戦後的価値観をいったん断捨離すると



《ご連絡》
○ 新刊『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』が昨日4月10日に発売になりました。
新型コロナウイルスの関係で大都市部の大手書店さんは軒並み休業です。郊外の書店さん、あるいはAmazonや紀伊国屋さんの通販などを利用してお求めいただければと思います。せっかく神様からいただいた時間です。少しでも有効活用するために、まさに日本人の覚醒の書である日本書紀、是非、お友達にお薦めいただければと思います。
○ 5月2日に予定していた倭塾は、武漢肺炎問題のため延期します。


《はじめに》
我々は、いまある価値観、たとえば右翼だとか左翼だとか、そうした戦後的価値観を、いったん、それこそ断捨離して、すべて白紙に戻した上で、なぜ日本が世界最古の日本として歴史を継続させてこれたのかから、いまいちど再考し、これを日本人にとっての、新たな常識にしていかなければならないのではないでしょうか。


20200414 風景
画像出所=https://kinarino.jp/cat8-%E6%97%85%E8%A1%8C%E3%83%BB%E3%81%8A%E5%87%BA%E3%81%8B%E3%81%91/29078-%E6%A1%83%E8%89%B2%E3%81%AB%E6%9F%93%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%A2%A8%E6%99%AF%E3%81%AB%E9%AD%85%E3%81%9B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E2%80%A6%E2%80%A6%E8%BF%91%E7%95%BF%E5%9C%B0%E6%96%B9%EF%BC%88%E5%A5%88%E8%89%AF%E3%83%BB%E4%B8%89%E9%87%8D%E3%83%BB%E5%85%B5%E5%BA%AB%E3%83%BB%E6%BB%8B%E8%B3%80%EF%BC%89%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%A2%85%E3%81%AE%E5%90%8D%E6%89%8010%E9%81%B8
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「いまの政治に満足していますか?」という問いに対して、「満足している」と答える人は、現実にはほとんどいないと思います。
なぜなら、日本も世界も動いているからです。
動いていれば、必ず問題が起こります。
なぜなら問題が起きるということは、物事が動いているときだからです。
従って政治は常に様々な問題の解決を迫られ、その解決にあたっての解決策は、利害関係によって四分五裂し、ようやく対策が決まって実行されたとしても、その実行には必ず不利益を被る人が生じるのです。
つまり・・・政治に問題がないときなどというものは、この世に存在しないし、そうである以上、政治への満足もまた、《永遠に》ない、ということになります。
これはそういうものです。

しかし、そうとわかっていても、今日よりも明日、明日よりも明後日、そしてずっと先の未来に向けて、現状抱える問題点をひとつずつ消化しながら、すこしでもよりよい未来を築こうとするのが政治です。
ですから政治は、私たちの生活にとって、あるいは未来にとって、あるいは現状の改変のために、とても大切なものです。

ところが昨今の戦後政治を見るに(実は議会制の始まった明治以降ずっとそうなのですが)、毎度「たいへんだ、たいへんだ」と大騒ぎする人たちが現れ、それに対して政府が場当たり的な対応を施し、その対応に対して、またまた「たいへんだ、たいへんだ」と大騒ぎする人たちがいるという具合です。
何もかもが場当たり的です。

新型コロナウイルス問題(武漢肺炎問題)もそうですが、事件や事故が起きてから対処に追われ、その対処が一方では「やりすぎだ」と批判され、また一方では「対策不足だ」と非難される。
その繰り返しです。
これを対処療法といいます。


20200401 日本書紀
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20191006 ねずラジ
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少し前には、モリカケ問題が大きくクローズアップされ、このために国会が空転していましたが、あれからほんの何年か経っただけで、ではモリカケ問題なるもののための議論が、何か私たちの国民生活にとって、良いものをひとつでも生んだのかといえば、答えはNOです。

随分前のことになりますが、九州宮崎で口蹄疫問題が発生しました。
この口蹄疫は、コリアから来たスパイがもたらした被害であると言われています。
では、そうした工作が、この事件をきっかけに二度と行われないような対策が、その後生まれたのかといえば、やはり答えはNOです。

東日本大震災は未曾有の被害を我が国にもたらしましたが、では、その後、震災や津波被害に強い強靭な国造りが実現しているのかといえば、やはり答えはNOです。

いつか巨大地震がやってくることは、国民のみんなが知っていることであるにも関わらず、それに対して、国家としてどのように対策していくのかといった議論と行動は、残念ながらいまの日本にはないといわざるをえないかと思います。

