職人を育てる国、金儲けだけに走る国

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20180501 表紙完成2のコピー

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日本は天然の災害の多い国です。
それだけに、あらゆる競争は、品質競争でなければならない国なのです。
そのために日本は、職人を育てる国でなければなりません。
お金は大事です。
けれどお金は、一部の人が独占していれば良いというものではありません。
お金が天下を駆け回るようにするとき、はじめて国民みんなが潤うのです。
一部の大金持ちだけが得をする社会になったとき、日本はお隣の国と同様、世界から沈没する国に下落してしまいます。


20180820 尾畑さん
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


【お知らせ】
<東京・倭塾、百人一首塾他>
8月26日(日)14:00 チャンネルAJER主催・誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本
9月15日(土)18:30 百人一首塾 第29回
9月23日(日)13:30 第54回 倭塾・東京 第54回
東京の倭塾・百人一首塾は10月から会場がタワーホール船堀に変更になります。
10月8日(月)13:30 第55回 倭塾 研修室 1330-160
10月27日(土)18:00 第30回 百人一首塾 407会議室
11月13日(火)18:00 第31回 百人一首塾 307会議室
11月25日(日)18:00 第56回 倭塾 研修室
12月6日(木)18:00 第32回 百人一首塾 301会議室
12月16・17日(日月)神話を体感する会
12月24日(月)13:30 第57回 倭塾 研修室
<関西・倭塾>
8月10日(金)19:00 倭塾・関西 第一回 (IK歴史勉強会 十七条憲法と創生の神々)
9月9日(日)14:00 倭塾・関西 第二回 (IK歴史勉強会 イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢)
10月19日(金)19:00 倭塾・関西 第三回 (IK歴史勉強会 大航海時代と大国主)
11月9日(金)19:00 倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)
12月8日(土)14:00 倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)
<国内研修>
12月16日(日)~17日(月) 一泊二日 神話を体感する会
11月の倭塾関西の日程が11月11日(日)から、11月9日(金)19時に変更になっていますのでご注意ください。


行方不明となっていた2歳の男の子を発見した、ボランティアの尾畠さんに称賛が寄せられています。
尾畑さんは、幾多の被災地で活躍されてきて、「師匠」というあだ名までいただく人です。
この行方不明事件では、柳井署などが約140人態勢で、まる三日間も男の子の捜索を行っていました。
ところが尾畑さんは、到着して、わずか30分で、男の子を見つけてしまったのです。
このことを見て朝日などのメディアは、一斉に尾畑さんを英雄扱いしていますが、すでにそこが間違っています。

一昔前までは、このような人たちは、日本全国にたくさんいたのです。
そのような人たちは、「流しの土方(どかた)」と呼ばれていました。
もちろん全員が熟練者たちというわけではありません。
なかにはろくでもない人が混じっていたこともありました。
しかしここは日本なのです。
その多くは、自らの腕と体力と才能に誇りと自身をもつ、土方(どかた)の職人さんたちと言える人たちでした。

そしてそのような人たちが、こうした行方不明事件に限らず、どこかの土地で土砂災害が起きた、あるいは大規模な火災が起きた、水害が起きたというときに、全国からその被災地等に集結しました。
そしてまたたく間に、被災地の復興や、行方不明者を探し当てたりしていたのです。

そして、ここが大事な点ですが、彼らはボランティアで無償で働いたのではありません。
それが生業(なりわい)であり、そうした非常事態に際しては、行政がこうした流しの土方さんたちを高級で雇い入れていたのです。

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非常時の臨時雇用ですから給料も高くて、いまの相場に換算すると、だいたいひとりが月に100万円から200万円ほどの収入を得ていました。
もちろん行政の側(その昔だと各藩の大名)にも予算がありますから、無尽蔵に人を雇うということはできません。
そこは差配師のような人がいて、ちゃんとその土地と問題に合った流しの土方さんたちを、必要な人数、ちゃんと集めてくれていました。

