知っておきたい「令和」の意味

20191123 万葉集表紙1200
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日本語を取り戻す。
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20200107 令和ひよこ
画像出所=https://www.illust-box.jp/sozai/108310/
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


漢字には、一語一語に、その成り立ちと意味があるということは、国語の教育を受けたことのある方であれば常識とするところです。
けれど戦後「漢字かな混じり文を用いるから日本人は優秀だ」、あるいは「日本人が優秀で戦いにも強いのは、日本人が漢字かな混じり文という特異な文化を持つことに由来する」という議論がなされ、GHQによって昭和22年に「当用漢字」が示されて、ここから日本人は漢字の持つ本来の意味を失っていくようになりました。

そもそも「当用漢字」というのは、「当面用いる漢字」の略です。
では漢字を当面用いた後にどうするのかといえば、日本語表記を全部ローマ字にするという案が当時出されていたのです。
ところが、ローマ字を書いたことがある方ならわかると思いますが、これでは大変に意味がわかりにくい。

早い話、新年の挨拶を、
「Shinnen akemashite omedetou gozaimasu.」
と書くのと、
「新年明けましておめでとうございます」
と書くのでは、文字の読み取りの速さがまるで違うし、日本語は歴史が古いために同音異義語が非常に多い。
加えて、「キラキラ」とか「ガタゴト」というような「オノマトペ」と呼ばれる擬制言葉がたいへんに多い言語ですすから、ローマ字表記にしたら、ものすごく言語の意味がわかりにくくなります。
このため、日本語表記のローマ字化については、各方面から猛烈な反対運動が起こり、さしものGHQもゴリ押しができなくなって、結果、「当面用いる漢字」とカナによる表記が、戦後の日本語表記の方法になりました。

その代わり、ほとんど報復的に、漢字の意味が取りにくいものに変更させられました。



20191006 ねずラジ
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たとえば「権力」は、旧字体なら「權力」です。
「權」という字は、字をよく見たらわかりますが、木の横に草があります。
つまり木に葉の生えた枝がある。
その木の葉の陰の高いところに、目が二つあります。
これが捕食動物であるミミズクの目で、その下に「隹(すずめ)」がいます。
つまり、ミミズクがスズメを監視している象形です。

スズメは油断をすればミミズクに捕まって食べられてしまいますから、その力である「權力」は、人々を監視し、場合によっては捕らえてしまうという、恐ろしい力だとわかります。
「人權」なら、人が監視されている状態ですから、人が捕まらないように油断をしないで正しく生きる、いわば人の道のことを言うとわかります。

「人權」は英語で書いたら「Human Rights」です。
「Right」は、神の示す道のことですから、人が生きるために神々によって示された道が人権です。
従って「Human Rights」と、漢字の「人權」は同じ意味になります。

ところがその權利や人權を、「権利、人権」と略字で書いたら意味がわからなくなります。
日本国憲法は、人権を「侵すことのできない永久の権利として現在及び将来の国民に与へられる」と規定していますが、「権(權)」の意味を履き違えたら、個人の意思と行動が国家的正義に優先するかのような誤解を与えることなります。
つまり、刑法に書かれていなければ、あるいは刑法に触れなければ何をやっても構わないという、乱暴を肯定するかのような個人の利益(権利)になってしまうわけです。

きわめて馬鹿げた話と言わざるを得ません。
それを後生大事に保持しようとするのは、ゲスの行動の正当化と言わざるを得ません。

せっかくの「令和」の元号も、内閣府によって示された元号は「令和」と書かれていました。
見事な筆字であることはおおいに結構なのですが、令和の「令」は、本来は下の左図の字です。

20200107 令120200107 令2


この字は上にある三角屋根が神様の声が上から降ってくる象形で、下にその声の前でかしずいている人の姿があります。それが上の右側の図です。
この形がもとになって漢字になっているわけです。

ところがこれを「令」と書いてしまうと、そうした漢字の成り立ちの意味がまったくわからなくなってしまう。
このため、せっかくの「令和」の元号も、「和することを上から目線で命令する不細工な元号」などと揶揄(やゆ)する馬鹿者まで出る始末です。
まさに、嘆かわしい限りです。

また、この令和が『万葉集』の「梅花の歌32首併せて序」から採られたことは、各種報道で明らかですが、そこで紹介される、

 初春(はつはる)は
 令(よ)き月(つき)にして
 気(き)も淑(よ)くて
 風(かぜ)和(なご)み 云々

は、五七調の長歌の形式は取っていますが、題詞(ひたいのことば)といって、32首の歌を紹介するにあたっての序文のようなものです。

また「よき月」を、「良き月」ではなく、意図して「令(よ)き月」と書いているのは、初春が神々が与え給うた神の意思としての「よき月」だという意味が、そこに込められています。
仮にここを「良き月」と表記すると、「良」という字は穀物の中から、よいものだけを選び出すための器具の象形ですから、これを行うのは秋の収穫の時ということになり、「初春は秋の月」という意味のわからない詞(ことば)になってしまいます。