他にも問題は多々ありますが、それらを共通して言えることは、対策がことごとく対処療法であるということです。
しかもそれが《一貫して》繰り返され続けているということは、これは問題の所在が、実は「政治以前」のところにあると言わざるを得ません。
同じような問題が次々と起こり、それらに対する対策が、毎度、場当たり的で中途半端なものに終始し、根治療法や、同じ問題が怒らないように、起きても少しでも軽い問題で住むようにしていくための予防措置に《まったく》至らないとするならば、これは人的資質や、政党の在り方の問題ではなく、そもそもの「制度そのものの欠陥」といえます。

そしてそれが「制度そのものがもつ欠陥」であるならば、制度そのものを変えていかなければならないということになります。
では、どのような制度にしたら良いのかといえば、これを考えるにあたって、そもそも政治とはなにか、あるいは国家とは何か、そして本来の日本の国家としてあるべき姿とは何かという、政治や国家像の原点にまでさかのぼって考えていかなければなりません。

もちろん国家には、常にいますぐに対処すべき緊急のことがあることは事実です。
しかし同時に国家には、国家の根本をなす重要なことがあるといえます。
では、その国家の根本をなす重要なこととは何か。
それを言い出すと、やれ9条がどうのとか、年金問題がどうのとか、毎度生じるのが各論ベースでの争いです。

上にも申し上げましたが、問題を解決するには、方法には三つの方法があります。
㈠予防療法と、㈡根治療法と、㈢対処療法です。
この三つは、いずれも必要不可欠なものです。
問題は、現在の日本の政治が、あまりにも㈢に偏りすぎていること。
㈠や㈡が、いつも犠牲になってしまうこと。

これは総理の資質とか、政党の在り方の問題ではなく、もっと本質的な国民の民度と、政治制度そのものが持つ欠陥によります。
そうであれば、政治制度そのものを見直すこと。
そしてそのために必要なことは、それら療法の結果として、どのような未来を、我々日本人が望むのかにあります。

そして未来とは、常に歴史の延長線上にあります。
つまり過去から現在、未来へと流れる時間軸の先にあります。
そうであれば、我々日本人は、そもそもどういう民族であり、日本とはどのような国であり、どのような成り立ちがあり、どうやって国家を担い、形成してきたのかを、我々自身が、しっかりと踏まえる必要があります。
なぜなら日本は、世界でもっとも古い歴史を持つ、長く続いた国だからです。

長く続いた国であるということは、日本が常に「繁栄」し、その繁栄のまま「安定」し、その安定が「継続」していることを意味します。
この「繁栄・安定・継続」は、古来、あらゆる国家が希求してきたことですし、企業もまた同じです。

日本は、間違いなく、この「繁栄・安定・継続」を実現してきた国です。
そうであれば、なぜ日本が「繁栄・安定・継続」を実現してこれたのかを、我々日本人は、あらためて考えてみる必要があります。

そのためには、いまある価値観、たとえば右翼だとか左翼だとか、そうした戦後的価値観を、いったん、それこそ断捨離して、すべて白紙に戻した上で、なぜ日本が世界最古の日本として歴史を継続させてこれたのかから、いまいちど再考し、これを日本人にとっての、新たな常識にしていかなければならないのではないかと思います。

古事記や万葉集や日本書紀や百人一首といった古典にスポットライトを当てているのも、実はそのためです。
とりわけ日本書紀は、1200年以上にわたって日本の歴史教育の中心に据えられてきた書です。
歴史教育の中心に据えられたということは、我が国のアイデンティティを築いてきた書である、ということです。
それを知ることこそ、まさに日本を知ることになろうかと思います。

『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』です。

お読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

一読者

正しくは「対症療法」では?
いつも勉強になる記事を有難うございます。
ところで、日本語的な話恐縮ですが、
誤) 対処療法 → 正) 対症療法
ではないでしょうか。

takechiyo1949

すぐは思い通りにならなくても
思い通りにならない状況に陥る可能性は常にあります。
例えば、高速道路を流れに乗って走行してる時は気分爽快。
しかし、それだけでは目的地に到達できません。
下道に出ると、いきなり大渋滞に出会したりします。
順調は当たり前?
渋滞は許せない?
感情の突然変化!
別人になってイラつき運転を始める方がいます。
本人は気付いていなくても、実に危険な精神状態ですよね。

誰もが安定した社会で安らかに暮らしたいと願っています。
でも…社会って突然良くはなりませんよね。
色々な階段をチョッとずつ昇らねばなりませんから。
焦れったくても、それが当たり前だと思っています。

コンピューターをポケットに入れて持ち歩く時代です。
ネットには情報が溢れ、何が本物か見極めるのも大変です。
悪意に満ちた批判や口汚い攻撃的発信を続ける方もいます。
そんな方々の相手をしてる暇はありません。
先人に習いながら、前を向いて歩き続けたいと思います。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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