新型コロナウイルスによってはじまった戦時体制



新作動画です。
日本と台湾の絆


ピンチはチャンスです。
いままでと同じやり方が通用しないからといって泣いているのではなく、いまある資源を、このウイルス戦争下において、どこまで活用して、新たな時代を築くことができるかが、いまの最大の課題です。


20200316 桜
画像出所=https://caede-kyoto.com/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%AE%E6%A1%9C%E3%81%AF%E5%9C%A7%E5%B7%BB%E3%81%AE%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%95%EF%BC%81%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AF%E6%8A%91%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%81%B9/
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


人気ブログランキング
応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。


いまや新型コロナウイルスの話題でもちきりです。
メディアの報道は、ほとんど大事件なみとなっており、その影響は極めて大きいものとなっています。
実際の感染者数や死者の数がインフルエンザの100分の1以下なのに、どうしてここまで大騒ぎになるのか。
その理由は、「戦争だから」と考えたほうが適切である時期に来ているといえるかもしれません。
第三次世界大戦は、実は「ウイルス戦争」として、すでにはじまっているということです。

戦争というと、私たちは大砲を撃ったりミサイルを発射したり、銃撃戦があったり、軍用機が空を飛び回るような状況を思い浮かべます。
なるほど世界には、いまもそうした戦時中下にある国やエリアもありますが、実は戦争の形は時代とともに変わってきています。

第一次世界大戦の前までの戦争は、軍服を着た軍人さん同士の戦いでした。
ところが第一次世界大戦のときに、民間人を狙った無差別攻撃がはじまり、第二次世界大戦では、始めから民間人を狙った攻撃が行われるようになりました。
代表的なものが広島長崎への原爆投下であり、本土空襲です。

第二次世界大戦以降になると、この傾向は一層顕著になりました。
ベトナム戦争では、枯葉剤が散布され、カンボジアでは地雷がばらまかれました。
つまり、かつては制服を着た軍人同士の戦いであった戦争が、戦後には、ほぼ民間人を対象にした殺戮戦へと変化してきているわけです。

そもそも戦争とは、国家意思を達成するための最終手段です。
ところが大国同士の場合、第二次大戦以降は、大国が核で武装するようになった結果、石原莞爾が予測したように、すでに大国同士のドンパチは起こりにくいものとなっています。
もちろん、だからといって軍隊が必要ないということではなく、自衛力の発露としての軍隊の存在は、国を護る上で必要不可欠なものです。

けれど、鍔迫り合いではなく、実際に国家意思を達成するための究極手段を用いざるを得なくなったとき、それが大国同士であれば、現実の問題として、武力の応酬としての従来型の戦争はやりにくいものとなっています。
そこで実際の戦闘以外の方法として、相手国の防衛システムをハッキングしたり、無力化したりするサイバー戦争などが行われるわけですが、これもまた、ある意味、戦争前の鍔迫り合いに相当するものであるわけです。

そうした事態をさらに通り越して、国家がどうしても国家意思を達成せざるを得なくなったとき、そこで考えられるシナリオが、ウイルス戦争ということになるわけです。

歴史を振り返れば、ウイルスは人類社会を何度も根底からくつがえす働きをしています。
ヨーロッパで流行したペストは、黒死病と呼ばれ、ヨーロッパの人口の6割を死滅させました。
当然、これによってかつてあった多くの王国が失われています。
前にも書きましたが、チャイナにおける王朝の交替、つまり14世紀の元から明へ、17世紀の明から清への王朝交替は、いずれも疫病と飛蝗(ひこう)《バッタの大群》によって、人口の8割が失われたことが原因です。

要するに世界において、無くなってもらわなくてはならない国家があったとき、ウイルスの猛威は、歴史を塗り替える効果を及ぼすことになるわけです。

今回の新型コロナウイルスは、中共政府の持つ武漢の軍事施設からの漏洩であることは、すでに明らかになっています。
中共政府は、これを米国の陰謀だとか、日本が感染源だとか、ありとあらゆる言い訳を試みていますが、いまさらそんな言い訳が世界に向けて通用するはずもなく、猛威はいまや世界を震撼させるものとなっています。

