神功皇后とその御功績

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20191006 ねずラジ
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戦後はまったく教えられることがなくなった神功皇后の御功績。
そこには日本の武を学ぶとても重要な要素がありました。


20191023 神功皇后
画像出所=https://nihon-omokage.com/?p=6583
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


第14代仲哀天皇は、ヤマトタケルの子です。
和名は古事記では「帯中日子天皇(たらしなかつひこのすめらみこと)」、日本書紀ですと読みは同じで「足仲彦天皇」です。
仲哀天皇の皇后が神功皇后(じんぐうこうごう)です。
その神功皇后について、戦前の尋常小学読本でご一緒に学んでみたいと思います。
原文は漢字とカタカナによる文語体ですので、いつものようにねず式で現代語訳します。

****
尋常小学読本(国定読本第1期)
第18 神功皇后


神武天皇よりすこしあとの仲哀天皇の時代、わが国のうちの西の方に悪者どもがいて、たいそう我がままをしていました。
天皇はその皇后の神功皇后と申す御方と、それを攻めにおいでになりました。

ところが戦いのさなかに、敵の矢を受けておかくれになりました。
神功皇后は、
「この悪者どもが
 わがままをしておるのは
 外国の者が扶(たす)けているからだ。
 だからその外国を攻めたら
 この悪者どもは
 わがままをやめるであろう」
とお思いになりました。



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20190317 MARTH


そこで神功皇后は、男装して海を渡り、その外国を攻めにおいでになりました。

すると向かう国では、たいそう畏(おそ)れて、戦(いくさ)もせずに、降参してしまいました。
そして毎年、宝物をさしあげますと約束しました。
皇后は、それを許して、お帰りになりました。

それから西の方の悪者どもは、わがままをしないようになりました。
またわが国の強いことが、前よりもよく外国に知れるようになりました。


****

文中の「西の方の悪者ども」というのは、仲哀天皇による熊襲征伐のことで、仲哀天皇8年、おそらく西暦200年頃の出来事であるとされています。
そしてこの仲哀天皇の熊襲征伐によって、大和朝廷の全国制覇が完了したともいわれています。

仲哀天皇が崩御されたとき、神功皇后のお腹には赤ちゃんがいました。
その赤ちゃんが、後の応神天皇となられるのは、また後の話。
神功皇后は、妊娠したまま、男装し、筑紫から玄界灘を渡って朝鮮半島に出兵して、新羅を攻めました。
その勢いは「船が山に登らんばかりであった」といいます。

新羅王の波沙寐錦(はさ むきん)は、
「吾聞く、
 東に日本という神国有り。
 また天皇という聖王あり」
と言って戦わずして降参し、朝貢を誓って金・銀・絹を献上しました。
そして王族の微叱己知(みしこち)を人質に差し出します。

実はこのことが、我が国における公式記録にある朝貢と人質の習慣のはじまりです。
朝貢は毎年行われて恭順を誓い、また王子を人質として都に送り、都で王子を育てる。
万一、国王が裏切れば、王子が殺されるので、国王には跡継ぎがいなくなって、国が滅びる、という仕組みです。
この神功皇后のときにはじめられた仕組が、後に、源氏の制度に採り入れられ、そのままこれがモンゴルの元の大帝国による世界の支配の基幹システムになっています。

また、このとき高句麗と百済も、倭国への朝貢を約束しています。
これにより、高句麗、新羅、百済の三国が、倭国の属国となったことから、これを
「神功皇后の三韓征伐」
といいます。

皇后の出征が10月、そして同じ年の12月には皇后は筑紫に凱旋され、そこで応神天皇を出産されています。
出産した場所のことを「生み」から転じて「宇美」といい、これがいまの福岡市宇美町(うみまち)の名の由来です。

また、
1 いざというときに敵の準備が整う前に破竹の勢いで進撃(疾風迅雷)すること、
2 これにより戦わずして勝つこと、
3 目の前の敵ではなく、その背後にある根っこを即時叩くこと、
4 日頃から十分な戦力を養い、強いことを内外に知らしめることによって、戦いそのものをなくすこと、
といった、国家としての重要な武の大原則を建てられたのも、神功皇后の功績です。

そしてなにより重要なことは、この武の発動の功績が、わが国において皇后という女性のパワーによって成し遂げられたということであろうと思います。
基本的に女性の力は、パワーではなく、慈愛に基づくというのが、世界の常識です。
けれどもその「慈愛こそがパワーの最重要要素」であることを、神功皇后は見事に証明しているからです。

ちなみに戦前の小学5年生では、この神功皇后の故事を元に、テストや自習問題として、次の問題が出題されました。

(1) 神功皇后が新羅を討ち給ひし次第を語れ。
 (神功皇后はどうして新羅を討ったのか、その理由を述べよ)
(2) 三韓が皇威に服せしことにつき言へ。
 (三韓はどうして日本の属国となる道を選んだのですか。その理由を述べよ)
(3) 神功皇后の御功績を數(数)へあげよ。
 (神功皇后のご功績は、何だったと思いますか。主なものを3つ挙げよ)

みなさんなら、どのようにお答えになられますか?
お読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

Toshiro Akizuki

歴史的な思考力
国防の仕方、歴史教育で思考力を養うこと、女系天皇のことなど、重要な論点について考えさせられました。私は祖父が宇佐でなくなり、父が香椎でなくなったので、宇佐神宮や香椎宮にはよくお参りしました。そのため、神功皇后や応神天皇、八幡神には親しみがあります。全国に八幡神をまつる神社は何万もあり、神功皇后は八幡神(応神天皇の生まれ変わり)の母神であるにもかかわらず、教科書で教えられないのはどういうわけでしょう。何の証拠もなく、遺物もなく、神社もなく、神話さえないひみこさんの方はやたら有名で、戦後1000冊を超える本が書かれてきたそうです。歴史の真実が一つ一つねずブロであきらかにされていくのを楽しみにして毎日読んでいます。

大阪市民(ケイシ)

後方を叩く
いつもありがとう御座います。
神功皇后は女性でありながら、
武(国防)の大切な事を御身を持って示されたと想います。武を忘れた国は滅びます。沖縄、北海道を我が物にしようと左翼を扇動しているのは中国です。日本にミサイルを向けている中国、北朝鮮などの国の敵基地先制攻撃を可能にするのが国防の要です。安倍首相もやるやる詐欺と言われないように自衛隊を国防軍にする憲法改正の発議を行って頂きたいと想います。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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