる。

どちらを取るかは、それぞれ次第です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

岡 義雄

No title
おはようございます!今日も拝読させていただきました。
シェアさせていただきました。ありがとうございます。
日本人は以外に中道が多いように思います。と言うか、世の中
全般中道だと思います。
そこに声の大きい輩が(ノイジーマイノリティ)入ってくると
気持ちの弱い人、思想信条のあやふやな人、元々少し偏った人
等が自分では声を挙げられないけれど、こういう機会に迎合して
行くんでしょうね。

えっちゃん

No title
今日もありがとうございます。
記事を読ませて頂き、
心にひっかかっていて、保留にした事項が、解決できました。
嬉しくて涙がでました。

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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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