けれど現実の罹患数が、正確な調査が行われていないという前提があるにせよ、過去のインフルエンザの感染者数や死者数からみて、明らかに少ないにも関わらず、なぜここまで問題が大きくなるのかといえば、これもまた中共政府の、ある意味、自業自得ではありますが、5Kの情報通信革命の覇権などの最先端分野における技術革命もまた、背景となっているといえます。

いまさらいうまでもないことですが、中共のビジネスモデルは、いわばマフィア経済ともいうべきものといえます。
マフィアといえば、禁酒法時代のアル・カポネが有名ですが、そのアル・カポネの言葉に、
「人々が欲しがっているものを安く大量に販売することができれば、誰だって大儲けできる」
というものがあります。

中共が行ってきたことがまさにこれで、よその国の民間企業が莫大なコストをかけて開発した製品を、まるごとパクって安価で世界中に売りまくるというものでした。
そしてそのことが問題にされないように、国家ぐるみでありとあらゆるスパイ工作が行われる。
これでは公正な競争には絶対になることはありません。

しかもその中共は、ウイグルやチベット、内モンゴルなどで、明らかな人道上の問題を犯し、いまや稼いだお金で世界の経済と軍事における覇権さえも握ろうとしています。
そういう中共が、ウイルス問題によって、ひとことでいえば「自爆」してくれたわけです。

世界の諸国が、この機会に一気に中共つぶしに動いたとしても、それは決して不思議なことではありません。
つまり世界の諸国は、いわゆる中共型マフィア経済がこれ以上発展することを認めず、むしろ新型コロナウイルス問題をきっかけに、中共の完全崩壊を狙い始めたということです。

つまりそれは、言葉を変えれば「ウイルス戦争の勃発」です。

そしてこの新型コロナウイルス問題が、世界の諸国の公正な取引の保持を目的とした「ウイルス戦争」であるならば、この問題が短期間に終息することは一切ありません。
事態は、実際の感染者数の数の如何に関わらず、一層深刻なものとして宣伝され、世界の諸国は中共からの一切の渡航の禁止、および検疫の実施、商取引の制限へと向かうことになります。
そしてそれがウイルス問題であるために、国内的にも、各種集会の自粛や、人々が集まる場所の封鎖等の規制は、今後一層顕著なものとなっていくことになります。

一方、株価は、初期においては大幅な下落をしていくことになります。
このことは、この問題が、実は新しい形の「世界大戦」の勃発であると考えれば、実にわかりやすくなります。
経済も、人の流れも、すべてが戦時体制になるのだから、です。

株式市場から流出したお金の一部は、為替市場へと向かい、安定通過として円が買われていきます。
一方で、元は徹底的に売られ、おそらく最終的に紙くずになるところまで、売りがおさまらないことになるかもしれません。

日本では急速な円高は、輸出産業に大打撃を与えるといわれていますが、自動車産業などは、すでにグローバル企業化しているため、打撃はかつてほどのことはありません。
つまり、十分に生き残ることができるだけの体力とビジネススキームを持っているということです。

また部品産業は、これまで日本で部品を製造し、その部品をチャイナやコリアの企業が組み立てて世界に輸出し販売するというものでしたが、チャイナの自滅とともに、コリアも自滅していくとなると、日本国内もしくは、東南アジア諸国やインドなどで自前で組み立てを行うようになり、このことは結果として日本企業の価値を高め、日本経済好転のきっかけとなってきます。

おそらく戦時統制下となる向こう三年ほどの間は、戦時体制で経済は世界的に低迷することになるでしょうけれど、逆に三年後には、未曾有の好景気がやってくる、もしくはもっと速くに好景気がやってくることになるわけです。

ただし、向こう三年ほどは、ウイルス対策という名の戦時体制が継続する可能性があるかもしれません。
學校も、4月以降も毎日の通学ではなく、週に一回、ひとクラスずつの登校になり、代替授業としてインターネットを介した授業などが主流になっていく可能性があるかもしれません。
要するに戦時体制と同じことが行われるわけです。

しかし、そうは言っても、空襲があるわけでもなし、人が集まらないところならば、ある意味安心して外出できるわけですし、中東情勢から、原油価格が値下げとなり、ガソリン代も大幅値下げになっていくであろう状況からすれば、地方の観光地などは、今後、たいへんな好況がやってくるかもしれない。

