今回の新型肺炎による被害は、世界的な広がりをもつとはいえ、14世紀ほどの大きな被害には至らないで、小規模で収束すると思います。
なぜそのように思うかというと、今年東京五輪があるからです。
ただし五輪閉会後、およそ半年で、変異体ウイルスによる大規模な疫病が発生し、世界的な大きな被害が発生する可能性は大きい。
まさに「なにもかも三分の一になる」事態に発展する可能性があると思います。
日本は、天然の災害の多発する国家です。
非常時への備えは、常に万全を期さなければならないのは、当然のことです。
平時においては、不要不急のものであっても、いざというときの備えがあるとないとでは、非常対応に雲泥の差が出るからです。
当ブログにおいて、初代神武天皇が災害対策のために稲作の普及と地域を越えた食料の融通を目的として我が国を国家とし、中央政庁を橿原(かしはら)の地において、これを都(みやこ)としたこと。
あるいは第10代の崇神天皇の時代に、国内に疫病が流行して人口が半減し、その対策として神に祈ることと、手洗いの徹底を図り、それがいまに残る神社の手水舎(ちょうずしゃ)となっていることなどを紹介させていただきました。
また、戦前から戦後復興、そして高度成長期まで、我が国では公共工事は、価格競争ではなくて、工事の品質を持って競う競争入札の制度があったこと、また災害対策のために、常時、労働力が確保されていたことなども紹介させていただきました。
また病院についても、江戸時代も、その後の近現代においても、昭和40年代くらいまでは、もちろん入院患者を収容できる病院もありましたが、基本的に医師が患者のいる家を回る、医師による訪問治療が医療の中心をなしていました。
なぜわざわざ医者が患者の家を回るというやっかいなことが行われていたのかというと、災害時や疫病発生時に、病院では収容人員に限りがあるからです。
また、疫病患者を隔離するに際しても、そのために公民館など人員の収容規模の大きな公共施設が代用され、そこに医師が通勤治療に出向くということが普通に行われていました。
これもまた、非常時のことを考えてのことです。
要するに、非常に合わせて国家の体制が組まれていたのです。
ひるがえって現代を見るに、あらゆることが平時に合わせた体制になっています。
犯罪捜査にしても、犯罪が起きてから国家権力が行動する。
犯罪が起きない社会の構築は、誰も考えようとしない。
災害対策も、個人で耐震耐火の家を建てるか、そうした設備のあるマンションに住むかしか対策がない。
そしていざ災害が起きれば、瓦礫撤去のことを誰も考えない。
外壁を一面のガラス貼りしたビルは、なるほど平時には見た目が良いかもしれませんが、災害時にそのガラスが飛散したら、ということなど、誰も考えない。
疫病も、個人で手洗いやマスクを常用する程度のことが行われるだけで、いざ、伝染病が発生したときに、どのように対策を取るのか、誰も考えない。
それでいて、いざ事態が起きれば、「たいへんだ、たいへんだ」と、ひたすら被害者を装う。
政治は、もっと真面目になっていただきたいのです。
桜を見る会など、どうでもいいことです。
だいたい我が国は、サイバー攻撃に対して、全く防備がないに等しい。
チャイナのサイバー部隊は、一説によれば13万人体制なのだそうです。
これは日本史検定講座で佐波優子先生から教わったことでですが、防衛省が確認できた防衛省に対するサイバー攻撃だけで、年間百万回です。
これは発覚したものだけのカウントですから、実際にはその何倍、何十倍もの攻撃が行われている。
これに対して我が国政府が行っている対策は、ようやく2019年に220名の対策部隊を選任しただけです。
機材を揃える予算も、すずめの涙です。
話が脱線しましたが、ですから桜を見る会の招待客名簿など、とっくの昔に流出している。
R4さんなどは、本国からそうした情報を得て、官房長官に嫌味を言っているだけという話もあるようです。
本末転倒です。
いまはそのような些事(さじ)にかまけているときではない。
倉山満先生は、戦前戦中の日本は、政府も軍隊も「お役所仕事」をしていただけで、戦争をしていなかったとおっしゃいます。
その通りと思います。
しかし戦後は、そのお役所仕事にも至っていない。
民間の一部のお金持ちが都合の良いように政治を壟断(ろうだん)している、まるで無政府状態に等しい状況にあります。
まともだったのは、古代から中世、近世にかけての日本だけ?