上に述べた英語の「Right」にしても、日本語の「令」にしても、言葉というのは、その国の文化を築き、文化を担(にな)い、民度を形成する、きわめて重要なものです。

昨今では、義務教育における国語の年間授業時間数も、我々が子供の頃と比べて半分に減っています。
それでまともな国民が形成されるのでしょうか。

また昨今では、日本語学校を出た外国人の方が、よほど正しい日本語を話したり書いたりするようになりました。
外国人への教育にできて、日本人の教育にできないということが、あるのでしょうか。

日本語を取り戻す。
それは、私達がこれから取り組まなければならない大きな課題です。


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コメント

takechiyo1949

国語力って何?
朝から考え込んでいました。
国語力って何でしょうか?
聴く?話す?読む?書く?
そういう「力量」のこと?
難しい言葉とその意味を沢山覚える?何のために?

中学生の頃、担任の国語の先生が言いました。
『聴くことも話すことも読むことも書くことも、思考の結果に過ぎない。国語力とは「思考力」のことだ。』
まだ子供でしたが、なるほどと思ったものです。

さて「コミュニケーションは大事だ」と言いながら「集団の空気を読め」とも言います。
集団って元々同質ですから、毎回の討論など必要ありません。
空気が読めなかったり、異質な雰囲気を感じたら、孤立するか去るしかありません。
無理矢理に合わせて我慢するって手もありますけどね。
しかし、その集団は「来るもの拒まず去るもの追わず」です。

我国は「察する文化の国」で、激論など滅多にありません。
そういうのを好まない性格なのでしょうね。
不特定多数を相手に、難しい単語を並べて話す人がいても「理解できない者は分からんでいい」ってスタンスを感じても、誰も文句を言いません。

何が何なのか…もう少し考えてみたいと思います。

森山

白痴日本人
髙山正之さんの著述には、大変感心させられる。
これは、飾らない本音を堂々と書かれているところだと思う。

例えば、白人は人間ではない などだ。

大東亜戦争終戦後の日本国と日本人は、

欧米白人による正義によって、悪しき日本国と日本人をたたき潰し、そして開放され、真に、国際社会に迎えられた。

そして、本当に、今までは他国に対して、非道な事を犯し、お詫びしてもし尽くせないほどの悪さをしてしまった反省より、日本国と日本人は、自らの国家平和実現の為にも、決して、CIAやM6のようなスパイ活動もせずに、他国を信頼して、そのような他国から日本国及び日本人に対する凡ゆる言動行為は、全て過去の日本国と日本人が犯した悪事に対する戒めとして受け止め、決して逆らわず、ただただその行為に対して、日本国と日本人は、協力することで、持続的な国際平和世界実現でること。

今時点でも、日本国民の間で、「おい、今の日本国憲法って、日本人が考え作ったものではなく、白人が一週間程度で作ったオンボロ憲法なんだってさ。これっておかしくない?」という議論も論争もないまま、すでに、70数年を迎える。

だけど、戦後、日本軍は決して悪くなかった、南京大虐殺なんて無かった、従軍慰安婦なるものも無かった・・・

これは、インターネットなどにより、全く盛り上がってこなかった自国への誇りや自分のご先祖様が非力な状況の下、決して逃げず、肉片になるまで、祖国日本の弥栄と愛する家族を心から心配して、白人が植民地にしていた地で、無言のまま散っていってたことを動画などで見る機会があったからだろう。

今の日本国憲法は、日本国嫌法というべきだろう。

日本国が嫌になることばかり書いてあるGHQ憲法なんだから、自分の国を本当に好きになるような憲法にすべきだと思う。

紀号より、この認識がかけている限り、表面上でしかないと感じます。


日本人が識るべき日本人

岡部芳郎
国井善弥
高野虎市
中村久子

私は、あの大東亜戦争時の日本の多くの若者が、愛しき家族や恋人とも別れ、ただただ鬼畜米英の為に、その短い人生を終えた。この英霊のしかばねの上に、この日本国は成り立っている以上、今後、日本精神でなければ、何度でも、厳しい状況を多くの日本人に降りかかることと思います。

金ではない、あの大戦で散華されたご先祖様のその心根に触れることが出来る日本人にしか、この日本国を担うことは出来ないと思うからである。

天皇陛下万歳
日本国万歳
英霊に万歳
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
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