一方、チャイナは、チャイナの民衆や民間企業が生き残るためには、世界の信用を失墜した中共政権を倒すしか、他に選択肢がありません。
新たな民主国家を誕生させるわけですが、このとき、ウイグルやチベット、満洲、台湾、内モンゴル、香港などは、おそらく国家として独立を認めることになっていくことになるものと思われます。
そして中原と呼ばれる地域もまた、いくつかの小国に分離することになっていくことになるかもしれません。

すべて予測であり、必ずそうなるというものではありませんが、新型コロナウイルス問題が、すでに国際戦争の状況を呈してきていると考えるならば、もはや戦時体制と割り切って、その戦時体制下において、私たちひとりひとりがいかにして生き残るかを、新たな展開として、考え、行動していくことが求められるようになってくるかと思います。

実際、この現状からすれば、東京五輪も、今年の開催は危ういかもしれない。
1年延期は、十分にありえることであろうと思われます。

いずれにせよ、ピンチはチャンスです。
いままでと同じやり方が通用しないからといって泣いているのではなく、いまある資源を、このウイルス戦争下において、どこまで活用して、新たな時代を築くことができるかが、いまの最大の課題です。

お読みいただき、ありがとうございました。


人気ブログランキング
↑ ↑
応援クリックありがとうございます。

講演や動画、記事などで有償で活用される場合は、
メールでお申し出ください。

nezu3344@gmail.com

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
\  SNSでみんなに教えよう! /
\  ねずさんのひとりごとの最新記事が届くよ! /

あわせて読みたい

こちらもオススメ

コメント

樋口剛久

お土産
本文とは全く関係のない話なので恐縮ですが
どうしても先生に読んでいただきたいのでコメントとして書かせていただきます
先日カナダにワーキングホリデーに行っていた息子が
帰国していろんな話をしていた時の事
カナダのお土産はみんな同じって言いだした
考えてみれば私の住む大阪では大阪のお土産があり
京都に行けば京都のお土産がある
奈良に行けば奈良の 和歌山に行けば和歌山のお土産がある
日本全国どこに行ってもその土地土地のお土産がある
日本人ならあまりにも当たり前に思っていた感覚ですが
カナダではそれがない メイプルシロップはカナダ中どこにでも売っているそうです
あとは世界中に名の知れたブランド物だけ
考えれば外国のこの地域でしか買えないお土産ってあるのでしょうか?
幕藩体制が崩壊した今も日本人は互いの地域を尊重しながらも自分たちの地域に自信を持ち
誇りをもって生きている証拠にはなりませんでしょうか?
ケンミンショーなどという番組が成り立つのも日本ならではかも
やっぱり日本っていいですね そして面白いですね そうつくづく思ってしまいます

はっちょもん

国防意識
改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が国会で議決されました。
発症から1か月以上経過してから法案(ザル法案かもしれない)が可決されても実行されるまで様々な調査期間を過ぎてしまい、とても間に合わない事です。
これがもし、他国からの侵略攻撃だったとしたら法案を論じて実行されるまで多くの犠牲者が出ることは間違いないと思います。
やはり、安倍さんの選挙公約であった「憲法改正」議論がなにも履行されてない状況でもしもの攻撃をされてから、今回のように国会で「対策法案」を論じている時間の余裕はあるはずがありません。
感染症は専門家でないと知識はなく、政治家の役目は「危機管理」である憲法改正を一時も早く是正してもらうことです。
うまく言えませんが今回の件で「国防意識」が十分ではないことがよくわかりました。
これでは日本を守れません!!

にっぽんじん

クラスター
日本での武漢ウイルスの感染拡大を報じる際に、クラスターという言葉が使われています。
季節性インフルエンザの感染時にはなかった言葉です。

都会の閉ざされた空間で多数の人が濃厚接触する場所で発生します。
感染病の専門家によると、流行性インフルエンザは一人の感染者から次々に感染し、同じ症状が現れます。が、今回のウイルスは異なるそうです。

自分には理解できないが、一人の感染者(クラスター)が5人に感染し、その中の一人が新たなクラスターになって広がっていくそうです。他の4人は感染はしてもクラスターにはなりません。
不思議なウイルスです。

