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(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。)梵字(ぼんじ)はインドで6世紀頃に用いられていたサンスクリット語を表記する文字です。
日本には8世紀に遣唐使の帰りの船で渡来した鑑真(がんじん)や道璿(どうせん)らによってもたらされ、さらに平安時代に入って、最澄、空海らがこれを真言(しんごん)として普及したことから、広く一般に知られるようになりました。
真言密教においては、梵字はひとつひとつの文字が諸仏を表すとされます。
もともと日本語が、仮名文字を持っていて、一字一音一義といって、ひとつひとつの文字に意味があるとされる言語であることから、梵字はそうした日本の古くからの慣習に合わせて広く人々に受け入れられ、いまでも真言宗、天台宗、禅宗、曹洞宗のお寺などに行きますと、五重塔や梵字塔、扁額、御朱印帳などで、梵字は広く用いられています。
この梵字について、このたび武道家であり、書家であり、國語問題協議會常任理事であられる安田倫子先生が『梵字に親しむ 安田梵字教室』という本を出されましたのでご紹介します。
『梵字に親しむ 安田梵字教室』安田倫子著
【目次内容】
はじめに
第一章 日本人のための梵字入門
名前を梵字で書いてみよう
自分の名前を梵字で書くと
三尊帳の佛さまを書いてみよう
五佛 金剛界と胎蔵界の佛さま
よくみられる五輪塔/卒塔婆の梵字
板碑の梵字
御朱印にみられる梵字
梵鐘の梵字
梵字で書かれる曼荼羅の世界
唐招提寺の団扇撒き
第二章 知っておきたい梵単語小字典
第三章 私たちを守って下さる梵字
守護梵字とは
干支による守護梵字
毎日唱える年忌十三佛の御真言
六観音の種子と御真言
光明真言の世界
第四章 安田梵字教室へようこそ
あらためて梵字と密教について
梵字の略歴
梵字を書くということ
梵字に親しむ
真言暗唱による脳の活性化
梵字を書くときの心得と手順
資料編
ちなみにこの本、Amazonの「オンデマンド (ペーパーバック)」という形式での書籍になります。
この「オンデマンド (ペーパーバック)」というのは、本の内容データだけAmazonが保有し、注文がはいると都度Amazonが一冊一冊印刷して、購入者に送るという新しいシステムです。
この方式ですと、すべてコンピューター管理で受注→印刷→発送までができてしまうので、バカでかい倉庫も、要員もいらず、またすでに絶版になっている本でも、入手し、読むことができます。
その代わり本はすべてペーパーバックで、表紙のカバーとかはありませんし、ハードカバーの本もありません。
ゆくゆくは将来的に、本はすべて電子レベル化していくと言われていますが、現段階ではどうしても紙媒体で本を読みたいというニーズがあり、これに答えてAmazonが開始したのが、この「オンデマンド (ペーパーバック)」サービスです。
おかげで、私の百人一首の本も、Amazonの「オンデマンド (ペーパーバック)」でお求めいただけるようになりました。
しかし、この手のサービスを、外資のAmazonにすべて奪われてしまったということは、日本としてはだらしのないことです。
おそらくこのシステムを開発し、提供したのは、日本の企業だろうと思います。
けれど、それを受け入れることができた企業が、米国のAmazonだったということです。
日本企業にこれができなかったことは、たいへん残念に思います。
Amazonが米国で法人登記したのは、1997年のことです。まだわずか23年しか経っていません。
同じ時期に米国ではたくさんのIT企業が創業され、通販サイトも雨後の筍のように登場しました。
そしてそのほとんどすべてが倒産していきました。
Amazonは、そうしたIT企業の中で、もっとも成長が遅く、投資家からも5年は利益を出せないであろうと言われた、いわば成長性のもっとも低い会社として世の中に出ています。
その代わり、もっとも先進的かつ安全な通販サイトを構築するとされました。
結果、大成功を歌われた通販サイトが次々と倒産するなか、もっとも成長が鈍いと酷評されていたAmazonが、いまや世界のAmazonになったわけです。
ちなみにAmazonの本拠はシアトルで、シアトルのオフィスの20%以上が、いまやAmazonの事務所なのだそうです。
Amazonが設立されたのと同じ時期、日本はリーマンショックがあり、いわゆる金融不況に陥りました。
金融機関がバタバタと倒産し、国内が猛烈な不況に陥る中、いまになって振り返ってみれば、当時政府がやっていたことは、日本国内に蓄積された富を、次々に外国に移転することでした。
富が移転するということは、それだけ日本国内が貧しくなるということです。
そして、日本中で、政治も経済も、叩きあい、つぶしあいが行われました。
問題を解決する方法は、個人の場合と法人や国家規模など大きな集団の場合では、180度異なります。
個人の場合、問題解決のための最終選択は、常に撤退です。
集団の場合、問題解決のための最終選択は、常に拡大です。
どういうことかというと、集団における問題解決は、かならず経済的優位・・・つまりお金がものをいうからです。
これは要するに、集団の場合、資金がなければ何も解決できないことを意味します。
叩いて資金を枯渇させれば、問題は実はますます拡大していきます。
逆に、官民をあげて潤沢な利益の確保に乗り出せば、いまある問題は100%必ず解決します。
梵字からずいぶんと脱線してしまいましたが、梵字は神様の文字です。
神々の声はいま、日本にふたたび強さを求めているように思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
takechiyo1949
安田先生らしく簡潔明瞭!
とても素敵な新刊です。
但し…素人の私などには、とっても難しそう。
梵字?
書いてみなきゃ分からん。
と思っても書き順も分からん。
まだ眺めてばかりです。
取り敢えず、自分の御守本尊様を探してみました。
見つけましたよ。
虚空蔵菩薩様!
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計り知れない智慧と福徳を具え、衆生の諸願を成就させて頂ける菩薩。
頭に寶冠
手に福徳の如意宝珠
智慧の宝剣
胎蔵界曼陀羅虚空蔵院の主尊。
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実に有難い御守本尊様です。
これから勉強
頑張らねば!
安田先生
ありがとうございます。
2019/09/06 URL 編集
かほる
オンデマンド印刷機(実はコピー機)の先鞭をつけたのは、米ゼロックスの『DocuTech』。製本機は米オンデマンドブックスの『EBM:Espresso Book Machine』です。日本では2010年に三省堂書店神保町本店が導入、サービス提供をしたのが最初です(たぶん)。
日本の複写機メーカーも指を加えているわけではなく、キヤノン、コニカミノルタ、デュプロ、日本ヒューレット・パッカード(日本メーカー?)、富士ゼロックス、リコー、理想科学工業らが参入。いろいろな方式があるので、カラー印刷が得意だったり、高速大量印刷が強みだったり、という状況のようです。
2019/09/06 URL 編集