ビッグデータが暴く自称リベラルの正体



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論考を通じて、保守系の人には周囲を気遣う傾向が見受けられ、リベラルの人には相手を欺罔してでも自己の意見を通そうとする傲慢さがあるという事実が客観的に明らかにされています。
おもしろいのは、映画のレビューの分析で、保守系の人は人間ドラマを好み、リベラル派は好色的内容や猟奇的内容の映画を好むのだそうです。


20190927 自称リベラルの正体
画像出所=https://www.epochtimes.jp/p/2019/09/47553.html
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


大紀元にたいへん興味深い論考があったのでご紹介します。

******
ビッグデータが暴く自称リベラルの正体
https://www.epochtimes.jp/p/2019/09/47553.html

第1回のコラム<なぜ人は共産主義に騙され続けるのか>で、左翼活動家はリベラリスト(自由主義者)とは最も遠い存在であるにもかかわらず、リベラルを自称し、その称号を社会的に広く認めさせると述べた。
これまでは、それを事例ベースで裏付けてきたが、今回はビッグデータに基づいて、より客観的なエビデンスを提示したいと思う。なお、本稿では便宜上、上述の自称リベラルをリベラルと記すことにする。

昨年、米国のイェール大学から大変興味深い研究成果が報告された。
Cydney DupreeとSusan T. Fiskeは、過去25年間、計74回にのぼる米国大統領選挙の演説を調査し、民主党の候補の演説において、聴衆に黒人が多い場合と白人が多い場合とでは言葉遣いが異なるという分析結果を得た。
民主党の候補は、聴衆に黒人が多い場合のみ、わざと平易で温かみのある言葉を選び共感を呼び起こすという戦略が用いられていることが見出されたのである。

さらに同研究では、一般の白人被験者に対して、白人らしい名前(Emilyなど)の人物宛と黒人らしい名前(Lakishaなど)の人物宛のメールについて、文面に使う単語を選ばせる実験も行われた。
その結果、リベラル派を自認する被験者については、黒人宛の場合、文面に平易な言葉を有意に多用する傾向があることが分かった。
具体的には、白人宛の場合は”euphonic, melancholy,”のような知性を感じさせる単語を多く用いるのに対し、黒人宛の場合は”happy, sad”のような易しい単語をより多く用いるといった使い分けがされていた。
一方、保守派を自認する被験者については、相手によって使用する言葉に違いはなかった。
この結果は、普段差別反対を主張しているリベラル派の言葉遣いの中に、むしろ黒人をバカにするような差別意識が見出されることを示している。



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20190317 MARTH


筆者の研究グループも、この種の言葉に着目した研究を10年以上前から行っている。
その一つに、新聞の社説を読ませて、それがどの新聞の社説かを言い当てる人工知能に関する研究成果(2007~2008年)がある。
1991年から2005年までの15年分の社説を機械学習した結果、読売新聞と毎日新聞の2択の場合は91.7%、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞の3択の場合は83.3%の正解率が得られた。

当時、機械学習に用いたのが最大エントロピー法という手法で、統計的に特定の新聞に偏って多く用いられる語句に注目して判定するため、各新聞に特徴的な表現を抽出することができる。表1は、読売新聞と毎日新聞の2択で機械学習をしたときに得られた、それぞれの新聞に特徴的な名詞である。

表1 読売新聞、毎日新聞に特徴的に使用される名詞

A:「市民」、「私たち」、「人々」、「キム」、「金権」、「庶民」、「論理」、「納得」、「差別」、「提案」、「腐敗」、「賃金」、「要望」、「補助」、「援助」、「司法」、「朝鮮民主主義人民共和国」、「労働者」、「温床」、「残念」、「モラル」、「民意」、「浄化」、「周辺諸国」、「アジア」、「国民」、「人権」、「民衆」、「闘争」、「男女」、「道義」、「武力」

B:「わが国」、「国際社会」、「昭和」、「体制」、「阻止」、「市場経済化」、「成長」、「国益」、「平成」、「着実」、「建設的」、「安定」、「財源」、「責任」、「効果的」、「責務」、「市場開放」、「無責任」、「GHQ」、「過去」、「司令部」、「連合国軍」、「官民」、「社会資本」、「原子力発電所」、「常識」、「極東国際軍事裁判」、「憲法改正」、「独裁」、「歴史」

どちらが読売(保守系)でどちらが毎日(リベラル系)かは一目瞭然だろう。
Aが毎日新聞、Bが読売新聞である。

次に、同じ機械学習をしたときに得られた、それぞれの新聞に特徴的な末尾表現を表2に示す。

表2 読売新聞、毎日新聞に特徴的に使用される末尾表現

X:「ものだ。」、「とされる。」、「て欲しい。」、「のだろう。」、「かも知れない。」、「えるだろう。」、「てもいる。」、「があろう。」、「としている。」、「と言える。」、「と言ってよい。」、「と言えるだろう。」