従来のインフルエンザと異なるため、既存のインフルエンザ治療薬は効かないそうです。
既存の薬の中の喘息薬に効果があるとも言われますが、症例が少ないので不明です。
武田薬品が治療薬の開発を始めたというので期待しています。

武漢ウイルスより怖い「悪魔」が中国共産党です。
世界の経済に影響があるにしても、中国共産党という「悪魔」を退治できる絶好の機会と考えています。

そのためには、多少の経済的犠牲は覚悟しています。


takechiyo1949

生物戦など真っ平ご免です。
細菌?
ウィルス?
違いって何でしょうか。
世話になってる内科の主治医に聞いてみました。

《細菌》
・細胞を持っている。
・栄養を取って活きている。
・細胞分裂で生存し増殖する。

《ウィルス》
・細胞が無い。
・栄養を摂取しない。
・自力では動けない。
・単体では増殖できない。

決定的な違いは何?
細菌もウィルスも、大雑把には「微生物」と呼ばれているが、ウイルスは細菌より単純構造で、生物とは言い難い?
細菌は光学顕微鏡で見えるが、ウィルス観察は電子顕微鏡?
細菌は生物だから単体で増殖するが、ウィルスは侵入した動植物の細胞機能を使って自分のコピーを増やす?
(それって増殖じゃないの?)

素人には難しい説明でしたが、そういう区別なのだそうです。
細菌性でもウィルス性でも、感染症はとても恐いです。

生物兵器は、国際法で使用禁止だそうです。
しかし、世界は研究を止めず、備蓄してるとも聞きました。
生物戦など真っ平ご免です。

kinshisho

私と同じこと考えてて笑ってしまいました
 こんにちは。
 ねずさんも同じこと考えてらしたのですね。
 国家に真の友人はいないと言ったのは確かチャーチル卿だったと思いますが、それ以上に中国の場合は真の同盟国さえいないのですよね。ロシアとは関係深いですけどあくまで利害の一致に過ぎず、実際の所はロシアも内心は嫌中だと言われています。珍宝島事件のことを未だに根に持っている可能性もありますし。
 そのために中国には現在の日米関係のような国はいないのですよね。半島についてはKの法則を知っているのか否か、適当に距離を置いていて韓国に対する態度は日本以上に嫌韓ですし。
 でもって成程と思いましたね。確かに解釈のしようによっては第三次世界大戦と言えなくもないかもしれません。そう考えると第三次世界大戦が始まったのは中国が武漢市の封鎖に踏み切った2020年1月23日ということになるでしょうか。