集められた彼らは、その道のプロですから、ものすごい活躍を見せます。
彼らは彼らのために専用に作られた仮設住宅を仮の宿にし、日中は被災地等で仕事をし、仕事が終わると飲み屋街に繰り出しました。

これもまたよくできたもので、被災地等に飯場が建つと、すぐにまた近所の飲み屋街に、飯屋や一杯飲み屋が立ち並びました。
なにせ土方の多くは独身、あるいは今風にいえば単身赴任です。
しかも月収は、いまどきの100〜200万円くらいあります。
人間ですから夜になれば腹も減る。
酒も飲みたくなる。
というわけで、
「お兄さん、いらっしゃ〜い」と、「お食事どころ」と書いたバラックの飲み屋さんが立ち並び、彼らもまたそこで毎晩のように大枚を落とします。

すると飲み屋のおばちゃんたちが、客引きのために着物は買うし、宝石や貴金属は買うし、おいしい料理のための具材となる食材も買います。
すると地元の産業がだんだんに潤ってくる。
経済は、お金が動くことです。
お金が動けば、地元の商売も軌道に乗ります。
仮設住宅が今度は住宅や工場、商店などの本建築となり、建築需要は、関連する建具から家具等の住宅設備関連の需要を引き起こします。
つまりますますお金が動き回るようになる。
すると町の経済が潤い、またたく間に被災地の復興が果たされると、土方さんたちは、またどこか別な町の被災復興や、大規模な堤防工事などに駆り出されていく。

いまはどうでしょう。
土方さんを含めて、いわゆる肉体労働の方々は、いまでは月10万円が稼げない。
コンビニでアルバイトしている高校生の息子さんの方が稼ぎが良かったりします。
だからみんな廃業してしまう。

ですからいざ災害が起こっても、被災地の復興のための土方さんがいません。
結局、被災地に住み、生き残った素人の人たちが、自分の家屋の瓦礫処理で手一杯。
その間、仕事ができませんから、収入もない。

政府が被災地復興のために支援金を出し、全国から義援金が集まり、ボランティアの人たちがたくさん集まっても、所詮は素人集団です。
被災地の復興は思うに任せない。
行政が復興支援金を預かって、業者に復興工事を依頼しても、基本、「安ければ良い」という発注です。
そうなると外国人労働者を安く使っている業者に発注することになるのだけれど、そういう業者さんは、ただ安く請け負えればいい。
つまり工事の質より、ただ金が目当てです。

もちろん昔の流しの土方さんたちも、お金が目当てです。
しかし、次の現場に呼んでもらえるかどうかは、その働きによります。
いい加減な仕事をしていたら、次の現場に呼んでもらえない。
いくら現場は全国にあるとはいっても、条件の良いところに呼んでもらってなんぼなのです。
呼んでもらえなければ、自分で工事を探すしかないし、工事にめぐりあえる保証もない。
工事にめぐりあっても、そこが良い現場(飯場)かどうかはわからない。
なかにはやくざ者が仕切っているろくでもない現場なのかもしれないのです。
良い現場に呼んでもらうためには、なにより働きが良いこと。
施主の期待にちゃんとこたえれること。
仕事を真面目にちゃんとやること。
だからどんどん腕があがる。
まさに流しの土方さんたちは、プロ集団だったのです。

ところがいまはどうでしょう。
行政が仕事を発注しても、中抜きが多い。
作業員の日当は一日3万円で計算されるのだけれど、業者が中抜きして、実際に作業員に払われるのは一日6千円といわれています。
それで熟練の作業員が養成できるはずもなく、結果、いつまで経っても瓦礫の山さえ撤去できないでいます。

日本は、災害が多い国なのです。
そしていざというときに、最も頼りになるのは、熟練した建設作業員です。
日頃から災害復興の分野に余剰人員を確保しているくらいでなければ、いざというときに日本人は困るのです。