いつの時代でも、馬鹿者はいるものですが、馬鹿に付き合っていたら、まともな人達の生命財産が犠牲になるのです。
まして日本は災害多発国家です。
日本は国を解体し、根幹から国を過去に学んで建て直す必要があります。
これまでに書いてきた『歴史』、『百人一首』、『古事記』、『万葉集」、そしていま書いている『日本書紀』とも、そのために国の原点を明らかにしようとするものです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント
ブルーセブン
南朝天皇家の正当な血筋でおありである、第73世武内宿禰こと、竹内睦泰さんの訃報をメモした。
北朝の明治天皇の玄孫の武田恒泰さんの武内宿禰への追悼番組の話が出ていたので、一応それもメモしておこう。これである。
https://plaza.rakuten.co.jp/takeuchisukune/diary/202001180000/
そしてこれからもどんどん日本人が死に絶え滅亡するまでそれが続くというのだろうか?
その恐ろしい前兆現象として南朝の最重要人物の武内宿禰が突然死されたのだろうか?
さて、宿禰の秘書など事務方から昨夜メールで連絡があり、どうやら多くの宿禰ファンおよび関係者の方々から、武内宿禰のための「偲ぶ会」を開催してほしいという要望があったという。
それで、この来る3月20日の金曜日に開催する予定になったというのである。氏の公式HPにも案内があった。これである。
南朝が「前方後円墳」で、北朝の武田恒泰さんの方は「後方前円墳」(「前円後方墳」)
つまり、天皇家には北朝と南朝があって、
北朝(現天皇家)は、「前円後方墳」、つまり、丸が上の向きの古墳。
南朝が(武内宿禰家)は、「前方後円墳」、つまり、丸が下の向きの古墳。
だったのだ!
要するに、向きには意味があるのである。
弥栄!
2020/01/25 URL 編集
takechiyo1949
日系企業で働く女性です。
彼女は、日本の大学を出て日本の会社に就職しました。
訳あって、子1人と頑張る若いシングルマザーですが、4ヵ国語を操るバイリンガルです。
訪中時は毎回指名してました。
しかし…連絡が取れません。
昨夜、漸くメールがきました。
1月23日の早朝に閉鎖直前の武汉から脱出したそうです。
深圳までは、高速鉄道でも約15時間の長旅…彼女は東莞市にいます。
「子供を護りたかった!」
ウィルス感染からは免れたようですが、今後どうなるのか?
国際宅急便で、PM2.5対策用マスクを沢山送りました。
広範囲で集団的に発生し命を脅かす感染症…人類はそれ等と闘い続けてきました。
主義主張を超え、覚悟を決め、力を合わせて立ち向かわねばならない非常事態です。
我国は率先して新薬を開発してもらいたいと思います。
2020/01/25 URL 編集
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こういう事言うと、また非科学的なと揶揄される方もいるかもしれませんが、今回のコロナウィルスの発生はシナ(中国共産党)への天の警告(天罰)だと想います。ウイグル人を弾圧し強制収容所に送りこみ、客の依頼があったらウイグルの方を拷問して臓器を取り出し売買する。こんな非人道的な事が今の中国では政府ぐるみで行われているのです。ユダヤ人虐殺以上のホロコーストだと百田尚樹先生は虎の門ニュースて言われていましたが、その通りだと想います。それから、中国人はゲテモノ食いが酷すぎる。人間にはやはり禁忌の食べ物があるのです。
野生の動物ならなんでも食って良いと考えている中国人の食習慣を改めないとコロナウィルスも治まらず、他の病原菌発生にも繋がります。
2020/01/25 URL 編集