 でもって、私が最も懸念している最悪のシナリオは、この先夏場に中国へ蝗害が上陸した場合、未曽有の飢饉が発生することになり、飢饉に対するトラウマがDNAレベルで刻み込まれている中国人は僅か一日食糧が手に入らないだけでも暴動になる可能性があり、それが全土に拡大する恐れがある程大規模化すると判断した場合、最早人民解放軍でも鎮圧不可能な段階に到達すれば暴動鎮圧のために自国の核兵器を人民の上に落す可能性なのです。
 核兵器で殺せる命は大体100万人前後ですけど、古代から数千万人単位の虐殺を繰り返してきた歴史を持つ中国にしてみれば100万程度など何でもないでしょう。
 しかし、国内向けとはいえ使えば1945年8月以来、三発目の原爆となる訳で、この場合いくら国内で使ったと言っても核実験とは訳が違うため中国は全世界から容赦ない制裁を受けることになり、恐らくはロシアも黙ってはいない。何故なら核兵器は使わない、というよりも使えない兵器というのが世界の暗黙の了解なのですから。
 そうなれば日本でも親中派は中国を庇いようもなく見捨てざるをえません。それは同時に日本国内に於ける親中派、反日の失脚を意味しています。
 中国は全世界による包囲の中で孤立自滅していくことになるでしょう。全世界から包囲されて滅亡とか、まあ嘗ての日本がそうでしたが、あの時とは訳が違い、中国に正義はない以上、全世界を敵に回して滅亡した国として世界史に残ることになるかもしれません。
 その後、最大の反日バックボーンを失った日本国内の在日や反日組織は肩身の狭い思いをして日本の何処かの片隅でひっそりと生きるか、或いは不本意ながら日本で肩身の狭い思いをするくらいならと祖国へと戻って行くことになるでしょう。
 戦後、嘗て中国が支配していた場所が次々と独立を宣言するとなると、世界は残存中国の影響力を殺ぐためにすぐさま承認するに違いありません。そして、嘗ての中国にこの先統一国家が誕生することは二度とないと思われます。根拠がある訳ではありませんが、始皇帝に始まる皇帝政治以前の中国は王国時代であり、王国時代の歴史がおよそ2000年、そして始皇帝に始まる帝国時代が今の中華人民共和国を含めておよそ2200年ですから、仮に王国時代が一種の寿命によって終焉を迎えたと仮定したら、そして2000年を寿命と仮定した場合、帝国時代も中華人民共和国を最後に寿命を迎えることになります。
 偶然なのか、それとも神々の見えざる采配か、中国に於ける帝国時代の終焉とグローバリズムの終焉が重なることになる訳です。
 その後の中国は、私もそう思ってましたしねずさんも同じことを考えておられた訳で、チベット、ウイグル、台湾、内蒙古、満州、香港に分かれることになるでしょうけど、もしかしたら上海にまた共同租界ができるのだろうかとも思ってしまいました。香港は多分イギリスに保護を求める可能性もあるかもしれません。また、海南島が独立を宣言する可能性もあります。
 中国の脅威が消滅することになると、ロシアもある意味では脅威が大幅に低下することになり、アメリカも極東に於ける脅威が大幅に減少すれば極東地域に展開する意義は薄れますから、多分沖縄と横須賀辺りに連絡程度の在日米軍は残す可能性がありますが、在韓は完全撤退、在日米軍も連絡程度を残して事実上の撤退となるでしょう。
 そうなれば日本は国防態勢の再構築を余儀なくされることになりますが、それは同時に完全な主権を取り戻すチャンスともなります。アメリカは年々衰退傾向であり、最早嘗てのように世界を押さえつける力もなくなりつつあるのですから。
 その場合、憲法を改正するということはアメリカの占領を認めるということに等しいですから、新憲法を発布施行するか、もしくは日本国憲法を破棄しイギリス式に慣習法によって運用すべきでしょう。私としてはイギリス式の方が日本には望ましいと思います。
 成文法はアメリカのように歴史の浅い国が採るべきで、日本のように長い歴史を持つ国には相応しくないのです。
 そうなればアメリカによる核の傘は保障されなくなりますから、ロシアも核を放棄する可能性はない以上、日本は核保有を宣言せざるをえなくなるでしょう。
 そうなった場合、韓国は竹島から撤退する可能性もありますが、同時にロシアも在日米軍の脅威がなくなれば北方領土返還に応じる可能性が高くなります。尤も、ロシアのことですからロシア系住民への配慮も考え返還は99年後とか言い出すかもしれませんが。
 実は北方領土の維持はロシアにとっては漁業と在日米軍への対抗以外に何のメリットもなく、経済的にも重荷となっており、内心は返還したいと思っていると言われています。しかし、在日米軍の存在がそれを許さなかったのです。
 ただ、それにあたって旧満州、現中国東北部へ侵攻して実効支配する可能性もないとは言えず、その時は中国という主権は消滅してますから世界はロシアを非難するかもしれませんが国際法上はロシアには文句を言えないことになり、ロシアのことですから北方領土返還を保障するのと引き換えに日本に対して中国東北部の実効支配の承認を迫る可能性もあり、その際習近平がそうだったように、プーチン自ら国賓として来日するか、もしくは天皇陛下の訪露を要求するかもしれません。
 ただ、中国地域がこれ以上内戦状態になることを世界が望むとも思えないので、案外ロシアの実効支配をあっさりと承認する可能性もありますが。
 他にも日本がすべきことは山のようにあり、何よりも旧宮家の皆さんに皇籍復帰をしてもらわねばなりません(これは政府及び国民から御願いする立場です)。