Y:「であった。」、「のである。」、「なのである。」、「るのだ。」、「れなければならない。」、「たのである。」、「はない。」

Xには弱気な表現、Yには断定口調、命令口調の表現が並ぶ。
このどちらが読売新聞、毎日新聞かを、これまで講演会等で学者、官僚、マスコミ関係者等の文系知識人に何度かクイズとして出したことがある。
大多数の人はXが毎日新聞で、Yが読売新聞であると答えた。
しかし、正解はXが読売新聞、Yが毎日新聞である。
ビッグデータによる機械学習が人間の気づかない特徴を見出したというわけである。

一般に、リベラル派の方が保守派より穏健で柔らかい表現を使うと思われがちである。
実際、名詞にはその印象を反映する偏りが見られる。
しかし、末尾表現を見ると、リベラル派の方が断定的、命令的な表現を用いている。
それを人間の意識に残らないように行っているのが、リベラル派の巧みさである。

最後に、筆者の研究グループの最新の研究成果を紹介する。
新聞社員のようなプロではなく、一般人における保守派・リベラル派の違いを調べるため、過去15年間の年間売り上げ上位20に入った書籍のうち、保守派・リベラル派が書いた本のレビューを、Amazon(amazon.co.jp)から収集した。
保守派の著者にはケント・ギルバート、曽野綾子、百田尚樹、
リベラル派の著者には香山リカ、姜尚中、上野千鶴子らが含まれる。
保守派の本に高評価、あるいはリベラル派の本に低評価をつけたレビュアを保守系レビュア、逆をリベラル系レビュアと定義し、彼らのAmazon上での全レビューを分析した。

その中で興味深かったのが、映画(DVD、Blu-ray)のレビューである。
保守系レビュアのみが複数レビューしており且つ彼らの平均評点が高い映画を保守派が好む映画、
リベラル系レビュアのみが複数レビューしており且つ彼らの平均評点が高い映画をリベラル派が好む映画
と定義し、その違いを分析した。
その結果、保守派は人間ドラマを好み、リベラル派は好色的内容や猟奇的内容の映画を好む傾向が見出せた。
実際、それぞれのカテゴリの映画の解説文を機械学習にかけると、リベラル派が好む映画に「殺す」「誘う」「事件」などの表現が偏って多く見られることが分かった。
この結果は、これまでのコラムで紹介した事例ベースで見られるリベラル派の特徴を統計的に裏付けるものである。

この研究には、学会未発表の内容も多くあるので、今回は速報に留める。
詳細の開示は学会発表後までお待ちいただきたい。
保守派、リベラル派の違いに関するビッグデータを用いた研究は今後も続ける予定なので、機会があれば適宜その成果を紹介していきたいと思う。

*********


この論考の執筆者は筑波大学システム情報系の掛谷英紀准教授です。
掛谷英紀准教授といえば、2013年に「NHKだけ映らないアンテナ」を開発した人としても有名ですが、このアンテナの開発動機は、NHKの要請でYouTubeにアップロードされた2013年3月8日の中山成彬議員の国会質問が削除されたことであったのだそうです。

さて上の記事、朝日が入っていませんが、朝日が入ると分析事態が政治的と思われてしまうために、故意に結果発表を控えたものと思われます。
それだけ朝日は、報道というよりも、すでに政治的プロパガンダ新聞となっているということであろうと思います。

論考を通じて、
保守系の人には周囲を気遣う傾向が見受けられ、
リベラルの人には相手を欺罔してでも自己の意見を通そうとする傲慢さがある
という事実が客観的に明らかにされています。

おもしろいのは、映画のレビューの分析で、
保守系の人は人間ドラマを好み、
リベラル派は好色的内容や猟奇的内容の映画を好む
という点です。

また文中に「末尾表現を見ると、リベラル派の方が断定的、命令的な表現を用いている。それを人間の意識に残らないように行っているのが、リベラル派の巧みさである。」とありますが、これを古い日本語でいえば「狡知(こうち)に長(た)けた人」です。
もっといえば、人ではなく、人でなしです。

しかし人でなしと対立するならば、それは人でなしと同じレベルに下がることを意味します。
そうではなくて、人でなしにとって住みにくい世の中にしていくことが大事です。
対立ではなく、まったく次元の異なる社会を築いていくこと。
理想に思えるかもしれませんが、朱に染まれば赤くなります。
そまらない社会を築くことこそが大事だし、それは意思をもたなければ永遠に実現できないことです。



