マルチバース(多元宇宙)と時間軸のお話



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《はじめに》
日本には1億2千万人の人がいますけれど、実はその1億2千万人の人は、時間の平面上で、実は時間軸を行ったり来たりしているのではないかという仮説があります。我々には縦横高さの三次元+時間軸の世界に住んでいるため、時間はひとつの方向だけに直線的に流れるものとしてしか認識できないけれど、実はそれぞれの人の時間は、時間の平野上で、行きつ戻りつしている。


20200407 マルチバース
画像出所=http://obio.blog.fc2.com/blog-entry-1612.html?sp
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


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マルチバース(multiverse)というのは多元宇宙のことで、理論物理学において実はこの宇宙は無数にあるという仮説です。
別な言い方でパラレルワールド(parallel world)という言い方もあります。
我々が住む世界には、無数の平行世界がある、という説です。

平行世界というのは、たとえば先の大戦において、日本は敗戦国となったけれど、マルチバース(ないしパラレルワールト)の中には、日本が勝利した宇宙もある。
あるいはもっと古い時代なら、織田信長が天下人となって織田幕府を開いた・・などという世界もあった、あるいは米国のワシントンが英国との独立戦争に敗れて、米国が誕生しなかったという世界など、いわば歴史の異なる様々な世界が、実は無限にあって、その中では、自分自身も無限のパターンで存在している・・・その無限にある世界のことです。

ところが記紀は、別な見方をしています。
たとえば古事記です。
古事記では、イザナギとイザナミは、結ばれて最初の子を生みますが、それがヒルコという失敗作でした。
そこで神々に相談して、いまいちど子作りをやり直すことで、国生みや神生みをしています。
つまり時間軸を戻して、あらためて、別な未来を築いています。


20200401 日本書紀
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物語は《①結び→②ヒルコの誕生→③神々への相談→④結び→⑤正常な出産による国生み》と進むのですが、これは時の経過が①から順に⑤まで至ったのではなくて、③の神々への相談によって、時間軸をいったん①の時点にまで戻したのだ、という読み方をしなければ、実は論理的に物語が成立しません。

どういうことかというと、いったん、
「①結び→②ヒルコの誕生→③神々への相談」
まで進んだ時間を、③によって元の①のところにまで時間を戻し、
「①(④)結び→⑤正常な出産による国生み」
と、時間軸を修正した、といったような書き方がされているのです。

というのは、神々の世界というのは、いわば光の世界であって、光の世界には、時間軸が存在しません。
なぜなら時間は光速に近づくほど、進み方がゆっくりになるというのが、特殊相対性理論で証明されています。
つまり光速に至ると時間は静止してしまうのです。

天照大御神をはじめとした様々な神々が、いつ生まれたのかわからないほど大昔の神様でありながら、記紀が書かれた時代にもご存在され、現在もご存在されていて、遠い未来にもご存在されているのは、神々が光の存在であって、神々には時間軸が存在しない、あるいは時間軸を超越されているからです。
つまり時間軸の定義が、我々の世界とは異なるのです。
創世神であるイザナギ、イザナミの大神もまた、時間軸が我々の住む世界とは異なる物差しで世界でのお話ということになります。

これを図示すると以下のようになります。

図1
20191223 次元論


図1は時間軸が一直線に進んでいる図です。
これが我々が知覚できる時間軸です。
時間は図のように過去から未来に向けて一直線に進んでいるようにしか見えません。

ところが、一直線ということは、それは1次元です。
1次元があるなら、2次元もあるわけです。
その時間の2次元のことを「時間の平野」といいます。
我々には直線にしか見えない時間軸は、実は時間の平野を持ち、図2のように、実際の時間軸は行きつ戻りつ蛇行している。

図2のオレンジ色の部分が、時間の平野です。
その平野の中では、時間(つまり線)は、自由に平面上を移動することができます。
これはちょうど、A4の用紙の上に、人が自在に線を引くことができるのと同じです。

図2
20191223 次元論2


ある女性は、車を運転中に、トラックと衝突し、車のボンネットが潰れ、フロントガラスが割れてエアバックが広がり、自分が死ぬ瞬間を経験したのだそうです。
ところがその直後、「戻りなさい!」という声が聞こえたかと思ったら、前からトラックが来るのが見えた。
それで車を左に寄せて衝突を免れて、いまでもちゃんと生きておいでです。
けれど、その事故で死ぬときの記憶を、なぜか鮮明にとどめておいでなのだそうです。

またある男性は、峠道でバイクを飛ばしている最中に、カーブを曲がりきれずにガードレールに衝突し、そのまま谷底に転落して記憶を失いました。
ところが、気がつくと、その事故現場でバイクを停めて、立っている自分がいた。

自分でも、ある日のこと、友人と武蔵野線の外回りに乗って帰宅しようとしたところ、気がついたらなぜか内回りに乗っていて、まったく別な方向に向かっていたことがありました。
間違いなく外回りに乗ったことは友人も同じ意見でした。