 でもって中国崩壊の影響を最も受けるのが朝鮮半島で、北は中国からの支援途絶、韓国は最大の貿易相手国喪失により共に崩壊することになり、もしかしたら双方が滅亡することで皮肉にも悲願である統一が達成されることになるかもしれません。しかし、そうなれば朝鮮半島は中華人民共和国滅亡後に相次いで分裂独立して残った所謂残りカスと共に内戦相次ぐ無法の空白地帯と化し、世界からこの世にあることを考えなくていい禁断の地と化すかもしれませんね。
 中国というバックボーンを失えば朝鮮半島の地政学的優位性も失われることになりますから。結局大国同士の対立の中でしか半島は生きられないのです。自らが生き延びるための知恵が、今度は自らの首を絞める方向に作用することになります。
 
 残された中国には嘗ての楼蘭の如く嘗ての(見せ掛けの)繁栄の跡のみが残ることとなるでしょう。
 或いは、中国は残された領土で再出発して再共産主義化して毛沢東路線が推進される可能性もありますけど、嘗てほどの脅威にはならないでしょう。何しろその時には重要な領土は全て独立しており、世界が国として承認している以上、21世紀になって侵略行為が許されるはずもありませんし。
 もしも今回のパンデミックが引鉄となって日本が繁栄への道を歩むことになるとしたら、あまりにも皮肉という他ありませんが、実はパンデミックによる旧世界の崩壊は、新世界構築に寄与していることも事実なのです。

 中国の終焉は、まさにグローバリズムの終焉でもありますけど、無敵と思われていたグローバリズムは、皮肉にも自らが内包していたシステム上の欠陥により自滅することになります。グローバリズムは今回のパンデミックのような非常事態には立ち向かえないことが明らかとなった訳で、どの国もグローバリズムを見限らざるをえずローカリズム、自国ファーストへ向かわざるをえません。

 ねずさんは日本の自動車業界についても触れられてますが、マツダに至っては倒産寸前まで追い詰められた上にこれを再生へのチャンスと捉えて事業及び組織の再構築を図り、それまで仲の悪かったエンジン部門と車体部門の一体化を図り、結果開発は駅伝方式からラグビー方式となり、更に超円高にも堪えうる収益構造への転換に成功しているので1ドル70円台でも大丈夫なのだそうで。
 寧ろコストを掛けるべき所をケチると反って体制を悪化させることをマツダは学んだ訳です。それが功を奏したのか、現在はマツダ車を見る機会が以前にも増して増えたような気がします。
 確か、マツダは日本車の中で部品の内製率が最も高かったはずですけど、結局マツダ車は日本人にしか作れないのです。組み立ては海外でも可能ですけど、それ以前、部品の製作というのは思いの外高い水準が要求され、中国はおろか、アジア他海外でもそれを満たせる工場はまだまだ少ないのが現状なのです。現に、マツダのある下請け会社が人手不足と新部品生産開始を理由に一部をメキシコで生産する予定だったものの、その部品が使い物にならず、結局また国内に戻す羽目になりましたし。
 そして、これは私の見解ですが、今回の事態で最もダメージを受けるのはトヨタと日産になるだろうと思います。トヨタはこの期に及んでまだ中国に入れ込んでますし、日産は部品の内製率が低く、その上多くの国内工場を閉鎖していますから、グローバリズム崩壊の影響をモロに被ることになるでしょう。
 まあ、さすがのトヨタも目が覚めるとは思いますが、日産の再生への道は茨の道になる可能性が高いと思います。

 そういえば、カイジを例にした経済学、というか危機管理の本でも、どんなシステムとて完璧盤石ではなく、一見何の問題もなさそうなシステムでさえ何らかの欠陥を内包していると述べており、それは世界最高の知性が集まって気の遠くなるような検証を重ねた末に生み出したものであったとしても、その欠陥を完全になくすことは不可能だとされています。寧ろ、それを生み出した側が気付いていない可能性が高い。因みに、カイジシリーズではそうした敵側が一見盤石と思っていたシステムをカイジによって裏を掻かれ欠陥を露わにされる展開が多いですけど、地下チンチロ編とその後のパチンコ沼編で余す所なく見ることができますので、もしもねずさんも未読であれば御一読されることをオススメ致します。
 私もさすがにグローバリズムに抗する術はないのではと半ば絶望的になってましたが、まさかこのような形で自滅を迎えるのは予想外ではありました。パンデミックなど完全に予想の範囲外でしかありませんし。グローバリズムは外からの攻撃ではなく内側からの侵食によって崩壊してしまったのです。
 結局今回の事態から学ぶべき教訓は、どんなシステムにも欠陥があり、何処に欠陥が潜んでいるか分からないことを認識しておくことと、非常事態に備えないことが如何に危険極まりないことであるか、そして、どんな時代も永遠には続かないということでしょうか。
 日本では栄耀栄華の儚さを謳った詩なども多いですけど、終わりを迎える時というのは案外呆気ないものだと思いますね。
 