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コメント

Toshiro Akizuki

世界の良識を気遣う外交
平成の終盤になって日本の評価が格段に上がった理由の一つに安倍外交がある。なにしろ英語でのスピーチがうまい。外国の議会や国際会議で100点満点のスピーチを月に一回くらい何年もやり続ければ、日本の評価があがって当然である。スピーチの時間より拍手の時間が長いこともある。相手の国をもちあげ、日本を売り込み、国際協力、協調のビジョンを上手に現実的にもりこむ。祖父の岸首相のエピソードを織り込むのもうまい。インドでは戦後インド向けODAを開始した岸首相、オーストラリアでは鉄鉱石の輸入開始をとりまとめた岸首相と、祖父の業績を上手にスピーチに生かす。世界の政治家がオープンに安倍首相の指導力や調整力を賛辞する声もよくきかれる。世界の国際政治における重鎮になっていることは、日本人として喜ぶべきことである。自称リベラルや一部の国にとっては嫉妬の対象でしかないかもしれないが、実際、私のような海外在住者にとっては、日本の評判がよいほうがすごしやすいことはいうまでもない。

浜風

好色物映画…不倫は勿論、倫理的にどうなんかな?思う作品でしょうかね…この手のは正直無理です
猟奇的映画…グロテスクなのは苦手です

共通してるのは、「破壊願望」なのかな?と考えてます
片方は幸福を歪めるということ、もう片方は言うまでもないです
非日常とはいえ、根幹にあるのはこうした、異常な欲望なのではと考えるためです

そういえば、自称リベラルの方々って人民裁判や人治主義とかそういうの好きですよね…なので、猟奇的なものが好きと言うのは納得いきます

なるぼど、教養が高くてオツムがわるい。笑

岡 義雄

No title
面白いですね! 初めて知りました。何となく、共産主義者やテロリストに共通する「優しい言葉、態度」から最後は強要する流れがメディアでも、選挙の演説でも変わらなかったんですね。面白いです。

-

No title
、白人宛の場合は”euphonic, melancholy,”のような知性を感じさせる単語を多く用いるのに対し、黒人宛の場合は”happy, sad”のような易しい単語をより多く用いるといった使い分けがされていた。
一方、保守派を自認する被験者については、相手によって使用する言葉に違いはなかった。
この結果は、普段差別反対を主張しているリベラル派の言葉遣いの中に、むしろ黒人をバカにするような差別意識が見出されることを示している。

これは一般的に、リベラルの人たちの方が基本的な教育レベルが高いことによるものです。教育レベルが高い人たちは、聴衆によって言葉や題材を選択することができます。翻って保守派の人たちは基本的な教育レベルが低いので、聴衆によって言葉や題材を選択するだけの知的余裕がないのです。
現在の大統領の言葉や題材の選択は後者に当てはまりますね。

毎日読んでます

No title
リベラルの人は、あのような行動や発言について、無意識で行ってたのですね。実に興味深い研究ですね。ビックリですねw。無意識の領分が大きい分、未熟なんですね。簡単に言うと、オツムが悪い。

takechiyo1949

地域の皆様の為に働く?
他人様の論考や投稿に平気で石を投げるなど、普通の感覚ではありませんから、相手にはしません。

何にでも牙を剥く時代!

例えば「日本◯ね!」です。
流行語大賞にもなりました。
しかしその後、議員のコネで入園を叶えた方がいますし、事業に失敗して議員のコネで生活保護を手にした方も知ってます。

巷に暮らす庶民個人が本当に困った時…警察や行政や公的組織に「何とかしてほしい」と思っても、真面(まとも)に訴える術は殆どありません。
どこぞに押し掛けても門前払いがオチでしょう。

『地域の皆様の為に働く!』
議員は必ず公約します。
そこで庶民は泣く泣く議員やコネに縋ります。
実際に議員の事務所に行けば、陳情やクレームは秘書が受け付けます。
特定野党ほど「真面目」にやってるようですけどね。

口利き…言葉の印象は宜しくありませんが、試験の合否や抽選結果に影響を与えたり、金品が絡まない限り、犯罪では無いと聞きました。

保活で悩んできたお母さんは言いました。
『入園が叶ったのは偶然かも知れませんし、◯◯党の支持者でもありません。これからも支持はしませんけどね…』

生活保護を受けることになった元経営者も言いました。
『長く今の与党を信じて生きてきたのに…断腸の想いだ…』

何でも人様のせいにする?
自分さえ良ければいいの?
悪口雑言を言うのは簡単です。
庶民は斯くの如く脆いのです。
雑草の様にのさばる特定野党。
消滅しない所以だと思います。
侮れません。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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