「過去はすでに起きた未来。
未来はこれから起こる過去」
というのは手塚治虫の言葉ですが、我が国においては、ただ単に昔を否定するだけでは、国民が生き残れないのです。
そのために研究されるのが歴史です。
単純な自己否定や、真逆の自己肯定のためだけの歴史認識は、我が国では通用しません。

やすければ良い。
中抜きがあっても、工事ができればそれで良いという考えでは、ラオスのダム決壊の再来を日本で招くだけです。
ラオスのダム事故では、黒部ダムの貯水量の約25倍にあたる、約50億立方メートルの水が下流地域を襲いました。
被災地には、なんと高さ12メートルの濁流が人々を襲ったそうです。

工事を請け負ったどこぞの国は、「集中豪雨が原因だ」と主張しましたが、ラオス政府は「手抜き工事が原因だ」と断固、これを否定しました。
驚いたことに韓国ネットでは、
「工事で使った設計図は日本のものであり、決壊した部分は日本の業者が工事したのだ」と嘘の情報が垂れ流されているのだそうです。

けれど、それは韓国のことだからと笑って済ませているわけにもいかないのです。
日本国内でも、Korea系の人たちが、日本の業者よりも格段に安い価格で工事を次々と請け負っています。
自然災害の多い日本で、果たしてそのようなことが、日本の安心と安全にどのような影響を及ぼすのか。
想像しただけでも恐ろしいことです。

今年の元旦のねずブロで、今年は戊戌(ぼじゅつ)の年であり、次々と偽物が暴かれて、これまでの地位を失う一方、本物が強く求められるようになる、と述べさせていただきました。
そのことはいま、現実になりつつあります。

繰り返します。
日本は天然の災害の多い国です。
それだけに、あらゆる競争は、品質競争でなければならない国なのです。
そのために日本は、職人を育てる国でなければなりません。
お金は大事です。
けれどお金は、一部の人が独占していれば良いというものではありません。
お金が天下を駆け回るようにするとき、はじめて国民みんなが潤うのです。
一部の大金持ちだけが得をする社会になったとき、日本はお隣の国と同様、世界から沈没する国に下落してしまいます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

おっちゃん

牧歌
 現代は、やーやー我こそは、の時代から見れば、
 距離は著しく縮み、専守防衛という考え方自体が、
 あっと言う間のオオゴトには、対応出来ないのでしょう。

 悲しいことですが、否応なしの総力戦になります。

 

 抑止力ということなのですが、

 「やってみな、おまいら、まとめて
  魚のエサになんぞ」
 という、一般市民を巻き込んだリベンジの態勢も
 不可避になっています。

 さて、どうしたものでしょうか。

河童

No title
15年日雇いドカタやって 一つだけ寝ず3は間違ってる。
ドカタでも今は20万稼げます。
最低でもね。
月15日働けたとしても 15万 民主党の蓮舫は日本の事情を
知らないから簡単に 仕分けして しまい 当時半年遊んでましたねw。

さくら

No title
korea支配を脱したいと思います。

世襲

No title
今の政府のやり方で、職人が育ちますか?
ノーベル賞候補者でさえ今後、出なくなるでしょう。
地道な基礎勉強を軽視するような大学制度に作り上げていますよ。
結果を早く出せるわけないのに、結果を要求している。
これは、子供のころからしっかりと勉強してこなかったトップの人間が考える浅知恵です。

世界に後れを取らないようにか、ITの授業を取り入れるが、
自分の手で作りだす面白みなんて教えない。
昔はあった、工作なんて今あるのだろうか?

ゆうひ

あさひが誉めようが
 尾畠さんのすばらしい活動は、評価していいのでは
 ないでしょうか。これぞ、原点だと思うからです。

 世間に世話になった、恩返しする、
 これで十分と。
 今も、どこかで、なさっていると思います。

 本題の主旨まで否定するものではありません。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
近日発売
『日本書紀』(タイトル未定)

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