要するに、たとえば日本には1億2千万人の人がいますけれど、実はその1億2千万人の人は、時間の平面上で、実は時間軸を行ったり来たりしている。
我々は縦横高さの三次元+時間軸の世界に住んでいるため、1億2千万の人の誰が見ても時間はひとつの方向に直線的にしか流れていないようにしか知覚されないけれど、実はそれぞれの人の時間は、時間の平野上で1億2線万本の時間軸が、それぞれ行きつ戻りつしているわけです。
このことを、図1の直線だけで語ろうとすれば、パラレルワールドや、マルチバースのような仮説を持ち込まなければ説明できなくなります。
けれど時間を平面で捉えれば、この問題は解決してしまいます。

つまりパラレルワールドや、マルチバースなどは存在せず、時間軸は曲線を描きながら進んでいるというわけです。

昔の映画に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という映画がありました。
この映画では、過去を変えると、未来が変わってしまう、という設定でしたが、実は現在では、最早、その説は間違っているとされています。
誰かが過去に戻り、過去を変えたら、上に述べた古事記のヒルコのお話のようになるわけです。
未来が変わったのではなく、①から⑤は、単に連続した時間軸上に存在します。
未来が⑤に変わったわけではないのです。

古事記や日本書紀に書かれている神語を、合理的あるいは論理的に解釈しようとすると、どうしてもこのような解釈をせざるを得ないという事態に行き当たります。
つまり記紀は、特殊相対性理論を先取りしていたともいえるわけです。
そういえば、超ひも理論も、高御産巣日(たかみむすび)神、神産巣日(かみむすび)神を、物理学的に説明したものであるかのようです。

仮に時間が平面を持つとするなら、平面には「高さ」の軸が存在します。
すると高さを持った時間軸は、時間の平面全体を見下ろすことができます。
おそらくそれが高次元の神々の世界です。
ですから位の高い神々は、時間軸を過去から未来まで、そのすべてを見通すことができる。
別な言い方をするならば、全てを知っている。
そういう見方ができるわけです。

神功皇后は、神々の指示によって、有名な三韓征伐を行いました。
そのとき神は、「新羅国がとても豊かだから攻めなさい」と述べたとあります。
けれど実際には、誰がどうみても新羅は倭国よりもはるかに貧しく、国力さえも及ばない国です。
では、どうして神々は新羅国が豊かだと述べたのか。
そこだけみると、理由が見当たらないのです。

ところが、神功皇后が三韓征伐を行って、半島を倭国の属国にすることによって、後々新羅が造反し、その結果高句麗が倭国から離れて独立自存の道を歩み始めます。
そして高句麗は、独立自存のために、徹底的に軍事力を強化していきました。
その結果、チャイナに隋という超軍事大国ができたとき、攻めかかる隋を、高句麗は幾度も撃退しています。
この結果、隋は滅び、後に生まれた唐は、高句麗対策のために遠交近攻、つまり新羅と結んで高句麗を滅ぼします。
けれど新羅は、唐を騙して、半島の独立を維持します。
そして現代に至る。

おかげで半島は、現在に至るまで、チャイナの隣国です。
そしてチャイナの戦略は、いつの時代も遠交近攻です。
隣国対策のために、常にその向こう側の国と結ぼうとする。
この結果、倭国は日本と名前を変えた後でも、以来千年以上にわたって、現在においてもなお、一度もチャイナの王朝の支配下に入らずに現在に至っています。

つまり神功皇后のご功績が、現代日本のチャイナからの独立にまで影響を与えているわけです。
そうしてみると、神功皇后の三韓征伐は、まさに未来を見通した神々のご配慮としか言いようがありません。

他にも以前ご紹介しましたが、先の大戦直後に、インドで大規模な飢饉が発生し、1億人以上もの餓死者が出たとき、日本で開発された小麦が米国を経由してインドにもたらされることによって、インドが飢饉から脱したという歴史があります。
もし日本が戦勝国となっていたら、果たして、インドの飢饉を救えたかどうか。
そう考えると、なるほど日本は300万人をこえる戦争による死者を出しましたが、その結果、10億人のインドの人々の命を救っていることになるのです。

以上は、記紀から感じた時間と神々に関する仮説です。
けれど自分では、この仮説が、おそらく最も正しい時間軸への解ではないかと思っています。

ちなみに神功皇后の三韓征伐のお話は、昨日発売の『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』にも詳しくご紹介しています。

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コメント

青い鳥

数日まえの写真はショッキングでした
秋田、山形、海岸線はたっぷりありますね。

小舟で海流に乗って、
半時計まわりか、ヤバイ、ことも、可能なわけです。

で、その日のお話しが実にしみいりました。 

それにツキマス。

コロナ騒動のあとも、先生の、、、
お話しは貴重なものとして、

生きたいものです。

楊貴妃も ?
YOU TUBE てきには、平氏のお墓のそばに、とか。

takechiyo1949

タイムトラベル!憧れます
「Back to the Future」は昭和60年(1985年)の作品です。
それより24年前…小学生の頃に「ふしぎな少年」というTVドラマがありました。
また、高校卒業の頃には「The Time Tunnel」という外国のTVドラマもありました。
タイムトラベルに憧れて、どれも夢中で観てました。
懐かしく思い出しています。
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過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。
大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである
--------------------------
これはアインシュタイン博士の言葉だそうです。
全くその通りだと思います。
時空間と歴史のお話は、何歳になっても興味津々です。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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