 そして、今にして思えば日本へ多くの外国人観光客が訪れたことも、言わば次の時代への布石なのかもしれません。実際、自国と日本との落差を知って凹む外国人は多いらしく、自国の文化はそのままに思考が日本化していくのかもしれません。明治の日本の和魂洋才ならぬ洋魂和才といったところでしょうか。
 ていうか、私に言わせれば不況真っ只中の日本を見て、所得では日本人の平均を上回ってる国の人間が自国と比べて凹むとか、アンタらナニやってんのとツッコミたくなるレベルなのですが。
 神々はグローバリズム滅亡後の世界を意識して日本式思考を基軸とさせるべくその後の世界を担うべき外国人に日本の姿を見せたと解釈すべきなのかもしれませんね。
 グローバリズム後の世界はもしかしたら自国文化自慢を競い合う多軸世界になるかもしれませんが、それでもやはり世界には考えの基準となる基軸がどうしても必要なのでしょう。
 ただ、日本式の考えに染まった外国人は、明治期の西洋伝来の日本人が西洋被れなどと言われていたように、自国で日本被れと言われるのは間違いないですが(笑)。
 面白いのが、西洋被れは当時の外圧によって発生したものですけど、日本被れは自らかぶれに行ったようなもので、黙っていても拡がることであり、決まって日本人ばかりズルいよ、こんな面白いもの黙ってるなんて、と言われるのは不思議な感覚でもありますけどね。
 恐らくは世界最大のお絵描きSNSサイトであるピクシブにしてもあくまで日本国内向けなのですが、いつの間にか世界中に知られてますし。
 そう考えたら日本政府がクールジャパンを推し進める必要はなかったと思います。黙って拡がるままに任せておけば良かったのです。精々ジャパンエキスポなどでの紹介程度に留めておくべきでしょう。
 
 最後に、大戦争は新たな世界の再構築の始まりでもあるように、この間中、我々は自分のやりたいことをやって楽しんでおくことが案外戦後世界の基軸となるのに必要かもしれません。戦後、日本に文化はなかった、では自国にとっても世界にとっても救いがないですし。

 こんな所でどうでしょうか。

-

バッタが中国の穀倉地帯を食べ尽くした後で彼等がどういう行動に出るか
それに対する予防や対処を世界は事前に想定しておくべき
特に近い周辺諸国ほど警戒を強めるべき

昆布

私はチャイナに駐在していましたが、パクリがすごい
私は、以前チャイナに駐在していました。町を歩けば公園にはドラえもん、ミッキーマウス等のアニメの人形がモニュメントとしてそこら中にありました。著作権なんか関係ないようです。
大都市には、偽ブランドの大きな商店街があります。ブィトン、アルマーニ等のイミテーションが安い値段でそこら中に陳列されていました。レコード屋に入れば、壁がくるっと回転します。まるで忍者屋敷のようです。裏に入ると別室になっていて日本のDVD、CD等のコピー品が陳列してありました。
これは、どこの町でも見られる光景です。
外国人が宿泊するホテルには、監視カメラや盗聴器があります。高級ホテルでも、一階では売春を目的にした女性がうろうろしています。ホテルのベッドには、避妊具の自動販売機が横にあります。
そういう国です。
よく、中国と韓国は日本のお兄さんとかいう人があります。日本は泥棒家族の一員となります。
ここ東亜は泥棒地域なのでしょうか?泥棒はどこから物や情報を盗むのでしょうか?
日本やアメリカから物を盗んでいきました。日本は泥棒の弟ではありません。
まさに、先生がおっしゃるように、チャイナの昔からの得意技である、他国に入り欲得でその国から大切な資源を奪うという戦争が行われているということだと思います。
非公開コメント

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
9:00~12:00
15:00~19:00
定休日  木曜日

スポンサードリンク

カレンダー

05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク